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初期公開日:2024年6月11日更新日:2024年6月11日
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県の適応策の主な取組例を紹介いたします。
「神奈川県地球温暖化対策推進条例」(平成21年7月制定)に基づき、県の地球温暖化対策に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図る基本的な計画として、平成22年3月に「神奈川県地球温暖化対策計画」を策定しました。その後の状況の変化を踏まえ、平成28年10月に計画を改定し、「適応策」を新たに追加し、平成31年4月1日には同計画を「気候変動適応法」に基づく「地域気候変動適応計画」に位置付けました。
令和6年3月には、これまでの計画の内容、社会情勢の変化や国等の動向を踏まえ、「地球温暖化対策計画」を全面改定し、必要な修正と施策の追加等を行いました。
県の適応策の主な取組例を紹介します。
なお、県におけるより詳細な影響、取組例及び関連する情報は、以下のページからご覧いただけます。
高温による水稲の品質低下や果樹の生育障害が予測されています。また、永年性作物である果樹は、気候に対する適応性の幅が狭く、気候変動に弱い作物とされており、気温上昇により果樹の開花が早まることで、春の急な低温で花やつぼみなどが凍る霜害のリスクが増大することが予測されます。
水稲の生育状況及び作業管理についてホームページでの情報提供を行います。
高温障害を軽減するため、技術試験を実施し、対策技術の確立を行うとともに、農家への技術支援を行います。
海水温の変化に伴い、比較的暖かい海に生息し海藻を食物とする魚類等の食害により、磯場の海藻がなくなる「磯焼け」※が発生し、海藻や貝類等の定着性水産生物の変化が予測されています。
※「磯焼け」:もともと海藻が繁茂していた磯場において、植食性藻食性生物による食害や栄養塩類の不足などの要因によって、海藻類がほぼなくなった状態。磯根資源(アワビ、サザエ、イセエビなど磯に生息する水産動物)の維持・回復に悪影響を与えています。
海藻を食物とする比較的暖かい海に生息する魚類等の食害の増加により、磯場の海藻がなくなる「磯焼け」への対応として、「早熟性カジメ」を用いた藻場の再生や、食害の原因生物の防除策を検討します。
気候変動により、整備基準を上回る降雨や、短時間強雨による浸水被害が発生しており、将来も同様の影響が予測されています。また、海面水位の上昇等に伴う高潮や高波による被害の増大や、海岸浸食も予測されています。
河川等のハード対策の前倒し、市町村との情報受伝達機能の強化、市町村の水害対策への支援等ハード・ソフト両面から水防災戦略を進めます。
水防災戦略に基づく事業一覧はこちらからご覧いただけます。
気温上昇により、熱中症搬送者数が増加、熱ストレス超過死亡数の増加や、感染症を媒介する蚊媒介感染症のリスクの増加が予測されます。
熱中症を予防する際の指標となる「暑さ指数」を測定する県民参加型の「かながわ暑さ調べ」を実施しています。
保健福祉事務所・センター、衛生研究所で注意喚起を行っています。
このページの所管所属は環境農政局 脱炭素戦略本部室です。