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更新日:2024年8月1日

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新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について

新型コロナの罹患後症状(いわゆる後遺症)について

罹患後症状について対応医療機関一覧

1 新型コロナの罹患後症状とは

WHO(世界保健機関)の定義によれば、新型コロナウイルスに罹患した人に見られ、少なくとも2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかないもので、通常は発症から3か月経った時点にもみられます。

倦怠感や頭痛、息切れなどの症状がみられ、どのくらい続くかは不明ですが、時間経過とともに発現率は低下する傾向にあることが分かっています。

(参考)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版)(2023年10月20日)厚生労働省「医療機関向け情報」からダウンロード可能)

(参考)厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状でお困りの方」(リーフレット)

(参考)厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するホームページ」

2 主な罹患後症状について

新型コロナの罹患後症状は、罹患時から持続する症状と、回復した後、新たに出現する症状があります。

症状の”程度”はさまざまで、変動します。

例えば、症状のひとつである倦怠感は、「働けるが、倦怠感をしばしば感じる」程度から、「身の回りのことができず、終日横になっている」程度までさまざまです。

罹患後症状に対しては、体の症状のみならず、精神面や社会面へのアプローチが必要なこともあり、社会全体でサポートしていくことが大切です。

適切に対応することで、多くの場合、症状は改善していきます。

倦怠感の程度は幅広い

倦怠感の強さはさまざまです

症状の程度の変動

症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもあります

倦怠感

倦怠感のイメージ
  • 安静にしていると大丈夫だが、少し頑張って動くと、疲れ切って動けなくなる
  • 徐々に倦怠感が増悪した場合、精神的な要因が主となっている可能性もある(精神的ストレスによる悪化)

倦怠感が強い時期は安静にしましょう。
少し倦怠感が改善してきても無理をせず、自分のできる範囲で少しずつ動いていきましょう。

頭痛

頭痛のイメージ
  • もともとある頭痛が悪化する場合や、新たに出現する場合がある
  • 鎮痛薬(カロナール・ロキソニン)の効果が乏しいことが多い

息切れ・動悸

息切れのイメージ
  • 寝ていると症状はないが、立ち上がったときや動いたときに動悸が強く、苦しさを感じる
  • 高齢者だけでなく、若年者にも生じる

味覚・嗅覚の障害

味覚・嗅覚障害のイメージ
  • 鼻づまりや鼻水を伴わず、突然発症する
  • 臭いや味が全くしない・においや味の感覚が弱い、これまでと違うにおいを感じる、急にこげたようなにおいや味がするなど、さまざまです。
  • 感染後1か月程度で自然に治っていくことが多い

コロナ診断後、2週間以上経過しても症状が続く場合、受診をご検討ください

脱毛

脱毛のイメージ
  • コロナ発症後、1か月から2か月後に訴える方が多い
  • 特に女性から訴えが多い

症状発生から6か月程度で徐々に改善していきます

物忘れ・考えがまとまらない
(ブレインフォグ)

ブレインフォグのイメージ
  • 人の話や、書いてあることが理解できず、理解しようとすると非常に疲れる
  • 普通では間違えないことを失敗する
  • 覚えられない・思い出せない

その他の症状

その他の症状のイメージ
  • 関節が腫れて痛む
  • 胸がチクチクっとする、手足がしびれる、全体的に体の感覚がおかしい
  • 胸やけ、下痢、急な発汗

新型コロナウイルス感染の罹患後症状と思っていても、他の病気が隠れている場合や、持病がある場合はその症状が悪化することもあります。

上記のような症状が続いている場合、まずは、かかりつけ医や対応医療機関へのご相談・受診をご検討ください。

症状や治療について、詳しくは、聖マリアンナ医科大学病院の新型コロナウイルス感染症後外来【症状】のページをご参照ください。

(聖マリアンナ医科大学 土田知也助教 監修)

3「罹患後症状かも‥?」と悩んだら 

まずはかかりつけ医療機関、もしくは罹患後症状に対応している地域の医療機関(一次受け医療機

関)にご相談ください。

(罹患後症状に対応している一次受け医療機関はコチラから検索できます)

必要な治療内容によっては、一次受け医療機関から他の一次受け医療機関への紹介、あるいは県内の4大学病院(二次受け医療機関)への紹介を受け、受診していただくことがあります。

 

(※)二次受け医療機関へ紹介を受け受診いただく場合、予約を取る際に「コロナ罹患後(後遺症)」の受診であることを必ずお伝えいただくようお願いします。

 

【参考】罹患後症状対応の取り組みのイメージ図

罹患後症状対応スキーム

4 神奈川県内での対応医療機関(一次受け医療機関)について

県内で罹患後症状に対応している医療機関は下記システムで検索できます。(公開可能と登録されている医療機関の情報に限る。)

罹患後症状に対応している一次受け医療機関 検索システム

(注意)検索システムの情報は、各医療機関から登録(回答)いただいた内容をそのまま公表しています。月1回程度の頻度で更新していますが、臨時の変更や、個別の事情による詳細状況までは反映されないなど、必ずしも万全とは言えないことがあります。そのため、受診の前には必ず医療機関にお問合せをしていただくこと、その上で、自らの責任で、ご利用いただくことをお願いいたします。

 

【医療機関の皆様へ】

罹患後症状に対応している医療機関であって、未登録の場合、下記の登録フォームにてご回答(ご登録)いただきますようお願いします。

また、すでにご登録いただいており、登録内容に修正や追加情報がある場合も、同URLに再回答(再登録)いただければ、最新の登録内容を更新情報として反映いたします。(月1回程度の更新頻度になります)

対応医療機関公開情報調査Webフォーム(登録フォーム)

5 罹患後の職場復帰について

罹患後症状を抱えていても罹患前の社会生活に戻れるよう、職域連携のもと患者が治療を受けられることは社会的な生活、経済的な安定の面からも重要です。

ここでは、主に労働者や事業主など産業労働分野に係る情報発信をしていきます。

労働相談

かながわ労働センター(ホームページ)

職場内での労使間のトラブルについて、相談をお受けしています。

治療と仕事の両立支援

  • 相談窓口

神奈川産業保健総合支援センター(ホームページ)

労働者が治療を続けながら働くことができる職場環境づくりを支援(無料)しています。

  • ガイドライン

事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン

このガイドラインは、事業場が、罹患後症状を含む反復・継続して治療が必要となる疾病を抱える方々に対して、適切な就業上の措置や治療に対する配慮を行い、治療と仕事が両立できるようにするため、事業場における取組などをまとめたものです。

公的支援(労災保険)に関する情報

神奈川労働局(ホームページ)

職場の業務によって新型コロナウイルスに感染した場合、労災保険給付の対象となる場合があるほか、症状が持続し(罹患後症状が有)、療養等が必要と認められる場合も保険給付の対象となる場合があります。

★厚生労働省リーフレット「職場で新型コロナウイルスに感染した方へ」

事業主(会社)向け情報

「新型コロナウイルス感染症の流行により影響を受けている事業者の皆様へ」(ホームページ)

上記のページでは、主に中小企業の経営者(個人事業主やフリーランスを含む)の皆様に対する支援策を集約し、情報提供しています。

 

罹患後症状に関する講演会(R4年11月15日開催)

産業分野における罹患後症状の理解を促進し、職場における支援につなげるため、医師とソーシャルワーカーによる講演会を行いました。事業主の皆様はぜひご覧ください。

6 その他の支援

新型コロナウイルス感染症の影響で生活にお困りの方向けへ、暮らしや仕事、子育て、介護など

生活の様々な困りごとに関する制度や相談窓口等の情報をまとめたサイトです。

生活困窮者自立支援制度ポータルサイト(ホームページ)
生活困りごとサポートサイト「さぽなび かながわ」(ホームページ)

7 アンケート調査結果

【県民の方への調査】

新型コロナウイルス感染症に係る罹患後症状(いわゆる後遺症)の実態把握調査結果(PDF:415KB)

課題と今後の対応(PDF:50KB)

【医療機関への調査】

新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に係る医療機関実態調査結果(PDF:361KB)

 

 

 

このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。