神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。
県のたより10月号2面・3面-1
歴史と技が息づく、かながわの手仕事
歴史文化を背景にかながわで発展した国が指定する三つの「伝統的工芸品」と、地域の風土や人々の暮らしの中から生まれた「郷土工芸品」をご紹介します。
伝統的工芸品
受け継がれた技が生み出す、確かな美しさ
鎌倉彫
[昭和54年に指定]
鎌倉時代、中国から伝来した技法の影響を受けた仏師が仏像等を制作したことが始まりといわれています。その後、茶道具や生活工芸品へと変化しました。立体感のある彫刻の後、漆塗りを繰り返して仕上げられ、気品と風格を備えています。
箱根寄木細工[昭和59年に指定]
江戸時代に箱根の豊かな木材を生かして作られたのが始まりといわれています。異なる材色や木目を組み合わせた種板(たねいた)を薄く削り製品に貼る「ヅク貼り」、種板をそのまま加工する「ムク作り」は、国内唯一の技術を誇ります。
箱根駅伝・往路優勝トロフィー
毎年、箱根寄木細工の職人が無垢の木の色だけで模様を表現して制作します。
小田原漆器
[昭和59年に指定]
室町時代にろくろびきを得意とする人々が木の器に漆を塗ったことから始まったといわれています。トクサ(植物)などで磨き上げた後、生漆(きうるし)を何度もすり込む方法や透き漆を塗り重ねる方法で仕上げられています。
大山こま
大山詣りの土産として誕生しました。紅、紫、藍の鮮やかな文様が特徴で、商売繁盛や家内安全を象徴する縁起物として親しまれています。
横須賀のスカジャン
鷲(わし)や龍などの刺しゅうを施した横須賀・ドブ板通り発祥のジャンパーです。戦後、横須賀に駐留した米兵の帰国時の土産品として誕生しました。
津久井の組紐
大正時代に東京の製紐(せいちゅう)技術を地元で広めたのが始まりです。日本古来の色彩から蛍光色まで数百種にも及ぶ組紐が作られています。
小田原工芸鋳物
銅合金の一つである砂張(さはり)による鋳造を得意とし、余韻の長い音色の仏鈴や風鈴が有名。城下町の歴史とともに発展してきました。
横浜スカーフ
横浜開港後盛んになった生糸の輸出の流れの中で生まれた工芸品。高度な手捺染(てなっせん)技術と丁寧な縫製が特徴で、絹の薄地へのプリント技術は世界最高水準と評されています。
箱根・小田原の木象嵌(もくぞうがん)
明治時代から続く技法。天然木材を使用し、糸のこで切り出したパーツをはめ込み、表現する技術が魅力です。
産地周遊ツアー
伝統工芸品が育まれた産地を巡る日帰りツアーを開催!
鎌倉・横須賀コース
古都鎌倉で伝統の「鎌倉彫」の技術に触れ、アメリカンな雰囲気が漂う横須賀・ドブ板通りでのスカジャン見学
⚫12月開催予定
【問合せ】県中小企業支援課[電話]045(285)0697 [ファックス]045(210)8872