
太陽光発電Q&A
太陽光発電Q&A
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導入メリットに関すること
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太陽光発電はお得ですか?
電気代を節約できたり、余った電力を売ることができたりするのでお得です。
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太陽光パネルを導入したらどのくらいのCO2削減量になりますか?
一般的な住宅(4kW)の場合、1年間のCO2削減量は約2.12tになります。(スギの木約240本が1年間に吸収する量に相当)
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夜間でも電気を使うことはできますか?
太陽光発電だけの場合は、太陽が出ている昼間しか電気を使うことはできません。夜間でも電気を使えるようにするためには、昼間、発電した電気を蓄えておく蓄電池を併せて設置しておく必要があります。
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災害などで停電になった場合でも、太陽光発電設備があれば電気が使えますか?
日中、晴れていて、太陽光パネルで発電している時は停電時でも電気を使うことができます。蓄電池があれば 、夜間や悪天候、災害時でも電気を使うことができます。ただし、普段お使いの電気は、電力会社からの電気と太陽光発電の電気を連系運転して使っているため、停電が起きた場合は、一旦、停電状態が生じます。
この場合、太陽光発電設備と蓄電池を一つのパワーコンディショナーで制御しているタイプ(ハイブリッドパワコン)では、自動で自立運転機能に切り替わるため、引き続き電気を使うことができますが、太陽光発電設備のみ設置している場合や、ハイブリッドパワコン以外のパワーコンディショナーを使用している場合には、屋内(又は屋外)にあるパワーコンディショナーを手動で操作し、連系運転から太陽光発電の自立運転に切り替えることで、電気を使うことができます。切替方法は、各メーカーの機種ごとに異なりますので、取扱説明書に記載の操作手順に従って行ってください。 -
停電時でも太陽光発電の電気があれば、普段どおりに電気が使えますか?
電力供給量に限りがあるため、普段どおりに使うことはできません。停電時に太陽光発電の自立運転に切り替えた場合、使うことのできるコンセントはあらかじめ決められています。パワーコンディショナーについているコンセント一箇所という場合もあれば、屋内に専用のコンセントを作る場合もありますので、メーカーや施工事業者に問い合わせるなどして、把握してください。
また、太陽光発電だけで使うことのできる電気は、最大で1,500W程度が標準となっています。1,500Wの電気があれば、テレビや冷蔵庫、スマートフォンの充電などの使用が可能ですので、災害時であれば、その情報の収集や家族や会社への連絡など、必要な行動をとることができます。また、御近所の方のスマートフォンを充電することも可能となります。
費用や設置に関すること
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一般的な住宅に太陽光発電設備を設置するにはいくらかかりますか?
一般的な住宅(4kW)の場合、設置費用はおよそ100万円です。
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太陽光発電と蓄電池を設置する場合の費用は、どれくらいですか?
設置する太陽光発電の量や蓄電池の種類によりますが、工事費も合わせて230万円から500万円まで様々です。
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「初期費用0円」の仕組みは?
事業者が負担するので初期費用はかからず、設置した装置のリース料や発電された電力のうち使用した分の電気料金を事業者に支払う仕組みです。
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再生可能エネルギーの固定価格買取制度とは?
再生可能エネルギーで発電された電気を、10年間(10kW以上は20年間)、価格を固定して電力会社が買い取る制度で、一度適用された価格は、10年間(10kW以上は20年間)変わりません。
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太陽光発電や蓄電池を購入する場合は、どこに相談すればいいですか?
専門の事業者やリフォーム事業者、家電量販店やホームセンターでも購入できます。
また、事業者をお探しの場合は、県のかながわソーラーバンクシステムのページをご覧ください。 -
太陽光発電や蓄電池を設置する工事は、どれくらいの期間かかりますか?
基本的な設置工事だけの場合、取付工事は一日で済みます。ただし、固定価格買取制度を利用する場合は発電事業計画の認定を受ける必要がありますので、実際に使用するまでに数か月かかることもあります。
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太陽光発電は、分譲マンションでも設置できますか?
分譲マンションの共用部に設置する場合は、管理組合の承認があれば、設置することが可能です。
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現在普及しているシリコン系太陽電池の重さに耐えられない施設には導入できませんか?
県では、これまでの太陽光発電設備では重さに耐えられずに導入できなかった施設等にも導入できる、ペロブスカイト太陽電池など次世代型の太陽電池の社会実装に向けて取り組んでいます。
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最近、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)という言葉を
聞くけど、エネルギーがゼロの住宅・ビルってどういうことですか?快適な室内環境を保ちながら、高断熱化と高効率設備によりできる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで1年間で消費するエネルギー量が正味(ネット)でゼロ以下とする住宅やビルのことです。
県内では、こうしたZEHやZEBの実現に向けた取組も進んでいます。
維持管理に関すること
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寿命はどのくらいですか?
太陽光パネルの寿命は25~30年程度、発電した電力を使用するのに必要なパワーコンディショナーの寿命は10~15年程度です。
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太陽光発電や蓄電池を設置した後の点検やメンテナンスは必要ですか?そのための費用はかかりますか?
設置後は、メーカーや販売店など、専門の事業者による定期的な点検を受けてください。
点検は有償の場合があるので、事業者に確認してください。
また、地域で活動する保守点検事業者の情報は「太陽光発電設備の保守点検・維持管理及び廃棄について」のページで確認することができます。
次世代型太陽電池に関すること
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次世代型太陽電池とは?
ペロブスカイト太陽電池やカルコパイライト太陽電池などの「薄くて、軽く、曲げられる」という特長を持つ次世代型の太陽電池です。
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ペロブスカイト太陽電池とは?
ペロブスカイト太陽電池は、下図の結晶構造を持つ化合物を発電層として用いる太陽電池で、シリコン系太陽電池が重くて厚みのあるものに対し、ペロブスカイト太陽電池は小さな結晶の集合体が膜になっているため、折り曲げやゆがみに強く、軽量化が可能です。
また、主な原料であるヨウ素は、日本の生産量が世界シェアの約3割を占めており、世界第2位です。そのため、他国に頼らずに安定して確保でき、経済安全保障の面でもメリットがあります。
※出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(別ウィンドウで開きます)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/perovskite_solar_cell_01.html -
カルコパイライト太陽電池とは?
カルコパイライト太陽電池は、銅・インジウム・セレンの化合物を用いた太陽電池です。
ペロブスカイト太陽電池とは、使用する材料が異なりますが、「薄くて、軽く、曲げられる」という同じ特長を持つ次世代型の太陽電池です。
また、カルコパイライト太陽電池とペロブスカイト太陽電池は発電に使用する光の波長も違うため、二つのセルを重ね合わせて両方のセルで発電することで全体としての発電効率をより大きな電気に変換する「タンデム型」としても研究・開発が進められています。 -
次世代型太陽電池が実用化されると、どのような場所に設置できますか?
「薄くて、軽く、曲げられる」という特長から、これまでの技術では設置が難しかったビルの壁面や耐荷重が小さい工場の屋根などにも設置が可能と考えられています。
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いつ頃実用化され、私たちの身近なものになりますか?
企業ごとに開発状況が異なるため、明確な実用化の時期は明言することはできませんが、早ければ、ペロブスカイト太陽電池は令和7年度後半から、カルコパイライト太陽電池は令和8年度後半から、それぞれ一部実用化するとみられています。