ホーム > 健康・福祉・子育て > 医療 > 感染症・病気 > 感染症・病気の随時提供情報 > 麻しん(はしか)の流行に注意してください!
更新日:2024年3月27日
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麻しん(はしか)の発生状況などについて掲載しています。
麻しんウイルスにより起こる急性の全身感染症です。
感染後7~14日で発熱、咳、鼻水などの症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃台の高熱と発疹が現れます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
麻しんウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
麻しんは手洗い、マスクのみでは予防できず、麻しんワクチンの接種が有効な予防法です。
定期接種対象の方や麻しんの既往・ワクチン接種歴がない方には接種をお勧めします。また、麻しんの患者さんに接触後72時間以内に麻しんワクチンを接種すると発症予防に効果的であると考えられています。
日本は、平成27年3月27日に世界保健機関西太平洋地域事務局により、麻しんの排除状態にあることが認定されて以降、海外からの輸入例と、輸入例からの感染事例から患者が発生している状況です。
今般、海外において麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域や東南アジア地域での患者報告数が増えています。今後、輸入症例や国内での感染事例が増加することに注意が必要です。
麻しんの最新の発生報告数※は、定期的に国立感染症研究所のウェブサイトに掲載されます。 (※感染症発生動向調査に基づく)
麻しんは感染力が非常に強く、空気、飛沫、接触感染により人から人へと伝播し、感染が広がる恐れがあります。
麻しんを予防するには、麻しんワクチンの予防接種が有効です。今まで、麻しんにかかったことが無い方、麻しんのワクチンを接種したことが無い又は1回のみの接種の方は、ワクチンの接種を検討し、かかりつけ医に相談してください。
<お知らせ>麻しんはワクチン接種が予防に有効です!(厚生労働省)
麻しん患者と接触した場合や流行地域に行った方で、麻しんと思われる症状が見られたら、早めに受診をしましょう。
受診の際には、事前に医療機関に連絡し麻しんの疑いがあることを伝え、周囲への感染を防ぐために、公共交通機関の利用を避けて速やかに受診されますようお願いいたします。
臨床的に麻しんと診断された症例や、麻しんIgM抗体が陽性の症例であっても、実際には、麻しん以外の症例の可能性もありPCR検査による確定診断が重要です。
麻しん患者が発生した際に迅速に対応を行うために、検体の提出のご協力をお願いします。
詳細につきましては、「神奈川県における麻しん・風しん診断後の対応フロー」((PDF:229KB)「麻しん・風しんPCR検査診断に係る検体採取法等について」(PDF:245KB)をご参照ください。
また、麻しんを診断した際には、最寄の保健福祉事務所・センターへ直ちに届出の提出をお願いいたします。
(県所管域以外の横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、藤沢市、茅ヶ崎市の保健所連絡先はこちら。なお、寒川町の感染症に関することは、茅ヶ崎保健所の管轄になります。)
【麻しん関連情報】
神奈川県衛生研究所
国立感染症研究所
厚生労働省
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。