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2025年12月5日更新

インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)

インフルエンザウイルスによる感染症で、毎年11月下旬から12月上旬頃から翌年の3月頃にかけて流行します。
インフルエンザウイルスにはA、B、C、Dの4型があり、このうちヒトの間で流行を繰り返しているのはA型とB型です。A型とB型のウイルス表面には赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という糖蛋白があり、これらのタイプによってさらに細かく分類されます。
感染症法では定点把握対象疾患5類感染症に定められていて、指定された医療機関から保健所に報告数が届けられます。また、指定届出機関(基幹定点)からはインフルエンザによる入院者数が保健所に届けられます。
学校保健安全法では第2種学校感染症に定められていて、インフルエンザと診断された場合には「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」は出席停止となります。

感染経路 症状 診断 治療
予防 神奈川県における発生状況 参考リンク

感染経路

飛まつ感染(インフルエンザウイルスに感染した人の咳や会話等で発生する飛まつに含まれたウイルスを吸い込むことによる感染)や接触感染(ウイルスが付いた手で口や鼻、目に触れることにより感染)により感染します。

症状

インフルエンザウイルスに感染して1~4日後に、突然の発熱(熱が出ないこともあります)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛、続いて咳や鼻汁などの上気道症状が現れます。子どもでは嘔吐や下痢が比較的多くみられます。通常のかぜと比較して全身症状が強いのが特徴です。二次的な細菌感染や肺炎、まれに脳症などの重篤な合併症を伴うこともあります。

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診断

インフルエンザ抗原検出キットが広く外来で利用されています。
その他、ウイルス遺伝子検出法(RT-PCR法)、ウイルス分離、抗体検査法(補体結合法、赤血球凝集阻止反応)などの診断方法があります。

治療

安静、発熱や咳などの症状をおさえる対症療法が中心でしたが、2000年以降、ザナミビル(商品名:リレンザ®)(ノイラミニダーゼ阻害薬)、2001年以降、オセルタミビル(商品名:タミフル®)(ノイラミニダーゼ阻害薬)、2010年以降、ラニナミビル(商品名:イナビル®)(ノイラミニダーゼ阻害薬)、ぺラミビル(商品名:ラピアクタ®)(注射で投与するノイラミニダーゼ阻害薬)、2018年以降、バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ®)(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬)が使用されるようになりました。

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予防

インフルエンザの流行時期には人込みを避け、手洗い・マスクを着用することが大切です。手洗い後にアルコール製剤も併用するとより効果的です。また咳やくしゃみをする際にはティッシュやマスク(ない場合、手のひらで受け止めるのではなく、肘の内側など、頻回に触れる部位を避けて受け止めましょう。もし手のひらで受け止めた時はすぐに手を洗いましょう)を口と鼻にあて、他人に飛まつがかからないようにする「咳エチケット」を行いましょう。
インフルエンザワクチンは発症や重症化を予防する効果があり、生後6カ月以上の人では毎年の接種が可能です。また、65歳以上の人と60~64歳で法令で定められた持病をお持ちの方には、定期接種として一部公費での接種が可能となっています。ワクチンの効果は接種後約2週間で現れ、5カ月程度持続します。ウイルスの遺伝子に起こる変異によって、インフルエンザウイルスの抗原性(性質)が少しずつ変化するため、毎年のワクチン接種が行われています。従来からの不活化ワクチンに加え、2024/25シーズンからは2歳以上19歳未満を対象とした経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの接種が開始されました。

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神奈川県における発生状況

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参考リンク


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