更新日:2024年5月9日
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平成25年度に「さがみロボット産業特区」で実施した実証実験の結果概要について
神奈川県では、「さがみロボット産業特区」の取組によって、生活支援ロボットの実用化を通じた地域の安全・安心の実現を目指しています。その取組みの一つとして、企業等のロボットの実証実験をサポートしています。今年度は、「公募型『ロボット実証実験支援事業』」と重点プロジェクト※を合わせて、16件のロボット実証実験を行いました。
また、2月28日に全ての実証実験について「結果報告会」を行ったほか、3月3日に非公開で実証実験を行った者を含めて全てのロボットを集めて「ロボット実証実験公開デモ」も行いました。
※重点プロジェクト:早期実用化によって普及の起爆剤となる案件を重点プロジェクトとして位置付け、実現プランを作成して支援を行っています。(現在12件。今年度はこのうち9件について実証実験を実施。)
結果報告会の様子 | 公開デモ(黒岩知事あいさつ)の様子 |
高齢者の体力の維持・向上に活用できる対話ロボット|認知症高齢者のリハビリ・介護に活用できるロボットパートナー|放射線観測ロボット
患者見守りシステム|遠隔操作による超音波診断ロボット|心の健康計測システム|自律運転車椅子
テーマ | 高齢者支援 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
介護老人保健施設の入居者が、ロボットとともに体操を行う実験を継続的に行い、その効果を検証した。 【実験の様子はこちら[PDFファイル/70KB]】 |
10月28日 |
場所: 神奈川県高相合同庁舎【公開】 |
介護施設関係者などによる、体験、意見交換を行った。 |
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10月31日、 11月1日、 12月2日から13日 |
場所: 介護老人保健施設 フィオーレ湘南真田 介護老人保健施設 湘南苑 |
施設の入所者向けに、ロボットの機能紹介、体験機会の提供等を行った後、計7名の参加協力を得て、継続的な実証実験を行った。 体操終了後、身体的・精神的な影響についての感想、ロボットの印象等についてアンケートを行った。 |
テーマ |
介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
特別養護老人ホーム等の利用者にロボットによるレクリエーションを体験してもらい、その様子を観察して定量評価することで、ロボットの活用による認知症高齢者への効果を検証した。 【実験の様子はこちら[PDFファイル/28KB]]】 |
12月21日、22日 1月12日、13日、18日 |
12月の実施場所: 特別養護老人ホーム幸園 グループホームホームマリア 1月の実施場所: 特別養護老人ホーム清菊園 特別養護老人ホーム希望苑 介護老人福祉施設ハピネス茅ヶ崎 |
ロボットによるレクリエーションを体験している認知症高齢者(約100人)の様子を観察し、ディメンティアケアマッピングという手法で定量評価した。 |
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テーマ | 災害対応 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
河川敷、公道等において、放射線観測ロボットの遠隔操作性等を検証する走行実験を行った。 |
12月11日 |
場所: 相模川河原(座間市内)【公開】 |
遠隔操作によって悪路を走行する場合の課題を抽出した。 |
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1月29日 |
場所: 海老名市内の公道、相模三川公園【一部公開】 |
遠隔操作によって市街地を走行する場合の課題を抽出した。 |
テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
病院において、マイクロ波を用いて、モニターの呼吸、体動、心拍を非接触で計測する実験を行い、医療関係者に対して、その機能を紹介し、意見交換を行った。 |
12月18日 |
場所: とうめい厚木クリニック |
医師等の医療関係者から、開発に向けた助言を得ることができた。 今後本格的な実証実験を行う予定となった。 |
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テーマ |
介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
2施設間を通信で接続し、映像・音声・ロボットへのコマンドを双方でやりとりしながら、超音波診断による遠隔検診の可能性を検証した。(超音波に対して人体に似た特性をもつ素材を使用した訓練用モデルを使用) |
1月29日 |
場所: 産業技術センター・こども医療センター【公開】 |
2名の医師が参加し、医師が操作する端末と遠隔地にあるロボットを通信で接続する際の課題が明らかになったほか、超音波胎児診断に実績のある医師から開発に向けた助言を得ることができた。 |
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テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
病院において、脳疾患患者のリハビリ期間の音声から心に関連した特徴を計測し、心の健康度を分析して検証した。 |
1月6日から31日 |
場所: 七沢リハビリテーション脳血管センター |
臨床心理士の協力のもと、3名の患者に各4回の計測を行った。 |
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テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
公道(横断歩道を含む歩道)と、大型商業施設において、自律運転車椅子の運動性能などを検証する自律走行実験を行った。 |
12月9日から17日 |
場所: 海老名市内公道、ビナウォーク【一部公開】 |
活用が想定される場面(公道、商業施設)において、他の歩行者も通行する中を自律走行する際などの課題を抽出した。 |
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パワーアシストハンド|"KINECT"を活用した介護支援システム|盲導犬ロボット|高齢者見守りシステム((株)CQ-Sネット)
高齢者見守りシステム(沖電気工業(株))|コミュニケーションパートナーロボット|被災者探索レーダーロボット|災害状況遠隔調査車両
自動走行技術(高度安全運転支援技術)を装備した自動車
テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
病院、介護老人保健施設において、手指の運動麻痺のあるリハビリテーション患者等に、ロボットを使用してもらい、商品化に向けた検証を行った。 |
12月2日から13日 |
場所: 介護老人保健施設さつきの里あつぎ 七沢リハビリテーション病院脳血管センター |
8人のモニターに対し、使用後に、概観、装着感、使用における性能等についてのアンケートを行った。 |
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テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
病院において、病院職員、理学療法士、作業療法士に対して、運動機能を測定するロボットのデモンストレーションを行い、システムの利用方法や改良点などについて意見交換を行った。 |
1月28日 |
場所: 神奈川リハビリテーション病院 |
医療・介護関係者から、システムのニーズや開発に向けた助言を得ることができた。 |
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テーマ | 介護・医療 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
病院の施設内において、モニターとして視覚障害者にロボットを使用してもらい、障害物回避、施設情報提供といったガイダンス機能を検証した。 |
1月21日、22日 |
場所: 神奈川リハビリテーション病院【一部公開】 |
公募によるモニター11人が参加した。 モニターに対し、使用後にロボットの操作性等についてのアンケートを行った。 |
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テーマ | 高齢者支援 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
高齢者向け住宅等において、モニターに、検知の必要性が想定される体勢(仰向け、うつ伏せ等)を取ってもらい、非接触のまま離床の検出や呼吸計測を行うシステムの効果を検証する実験を行った。 |
12月19日、26日 |
場所: 産業技術センター |
職員(26人)をモニターとして、転倒検出、離床検出、無呼吸検出機能のアルゴリズムの有効性と誤動作を確認し、性能評価を行った。 |
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1月28日から30日 |
場所: レジデンスタウン茅ヶ崎 |
施設入居者(7人)と職員(2人)をモニターとして、上記の実験結果から精度の向上を図った見守りシステムにより、同様の実験を行い、性能評価を行った。 |
テーマ | 高齢者支援 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
高齢者向け住宅において、モニターの居室に設置した、見守りシステムにより、3日間、高齢者の生活リズムの変化を計測し、電波センサーを用いた見守り技術の検証を行った。 【実験の様子はこちら[PDFファイル/22KB]】 【公開デモの様子[PDFファイル/773KB]/展示パネル(沖電気工業(株)提供)[PDFファイル/470KB]】 |
1月28日から31日 |
場所: レジデンスタウン平塚やさか |
施設入居者(3人)をモニターとして、実際の居室での高齢者の生活リズムの変化を計測する際の課題を抽出した。 |
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テーマ | 高齢者支援 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
各施設において2週間、生活支援や介護予防等の機能と認知症の高齢者にも対応可能な機能を備えたロボットの検証を実施した。 |
8月2日から2月17日 |
場所: 藤沢市内の特別養護老人ホーム等 |
最適な運用について介護現場からの情報収集を行い、実際の介護の現場で利用する際の課題を抽出した。 |
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テーマ | 災害対応 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
模擬瓦礫施設の中にモニターが入り、呼吸の検出とモニターまでの距離計測実験を行い、ロボットのレーダー部分の機能の検証を行った。 なお、電波法の規制の関係で、模擬瓦礫施設の一部を電波シールド材(アルミ板等)等で覆った。 |
2月12日 | 神奈川県消防学校【公開】 | 屋外でパルスレーダーによる被災者探索を行う際の課題を抽出した。 |
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テーマ | 災害対応 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
新たなクランクレッグを用いて泥濘地・土砂災害現場を想定したエリア(水中、非整地のコース)において走行機構の性能を検証する実験を行った。 |
1月21日 |
場所: 相模川河原(相模原市内)【公開】 |
水中、非整地で走行する際の課題を抽出した。 |
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テーマ | 高齢者支援 |
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ロボット概要 |
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実証実験概要 |
さがみ縦貫道路において、安全運転を高度に支援するシステムを検証する走行実験を行った。
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11月25日 | さがみ縦貫道路 (寒川南ICから寒川北IC) |
高速道路の入り口から出口まで全てを自動運転で走行し、「車線内走行・車間距離制御」や「自動合流・自動分岐」、「自動車線変更」などを行った。 |
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