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初期公開日:2025年6月24日更新日:2025年6月24日
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飼い主も年を重ねると体力や生活習慣が変わります。高齢の飼い主とペットがともに幸せに暮らせるように、日ごろから備えておきましょう。
ペットとの暮らしは、私たちの日常に幸せと彩りを与えてくれます。
ペットの世話が生きがいになったり、ペットの話題で会話も弾みます。
一方で、ペットの寿命は年々伸び、犬や猫は15年以上生きることも珍しくありません。
残念なことに、県動物愛護センターに飼えなくなったとペットを持ち込む方の7割が飼い主の高齢を理由としたものです。
ペットを飼うことは、いのちを預かることです。
万が一、自分が病気などになってしまい、飼い続けることができなくなった時にどうするか。
そのようなことも考えて、対策を取っておくことが飼い主の責任です。
・ペットのお世話に休日はありません。急な入院の際などに、代わりにお世話をしてくれる方はいますか?
・賃貸や集合住宅の場合は契約内容を確認し、ペット飼育の可否、飼養可能な頭数を確認しましょう。
・犬や猫の寿命は15年以上です。15年後、あなたの状況はどうなっていますか?
保護動物など、ご自身の年齢に合った動物の受け入れも検討してください。
・フードや予防注射だけでなく、ペットが病気になった時の動物病院の費用などもかかります。
ペットにかかる1年間の飼育費用は、犬が約41万4000円、猫が約17万8000円となっています。
(「ペットにかける年間支出調査」(2024年アニコム損害保険株式会社)より)
・万が一飼い続けることができなくなった時の預け先には、多額の費用がかかります。
昔と今ではペットの飼い方の常識も変わってきています。
「炎天下で、犬を外でつないで飼っていることがかわいそう」「散歩時に糞や尿を放置している」や「猫が庭で糞尿をしていく」などの相談も後を絶ちません。
昔から飼っているからと過信せず、今の常識に合わせた飼い方をしましょう。
外で飼っている犬の鳴き声や散歩での糞や尿の放置が、ご近所トラブルの元になります。
・毎日の散歩やしつけが必要です。
・散歩は排泄が目的ではありません。散歩の前に排泄させ、万が一散歩中に排泄してしまった場合は片付けましょう。
・数年後の自身の体力などを考えて、犬種を選択しましょう。
以前は外出自由な飼い方をしている飼い主も多くいましたが、交通事故の危険や糞尿によるご近所とのトラブルを避けるためにも、外に出さないで飼うことが基本です。
・室内で飼うことが基本です。上下運動できるキャットタワーの設置や落ち着ける場所の確保など、猫本来の習性や行動に応じた環境づくりに配慮してください。
・繁殖力が強いので、1頭の飼育でも必ず避妊去勢手術をしましょう。
・こまめなトイレの片づけや、部屋の掃除をしましょう。
高齢者は若い年代の方と比較して、どうしても体調を崩しやすくなりがちです。
・膝が痛くて犬の散歩に行くのが辛い
・毎日のペットのトイレ掃除やお手入れが大変になってきた
・医者に入院を勧められたが、ペットの世話を頼める人がいない
家族、友人、近所の方など、いつも会っている方ならペットも安心です。
また、ペットホテルやペットシッターを事前に探して、試しに短期間利用してみましょう。
飼い主にとっては可愛いペットですが、しつけをしていなかったり、手入れがされていない動物を預かってもらうことは難しいです。
困った時に受け入れてもらえるよう、日ごろからのトイレのしつけや人馴れなどの基本的なしつけをしておきましょう。
また、ノミやダニの予防、ワクチン接種、トリミングなど、ペットの健康管理も大切です。
万が一、飼い続けることができなくなった時に備え、残されたペットのために備えておくことも飼い主の責任です。
当然お金はかかりますが、大切なペットの幸せのために飼い主としてできることについて、家族と相談しておきましょう。
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