令和2年1月30日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(13)

神奈川県では、第44週(10月28日~11月3日)にインフルエンザの定点当たり報告数が「1.21」となり、流行開始の目安(定点当たり1)を超えました。第49週(12月2日~12月8日)は同報告数が「12.86」となり、注意報開始基準値(注意報レベル)の「10」を超えました。
今週2020年第4週(1月20日~1月26日)は、同報告数が全県で「14.35」となり、前週「11.07」より増加しています。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で鼻、口を触れたりすることによって感染し、一般的な風邪より症状が重くなります。手洗い、くしゃみ・咳エチケットを心がけ、感染を予防しましょう。小児や高齢者の重症化や合併症を防ぐためには、インフルエンザワクチンの接種が有効です。接種回数は、生後6か月から13歳未満は2回、13歳以上は通常1回です。
また、発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感などの症状がみられる場合は、インフルエンザを疑って早めに医療機関を受診しましょう。症状がある間は十分に休養をとり、脱水予防のため水分補給を心がけることも大切です。


インフルエンザは、県内359か所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

【県内インフルエンザ報告数状況(シーズン別)】

【保健所別インフルエンザ報告状況】

第3週(1/13~1/19) 第4週(1/20~1/26)

警報・注意報について○警報レベルとは大きな流行が発生または継続しつつあることを示し、注意報レベルとは流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。○インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

参考ページ

<全国のインフルエンザ情報> <インフルエンザに関すること>