更新日:2026年8月1日

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神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。

県のたより8月号2面・3面-1

豊かな海を次世代へ

海底写真 写真家 茂野 優太氏撮影 場所:宮川湾(三浦市)

神奈川の海では、海水温の上昇などで海洋環境が変化し、海藻が育つ藻場(もば)の消失や魚の住む場所が変わったことにより、漁獲量が減少するなど、水産業に深刻な影響が出ています。県は、海洋環境の回復や新たな養殖の導入など、水産業の未来を支える挑戦を進めています。

相模湾で進む藻場の消失

藻場は「海の森」とも呼ばれ、多くの魚介類を育む“海のゆりかご”です。また、気候変動の要因となる二酸化炭素を吸収する役割としても重要です。しかし、水温上昇や海藻を食べるウニやアイゴの増加などの要因により、相模湾では海藻類が減少する「磯焼け」が急速に進んでいます。

藻場
面積

2,690 ha
(1990年)
580 ha
(2022年)
藻場を食い荒らすアイゴにより磯焼けした藻場※イメージ
守る

早熟カジメによる藻場再生

早熟カジメは通常のカジメより早く成熟する海藻です。県水産技術センターは早熟カジメの苗を大量生産し、海で大きく育てる取り組みを行っています。アイゴなどの魚に食べられる前に種を放出するため、藻場の再生が期待できます。

人工種苗の大量生産

人工種苗の大量生産

ダイバーによる海への移植作業

ダイバーによる海への移植作業

海中で大きく成長したカジメ

海中で大きく成長したカジメ

発芽から成熟まで約半年(通常1年半)

つなぐ

小網代でマガキ養殖

未来へつなぐ、“育てる海業(うみぎょう)”

マガキ

三浦市小網代(こあじろ)湾では、磯焼けなどで減少したワカメに代わる新たな収入源として、マガキの養殖に取り組んでいます。県の支援により実施した養殖試験を経て、現在は漁業者らの「みうら小網代オイスター共同体」が中心となり事業を展開しています。

マガキの養殖作業

エビの陸上養殖

使われていなかった施設から新しい水産業が生まれる

バナメイエビ

県は、「県庁版社内ベンチャー制度」により廃止した水道施設を活用したバナメイエビの陸上養殖の実証事業を実施し、約4カ月の飼育で10cm以上の大きさに成長させることに成功しました。
現在は民間事業者主体で県内2カ所でクルマエビなどの陸上養殖が行われています。

バナメイエビの養殖施設

楽しむ

港のにぎわいが楽しめる「小田原・港の朝市」

「小田原・港の朝市」では、小田原漁港で水揚げされた新鮮な魚や地場産品など、漁港ならではのお買い物が楽しめます。

漁港の駅 TOTOCO(ととこ)小田原

朝市は毎月第2土曜日開催
※天候や水揚げ状況、イベント等の開催などにより中止となる場合があります
所在地:小田原市早川1-28
交通:JR早川駅から徒歩8分

漁港の駅TOTOCO小田原とイベントの様子

PICK UP
海の森がお金になる?ブルーカーボンクレジットとは

藻場が吸収するCO2量を「価値」として企業に販売し、その収益を藻場の保全活動に充てる仕組み。 藻場を守る新しい仕組みとして注目されています。
※藻場等の海洋生態系が光合成によりCO2を吸収し、長期的に海底や深海にためられる炭素のこと

ブルーカーボンクレジットの仕組み。漁業団体などのCO2吸収量をクレジット化して企業へ販売し、企業から活動資金の支援を受けることで、資金確保とCO2の間接的削減を両立する流れの図解

県の水産業について詳しくは
環境農政局水産課ホームページ 環境農政局水産課ホームページへのQRコード

【問合せ】
藻場再生やマガキ養殖については県水産課
 [電話]045(210)4542 [ファックス]045(210)8853
エビの陸上養殖については県いのち・未来戦略本部室
 [電話]045(285)0710[ファックス]045(210)8865
ブルーカーボンクレジットについては県脱炭素戦略本部室
 [電話]045(210)4083[ファックス]045(210)8952

このページに関するお問い合わせ先

政策局 知事室

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