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初期公開日:2025年9月2日更新日:2025年9月2日
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電子機器を中から支えている電子技術
設計・デザインやデータ処理で使うコンピュータをはじめとし、ネットワーク機器、製造自動化ライン、コンピュータ制御加工機など、電気で動く機器のほとんどには、中に電子回路が入っています。
エレクトロニクスITコースで学ぶ内容は、幅広い分野で必要とされている技術となります。
各分野で使用する機器も、電子回路が入って初めて動作します。
エレクトロニクスITコースは、様々な分野を、電子機器の中で支えています。
身近な電子機器の中を、ほんの一例ですがご覧ください。
電子機器の中は電子回路が詰まっています。
パソコン |
オフロードカー模型 |
ブルーレイコーダー |
タブレット |
ポータブルナビ |
耳体温計 |
トランシーバー |
音楽プレーヤー |
盗難防止タグ(販売商品に取り付ける) |
電気や電池で動作している多くの電子機器の外側は、デザイン家によりデザインされ、生産技術により加工されたプラスチックや金属でおおわれています。
その中で電子技術は、電子機器の内側にひっそりと、人目をはばかるように隠れています。
例えば自動車ですが、人目を引くデザインや内装の裏で、エンジン制御、ブレーキ制御、ハンドル制御、パワーウィンドウ制御、エアコン制御、カーナビゲーションシステム、カー オーディオ、無線による鍵の開閉、接近センサ、バックカメラなど様々な部分で電子技術が活躍しています。それぞれの制御はマイクロコンピュータで行われており、多い車では100個を超えるマイクロコンピュータが組み込まれています。
今、車は電子技術無しに動きません。
私たちが、内部を意識せずに使っているそれぞれの機器の中には、電子部品、回路基板、配線が詰まっています。そして、これらの電子技術(部品、回路、配線・制御プログラミングなど)があって、はじめて電子機器が目的の動作をできるようになります。
また、私たちの身の回りに気づかない形で取り巻いている電子技術もあります。電波、赤外線などです。これも、TV・ラジオ・スマートフォン・リモコン・警報システムなどにはなくてはならない技術です。
直接目に触れにくい電子技術はいわば縁の下の力持ちといった存在です。目立たずに世の中の役に立っています。そして電子技術の存在が、現在の社会を支えているといっても過言ではありません。
電子技術が無いと様々な電子機器は、ただの置物となります
電子技術は、電子機器に機能を吹込み、私たちの生活を豊かにします。
豊かな生活は電子技術から始まります
電子技術は、その電子機器に、外部からの操作や信号をに取り入れ、内部の電子部品・回路により、機器に与えられた目的・機能を実現(出力)する役割をもっています。
電気ポットを例に、もう少し詳細に説明します。
電気ポットは、ポットの中に入れた水を沸かし、設定温度で保温する機能をもった電子機器です。その中で、電子技術は様々な役割を担っています。
温度管理部分では、「温度センサ」で温度を電気信号に変え、その信号を「マイコン」が設定温度と比較し、お湯の温度が低ければ「リレー」を動作させ「電熱線」に電気を通電し、高ければ電熱線への通電を切ることで、一定温度へ保ちます。
設定の部分では操作パネルの「スイッチ」の状態を監視し、沸騰スイッチが押されたら沸騰させ、設定温度スイッチが押されたら、温度の設定を変えるとともに、「7セグメントLED」による表示も変更します。
一つ一つの部品を電気的に接続し、目的の動作をするようにしているのが、「回路基板」であり「配線」です。
回路の中で、「マイコン」(小さなコンピュータ:マイクロコンピュータの略)という部品は全体の制御を行っているポットの頭脳のような存在となります。マイコンには、スイッチやセンサの状態に応じた処理を行えるようにプログラム(動作指示書)が書き込まれています。
電子技術の説明
エレクトロニクスITコース説明 |