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初期公開日:2026年9月2日更新日:2026年9月2日

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動物由来感染症について

「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。「動物由来感染症」について、その特徴や症状、予防策などを紹介します。

感染予防策について知りたい方はこちら

動物由来感染症メインビジュアル

動物由来感染症を知っていますか?

出典:厚生労働省「動物由来感染症ハンドブック」

「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。

人と動物に共通する感染症(Zoonosis:ズーノーシス)は、「人獣共通感染症」や「人と動物の共通感染症」ともいわれますが、厚生労働省は人の健康問題という視点から「動物由来感染症」という言葉を使っています。

「動物由来感染症」には、人も動物も発症するもの、動物は無症状で人だけが発症するものなど、病原体によって様々なものがあります。
また、人と動物の距離が近くなるほど、動物由来感染症に感染する可能性が高くなります。

新興感染症の多くは動物由来感染症です。私たちは多くの生物と共存している事実を忘れずに、幅広い視野に立って感染症対策を立てる必要があります。

わが国や海外で実際に発生している主な動物由来感染症

家畜・家きん

動物種(昆虫含む) 主な感染症 予防ポイント
ウシ、ブタ、鶏

Q熱クリプトスポリジウム症腸管出血性大腸菌感染症トキソプラズマ症炭疽(たんそ)鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)(注記1)

  • 適切な衛生管理
  • 中心までしっかり加熱して食す

ペット

動物種

主な感染症 予防ポイント
エキノコックス症ブルセラ症レプトスピラ症重症熱性血小板減少症候群(SFTS)狂犬病(注記2)
  • 節度ある触れ合い
  • 手洗いなどの励行
トキソプラズマ症Q熱重症熱性血小板減少症候群(SFTS)狂犬病(注記2)
ネズミ、ウサギ

レプトスピラ症野兎(やと)病エムポックス

小鳥、ハト オウム病クリプトコックス症

野生動物・その他

動物種 主な感染症 予防ポイント
爬虫類 サルモネラ症
  • 病気について不明なことも多いので、一般家庭での飼育は控える
観賞魚 サルモネラ症
プレーリードッグ 野兎(やと)病ペスト(注記2)
リス 野兎(やと)病ペスト(注記2)、エムポックス
アライグマ 狂犬病(注記2)、アライグマ回虫症(注記1)
コウモリ 狂犬病(注記2)、リッサウイルス感染症(注記2)、ニパウイルス感染症(注記2)
キツネ エキノコックス症狂犬病(注記2)
サル 細菌性赤痢結核Bウイルス病エボラ出血熱(注記2)、マールブルグ病(注記2)、エムポックス
野鳥(ハト・カラス等) オウム病クリプトコックス症ウエストナイル熱(注記2)
ネズミ、ウサギ レプトスピラ症野兎(やと)病ハンタウイルス肺症候群(注記2)、ラッサ熱(注記2)、エムポックス
ジカウイルス感染症チクングニア熱デング熱ウエストナイル熱(注記2)
  • 虫除け剤、長袖、長ズボンなどの着用
ダニ類 ダニ媒介脳炎日本紅斑(こうはん)熱つつが虫病重症熱性血小板減少症候群(SFTS)クリミア・コンゴ出血熱(注記2)

(注記1)わが国では患者発生の報告がない感染症
(注記2)わが国で病原体が未発見、もしくは長期間発見されていない感染症

身近な動物由来感染症

動物から人に感染する病気は身近に存在しています。感染症の存在を知って、予防を心がけましょう。

SFTS

  • 病気の特徴(症状)

主な初期症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状で、時に意識障害などの神経症状や出血症状が出現します。重症化し、死亡することもあり、特に、高齢者では重症化しやすいため注意が必要です。

  • 感染経路・感染状況

主にウイルスを保有するマダニに刺されて感染します。また、発症した犬や猫の体液からも感染することが報告されています。特に、猫は感染・発症したときの症状が強く、感染猫からの咬傷(こうしょう)や接触による飼育者や動物病院従事者の感染例も報告されています。

  • 予防

マダニに刺されないよう、草むらや藪(やぶ)など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくし、マダニに効く虫除け剤を使用しましょう。むやみに弱った野生動物に手を出さないことも大切です。ペットの犬や猫にもマダニの駆除・防虫薬を使用し、動物が体調不良の際には、動物病院を受診させましょう。

ペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

鳥インフルエンザ

  • 鳥インフルエンザへの対応

国内の家きん飼養農場で鳥インフルエンザが発生した場合、家畜伝染病予防法に基づき、発生した農場の飼養家きんの殺処分、焼却又は埋却、消毒、移動制限など必要な防疫措置を実施します。
このため、発生が確認された農場の家きん、鶏卵などが市場に出回ることはありません。

  • 家きん肉や家きん卵を食べてインフルエンザにかかることはありますか?

我が国ではこれまで、家きん肉や家きん卵を食べて、鳥インフルエンザウイルスに感染した例は報告されていません。
なお、鳥インフルエンザウイルスは加熱すれば感染性がなくなります。万一食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はありません。加熱するときは、食品全体が70℃以上になるようにして、家きん肉の場合は、ピンク色の部分がなくなるまで加熱するとよいでしょう。

鳥インフルエンザに関する鶏肉・鶏卵の安全性について

高病原性鳥インフルエンザに関する情報について(農林水産省ホームページ)

感染を防ぐために日常生活で注意してほしいこと

過剰な触れ合いは控えましょう

過剰な触れ合いは控えましょう

細菌やウイルス等が動物の口の中にいることがあるので、口移しでエサを与えたり、スプーンや箸を共用したりするのは止めましょう。口や目元を舐められるのも避けましょう。また、動物との入浴や布団に入れて寝ることも、濃厚接触となるので止めましょう。

野生動物の飼育や野外での接触は避けましょう

野生動物の飼育や野外での接触は避けましょう

のら猫・のら犬や野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。安易に触らないようにしましょう。また、家庭での野生動物の飼育は避けましょう。なお、野生動物の肉など(ジビエ)を食べる場合は、中心部までしっかり加熱しましょう。

動物の身の回りは清潔にしましょう

動物の身の回りは清潔にしましょう

飼っている動物はブラッシング、つめ切りなど、こまめに手入れをするとともに寝床も清潔にしておきましょう。小屋や鳥かご等は毎日よく掃除をして清潔に保ちましょう。タオルや敷物、水槽等は細菌が増殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。

室内で鳥を飼育する時は換気を心がけましょう

室内で鳥を飼育する時は換気を心がけましょう

羽毛や乾燥した排泄物、塵埃(じんあい)等が室内に充満しやすくなります。ケージやその周り、室内のこまめな清掃のほか、定期的な換気に努めましょう。

動物に触ったら、必ず手を洗いましょう

動物に触ったら、必ず手を洗いましょう

動物は、自身には病気を起こさなくても、人に病気を起こす病原体を持っていたり、毛にカビの菌糸や寄生虫の卵等がついていたりすることがあります。また、動物やその唾液や粘液に触れた手で、知らないうちに自分の目や口、傷口等を触ってしまうこともあるので、動物に触ったら必ず流水で手洗い等をしましょう。

生肉を与えてはいけません

生肉を与えてはいけません

エサとして、生肉を与えてはいけません。肉を与えるときは十分に加熱して与えるようにしましょう。生肉や加熱不十分な肉には、有害な寄生虫や食中毒菌、薬剤耐性菌が存在する可能性があります。食べ残しなどは速やかに処理しましょう。

糞尿は速やかに処理しましょう

糞尿は速やかに処理しましょう

糞中で病原体が増殖したり、糞尿が乾燥して中の病原体が空気中を漂うことがあります。糞尿に直接触れたり病原体を吸い込んだりしないよう気を付け、早くこまめに処理しましょう。

砂場や公園で遊んだら必ず手を洗いましょう

砂場や公園で遊んだら必ず手を洗いましょう

動物が排泄を行いがちな砂場や公園は注意が必要です。特に子供の砂遊び、ガーデニングで草むしりや土いじりをした後は、十分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。

体に不調を感じたら早めに医療機関に相談しましょう

動物由来感染症にかかっても、はじめは、風邪やインフルエンザ、ありふれた皮膚病等に似た症状のことも多く、病気の発見が遅れがちです。特に小さな子どもや妊婦、高齢者は、いったん発病すると重症化しやすいので要注意です。医療機関を受診する際は、ペットの飼育状況や健康状態、動物との接触状況についても医師に伝えましょう。

 

 

このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。