平成26年12月4日発行
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神奈川県 インフルエンザ情報(2)
前週(11/17~11/23)に患者報告数が614人、定点当たり報告数が1.96となり、流行開始の目安となる1を超えました。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり合併症を起こす可能性が高くなります。
重症化を防ぐ目的でインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、接種してから予防効果が得られるまでには2週間程度かかるので、計画的に接種しましょう。そして、ウイルスを体の中に入れないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。
インフルエンザは、県内345ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県331ヶ所(県域115ヶ所、横浜市139ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。
- 神奈川県のインフルエンザ報告数
第48週の患者報告数は1337人、定点当たり報告数は4.04で、前週(定点当たり報告数1.96)と比べ増加しています。例年、1月から2月にかけて報告数がピークとなりますので、今後の発生動向に注意しましょう。
今年は例年より流行開始が早くなっています。インフルエンザの予防接種は、なるべく速やかに受けるようにしましょう。
- 保健所別報告数
第48週においては、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内以外の地域で、定点当たり報告数が流行開始の目安(1)を超えています。特に、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(7.30)、小田原保健福祉事務所管内(6.60)で定点当たり報告数が多くなっています。
第47週(11/17~11/23)
第48週(11/24~11/30) - 年齢群別の報告状況
第48週の年齢群別の報告では、5~9歳が37%、10~14歳が26%、0~4歳が12%となり、14歳以下で約75%を占めています。
- 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年36週~48週)
今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されていましたが、直近ではAH3型が報告数の大半を占めています。(2014年12月4日現在)
- 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)