平成27年1月7日発行
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神奈川県 インフルエンザ情報(6)
神奈川県では、第52週(12/22~12/28)に患者報告数が11689人、定点当たり報告数が35.86となり、警報レベルの目安となる「30」を超えました。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり、合併症を起こす可能性が高くなります。
重症化を防ぐ目的でインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、接種してから予防効果が得られるまでには2週間程度かかるので、なるべく速やかに接種しましょう。そして、ウイルスを体の中に取り込まないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。
インフルエンザは、県内345ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県326ヶ所(県域115ヶ所、横浜市135ヶ所、川崎市53ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。
- 神奈川県のインフルエンザ報告数
第52週(12/22~12/28)の患者報告数は11689人、定点当たり報告数は35.86で、前週(定点当たり報告数22.48)と比べ増加しています。今年は例年より流行時期が早くなっており、今後も報告数が増加することが予想されますので、十分注意しましょう。
- 保健所別報告数
第52週は、定点当たり報告数が厚木保健福祉事務所管内(58.94)、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(43.27)、小田原保健福祉事務所管内(38.40)、川崎市(36.70)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(36.64)、相模原市(36.61)、平塚保健福祉事務所管内(36.36)、横浜市(36.12)、平塚保健福祉事務所秦野センター(35.50)で、警報レベル(30)を超えています。
第51週(12/15~12/21)
第52週(12/22~12/28) - 年齢群別の報告状況
第52週の年齢群別の報告では、5~9歳が31%、10~14歳が25%、0~4歳が12%となり、14歳以下で約68%を占めています。
- 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年36週~52週)
今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されましたが、その後AH3型が報告数の大半を占めています。(2015年1月7日現在)
- 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)