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更新日:2026年1月1日
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神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。
宇宙をもっと身近に。神奈川から広がる可能性を感じよう。
宇宙飛行士 野口 聡一(のぐち そういち) さん ©JAXA,NASA
新年に当たって、以前、恐竜展を見に行って、心に浮かんだことを述べてみたいと思います。
最も私の印象に残ったのは、恐竜の生息していた時代が2億4000万年前から6600万年前までと、とんでもなく古いということ。その時間の単位は私たち人類の物差しで測れるものではありません。
旧人類のネアンデルタール人は数十万年以上前からいたと言われていますが、恐竜の時代からすれば、ほんの最近のことです。
横浜市にあるツタンカーメン・ミュージアムのツタンカーメン王が活躍した時代は紀元前1300年頃、今から3300年以上前と言われています。せいぜい数千年の単位のことです。
果たして、1億年後、この地球に人類は生存しているのでしょうか?2億年近くも存在した恐竜でさえ絶滅してしまいました。人類もいつかは絶滅してしまうのでしょうか?今、地球全体を見渡してみると、その日は意外に早いのではないだろうかという気さえしてきます。
このまま地球温暖化が進むと、異常気象や自然災害による被害がますます拡大し、限られた資源や土地の奪い合いから各地で戦乱が続き、いずれこの美しい星に住み続けることができなくなる日が訪れるかもしれません。
もしかしたら、火星に移り住んだ人類だけが生き延びるなんてことだって、ないシナリオではありません。
そして今、「宇宙で暮らす」ということが、急速に現実味を帯びてきています。資源が限られた宇宙で暮らすための技術は、今の地球で持続可能な暮らしをつくることにもつながるはずです。結果的には、それが人類を滅亡の危機から救うことにもなるかもしれません。
神奈川県の今年の大きなテーマは「宇宙」です。夢物語ではなく、現実の課題として、そして、人類を滅亡の危機から救うためにも、「宇宙」に真剣に挑んでいきたいと思っています。
詳しくは2面・3面でご紹介
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