更新日:2024年9月3日
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入込観光客調査のページ
(1)延観光客数
令和4年中に神奈川県を訪れた観光客(入込観光客)の推計延人数(以下「延観光客数」という。)は1億6,406万人で、令和3年の延観光客数(1億1,725万人)に比べ4,681万人の増加(前年比+39.9%)となった。
延観光客数は、平成24年以降増加傾向にあり、平成29年に初めて2億人を突破し、以降、平成30年は2億26万人、令和元年は過去最高記録となる2億467万人と、3年連続で2億人を突破した。
しかし、令和2年は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により前年の半減に近い1億849万人に激減。令和3年も感染拡大防止のため施設の休館やイベントの中止など厳しい状況が続き1億1,725万人に留まった。
令和4年は、感染症拡大防止の行動制限が限定的となり、イベント等が開催されたこと、また、観光需要喚起策の実施や国の水際対策の緩和等により、1億6,406万人となり、新型コロナウイルス感染症拡大前(令和元年)の8割まで回復した。
〇令和4年の月別入込観光客数の推移について
すべての月で前年を上回った。1月下旬~3月のまん延防止等重点措置適用の影響で2月以降は入込数が低かったが、4月からは「かながわ旅割」が開始、5月は前年より480万人増加した。7月~9月は、新型コロナウイルス感染者が拡大し入込客数は鈍い伸びとなった。10月から全国旅行支援「いざ、神奈川!」が始まり、また、外国人の個人旅行受入れ等国の水際措置が緩和されたこと等から、10月以降はコロナ前の令和元年を超える結果となった。
(2)日帰り客数
日帰り観光客の推計延人数(以下「日帰り客数」という。)は1億4,964万人で、延観光客数の91.2%を占めており、前年に比べ4,295万人の増加(前年比+40.3%)となった。
日帰り客数は、平成24年以降増加傾向にあり、令和元年は過去最高記録の1億8,731万人となったが、令和2年は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、前年の半減に近い9,794万人に激減。令和3年は前年よりわずかに増加し1億668万人となった。令和4年は1億4,964万人で、コロナ禍前の令和元年の8割近くまで回復した。
(3)宿泊客数
宿泊観光客の延人数(以下「宿泊客数」という。)は、1,443万人で、前年に比べ386万人の増加(前年比+36.5%)となった。
宿泊客数も、平成24年以降は平成30年まで毎年最高記録を更新し、平成30年は1,791万人となったが、令和元年は1,735万人に減少。令和2年は新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、前年の約4割減の1,054万人に激減。令和3年もほぼ横ばいの1,057万人にとどまった。令和4年は1,443万人で、コロナ禍前の令和元年の8割強まで回復した。
令和5年3月策定の第5期神奈川県観光振興計画に合わせ、本年より県内を7つのエリアに分けて分析を行った。
(1)横浜・川崎エリア
横浜・川崎エリアの延観光客数は5,743万人で、前年に比べ2,200万人の増加(前年比+62.1%)となった。
市別にみると、横浜市は1,891万人の増加(前年比+80.7%)、川崎市は309万人の増加(前年比+25.7%)であった。
横浜市では、「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」等への来訪者の増加や、「ヨルノヨ」等イベントへの参加者の増加により、1,891万人増加した。また、川崎市では、「川崎競馬場」等への来訪者の増加などにより、309万人増加した。これらにより、地域全体での入込観光客数は2,200万人増加した。
(2)箱根エリア
箱根エリアの延観光客数は2,947万人で、前年に比べ612万人の増加(前年比+26.2%)となった。
市町別にみると、小田原市が197万人の増加(前年比+37.3%)、箱根町が386万人の増加(前年比+28.6%)、真鶴町が2万人の減少(前年比▲2.2%)、湯河原町が30万人の増加(前年比+8.7%)であった。
小田原市では、「小田原城址公園」等への来訪者の増加や、「曽我梅林(梅まつり)」等イベントへの参加者の増加などにより、197万人増加し、過去最高の入込観光客数となった。また、箱根町では、「箱根関所・資料館」等への来訪者の増加などにより、386万人増加した。真鶴町では、コロナ禍においても来訪が多かった磯遊びや釣り客などが減少したことなどにより、2万人減少した。これらにより、地域全体での入込観光客数は612万人増加した。
(3)湘南エリア
湘南エリアの延観光客数は4,106万人で、前年に比べ1,157万人の増加(前年比+39.3%)となった。
市町別にみると、平塚市が172万人の増加(前年比+37.1%)、鎌倉市が539万人の増加(前年比+82.1%)、藤沢市が364万人の増加(前年比+27.3%)、茅ヶ崎市が13万人の増加(前年比+6.4%)、寒川町が21万人の増加(前年比+12.6%)、大磯町が41万人の増加(前年比+62.9%)、二宮町が6万人の増加(前年比+12.9%)であった。
鎌倉市では、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送、「鶴岡八幡宮」や「鎌倉海岸」等への来訪者の増加などにより、539万人増加した。藤沢市では、「江の島サムエル・コッキング苑」等江の島への来訪者の増加などにより、364万人増加した。大磯町では、「大磯港賑わい交流施設(OISO CONNECT)」や、「大磯海岸」「大磯ロングビーチ」等への来訪者の増加などにより、41万人増加した。これらにより、地域全体での入込観光客数は1,157万人増加した。
(4)丹沢大山エリア
丹沢大山エリアの延観光客数は1,184万人で、前年に比べ246万人の増加(前年比+26.2%)となった。
市町村別にみると、秦野市が49万人の増加(前年比+13.4%)、厚木市が119万人の増加(前年比+92.1%)、伊勢原市が30万人の増加(前年比+21.1%)、愛川町が58万人の増加(前年比+95.1%)、清川村が10万人の減少(前年比▲4.1%)であった。
厚木市では、「鮎まつり」や「あつぎ国際大道芸」等イベントの再開などにより、119万人増加した。愛川町では、「県立あいかわ公園」や「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」等への来訪者の増加などにより、58万人増加した。清川村では、コロナ禍においても来訪の多かった宮ヶ瀬等への来訪客が減少したことなどにより、10万人減少した。これらにより、地域全体での入込観光客数は246万人増加した。
(5)相模湖・相模川流域エリア
相模湖・相模川流域エリアの延観光客数は707万人で、前年に比べ149万人の増加(前年比+26.8%)となった。
市別にみると、相模原市が110万人の増加(前年比+21.1%)、大和市が1万人の増加(前年比+6.5%)、海老名市が27万人の増加(前年比+1,992.4%)、座間市が3万人の増加(前年比+27.5%)、綾瀬市が7万人の増加(前年比+2,238.8%)であった。
相模原市では、「相模川ふれあい科学館」等への来訪者の増加や、「大野北銀河まつり」等イベントの再開などにより、110万人増加した。また、海老名市では、「えびな市民まつり」や「エコカーフェスタinえびな」等イベントの再開などにより、27万人増加した。綾瀬市では、「光・食・文化の祭典~Ayase Base side Festival~」等イベントの再開などにより、7万人増加した。これらにより、地域全体での入込観光客数は149万人増加した。
(6)三浦半島エリア
三浦半島エリアの延観光客数は1,353万人で、前年に比べ259万人の増加(前年比+23.7%)となった。
市町別にみると、横須賀市は234万人の増加(前年比+41.6%)、逗子市は16万人の増加(前年比+27.3%)、三浦市は2千人の増加(前年比+0.0%)、葉山町は9万人の増加(前年比+18.1%)であった。
横須賀市では、「三笠公園」等への来訪者の増加や、「よこすか開国花火大会」等イベントの再開などにより、234万人増加した。また、逗子市では、「逗子海岸」等への来訪者の増加や、「NIGHT WAVE」等イベントの再開などにより、16万人増加した。これらにより、地域全体での入込観光客数は259万人増加した。
(7)足柄エリア
足柄エリアの延観光客数は368万人で、前年に比べ58万人の増加(前年比+18.6%)となった。
市町別にみると、南足柄市が10万人の増加(前年比+10.3%)、中井町が2万人の増加(前年比+9.7%)、大井町が6万人の増加(前年比+17.9%)、松田町が15万人の増加(前年比+39.9%)、山北町が5万人の増加(前年比+4.3%)、開成町が19万人の増加(前年比+984.5%)であった。
松田町では、「桜まつり」や「寄ロウバイまつり」等イベントの再開などにより、15万人増加した。また、開成町では、「あじさいまつり」等イベントの再開などにより、19万人増加した。これらにより、地域全体での入込観光客数は58万人増加した。
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