令和5年12月11日発行 |
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神奈川県 インフルエンザ情報(13)48週
第48週(11月27日~12月3日)のインフルエンザの定点当たり報告数1は全国26.72、全県17.09、県域17.31といずれも減少しました。
感染予防と感染拡大の防止のため、こまめに手を洗い、せきが出るときはマスクをするなどの、せきエチケットを徹底しましょう。また、体調がすぐれないときは無理をせずお休みしましょう。
[1] 年別・週別報告数の状況(全国2023年以外は、神奈川県全県。2023年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
43週 | 44週 | 45週 | 46週 | 47週 | 48週 | |
10月23日 ~10月29日 |
10月30日 ~11月5日 |
11月6日 ~11月12日 |
11月13日 ~11月19日 |
11月20日 ~11月26日 |
11月27日 ~12月3日 |
|
全国 | 19.68 | 21.13 | 17.35 | 21.66 | 28.30 | 26.72 |
全県 | 22.80 | 18.32 | 12.53 | 14.64 | 18.34 | 17.09 |
県域 | 22.03 | 18.55 | 14.36 | 17.32 | 20.47 | 17.31 |
1 | インフルエンザは、県内約380か所のインフルエンザ/COVID-19定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。 注意報レベルは定点当たり報告数10以上、警報レベルは30以上となっています。 |
[2]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県全県 2023年第46週~第48週)
20歳以上の年齢群と1~2歳で増加しました。0~5カ月は横ばい、6~11カ月と3~19歳は減少しています。基幹定点12病院のインフルエンザ入院サーベイランスでは、入院者数24例:年齢群は10歳未満9例、10歳代1例、20歳代1例、40歳代1例、50歳代2例、60歳代2例、70歳代1例、80歳以上7例でした。
(9歳以下 全県 再掲)
[3]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2023年第46週~第48週)
インフルエンザの定点当たり報告数が、平塚保健福祉事務所で22.91(前週33.82)となり警報レベル(30)を下回りました。
全県17.09、横浜市16.53、川崎市17.34、相模原市18.03、県域17.31、横須賀市16.29、茅ケ崎市22.73、平塚保健福祉事務所秦野センター14.90、鎌倉保健福祉事務所16.40、鎌倉保健福祉事務所三崎センター12.67、小田原保健福祉事務所18.60、厚木保健福祉事務所25.26、厚木保健福祉事務所大和センター13.67で注意報レベル(10)を超えています。
[4] インフルエンザ様疾患発生報告2(神奈川県全県 2023年第36週~第48週)
第48週に学級閉鎖等3のあった保育所・学校等は154施設、患者数は2370名でした。
2 | インフルエンザ様疾患発生報告は保育所や学校等の閉鎖数や欠席者数等を計上する報告です。 |
3 | 学級閉鎖等とは、休校、学年閉鎖学校数、学級閉鎖学校数の合計を示します。 |
[5]インフルエンザウイルスに対する年齢群別HI抗体保有状況(国立感染症研究所)
予防接種法に基づいて実施されている感染症流行予測調査事業における「インフルエンザ感受性調査」2023年度速報第1報によると、A(H1N1)pdm09亜型およびA(H3N2)亜型、B型(山形系統株)、B型(ビクトリア系統株)に対する抗体保有率4は下記のURLのとおりでした。
なお、2023年9月以降の神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況は、インフルエンザ疾患別情報をご覧ください。12月1日現在、AH1亜型が46例、AH3亜型が85例となっています。
4 | 抗体保有率:感染リスクを50%に抑える目安と考えられている抗体価1:40以上を示します。 |
参考ページ
<全国のインフルエンザ情報>
<インフルエンザに関すること>
- インフルエンザとは(国立感染症研究所感染症疫学センター)
- インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数)(国立感染症研究所感染症疫学センター)
- インフルエンザ脳症の治療戦略(「新型インフルエンザ等への対応に関する研究」班)
- インフルエンザ抗体保有状況―2023年度速報第1報―(2023年11月21日現在)(国立感染症研究所)
<神奈川県の感染症の発生状況>