令和5年12月4日発行 |
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神奈川県 インフルエンザ情報(12)47週
第47週(11月20日~11月26日)のインフルエンザの定点当たり報告数1は全県18.34、県域20.47と先週より増加しました。全国でも28.30に増加しました。
第47週に届出された10歳代の急性脳炎1例はインフルエンザウイルスA型が原因と報告されています。
感染予防と感染拡大の防止のため、こまめに手を洗い、せきが出るときはマスクをするなどの、せきエチケットを徹底しましょう。また、体調がすぐれないときは無理をせずお休みしましょう。
[1] 年別・週別報告数の状況(全国2023年以外は、神奈川県全県。2023年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
42週 | 43週 | 44週 | 45週 | 46週 | 47週 | |
10月16日 ~10月22日 |
10月23日 ~10月29日 |
10月30日 ~11月5日 |
11月6日 ~11月12日 |
11月13日 ~11月19日 |
11月20日 ~11月26日 |
|
全国 | 16.41 | 19.68 | 21.13 | 17.35 | 21.66 | 28.30 |
全県 | 22.47 | 22.80 | 18.32 | 12.53 | 14.64 | 18.34 |
県域 | 21.47 | 22.03 | 18.55 | 14.36 | 17.32 | 20.47 |
1 | インフルエンザは、県内約380か所のインフルエンザ/COVID-19定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。 注意報レベルは定点当たり報告数10以上、警報レベルは30以上となっています。 |
[2]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県全県 2023年第45週~第47週)
ほとんどの年齢・年齢群で増加しました。3歳は横ばい、80歳以上は減少しています。
基幹定点12病院のインフルエンザ入院サーベイランスでは、入院者数29例:年齢群は10歳未満5例、10歳代6例、30歳代1例、50歳代1例、60歳代5例、70歳代3例、80歳以上8例でした。
(9歳以下 全県 再掲)
[3]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2023年第45週~第47週)
インフルエンザの定点当たり報告数が、平塚保健福祉事務所33.82で警報レベルの30を再び上回りました。注意報レベルの10を第46週に引き続き上回ったのは、川崎市21.98、横浜市14.53、相模原市20.41、横須賀市18.21、茅ケ崎市29.00、鎌倉保健福祉事務所18.70、三崎センター19.00、小田原保健福祉事務所24.20、厚木保健福祉事務所25.89および大和センター13.58でした。秦野センター19.60は再び注意報レベル10を上回りました。藤沢市9.88と足柄上センター8.20は注意報レベル10に達していません。
[4] インフルエンザ様疾患発生報告2(神奈川県全県 2023年第36週~第47週)
第47週に学級閉鎖等3のあった保育所・学校等は238施設、患者数は4831名でした。
2 | インフルエンザ様疾患発生報告は保育所や学校等の閉鎖数や欠席者数等を計上する報告です。 |
3 | 学級閉鎖等とは、休校、学年閉鎖学校数、学級閉鎖学校数の合計を示します。 |
[5]インフルエンザウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分)
2023年9月以降の検出状況は、12月1日現在、AH1亜型が22例追加され46例、AH3亜型が30例追加され85例となっています。
参考ページ
<全国のインフルエンザ情報>
<インフルエンザに関すること>
- インフルエンザとは(国立感染症研究所感染症疫学センター)
- インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数)(国立感染症研究所感染症疫学センター)
- インフルエンザ脳症の治療戦略(「新型インフルエンザ等への対応に関する研究」班)
<神奈川県の感染症の発生状況>