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更新日:2025年7月11日

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麻しん(はしか)について(県民・事業者向け)

麻しん(はしか)の発生状況などについて掲載しています。

令和7年7月 麻しん患者発生に伴う注意喚起

現在、神奈川県内において、麻しんの報告数が増えています。

○麻しんに係る神奈川県記者発表(令和7年~)

 2025年05月19日 麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

 2025年07月02日 麻しん(はしか)患者の施設利用に伴う注意喚起について

 2025年07月02日 麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

 2025年07月04日 平塚保健福祉事務所管内における麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について(第1報)

 2025年07月05日 平塚保健福祉事務所管内における麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について(第2報)

 2025年07月07日 平塚保健福祉事務所管内における麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について(第3報)

 2025年07月09日 厚木保健福祉事務所管内における麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

麻しん(はしか)とは

高熱、全身の発疹(ほっしん)、カタル症状(せき、鼻水、結膜充血など)を特徴とし、空気感染・飛沫感染・接触感染を感染経路とする感染力の非常に強いウイルス感染症です。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

【主な症状】

感染すると10日から12日の潜伏期間を経て、発熱、せき、鼻水など風邪のような症状が現れ、2日から3日発熱が続いた後に、39度以上の高熱と全身に赤い発疹が出ます。発症する1日前から解熱後3日くらいまで周りの人に感染させる力があります。

過去のワクチン接種の効果が弱まっていた等、麻しんに対する免疫をもってはいるが不十分な状態の場合は、罹ったとしても症状が軽く(高熱が出ない、発熱期間が短い、発疹が手足だけなど)、周りの人への感染力も弱いことが多いです。これを修飾麻しんといいます。

麻しんの発生状況

日本は、平成27年3月27日に世界保健機関西太平洋地域事務局により、麻しんの排除状態にあることが認定されて以降、海外からの輸入例と、輸入例からの感染事例から患者が発生している状況です。

今後、輸入症例や国内での感染事例が増加することに注意が必要です。

麻しんの最新の発生報告数※は、定期的に国立健康危機管理研究機構の感染症情報提供サイトに掲載されます。(※感染症発生動向調査に基づく)

 

麻しん

県民の皆様へ

麻しんかなと思ったら

麻しんのような症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に連絡し、麻しんの疑いがあることを伝え、医療機関の指示に従い、マスクを着用して受診しましょう。

受診時は、周囲への感染を防ぐために、公共交通機関の利用を避けるようお願いします。

麻しん患者と接触した場合は、最後に接触した日から21日間は毎日体温を測り、熱があったら外出を控え自宅で健康観察をしましょう。

麻しんにかからないために

麻しんウイルスは感染力が強く、空気感染するので、手洗い、マスクのみでは予防できません。予防接種が最も有効な予防法です。

我が国では、1歳時及び小学校入学前の1年間(=幼稚園・保育園の年長組:5~6歳児)に定期接種として麻しんの予防接種(MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)または麻しん単独ワクチン)を行っています。定期接種の対象のお子様は、対象年齢になったらなるべく早めに予防接種を受けましょう。

その他、医療・教育関係者、海外に渡航する者、空港職員等については、確実なワクチン接種をお願いします。

なお、ワクチンの供給量には限りがありますので、定期接種対象年齢を過ぎた方については、まずはご自身の罹患歴・予防接種歴(2回)・抗体検査歴(抗体価があるか)を確認してください。

上記が確認できない場合は抗体検査を受け、抗体価が不足していた場合、予防接種をご検討ください。

<お知らせ>麻しんはワクチン接種が予防に有効です!(厚生労働省)

医療機関の皆様へ

発熱や発疹を呈する患者が受診した際は

麻しん患者との接触歴や麻しん流行地への海外渡航歴、国内での行動歴、麻しんの予防接種歴の確認等、麻しんの可能性を考慮した診療をお願いします。

患者(疑いを含む)は個室管理を行う(陰圧個室が望ましい)、他の来院者等との接触を避ける、診療時はN95マスクを装着する等、麻しんの感染力の強さをふまえた院内感染防止対策をお願いします。

麻しん患者(疑いを含む)を診察した際は

麻しん患者(疑いを含む)を診察した場合は、直ちに最寄り保健所にご報告をお願いします。

麻しんと診断した場合、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、直ちに最寄りの保健所へ届出が必要です。

医師による麻しん届出ガイドライン 第五版(国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト)(PDF:1,787KB)をご参照いただき、届出基準に合致するかご確認ください。

感染症法に基づく医師の届出のお願い 23.麻しん(厚生労働省)(別ウィンドウで開きます)内の届出票により、麻しん発生届提出をお願いします。

県所管域の保健福祉事務所・センター

県所管域以外(横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、藤沢市、茅ケ崎市)の保健所(別ウィンドウで開きます)

 ※寒川町の感染症に関することは、茅ケ崎市保健所の管轄になります。

検体採取について

臨床的に麻しんと診断された症例や、麻しんIgM抗体が陽性の症例であっても、実際には麻しん以外の症例の可能性もあることから、PCR検査による確定診断が重要です。

麻しん患者が発生した際に迅速に対応を行うために、検体提出のご協力をおねがいします。

PCR検査に必要な検体の提出と併せて、各医療機関でもIgM抗体検査の実施をお願いします。

詳細は次の資料をご参照ください。

「神奈川県における麻しん・風しん診断後の対応フロー」(PDF:229KB)

「麻しん・風しんPCR検査診断に係る検体採取法等について」(PDF:245KB)

麻しんを疑う患者の受診に備えて

麻しんを疑う方から受診の相談を受けた際、受診を要する場合は、医療機関への移動は公共交通機関の利用を可能な限り避けるようにお伝えください。

また、医療機関に出入りする関係者(医療従事者、受付、清掃員など)のワクチン接種歴(2回以上接種)を確認いただくようお願いします。

麻しんQ&A(医療機関での麻疹の対応について)(別ウィンドウで開きます)

参考リンク

【神奈川県衛生研究所感染症情報センター】

神奈川県麻しん情報 届出数

疾患別情報 麻しん

感染症情報センター

【国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト】

麻しん

麻しん対策・ガイドラインなど

医療機関での麻疹対応ガイドライン(第七版)

学校における麻しん対策ガイドライン

【厚生労働省】

麻しんについて

麻しんに関する感染症予防指針

厚生労働省検疫所「FORTH」

このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。