更新日:2020年8月7日

ここから本文です。

県民フォーラム意見等に対する回答(第11回)

第11回県民フォーラム実施結果を紹介します

県民フォーラム写真
第11回川崎・横浜地域フォーラム

森林整備等関連項目

1.水源環境保全は重要だと考える。
そのためには森の再生が必要と考える。
森の再生は、システム的(総合的)に行わないと効果がなく、又、ボランティアレベルではなく、行政としての取組み、リーダーシップが重要と考える。(単独ではなく複数)
そのため、財源が必要であれば、その点をPRし、恒常的に確保すべきである。

(回答希望なし)

2.「シカ対策」
国定公園内、県道にシカ柵は無い。川にも柵は作っていない。シカはそこから下に入り、今年の秋、田んぼの稲穂まで被害が及んでしまった。対策の方法の大きな見直しをしない限り、頭数減らしにはつながらない。農家はひたすら自分達の田や畑に電気柵を張りめぐらす労を惜しまない。

(回答希望なし)

3.【森林保全、間伐材の有効活用】
最近、横浜市内の県立公園(小水源里山エリア)で永年続けられてきた間伐材の炭焼が、少数の住民の抗議でできなくなったと云う(けむり、におい、ガマンできない)。
(県が中止を指導したときいている)
資源有効利用のためには「炭焼存続」が望ましいのではないか。

(主な対応所属:都市公園課)

県立都市公園での炭焼きは、環境学習や資源有効利用のために一定の効果を果たしてきたと認識していますが、けむりやにおい等の問題で困っている方の声もあり、現状では有効な対応策がないため、やむなく休止の状況となっております。 
なお、公園内では剪定枝のチップ化等の資源有効利用を進めています。

ページの先頭へ

水源環境への負荷軽減

4.県内のダムについての話はよく分かりました。
大切なダムの存続に関して造り替えなどは出来ないものです。
良質な水の供給のために更に努力・研究を望みます。

(回答希望なし)

5.【水の浄化について(水の利用) 過去の大規模住宅開発地域の下水道普及について】
30~40年前に開発された大規模戸建住宅は、殆どが旧式の個別浄化槽を利用している。ようやく、下水道が開通しても、なかなか本管への接続が進まない。これは居住者の高齢化により、費用を調達できないことが主たる原因である。年金生活者にとって、今の補助金程度では接続資金が不足する。更なる抜本的補助制度を設ける必要性はないか。検討はしているのか。その必要性についての考えは。

(主な対応所属:下水道課)

 下水道の接続率の向上は、水源環境への負荷の軽減だけではなく、健全な下水道経営という面からも必要不可欠であると考えます。
公共下水道の管理者である市町村では、接続に対する助成制度などを実施しているところもあり、また、平成22年度からこの助成に対して国の交付金(社会資本整備総合交付金)が活用できるようになりました。

ページの先頭へ

情報提供・啓発

6.各施策の実施説明をもっとていねいにしたあとで、次の計画をすることがいい。

(回答希望なし)

ページの先頭へ

市民活動支援

7.今後の日本・神奈川を考えるためには、若い世代(大学生~40代)にもこのような活動を共有することが重要だと考えますが、行政としてこのような世代(大学生~40代)に対するアプローチとして、どのような活動をされているか。
また、その結果はどうであるか教えて下さい。
(このような場に来る若い人が少ないのが残念です)

(主な対応所属:水源環境保全課)

平成20年度からスタートしている水源環境保全・再生市民事業支援補助金では、年齢を問わない幅広い県民の皆様からの申請を募っております。
その結果、大学生が中心の団体や小学生へ普及啓発・教育活動を行っている団体からの申請があるなど、若い世代へのアプローチとして一定の成果が上がっていると考えております。

ページの先頭へ

県外対策

8.水源環境税は何%位山梨県に出されているのでしょうか。
出されているとすればどのような所に出されているでしょうか。
桂川の浄化は必要と思います。

(主な対応所属:水源環境保全課)

相模川水系の県外上流域対策に係る事業費は、1年あたり7,300万円を第2期5か年計画で予定しており、森林整備及び生活排水対策を実施します。
特に、生活排水対策については、桂川清流センターにおける凝集剤による排水処理を実施する予定です。

ページの先頭へ

その他の意見

9.【もう一つの水源について 雨水の利用に関する推進政策について】
住宅地等に降った雨水は、浸透しきれない「いっ水」、あふれた分は、雨水管としてほとんどが川へ導水されているとみられる。一方、庭の水やり、自動車の洗車には水道水が大量に使用され、これも川に流されていると思う。住宅やアスファルト道路、街路、舗石の広場に降った水のうちあふれた水を有効利用することは急務と考えるが、行政側としては新築住宅補助その他どのような施策を行っているか、或はしようと考えているか。その必要性についての考えは?

(主な対応所属:水源環境保全課)

県では、地下水保全対策の推進事業において、市町村が取り組む地下水かん養などの取組を促進し、良質で安定的な地域水源を確保するため、雨水浸透升設置に対する補助を行っています。
また、一部の県内市町村では、雨水の有効利用の普及促進を図るため雨水貯留槽などの設置補助を行っています。
なお、一部の県有施設では、水資源の有効利用・環境負荷の低減の観点から雨水利用の導入しています。導入実績としては、環境共生型パークセンター、地球市民プラザ、自然環境保全センター等があります。

10.1.都市部水源の確保・利用についての政策の推進状況はどうか。
(アスファルト、コンクリート、屋根の降水の活用)
2.地球環境の保全・良化の総合政策の中での位置づけを明確にすべきでは。
3.緑に関する税金は結局水資源対策である。
その水の有効利用にもその資金を投入すべきではないか。

(主な対応所属:水源環境保全課)

1.水源環境の保全・再生への直接的な効果が見込まれる取組や施策の進捗状況は把握しておりますが、アスファルトやコンクリート及び屋根などに降った雨水の確保・利用状況については把握しておりません。

2.水源環境保全・再生施策は、県内における良質な水の安定的確保を目的に、水源地域の自然環境が再生可能な今のうちから取組に着手しようとするものであり、地球環境の保全という大きなくくりで整理すべきとは考えておりません。

3.水源環境保全税は、将来にわたり県民が必要とする良質な水の安定的確保を目的とした特別の対策に充てることとしております。
なお、水の有効利用につきましては、水資源展の開催や水の作文コンクールの実施などにより、水資源の大切さのPRに努めております。

11.・行政、企業、NPO、県民が協働して進めていかなくてはならない。

(回答希望なし)

12.日本で施行している水源環境に対する取組について、海外と協力して新しい技術を開発する予定はないのか。
川崎市がオーストラリアと協働(支援?)をするという新聞の記事を読んだが、県として関わっていくことはないのか。

(主な対応所属:水源環境保全課)

現在のところ、県では海外と協力して新しい調査技術や評価方法の開発は行っておりません。
なお、平成22年8月24日に川崎市が発表した西オーストラリアにおける工業用の水資源等の海上輸送を含む水プロジェクト(水資源海上輸送プロジェクト)への川崎市の参加の件についても、現時点では県は関わっておりません。

13.・山北町より参加させていただきました。
「私たちの水はどこから来ているのか」に大きな関心を持って参加しました。
若い世代への動機づけ(関心をもたせる)や活動の具体策等の話も出ましたが、さて、自分たちの地域ではどうか、となるとむずかしい問題です。

(回答希望なし)

14.県の取組みは立派なものだと日頃から感じています。
国全体が少子高齢化や経済成長の鈍化などの大局的な問題を抱えている訳ですから、突飛な計画や即効性のある対策は困難だろうと思います。
今後とも地道な啓蒙活動を続けて行かれる事が肝要だろうと思います。

(回答希望なし)

15.気候変動、災害と生命にかかわることなので環境には保全・再生と取組が大切に思う。
本日のフォーラムは内容がやさしく判りやすかった。環境問題は、専門家が難しく述べることが多い。県民がよく理解して、取組に参加することが一番大切なことだと思う。県として、そのような働きかけをお願いしたい。

(回答希望なし)

16.とても分かりやすく興味深い内容であったと思います。
今後もより良い水源環境保全の施策を期待します。

(主な対応所属:水源環境保全課)

 今回のようなフォーラムを通じて、水源環境保全・再生の取組に携わっている方たちの活動等について、県民の皆様にご理解いただけたことは幸いです。

17.(ハ゜ネリスト島田氏への質問)
【森に学ぼうプロジェクトについて】
参加された子供達の反応はどうですか?
特に気付いた事があれば紹介して下さい。

(主な対応所属:パネリスト島田氏)

 アンケートの結果では、「森の大切さがわかりました。」「これから水を大切にします」といった反応が子どもたちからありました。
また、このプログラムは親子での参加となっていますが、「お父さんと1日、この森の中で遊ぶことができたことが楽しかった」といった答えもありました。
こうした側面も感じながら、テーマである森の大切さや、自分たちの水を大切にしなければいけないということについて学んでいただけたと感じています。

18.(ハ゜ネリスト島岡氏への質問)
【中学生に対する森林整備の詳細を】
21年度の参加した中学生数
21年度にどの位の面積が整備できたのか
21年度の経費総額は

(主な対応所属:パネリスト島岡氏)

参加した学生数、整備面積、及び経費総額を正確には把握できないため、すべての質問にお答えすることは出来ませんが、平成21年度は小学校や中学校などから16校が参加しています。

19.(ハ゜ネリスト原田氏への質問)
【森林劣化のスピードの変化はどうなっているか】
安全・安定の水の確保に森林の役割は需要である。戦後の劣化のスピードはどのように変化しているか。

(主な対応所属:パネリスト原田氏)

 森林のタイムスケールは、10年、20年、もしくは50年という長いスパンになっていますので、目に見えた形では難しいです。
ただし、現場調査の中で見る限り、森林でも奥に入ったところのほうが、劣化した状況が多いと感じます。
また、整備事業を終えた後の森林を見に行くと、また元に戻っているような箇所もあります。こうした箇所は、対処療法的な処置ではなく、もっと恒久的な整備ができるような仕組みが必要であると感じます。

このページの先頭へもどる

本文ここで終了

このページの所管所属は環境農政局 緑政部水源環境保全課です。