神奈川県 かながわ こどもまんなかプロジェクト #こどもまんなかやってみた
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3こども・子育て応援

NPO法人WooMoo

うむまえ、うむとき、うんだあと
Q:自己紹介をお願いします。
A:私は、NPO法人WooMoo 理事長の宮下 美代子と申します。私は助産師として、「みやした助産院」で女性の妊娠や出産、産後の支援を、そしてNPO法人WooMooでは、子どもや子育てに関するを取組を行っています。
NPO法人WooMoo
Q:こどもまんなかアクションの取組について教えてください。
A:助産師は地域のよろず相談的な存在なのかなと思っています。そのため、子育て支援として0歳から就学前のお子さまとその保護者が気軽につどえる「M-HOUSE三春台」の運営を行なっています。地域のお母さんたちがイベントがあると子どもを連れて立ち寄ってくれたり、季節ごとに顔を出してくれたりと、いつでも帰って来れる場になるように心がけています。また、子どもが学校に行けなかったり、友達関係などで悩みを持っている子どもが多くいるため、私たちは子どもが生きやすい社会の中に一歩踏み出せるような、そういった支援ができればいいなと思い、子どもの第3の居場所づくりも行なっています。
NPO法人WooMoo
Q:こどもまんなかアクションを通じて心に残っているエピソードがあれば教えてください。
A:横浜市南区の三春台というこの場所はお墓が非常に多いエリアなんですね。そして、住民の高齢化も進んでいました。子育て支援に関わる場所が保育園一軒しかありませんでした。そういったエリアに事業所を持ち、そしてお母さんやお子さんたちが集うように場所ができると、地域の人たちがすごく協力をしてくれるようになり、関わることを楽しみにしてくれるようになったなということを実感しています。
NPO法人WooMoo
Q:あなたが感じる子どもや子育てに関する社会課題をお聞かせください。
A:今、グレーゾーンと言われるお子さんたちがとても増えています。はっきりと診断がつかないような状況の中で、社会に適応しにくい、そういう周りの人たちとの交流も持ちにくい。
小学校上がるまでは比較的に選択肢がありますが、小学校に入ったら、いきなり大勢の人の中にその子たちが急に適応しなければならない。
そういった子どもたちが、できるだけ生きやすくなるために選べる場所がもっと増えてくれると良いと感じています。子どもたちがいきなり急に社会の大勢の中に急いで頑張らければならないのではなく、ステップを踏めるような仕組みができるといいなと感じています。
NPO法人WooMoo
Q:あなたはどんな子どもでしたか?
A:私は、北海道のオホーツク海に近いところの牧場で、自然や動物と一緒に幼少期を過ごしていました。しかし、人見知りが強い子どもでもありました。そんな中、私が高校生の時に学校に行けなくなった時期があって、その時の先生がとても親身に私に関わってくれて、学ぶことの楽しさや、やればできるんだっていうのを教えてくれました。殻に閉じこもっていた私に「自分が抱えているものを語りなさい」と弁論大会に後押ししてくれました。そして、この経験は今の私に、子どもや学生、お母さんたちと向き合うとき、できないことや躓いた時こそ、人が寄り添うことで前に進めることを教えてくれました。
NPO法人WooMoo
Q:子どもの頃の自分が今の取組を見たらどう感じると思いますか?
A:助産師を目指していたころの私が今の私を見たら、「助産師の仕事って幅広くて、それを活かしていることはすごいことだと思う」と言ってくれると思います。
Q:子どもを取り巻く社会がこうなったらいいな、という思いをお聞かせください。
A:その子がやっぱりその子らしく生きていけるような、そんな社会になるといいなと思います。そして、「誰かを頼って生きていきなさい」というのを伝えたいと思います。
NPO法人WooMoo
Q:未来の子どもたちにメッセージをお願いします。
A:きっと何か育っていく過程の中で悩むこともたくさんあると思うし、辛いこともあるかなと思うけれども、でもきっと道は開けるし、誰かをやっぱり頼るっていうことは恥ずかしいことでもなんでもなく、自分が一歩踏み出すためには人に頼るということも覚えてほしいと思います。

県民のみなさまへのメッセージ

神奈川県では、みなさんの「こどもまんなか」の取組を応援しています。
今、子育て中の方も、これから子どもを出産したいと思っている方も、おじいちゃんおばあちゃんも、企業団体の方も、皆さんで、「子どもや若者にとって何がいいか」を考えるきっかけになることを願っています。

こどもたち