路線バスは、高齢者にとって欠かせない交通手段ですが、動き出す時や停車するときなどに転倒事故が多く起きています。また、路線バスでの転倒事故は、大きな怪我につながることが多いので注意が必要です。

事例.1
バス停が近づいてきたので、降車するために走行中に立ち上がったところ、ブレーキで転倒し、腰椎を骨折した。(イラスト参照)
事例.2
バスに乗ろうとしたところ、バランスを崩して車外に転落し、道路の縁石に頭部を打って、外傷性くも膜下出血になった。
事例.3
杖をつき荷物をもってバスに乗ったが、席の前に着いたところで発車したため、転倒して、大腿骨を骨折した。


アドバイス

- 乗り降りするときには、手すりをつかみ、手元、足元をしっかり確認しましょう。
- バスに乗ったら着席し、バス停に停車するまでは立たないようにしましょう。座れなければ手すりやつり革にしっかりつかまりましょう。
- 周囲の車の影響で急ブレーキがかかることもあります。走行中は移動しないようにしましょう。
- 両替のために走行中に移動すると転倒の危険性があります。ICカードなど現金払い以外の支払い方法を積極的に活用しましょう。

住宅内での転倒にも注意!

事例.1
階段で転倒、でん部と後頭部を強打して、腰椎を骨折した。
事例.2
入浴の際、足を滑らせ浴槽の縁で右胸を強く打った。
アドバイス
- 玄関には式台を置くなどして、住宅内の段差をなくしましょう。
- 階段、廊下、玄関などには明るい照明や足元灯をつけましょう。
- よく整理整頓し、床や階段などにつまずきそうな物を置かないようにしましょう。
- スリッパや靴下はすべりやすいので、はくときは注意しましょう。