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更新日:2023年12月27日
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第1回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議の結果です
次の審議会等を下記のとおり開催した。
第1回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議調整部会
平成23年2月18日(金曜日)14時00分~16時00分
かながわ県民センター第1会議室(12階)
今井朝子、小池久身子、斉藤進、坂上譲二、鈴木治郎、坪井武信、藤田武、藤沼喜之、横林誠
平成23年6月下旬
議事録
(事務局)
第1回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議調整部会を開会いたします。開会に当たりまして、佐藤地域保健福祉部長から一言挨拶を申し上げます。
(部長)
地域保健福祉部長の佐藤でございます。
本日はお忙しい中また天候不順の中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
バリアフリー街づくり県民会議としまして、昨年の10月に皆様方の御賛同をいただきまして、第1回の県民会議を開会したところでございます。
その際、県民の皆様からの色々な御意見を整理していただくそのための調整部会を設置していただきたいということで御了承いただき、本日お集まりいただいている委員の皆様方に調整部会の委員を兼ねていただけるということで、お願いをしまして、部会として本日1回目ということでお集まりいただきました。
第1回の県民会議の開催以降、御協議をさせていただきましたけれども、できるだけ広く県民の皆様から御意見をいただいて、県民会議で議論し、会議として色々と発信、取組をしたいと話をしまして、以降、本日御出席の委員の皆様方には色々と直接間接に御協力いただき、県民の皆様から御意見をいただくことができました。
数は40件弱ということでちょっとまだまだ足りないかなという気持ちもいたしますけれども、まずはこれまでいただいた意見について、中身の御検討をいただき、一定の整理をし、全体会議での議論につなげていくということを、この調整部会でしていただきたいと思います。
後ほど、担当から詳しい説明をさせていただきます。御意見も様々な角度で、かなり幅広い御意見から、この施設のここが使いにくいという御意見まであるわけですが、これらの御意見をどのように整理していくのか、忌憚のない御議論をしていただければ有難いと思います。
全体会議のときにも申し上げましたが、私ども今回の試みは実際動かしながら、よりよく作っていく、進めていこうと、考えておりまして、今後の作業について明確な着地点が見えているわけではありません。そういった進め方も含めまして、御指導いただければ有難いと考えております。
簡単ではありますが、開会に当たりましての御挨拶としたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
(事務局)
続きまして、委員の皆様を御紹介させていただきます。名簿順にお名前を読み上げさせていただきます。
(名簿順に、所属・氏名を読み上げ)
(事務局)
次に、前列の事務局を紹介させていただきます。名簿順になりますが、保健福祉局佐藤地域保健福祉部長、市野澤地域保健福祉課長、大石副課長、岡田主査でございます。
申し遅れましたが、本日進行を努めさせていただきます地域保健福祉課の毛利でございます。
(事務局)
それでは早速ですが、議題1「部会長、副部会長の選任について」を議題といたします。
部会長については県民会議設置要綱第6条に基づきまして、委員の皆様からの互選ということになっておりますが、事務局から事務局案ということで、本日御用意させていただいておりますので、お示しさせていただいてもよろしいでしょうか。
<異議なし>
(事務局)
それでは事務局案としましては、県民会議の前進の福祉の街づくり推進協議会というものがありまして、そちらの委員として、本件のバリアフリーの街づくりに携わっていただきました斉藤委員に部会長をお願いしたいと考えております。
<異議なし>
(事務局)
それでは斉藤委員、部会長の席に御移動をお願いします。
<斉藤委員、部会長席に移動>
(事務局)
次に副部会長につきましては、県民会議の設置要綱第6条第4項によりまして、部会長の指名となっておりますので、部会長から御指名をお願いしたいと思います。
(斉藤部会長)
それでは、要綱によりまして副部会長は部会長の推薦ということなので、障害者自立生活支援センターの鈴木委員にお願いしたいと思います。
(事務局)
それでは、鈴木委員、副部会長の席に御移動をお願いします。
<鈴木委員、副部会長席に移動>
(事務局)
それでは、部会長から一言御挨拶をお願いします。
(斉藤部会長)
皆さん始めまして。よろしくお願いします。
部会長ということで皆さんの御意見が活発に出るような進行役として努めさせていただきたいと思います。
大学では先ほど御紹介いただきましたが、福祉の街づくりということで、参加型の街づくり、特に福祉をテーマとした街づくりに取り組んでおります。
今回、バリアフリー街づくり県民会議の調整部会ということで、先ほど部長の話でも、色々と試行錯誤しながら進めていこうということですが、こういう新しい取組ということですので、皆さんと一緒に力をあわせまして、バリアフリーの街づくりの推進に取り組みたいと思います。
皆様の御支援のほど、よろしくお願いします。
(事務局)
ありがとうございました。続きまして、鈴木副部会長のほうから一言御挨拶をお願いします。
(鈴木副部会長)
今部会長から推薦によりまして副部会長になりました鈴木です。
しっかりと会長を補佐してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
(事務局)
ありがとうございました。
地域保健福祉部長ですが、次の予定が入っているため、大変恐縮ですが、ここで退席させていただきます。
(部長)
全部聞かせていただきたいのですが、本会議中ということで、本日はこれで中座させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
<部長退席>
(事務局)
それでは、これからの進行につきましては、斉藤部会長にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
(斉藤部会長)
それでは、皆さん、次第を御覧いただきたいのですが、「議題2調整部会の運営について」、これを議題としたいと思います。
事務局のほうから説明をお願いします。
(事務局)
資料1-1から1-3に基づき、説明。
(斉藤部会長)
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ありましたら、よろしくお願いします。
特に御質問もないようなので、事務局説明のとおり御承認いただいたということで、よろしいでしょうか。
<異議なし>
(斉藤部会長)
それでは、調整部会は公開ということでさせていただきます。
(斉藤部会長)
次に、本日の本題ということになりますが、「議題3県民会議の意見収集状況及び課題に対する対応について」、これを議題としたいと思います。
まず、具体的な議論に入る前にたくさんの意見が届いておりますから、事務局から調整部会における県民意見の整理、県民会議での議論の方法について説明をお願いしたいと思います。
(事務局)
資料2に基づき、説明。
(斉藤部会長)
資料2を御覧いただきたいのですが、県民意見の整理の考え方、議論の方法として、フローに基づいてこういった形で当面考えたらいかがですかという説明だったと思いますが、内容に関しまして何か御意見がありましたら、お願いしたいと思います。
(坂上委員)
先ほど部長の挨拶に、県民意見40件は少ないという話がありました。考えてみると、こちらは受け身で待っている状態、それでいいのかどうか。聴覚障害者の場合、文章は苦手ですから、FAXとかホームページとかで発信することは習慣としてない。
だからこそ、聴覚障害者の主な団体である社団法人神奈川県聴覚障害者協会が聴覚障害者を集める場所で意見を収集してほしいということを、発言した。
受け身で待つだけでなく、積極的に意見を集めに行くという考えが求められるのではないか。意見が多ければよりよい街づくりにつながるので、そのあたりの配慮をお願いしたいと考えております。
(事務局)
今回は、ホームページだけでなくて、ラジオ放送に斉藤部会長に出ていただいたり、今度川崎県民センターで県民集会もおこなったりと、待つだけではなく、色々な機会を活用して意見収集を行っていくつもりである。
色々な団体から個別に話を聞いてというのは時間的な都合もあり、今回は間に合わなかった点もあった。積極的に意見を集めるというのは必要だと思っているので、やり方も含めて考えていきたい。
(坂上委員)
実は、神奈川県の担当の方が夜に来ていただいて、色々な意見交換をしたことがある。非常に大事なことだと思います。
もし夜でもよければセッティングをしたいと思いますので、よろしくお願いします。
(事務局)
委員からお話がありました県民意見の収集等につきましては、後ほど、調整部会の委員の皆様から御意見をお伺いしたいと考えております。
(斉藤部会長)
出かけて行って、意見を積極的に集めることは大切だと思いますので、今後の取組の重要な指摘ということでお願いします。
(藤田委員)
今回の収集方法について、どういう形で行ったのか、補足的に説明をお願いします。
(事務局)
ホームページで一般的に我々が行っているパブリックコメントのほかには、ラジオ放送川崎のFMを使って訴えたり、1月27日にバリアフリー表彰式に合わせてフォーラムを開いたりしました。
また、こちらにいらっしゃる団体を通じて御意見ありませんかと投げかけたりして、県民意見を収集してきました。
さらに、県内の障害者団体に約70団体に対して、紙ベースと、点訳が必要なところには点訳をお送りして、随時、御意見をくださいということでお願いしました。
(坂上委員)
バリアフリーについては、高齢者にとっては本当に必要なものと考えています。
使い方が分からないという高齢者はたくさんいらっしゃると思います。ホームページ中心となると高齢者の意見は集まりません。また、老人クラブなどの団体はあると思いますけど、すべての高齢者の方を網羅しているわけではない。
集め方を工夫する必要があるのではないかと思います。
(事務局)
今、説明したほかには、県には色々な会議など、催し物があると思いますので、県民意見のチラシをうまく作って、色々なところに配布していこうかなと差し当たり考えているところです。
いずれにしても、意見が集まってこその議論ですから、そこは今後の課題でございます。
(今井委員)
意見を集めることについて、ある自治体では、間に大学が入っていたのですけれども、各戸にアンケートを配付して、手紙と返送できるようなものを同封しているケースが何件かありました。
回収率については、高齢者の方もかなり投函されているようです。
全域というのは難しいと思いますので、ある一定の区域で、各戸にお手紙で郵送してくださいとする方法も、有効な手段ではないかなと思います。
(藤田委員)
回収率は何パーセントぐらいだったのでしょうか。
(今井委員)
実施母体に私がいた訳ではないので、数字は今は分かりません。
(藤田委員)
全県にやったのでしょうか。
(今井委員)
はっきりした数字は分からないのですが、高齢者の方も返してくれたという意見がありました。
(斉藤部会長)
高齢者の方にはそういうやり方もいいということですね。
(今井委員)
よいと思います。
(小池委員)
意見の中で属性のようなものは聞かれているのでしょうか。男女とか世代とか身体状況とかですね。
場所がどこどこと書かれているものはこの付近と分かるのですが、一般的に道路とか信号機とか書かれているものは場所を特定しにくく、また、どういう方が意見を書かれているのか分かりにくいので、後で確認する場合の参考事項として、その方の属性とか、例えばお住まいとか、そういうものが分かるような形で書いていただけるとよいのではないかと思います。
(事務局)
収集しております意見募集の様式については、どちらにお住まいかということと、性別、それから年代、20代、30代、40代などと、記載していただくよう、任意にお願いしております。
ただし、意見をいただいた状況を見ますと、半分くらいは記述がないのかなという状況です。
(小池委員)
記述は任意ということなのでしょうか。
(事務局)
はい、御協力をお願いしますということで、記載しております。
(小池委員)
記入がないということは、やはり記入したくないということなのでしょうかね。
(斉藤部会長)
どういう方たちが意見を出しているのか、把握したいということなのでしょうか。
(小池委員)
そうですね。あとは、地域に関してはどういうところをもっと推し進めていけばよいのか、後で分析するときに必要だと思います。
(斉藤部会長)
お願いの仕方で、書いていただけるように工夫してみましょうか。
(事務局)
表現を考えたいと思います。今は「さしつかえのない範囲でご記入をお願いします」という書き方で書いております。
(斉藤部会長)
「貴重な御意見なので、ぜひお書きください」というような表現だとよいのかもしれませんね。属性の部分をうまく書いてくれるようなお願い文章を工夫していただいて、ぜひよろしくお願いします。
(坪井委員)
今井委員に聞きたいのですが、私は川崎の推進会議にも属しているので、よろしくお願いしますと配ってまいりました。府中街道の意見は、その結果で来たのかもしれません。川崎アカデミーで勉強してきたときも、参加者の方々によろしくとお願いしてきました。関心あるよく考えている方に配るほうがよいと思います。
そのほかには、皆さんの意見を聞きたいということで、民間の調査会社が何百人か抱えていて、アンケートができるそういう機関があるみたいですが、お金がかかるのでやってもよいかどうか分かりませんが、意見を集めるプロがいるそうなので、そのあたりも調べてみたらどうかと思います。
(今井委員)
調査会社はあると思いますが、今は限られた予算の中でやっていくという工夫の範囲だと思います。県の中で配付する封筒の中に同封するとか、そういうレベルかと思います。
(事務局)
まさしく、今は工夫の範囲でやっているところです。
各会議の中で配るとか、催し物の中にチラシを1枚入れてもらうとか、まだやっておりませんので、今後はチラシを作って、色々なところにお願いしていこうと思います。
(今井委員)
調査への参加を容易にするなど、返答率を上げる工夫をお願いします。
(坂上委員)
細かいところですが、すべての方の意見をもらうためには、漢字にルビをふってほしい。漢字が読めない方もいる。ルビをふることは大事だと思います。
(斉藤部会長)
これまで意見の集め方についての意見を出してもらいましたが、叩き台ということで、皆さんに御提示しております、資料2の整理の仕方と県民会議での議論の流れについて、いかがでしょうか。
こういう流れでいかがという案が出ておりますが、集めた意見を調整部会で分類して、2つに大きく分けて、県民会議で議論するものと、調整部会で議論して関係機関に情報提供するものと、大きく分けて、それから調整部会で議論して県民会議に上げて、県民会議で議論して発信していくという流れですが、こちらの方はいかがでしょうか。
(坂上委員)
前の県民会議のときに1つのテーマを決めて話を詰めていくという議論がありましたが、例えばバリアフリーという漠然と広い範囲で、あれもこれもと話していくのは不可能だと思うのですね。そう考えると、テーマを絞ってまずはこれを解決していくという話があったと思いますが、詰めていくのかどうか。
例えば今回、集まった県民意見の中で、テーマを絞り込んでいくのかどうかということですね。
(事務局)
それは重要なことだと考えております。
どのテーマに絞ったらよいかということもあり、今回は絞りきれませんでした。広くバリアフリーといってもよいテーマがあれば、ハードからソフトまで色々とありますので、今後、県民会議で議論する中で、こういうテーマということで、県民にフィードバックして意見を聞こうかなとも考えております。
(斉藤部会長)
資料2を御覧いただきたいのですが、こういう流れでいただいた意見は整理して、それぞれ県民会議で報告するという形でまとめておりますが、今回、初めての取組なので、試行的にこういう形で議論を進めていただいて、後で修正するという形で進めていってもよろしいでしょうか。
<異議なし>
(斉藤部会長)
それでは今回はいただいた資料に基づいて、県民意見の整理、全体の県民会議と調整部会の整理について、事務局提案の形で進めさせていただくということで、行うこととしたいと思います。
また、会議最後に議論を踏まえまして、県民会議との関係や議論の方向性とか、意見があればまた伺うこととしたいと思います。
続きまして、具体的に意見の内容について、事務局から説明をお願いします。
(事務局)
資料3、4-1及び4-3に基づき、説明。併せて、NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会理事長鈴木孝幸委員から寄せられた視覚障害者誘導用ブロックに関する意見について、次のとおり紹介。
私たち視覚障害者が横断歩道を渡る時には、視覚障害者誘導ブロックを確認して渡っており、このブロックは横断歩道の幅に設置されていることを知っております。これらの設置は、安全・安心に移動する目的で実施をしているものであり、これらを変更することは安全な移動を確保する上で大変困ることであると考えております。
車椅子利用者の皆さんには「不便」とか「迷惑」とかと、お考えかもしれませんが、私たちにとっては、それ以前の「命にかかわる問題」であることを御理解いただきたいと思います。
また、「視覚障害者誘導用ブロック設置指針」に、横断歩道接続部のブロックの設置の範囲については、「横断歩道の幅又は通常の通行可能範囲と一致させることが望ましい。」と規定されており、全国統一の設置基準として、私たちは周知しております。
このように安全を確保するためにも、神奈川県だけ変更することは難しいので、御理解をお願いします。
(斉藤部会長)
事前にいただいた意見を各委員に見ていただいて、各委員から意見が多いという整理していただいて、多くの委員が決した意見をまずは取り上げてみてはどうか、ということだったと思います。
多くの意見ということで、とりあえず事務局の方では、4名以上の委員が丸をつけたものを選ぶということでしたが、まずは仕分の考え方についていかがでしょうか。
(坪井委員)
全部読ませていただいて、もう少し具体的に、例えばバリアフリーの条例の中で定めている基準が低いからもう少し上げてほしいとか、こういう追加をしてほしいというような、条例に対しての意見があるので、そういう意見を取り上げたらどうかと思います。
まずは、各論に入る前に意見を分類してみて、どういう意見が多いのかということを調べてみたらと思います。
そして、事務局による最後の説明のとおり、教育に関する意見が多くありましたので、バリアフリー表彰にもありましたように、福祉教育に関する発信も考えて、根本的に全体的に、福祉教育についてどうしたらよいのかということを、県民会議で考えていけばよいと思います。
さらに、優良事例と書いてありますけど、皆さん意見があると思いますが、地域保健福祉課の表彰式でこういう意見があるということを、県民会議から発信したらどうか。
この3つの意見についてこちらで議論して県民会議に上げていきたいと考えております。
最終的な分類はイコールだと思いますが、そういう考え方で、まず意見が1人であるというものであっても、例えばバリアフリー条例に対して不備があるという指摘のものについては、調整部会で一応考えてみて、県民会議も含めて考えていかがと思いますし、追加してほしいという意見についても、こういう意見があると発信しても構わないと思います。
該当する意見があるかどうかは分かりませんけど、そういう分類で考えたらいかがかでしょうか。
なお、ここで各論について議論するという方向なのでしょうか。例えば点字ブロックの意見をいただいているのですが、この意見がいいか悪いかということを、調整部会か県民会議で言うということなのでしょうか。
もしそうであれば、例えば建築士など関係者の御意見を参考に、大枠として、こちらとこちらを協議して、協議した結果を県民会議にかける。そういう方向がよいのではないかなと思います。
(斉藤部会長)
仕分について、条例をベースとして、修正するものとか、追加すべきものとか、そういう意見で分けた方がよろしいということでしょうか。
(坪井委員)
修正するもの追加するものは、1つのくくりとしてよいと思います。
そして、各論に入ってくると思うのですが、各論の中で5人の意見、4人の意見を取り上げるのか、3人の意見を取り上げるのか、というふうになるのかなと思います。
私はたくさん丸をつけてしまいましたが、調整部会で各論をするとはあまり考えておりませんでした。
(斉藤部会長)
事務局としては、選ぶだけではなくて、調整部会で少し議論してほしいということもあるのでしょうか。
(事務局)
例えば、点字ブロック上にものが置いてあり困るので、キャンペーンをしていこうなどと、何かテーマを決めた上で、どういう論点があって、県民会議からどういう発信ができるのかということを議論していただいて、このテーマは面白そうだなということがあれば、県民会議に上げて、絞っていくというイメージでおります。
規則等の改正につながるテーマもあると思いますけれども、それはそれで貴重な意見なので、バリアフリー条例は5年以内に見直していくということもありますので、該当する意見を溜めながら、また別途、議論の必要はあるかなと考えておりました。もちろん、速やかに見直さないといけない基準等があれば、別だと思います。
(藤田委員)
視点が変わって申し訳ないのですけれども、意見全体を見るとマナーですかね。子どもたちのマナーが障害者に迷惑をかけている。
先ほど指導要領と特定学校での教育の話があったが、体験学習というのが入っていない。実体験をした子どもは、やはりそれに対して関心を持つようになる。
わたしが知っているところでは、横浜の都筑にあるハウススクエアに、実体験ができる場所があります。そういう場所は、意外と少ないのではないかなと思います。学校でもって、そういう体験ができる場所はないのではないでしょうか。やはり小学生なり、社会人でもそうですけど、そういう方々に実体験できるようなことをやっていただくと、障害者に対して気を使っていただけるようになるのではないか。
そういう意味では、教育という視点で、県民会議で議論していくといいのではないかなと思います。
(坂上委員)
教育は非常に大事だとは思いますけれども、バリアフリーの内面をどう教育していくかということが心配です。
例えばバリアフリーが誰のためなのか、皆さんに話を聞くと障害者と思わないでしょうか。障害者は特別な者なのか。わたし、いつもあちこちで話しておりますけれども、特別な者という考えがおかしいのです。
(藤田委員)
そうですね。
(坂上委員)
誰もが暮らしやすい街づくりです。
そういう観点で、教育でバリアフリーを教えるべきなのです。障害者のためではないのですね。神奈川県すべての方のためなのです。そういう観点からやってほしいと思います。
はっきり言うと、私は福祉という言葉は嫌いです。人間として当たり前に生きる権利でしょう。これは福祉ではない、権利でしょう。バリアフリーというのは、特定の人のためではない。すべての人のためにあると思っています。
(藤田委員)
ノーマライゼーションですね。
(坂上委員)
ノーマライゼーションもそうですけどね。ユニバーサルデザインもそうでしょう。
(斎藤部会長)
皆さん、そういう考え方を共有していると思いますので、それをぜひ教育現場に、子どものころからということだと思います。
(坂上委員)
教育というのは非常に大事です。そのときに一方の価値観で、バリアフリーという考えを教えたら大きな影響を受ける訳です。
バリアフリーという1つの視点にしても、きちんとした内容で教えなければならないという意味で、申し上げました。
(斉藤部会長)
先ほどの県民会議調整部会における意見ということで、まとめていただいたのですが、調整部会では、A案の仕分と選択、それと論点の明確化と課題が出ればその対応策も検討して、県民会議に提案しようということで進めていったらどうかという提案がありました。
仕分だけでなくて、できれば、少し突っ込んで今みたいに議論で、どういう風にやれば教育がより前進していくのか、ノーマライゼーションも含めたものが反映できるのか、そういうことをここで議論していただいて、位置づけとしては、ここで仕分すると同時に、多少そのテーマを踏み込んで、議論していただいて、県民会議に仕分はこうしたけれども、この内容についてはこういう意見が出たので、こういった対応もしていった方がよいのではないかというところまで、提示したいと考えております。
(藤田委員)
例えばですね、まとめていただいた資料の4-1に、小田急線藤沢駅にエレベーターがないという意見があります。確かにこれは個別の意見で、事前確認では県民会議に取り上げたいとする委員は3名ですけれども、もう少し広く捉えて、エレベーターの対応していない駅はどれぐらいあるのかというのを調べ、やはり人の集まるところにそういう施設がないものは、ここだけではなくて、ほかにあるのかどうか。ほかにあるのでしたら、ちゃんとやってくれるとは思いますが、計画がなければ早めに設置したりするような意見もあると思います。ですから、広げてみると、大分大事なことがあるかもしれない。
(坪井委員)
私も小田急藤沢駅の件は丸をつけましたが、駅舎の基準見直しということで丸をつけました。
県民会議に取り上げたいとする委員が6名の教育は大事ですから、教育については議論した方がよい。(21)から(28)までは教育ですから一緒に議論する。そしてほかにも教育があるかもしれませんから、それは議論するかどうかは別として、教育の中でこういう意見があるという中で考えていく。
また、(2)の横断歩道の点字ブロックについては、まさに現在の基準について、使っている方が不備であると、もう一方ではこういう基準でないと危ないと言っており、問題として提起されていますよね。
もう少し目を開いて、これを取り上げて、現在の基準がどうなのかと、話を出してもいいのではないでしょうか。現在の基準について、おかしいものは取り上げてみましょう。
時間がないからこれだけで構わないのですけれども、伊勢原のホームもそうですし、町田市の点字ブロックの意見についてはモラルですよね。教育の話でもありますし、広がるのはまずいかもしれないですけれども、基準として何名だから選ぶのではなくて、まずテーマを考えて、それでそのテーマについて議論していこうとしてはどうでしょうか。
ここに関係機関を呼ぶのは私やぶさかではないですけれども、できる限り協力していこうと考えております。
(坂上委員)
教育、横断歩道の点字ブロック、駅のホーム、屋根がないとか意見が出ていますけど、ほかには社会問題になっているホームドア、視覚障害者にとって一番怖いことはホームから落ちることです。しかし、誰も意見を出していない。逆に出していないけれども大きな問題だから、ホーム全般の問題の中でどう考えていくべきか、話していくといいのではないでしょうか。ホームの強度の問題もあるし、仕様の問題もあるが、ホーム全体のことで話していくのは大事だと思います。
テーマの柱としては教育、横断歩道、駅のホームというふうに分けて話した方がやりやすいのではないでしょうか。
(斎藤部会長)
事務局の方で、先ほど4名以上とありましたけれども、教育ということと、心のバリアフリーということと、施設設備の計画段階での参画、そういうレベルで、今意見のありました鉄道駅の整理というのも議論していく。
(藤田委員)
駅の安全性について、ひとくくりにして議論をする。本日は鉄道の方に話を聞きたかったのですけれども、わたしはホームに安全柵をつけ、鉄道が来ると自動的に開く、そういうことに、少しずつ努めてまいりました。
駅の安全性について、ひとくくりにして議論をするとよいと思います。
(小池委員)
鉄道会社ではホームページに、お客様からの御意見欄を持っていると思います。それをどういう意見が多いですか、と鉄道事業者に聞いて、県民意見だけでなく、実際の利用客からの意見もあると思うので、具体的にはそれを集約することはできると思います。
県民意見のなかには、実際の利用者が、ここが困っているということを聞くことで、より現実的な意見も集められると思います。
(横林委員)
私はあまり丸をつけなかったのですが、教育の問題は重要ですし、何か具体的にできることがあるのかなと思いながら丸をつけました。
いわゆる大人のマナーのこともありますが、こちらはなかなかどちらに向けて対応すればよいかということもあるので、甘い言い方をすれば、小学生・中学生がそれなりに理解して親に言うぐらいの子どもが広げていくことが、一番負担がない。一番確実に啓発できるのは学校の教育であり、それをより踏み込んでいくのも、いいかなと思っています。これが1つ。
2番目の点字ブロックに関しては、事業者の立場で言いますと、決め事があります。やはり、それぞれのお立場で利害がぶつかるものがあって、例えば駐車場であっても、色々とありますが、これをより必要としている順番を決めた中で、これが決まっていると思うので、こういう中で決まっていますよと、障害者の方だけでなく一般の方にも理解してもらえるよう、根拠があるというのを理解してもらえるようピーアールしていく。相反する一方にとってはよいけれども、一方にとってはどうなのかなというものを、1つの物差しになるかなということで、丸をつけました。実はあまり広まっていない、相反する中でこういうことで決まっていますよというのを噛み砕いて広めていく、そういう視点で考えてみました。
(小池委員)
現実的にツールということになると、例えば点字ブロックの上にものを置くな、看板を置くなというのは、ある意味では、子どもの教育だけではなくて、もちろんそれも大事ですけれども、大人の方にも協力してもらわないとならない、と思います。
何故、点字ブロックが必要なのか、子どもに限らず、実は知らない方もいらっしゃる。ですから、何気なく置いてしまうということもあると思います。
ですから、そこの部分は子どもの教育だけではなくて、もっと一般の大人も含めた点、これは住民として協力していきましょうと、県から情報を発信していく、周知していくだけでも、違うと思います。
子どもも大人も身近に取り組めることはあると思うので、これは前向きに意識してやっていった方がよいでしょう。そういう工夫は必要ではないかなと思います。
(坪井委員)
今の御発言は、県民会議に取り上げたいという意見でしょうか、それとも情報提供ということでしょうか。
(今井委員)
せっかく作り上げた設備が正常に使われていないというのは、非常にもったいないことなので、既にある設備が正常に使われるような教育なり、フル回転できるようにするようなことについては議論して、本当に活用できるよう取り組んでもよいと思います。
これが必要であるならば、点字ブロックの近くに店舗を出している企業に御協力いただいたり、通勤とかある一定の時間帯に、ボランティアでパトロールに立っていただいたりして、一時、こういうPR活動のようなことをしてみるなど、具体的な検討を進めてみたらどうかと思います。
(藤田委員)
バリアフリー教育の意見について、私は学校教育、社会教育併せて、ひとくくりにしました。大人の教育の方が大事だろうとも思っております。
(斉藤部会長)
人数で切るというよりも、今、本当に必要な内容は何かということで、議論していった方がよろしいのかなと。
共通している部分があるので、1つはバリアフリー教育、それはバリアフリー教育なのだけれども子ども向けもあるし、心のバリアフリーということで、大人向け、地域、社会というものがあります。
駅の関係は今も事故が起こっていますので、誠実に対応しなければならない。(5)(9)にあるように意見も出ていますから、駅の安全性とか、鉄道駅の整備、特にホームの安全性などをさらに取り上げてみたらどうかと。
それから、施設整備の計画段階の参画、これは意見が出ておりませんが、計画段階から色々な声を積極的にもらっておいた方がよいのではないか、できた後にバリアフリーでバリアを改善するのではなくて、事前の段階から計画の段階から、意見を聞く機会を得た方がよいのではないかなとありました。
4つぐらいで、あと非常に大きな問題は。
(坂上委員)
施設、ハード、教育も非常に分かりやすいのですが、皆さんにまったく縁のないコミュニケーションの問題、聴覚障害者にとって非常に重いテーマです。
コミュニケーションの問題もここには載っております。病院に手話通訳を置くこととか、ありますけど、はっきりいって命の問題です。慶応大学の学生が新しい発明を始めようとしております。遠隔手話通訳、それに今協力しようとしておりますが、そのような問題も取り上げてほしいなと思います。
(斉藤部会長)
コミュニケーションのより積極的な対応を進めていただきたいということでしょうか。
(坂上委員)
はい、そうです。
(斉藤部会長)
それでは、それを含めて。
また、点字ブロックに関しては、本日、欠席の鈴木孝之さんから、メモをいただきましたが、相反する立場での議論があって、すぐにそれをどっちがと、寄せられた県民意見のとおりの改善は難しいと思います。神奈川県だけ変えた場合、視覚障害者の安全性、危険性を考えると、我々の議論だけで改善できない問題だと思います。
しかし、相反する立場での議論ということで意見が出ております。どういうふうに、まとめればよいでしょうか。
(藤田委員)
コミュニケーションの問題で、教育現場で手話教育というのは、どのようになっているのでしょうか。
私は全然できないのですが、聴覚障害者とのコミュニケーション、最近では、テレビで手話放送も行われておりますが、現状はどうなっているのでしょうか。
(坂上委員)
ろう学校では、手話のできない先生がほとんどです。手話のできない先生が聞こえない人を教えている。先生も積極的に手話を身につけようとしておりますけれども、手話ができるのと手話で教えられるのは、また別の問題です。
神奈川県がやらないわけです。非常に難しい問題だとは思いますけれども、一歩一歩詰めていきたいなと思います。
一般社会の中で普及するのは、手話サークルですね。手話講習会とか手話サークルとか、ありますよね。その中に小学生や中学生とか多数来ていますから、ある意味、手話の教育をしていると言ってもよいのかなと思います。
(藤沼委員)
手話も教育の一環として、そういう整理もあると思います。実体験ということで、手話のできる通訳者の人も含めて、保育園、幼稚園、そういうところから教育する。教育で聴覚障害者の人とのコミュニケーションをよくする、非常に重要なことだなと思います。教育の中で、そういうことを考えていく。
例えば、私の町なんかでは、小学生にライトセンターなど見学させておりますが、体験したことが素晴らしい体験として、その子の成長に役立っております。
実体験するということを先ほど藤田委員が言われましたけれども、重要なことだと思います。教育は1つの大きな柱ですね。
例えば、障害者の専用の駐車場に、いまだに健常者が停めていますね。これもマークを知っていないということが大抵ですが、神奈川方式の教育を考えてもいいのではないでしょうか。
神奈川県独自の子どもに対する教育、バリアフリーだけではなくて、心のバリアフリーも含めての教育を、何かよいところを考えていけばよいのではないかと思います。県民会議で大いに議論していく、非常に貴重な議論だと思います。
(鈴木委員)
私は小中学校によく呼ばれるのですが、かなりバリアフリー教育に力を入れている学校もたくさんありまして、やり方の問題もあるのだろうと思いますが、これ以上やるためには違うことを考えないといけないと気がします。
一時期、流行った「福祉の街づくり」、街づくりを福祉にしては駄目なのです。福祉とすると、特別なことになってしまうから、バリアフリーも福祉の視点で考えてはいけない。
(藤田委員)
最初はノーマライゼーションという言葉から始まったと思います。
(鈴木委員)
バリアフリーもやめてユニバーサルデザインがいいのか。ユニバーサルデザインはまだ一般化していないから、バリアフリーという言葉を使っています。「福祉のバリアフリー条例」の街づくりとなってしまうと、福祉になってしまう。
せっかくこうやって県民会議を立ち上げたので、そこまで議論していきたいと思っています。
(藤田委員)
非常に大きなテーマです。県民会議の冒頭にそういったことを話しましたが、重要なことです。
(今井委員)
多様性を皆が理解して、協力し合うことを実現するための方法を示すという、そのような機会があって良いと思う。
色々な人に会って体験する。実際に会えば、コミュニケーションはできることですので、子どもたちも、障害を持った子がいれば、自然に皆が学びます。
皆で実際に会う場、交流の場を作るということが、大きなテーマになるのではないでしょうか。特に、神奈川県は国際都市横浜を持っており、海外の人とも仲良くできると思うので、国際都市、国際化に向けたキーになるのではないかと思います。
(坪井委員)
教育をテーマに取り上げることに誰も反対していないのではないかと思います。
さっきの病院の手話通訳については、私は基準の追加というふうに判断したのですけれども、設置基準はどうなのでしょうか。
例えば、ケアマネージャーがいないと駄目だとか、そういう中で病院をやる場合には、必要な人を置いてくださいとか、伝え難さをどうやって伝えやすくするか、という観点で触れるとよい。
これは先ほど申し上げたように基準の追加・変更という意味で、取り上げたら良いのではないでしょうか。
先ほど部会長から話のあった(16)の施設の設計とか(18)とかは、わたしは見ていて、当然かなと思います。こういうことを何故していないのかなと思います。
これをテーマに取り上げた場合、例えば建築設計事務所の方を集めて、それから建築士の方を集めて、どうするのかという議論することになるのではないでしょうか。ここで議論したとしても、方向性というか、つまりはやるべきことは、皆さんやるべきだと言うと思うんですね。だから、こういうことで意見が出ているから、そういう専門のところにどうしたらいいかを答申して、ここで特に議論する必要はないかなと思います。
(藤田委員)
(16)の皆さんの意見を聞くということですが、建物を建てたときに1人1人に聞くというのは非常に難しい。そのために設計基準というのがあり、設計基準に従えば、皆さんの意見を聞いたのと同じ形になっている。
ですから、施設の使い勝手が悪いということならば、設計基準に手を入れる。こういう形にしないと1つ1つの建物に、意見を聞くというのは、なかなか難しいと思います。
(坂上委員)
前の話し合いの中でお話しましたが、例えば、建築士の方で、家を作りますね。障害を持つ方が使いにくいのです。障害者のために特別に作ると、とてもお金が高くかかります。そうなると事業者としての負担が重い。
そこで、神奈川スタンダードという考えができないのかと、私は申し上げた。最初からユニバーサルデザインの土台を作る。家を作るとき建物を作るとき、これを絶対に使って作らなければならないとする。そうすると、大量生産で、コストが安くなる。そういう考え、発想ができないかということです。
実際にどう交渉していくかというのは、法律の中で決めていかなければならないし、非常に難しい問題ではあるとは思いますけれども、あちこちで言っております。
ユニバーサルデザイン、障害者のための施設ではないと、特別なことではないと、当たり前のこととして、この考えが根本にあります。そうすれば無駄なコストもかからない。安くできるわけです。
(小池委員)
先日、横浜市の福祉の街づくりで、指針改訂の作業をしているのですけれども、まったく同じカテゴリーなのですね。教育だ、心のバリアフリーだという位置づけなのです。
この枠の中で議論をすると、教育があって、心のバリアフリーがあって、横浜市と神奈川県と何が違うのか。そういう意味ではまた同じものを作っても、何かこう神奈川県らしさというものが感じられない。
それでは、何か神奈川らしさというものがないか、今見ていますが、この中を見る限りでは神奈川県が独自にやっていこうという部分がない。
ですから、例えば禁煙条例、知事が冒頭おっしゃったように、神奈川が初めて禁煙条例をつくったと、タバコを路上に簡単に捨ててはいけないということ、建物をできるだけ禁煙にしていきましょう、ということを条例としてつくったこと、これが1つの神奈川らしさとすれば、県民会議の中でも何かそういうものはないだろうかと、今、そういう思いがある。
神奈川力構想の中に、外国人が増えてきている、観光で来る人も増えてきている。つまり、外からの人ですね。住んでいる人だけでない、外から来る人が圧倒的に増えてきている。
それから神奈川県人口はまだ増えていく。高齢者人口も増えていく。こういう様々な人たちに向けた施策が必要になってくるのだろうなと思います。
となると、段差の解消はもちろん必要ですが、それだけではなくて、看板、誘導ブロック、案内板とか、駅でいったら、路線案内図とか、周辺案内図とか、そういう情報系のところを充実させる。
さらに、神奈川県は、カラーバリアフリーを取り上げており、横浜市の中でも少し調べているところですが、色覚の方だけではなくて、一般の方たちも、やはりこの色使いが分かりにくいなと、そういう部分があるから、じゃあそこの部分を工夫していきましょうよという取組、この部分は神奈川県が先行していると聞いておりますから、そういうところを取り上げてもいいかなと、思いました。
もちろん住んでいる方というのは大事ですが、これからのことを考えると、やはり外から来る人たち、外国人、そういう発想でやっていくことも大事ではないでしょうか。
もしかしたら、それが神奈川らしさに結びついていくのではないかと思います。ちょっとこの中の御意見だけ聞いていると、この中から神奈川らしさというのは出てこないかなと気がするので。
(坂上委員)
神奈川とは何か、横浜とは何か。今法律で制限されている。これ以上のことはできない。神奈川の中でどれだけのことができるか。条例の中で考えていく。そうすると、そこに神奈川らしさが、自ずと出てくると思います。
抱えている問題はどこも同じで、解決方法をどうするのか、都道府県又は市町村の考えは、おのずから出てくると思います。
問題点はみな同じです。解決の方法をどうするのか。そのときに神奈川らしさが出てくると思います。
(小池委員)
神奈川県の人口は、3政令市で半分以上じゃないですか。大都会の街があって、そのほかに市町村ですよね。
ですから、人口の密集している地域とその他市町村の集合体になっている。それぞれの地域性を考慮した、それぞれに違った街づくりをしていかなければならない。それを統一化して、これというものが打ち出せるでしょうか。
(坪井委員)
何とからしさというのは、ほとんど全部一緒だと思う。ほんのちょっとだけ違うものである。例えば、住環境など話していると、川崎における住みやすさはどことも一緒です。
それでは川崎で何が違うのというと、例えば、会議的、開放的な会合があるとか、そのためのデザインの講習があるとか、ほんのちょっと違うだけです。それが「らしさ」に繋がっていく。
例えば、小田原の街に出てみると、花を生けてある。これは、歴史的な経緯があって花を生けている。非常に綺麗である。これが小田原らしさです。しかし、これらは、無理に植えたのではなくて、昔から伝えられているものなのです。
今回のことで考えると、「らしさ」って何かと議論し始めると、今、坂上委員がおっしゃったように、解決策になる。問題は一緒ですからね。解決の方法、または、外国人の方に対してアンケートを取るとか、意見が聞けない人たちに対して意見を取る、ほかがやっていないこと、そういうことを考えていくしかないと思う。
(斉藤部会長)
たくさんの意見が出て、司会進行が難しいですが、皆さんの意見を聞いていて思ったのは、県民から色々な意見をいただいた。
ただし、これだけで、先ほど皆さんの言っていた大事な視点のユニバーサル社会、あるいはユニバーサルデザイン、そういう考え方で、これからの街づくりを進めるとすると、どうもこれだけではないぞという意見が出てきております。
我々としては、県民意見を前提に議論をしなければならないという役割があります。
と同時に、各委員の方々が持っている思い、それ以外にユニバーサル社会、ユニバーサルデザインというのは、こういうことをやらないといけない。寄せられた県民意見にないのではないかと。それをどうするかということですね。
県民からいただいた意見はいただいた意見で整理はするけれども、調整部会で出た意見もあるぞということを報告するかどうかですね。
基本的には人数で分けるのではなく、内容でユニバーサル社会を形成、推進するためには、こういうことが必要なのではないか。言い方が非常に難しいのですが、この辺は皆さん御理解ください。
教育の問題であるとか、あるいは駅の問題であるとか、あるいはコミュニケーションも入れて教育の問題であるとか。
それとあえて言わせてください、心のバリアフリー。社会で担う認知の問題意識をどう高めていくべきなのか。
それから施設の計画段階、これは具体的にすぐに実施できるのではないとありましたので、公共施設にしろ、民間施設にしろ、何か具体的な対策があるのでしたら、進めていきたい。あるいは、また付加できるのであれば、そこに入れ込んでいくということでも対応できるのかなと思いました。
点字ブロックについては、大きな問題なので、これはこれで仕方ないではなくて、1つの問題提起として、色々と工夫・知恵、技術的にそういうことが可能なのかどうか、それぞれの立場からの意見をもらうというか、そういったことでテーマとして上げるということでよろしいでしょうか。
進め方としては、前提として、いただいた意見をどうしようかということもまず確認しましたが、それには不足なところもあるから我々の意見もこういうふうに出していきたいということで、いくつか出していただきました。
委員が取り上げた意見で1名、2名とかですね、そういうのはここに特に書いていないのですが、皆さんチェックしていただいて、人数が多いというよりも、ぜひ今みたいな視点で、これからのユニバーサル社会に向けて推進するためには、ぜひ議論した方がよいというテーマがあれば、出していただきたいと思います。
(藤田委員)
先ほど、カラーバリアフリーの話をされたが、例えば横浜駅の電車を乗り換えるときに、どっちに行くか分からない。だから、ああいうところは、フランスのように青い線に従っていけば、赤い線に従っていけばどこどこに行く、そういうカラー情報の仕方を工夫していくとよい。
会話やコミュニケーションで分かりにくいところは、この線に伝っていけば目的地に着くというように案内してもらう。そういうふうに、コミュニケーションをカバーする考え方もあると思います。
(坪井委員)
1名となっている県民意見は、ほとんど私が丸をつけたもののようだが、(3)(4)の考え方としては、現在の基準の中で、こういうものが不足、足りないのではないかと、受け取ったのですね。
ですから、例えば街づくりの条例の中で、こういう基準も含めて、入れようか入れまいか、一度皆さん話し合ってみてはいかがでしょうか。
トータルで現在の基準を見直す、こういう視点の中で考えていただきたいし、ただ、これを全部やると大変なことになる。そういうつもりで入れたものですから、こういう大きな仕組みの中で、時間がないからやめるとも、考えていきたい。
(斉藤部会長)
今後、検討したほうがいいというのが、基準の追加ということで入ってくることで、よいのでしょうか。
(坪井委員)
条例が何年か経っていくうちに、いい又は悪いで、やはり見直していくべきだと思います。
昔は手すりのことは何もなかったが、今ではユニバーサルデザインとして有効であると、また、基準の中で決まっている。あと2年後3年後に、こういうものは出てくるのではないでしょうか。
もう少し社会が進んだときに、ICタグを点字ブロックにつけようとか、逆にそれが神奈川らしさともなるかもしれない。
そういうことで取り上げられても結構ですが、部会長がおっしゃった基準で進めたらいいかなと思います。
(今井委員)
これから色々とアンケートを行い、データを取っていくと思いますけれども、実際にありうるかどうかは別として、更に調査すべき意見も出てくる可能性があると思います。例えば「車椅子が転倒したりしないよう」とあるのは、転倒しそうになって困ったケースがあるということなので、これは事実関係を更に調べる必要があると思います。もしかしたら基準の見直しとなるのかもしれないですし、非常に危険なので、調べた方がよいかもしれない。調査が必要なのではないかと思います。
(坂上委員)
ふと思ったのですけれども、行政にお金があればすぐに間単にできるものはある。電光掲示板とかはお金があればすぐにつけられる。
行政側で考えてできるものではない。わたしたちができることは、視覚障害者と車椅子の方との兼ね合いをどうするかとか、そういったことを話していくべきだと思います。お金があればできるものは、当然、行政は、お金がないからできませんと答えるに決まっている。そういうものを、ここで話し合っても仕方ない。
(事務局)
県民の意見から困ったという意見がここにあるわけですから、県民の皆さんに理解を訴えかけられるものがあれば、これが1つのバリアフリーとなって、それがどこもやっていないものであれば、また先進的なもので神奈川らしさにつながっていく。
例えば点字ブロックについては色々ありますけれども、困ったという声から、何か1つでも2つでも県民の皆さんに訴えかけられるものができれば、具体的にはなかなか思いつかないということもありますが、県民会議の大きな意義となるのかなと感じているところです。
(小池委員)
今、話題となっている自転車道の整備のことについて、歩道に自転車が入ってくる。これはとても国内で話題となっています。
例えば、自転車に乗る方と歩く方、あるいは歩道の点字ブロックは人によっては怖い、非常に使いづらいということもあるので、そういう意味ではいろいろな立場から議論ができるのかなと思います。
こういうカテゴリーとすると、例えば点字ブロックも入ってくるし、点字ブロックの上に物を置いて困っているとか、いくつか拾い上げてまとめられる意見もあります。
ここはこういう形で整理をするということでいかがでしょうか。
(斉藤部会長)
問題提起として、ということでしょうか。
(小池委員)
はい、そのとおりです。
(坪井委員)
ただ、自転車の問題については、私も会議で話し合ってきたが、結論が出ておりません。自転車から点字ブロックのことについて、また歩道、自転車道、車道のことも、どういう形がよいか、色々と議論しています。もう、1年ぐらいかかっているのではないでしょうか。
問題提起として出すのは非常によいと思いますけれども、詰めようとするとなかなか現実的ではありません。
(小池委員)
結論は出ないかもしれませんが、こういうことを考えるのは非常に大事だと思います。もしかしたら、これが教育につながっていくかもしれません。
(斉藤部会長)
予定の時間となってしまいました。本日で集約して、県民会議に上げるのですよね。
(事務局)
できれば、その予定で考えておりました。公式的な場ということでは予定はしていませんが、必要があれば、場はこちらのほうで設けさせていただきます。
(藤田委員)
事務局と部会長のほうでまとめていただいても、よいですよ。
(斉藤部会長)
基本的には先ほど言っていただいた考え方で、神奈川県が取り組むということも出ていたのですが、神奈川県がどうやってバリアフリーなり、ユニバーサルなりの考え方を広く県民の方々に伝えていけばよいのか。そういうのがまずあって、さらには、その一番の基本はバリアフリーとか、福祉の街づくりというよりも、ユニバーサルデザインを目指すための課題とかテーマを取り上げよう。それを広く県民に訴えるようなテーマをここでまとめて、県民会議に提案する。
その中で、教育の問題が大きく1つ出ていたのですけれども、鉄道の関係とか、安全性の問題、それから、コミュニケーションの方法も教育の中に入れて考えていく。
そして、具体的にできるものについては、具体策とか実現策というようなものを検討していった方がよいのではないでしょうか。関係部局とか関係機関に、それを提示するということになると思います。
それから今現在の基準に照らしあわせて、それは新しい対応や取組になるのではないかなということについては、今後の検討課題ということで、現行基準をさらにグレートアップするということで、今後の課題ということで、まとめていく。
大筋はこういった形で、まとめさせていただいてよろしいでしょうか。
<異議なし>
(斉藤部会長)
こういう形で事務局及び副部会長とも相談して、時間があればこういう形になりましたと各委員に送る機会はありますか。
(藤田委員)
難しいのではないでしょうか。
(斉藤部会長)
皆さんから意見をもらえるような機会があったならば、戻していただいて検討しますし、ない場合は、こちらでこのまま県民会議に報告することでよろしいでしょうか。
<異議なし>
(斉藤部会長)
熱心に御議論いただいてありがとうございました。こういう形で今までの議論をまとめさせていただきました。
本日は初めての調整部会だったのですけれども、非常に濃い議論ができたと思っておりまして、非常に勉強になりました。今後もよろしくお願いいたします。
そして、戻りますけれども、今後、県民の皆様からいただく意見については、色々と御意見が出ておりましたので、工夫とか取組をぜひ色々な機会でしていただいて、街づくりについては積極的に出て行く姿勢で、皆さん協力しながら、進めていくといいと思いますので、よろしくお願いします。
(小池委員)
この前、神奈川県主催のバリアフリーまちづくり賞というのがあったと思うのですが、通常、寄せられる意見の多くは、これをやって、お願い、と苦情処理的な意見が多く、回答する方も後ろ向きになりがちです。やはり前向きにやるためにはこんないい事例もありますよ、ということも出していったらと考えております。
まちづくり賞をせっかく行っているので、ここの部分を使って、教育に使っていくこともできるのではないでしょうか。ここが悪いからこうしましょうよというだけでなくて、こういうこともあったと頑張っているところも取り上げてはいかがでしょうか。
(斉藤部会長)
それでは、積極的な取組も紹介していただきましょう。何かほかに御意見はありますか。
<ほかに意見なし>
(斉藤部会長)
それでは、そのほかということでありますでしょうか。
(事務局)
今後のスケジュールについて、説明。
(斉藤部会長)
本日の調整部会はこれで終わらせていただきます。本日は活発な御議論をいただきまして、本当にありがとうございました。
(市野澤課長)
県民会議を動かしていくこと自体、つまりは、県民から広く意見を集めて、発信して、皆さんで推進していくという仕組み自体が、初めての取組ではないかと思います。
事務局としてもどのように進行して、どのようにしたらよいのかというのは、試行錯誤でございまして、何分、手際の悪いところもありますが、また、進め方も御意見いただきながら、これをうまく回していければ、県民会議の仕組み自体が神奈川からの取組として、全国に訴えていけるのかなと考えておりますので、引き続き御協力をお願いします。
本日は長時間ありがとうございました。
(以上)
次の審議会等を下記のとおり開催した。
審議会等名称 | 第1回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議調整部会 | ||
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開催日時 | 平成23年2月18日(金曜日)14時00分~16時00分 | ||
開催場所 | かながわ県民センター 第1会議室(12階) | ||
出席者 |
今井朝子、小池久身子、斉藤進、坂上譲二、鈴木治郎、坪井武信、藤田武、藤沼喜之、横林誠 |
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当日配布資料 |
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次回開催予定日 | 平成23年6月下旬 | ||
下欄に掲載するもの |
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要約した理由 | |
審議経過 |
(事務局) 第1回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議調整部会を開会いたします。開会に当たりまして、佐藤地域保健福祉部長から一言挨拶を申し上げます。 (部長) 地域保健福祉部長の佐藤でございます。 本日はお忙しい中また天候不順の中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。 バリアフリー街づくり県民会議としまして、昨年の10月に皆様方の御賛同をいただきまして、第1回の県民会議を開会したところでございます。 その際、県民の皆様からの色々な御意見を整理していただくそのための調整部会を設置していただきたいということで御了承いただき、本日お集まりいただいている委員の皆様方に調整部会の委員を兼ねていただけるということで、お願いをしまして、部会として本日1回目ということでお集まりいただきました。 第1回の県民会議の開催以降、御協議をさせていただきましたけれども、できるだけ広く県民の皆様から御意見をいただいて、県民会議で議論し、会議として色々と発信、取組をしたいと話をしまして、以降、本日御出席の委員の皆様方には色々と直接間接に御協力いただき、県民の皆様から御意見をいただくことができました。 数は40件弱ということでちょっとまだまだ足りないかなという気持ちもいたしますけれども、まずはこれまでいただいた意見について、中身の御検討をいただき、一定の整理をし、全体会議での議論につなげていくということを、この調整部会でしていただきたいと思います。 後ほど、担当から詳しい説明をさせていただきます。御意見も様々な角度で、かなり幅広い御意見から、この施設のここが使いにくいという御意見まであるわけですが、これらの御意見をどのように整理していくのか、忌憚のない御議論をしていただければ有難いと思います。 全体会議のときにも申し上げましたが、私ども今回の試みは実際動かしながら、よりよく作っていく、進めていこうと、考えておりまして、今後の作業について明確な着地点が見えているわけではありません。そういった進め方も含めまして、御指導いただければ有難いと考えております。 簡単ではありますが、開会に当たりましての御挨拶としたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 (事務局) 続きまして、委員の皆様を御紹介させていただきます。名簿順にお名前を読み上げさせていただきます。 (名簿順に、所属・氏名を読み上げ) (事務局) 次に、前列の事務局を紹介させていただきます。名簿順になりますが、保健福祉局佐藤地域保健福祉部長、市野澤地域保健福祉課長、大石副課長、岡田主査でございます。 申し遅れましたが、本日進行を努めさせていただきます地域保健福祉課の毛利でございます。 議題1 部会長、副部会長の選出について(事務局) それでは早速ですが、議題1「部会長、副部会長の選任について」を議題といたします。 部会長については県民会議設置要綱第6条に基づきまして、委員の皆様からの互選ということになっておりますが、事務局から事務局案ということで、本日御用意させていただいておりますので、お示しさせていただいてもよろしいでしょうか。 <異議なし> (事務局) それでは事務局案としましては、県民会議の前進の福祉の街づくり推進協議会というものがありまして、そちらの委員として、本件のバリアフリーの街づくりに携わっていただきました斉藤委員に部会長をお願いしたいと考えております。 <異議なし> (事務局) それでは斉藤委員、部会長の席に御移動をお願いします。 <斉藤委員、部会長席に移動> (事務局) 次に副部会長につきましては、県民会議の設置要綱第6条第4項によりまして、部会長の指名となっておりますので、部会長から御指名をお願いしたいと思います。 (斉藤部会長) それでは、要綱によりまして副部会長は部会長の推薦ということなので、障害者自立生活支援センターの鈴木委員にお願いしたいと思います。 (事務局) それでは、鈴木委員、副部会長の席に御移動をお願いします。 <鈴木委員、副部会長席に移動> (事務局) それでは、部会長から一言御挨拶をお願いします。 (斉藤部会長) 皆さん始めまして。よろしくお願いします。 部会長ということで皆さんの御意見が活発に出るような進行役として努めさせていただきたいと思います。 大学では先ほど御紹介いただきましたが、福祉の街づくりということで、参加型の街づくり、特に福祉をテーマとした街づくりに取り組んでおります。 今回、バリアフリー街づくり県民会議の調整部会ということで、先ほど部長の話でも、色々と試行錯誤しながら進めていこうということですが、こういう新しい取組ということですので、皆さんと一緒に力をあわせまして、バリアフリーの街づくりの推進に取り組みたいと思います。 皆様の御支援のほど、よろしくお願いします。 (事務局) ありがとうございました。続きまして、鈴木副部会長のほうから一言御挨拶をお願いします。 (鈴木副部会長) 今部会長から推薦によりまして副部会長になりました鈴木です。 しっかりと会長を補佐してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 (事務局) ありがとうございました。 地域保健福祉部長ですが、次の予定が入っているため、大変恐縮ですが、ここで退席させていただきます。 (部長) 全部聞かせていただきたいのですが、本会議中ということで、本日はこれで中座させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 <部長退席> (事務局) それでは、これからの進行につきましては、斉藤部会長にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 議題2 調整部会の運営について(斉藤部会長) それでは、皆さん、次第を御覧いただきたいのですが、「議題2調整部会の運営について」、これを議題としたいと思います。 事務局のほうから説明をお願いします。 (事務局) 資料1-1から1-3に基づき、説明。 (斉藤部会長) ただいまの説明につきまして、何か御質問等ありましたら、よろしくお願いします。 特に御質問もないようなので、事務局説明のとおり御承認いただいたということで、よろしいでしょうか。 <異議なし> (斉藤部会長) それでは、調整部会は公開ということでさせていただきます。 議題3 県民意見の収集状況及び課題に対する対応について(斉藤部会長) 次に、本日の本題ということになりますが、「議題3県民会議の意見収集状況及び課題に対する対応について」、これを議題としたいと思います。 まず、具体的な議論に入る前にたくさんの意見が届いておりますから、事務局から調整部会における県民意見の整理、県民会議での議論の方法について説明をお願いしたいと思います。 (事務局) 資料2に基づき、説明。 (斉藤部会長) 資料2を御覧いただきたいのですが、県民意見の整理の考え方、議論の方法として、フローに基づいてこういった形で当面考えたらいかがですかという説明だったと思いますが、内容に関しまして何か御意見がありましたら、お願いしたいと思います。 (坂上委員) 先ほど部長の挨拶に、県民意見40件は少ないという話がありました。考えてみると、こちらは受け身で待っている状態、それでいいのかどうか。聴覚障害者の場合、文章は苦手ですから、FAXとかホームページとかで発信することは習慣としてない。 だからこそ、聴覚障害者の主な団体である社団法人神奈川県聴覚障害者協会が聴覚障害者を集める場所で意見を収集してほしいということを、発言した。 受け身で待つだけでなく、積極的に意見を集めに行くという考えが求められるのではないか。意見が多ければよりよい街づくりにつながるので、そのあたりの配慮をお願いしたいと考えております。 (事務局) 今回は、ホームページだけでなくて、ラジオ放送に斉藤部会長に出ていただいたり、今度川崎県民センターで県民集会もおこなったりと、待つだけではなく、色々な機会を活用して意見収集を行っていくつもりである。 色々な団体から個別に話を聞いてというのは時間的な都合もあり、今回は間に合わなかった点もあった。積極的に意見を集めるというのは必要だと思っているので、やり方も含めて考えていきたい。 (坂上委員) 実は、神奈川県の担当の方が夜に来ていただいて、色々な意見交換をしたことがある。非常に大事なことだと思います。 もし夜でもよければセッティングをしたいと思いますので、よろしくお願いします。 (事務局) 委員からお話がありました県民意見の収集等につきましては、後ほど、調整部会の委員の皆様から御意見をお伺いしたいと考えております。 (斉藤部会長) 出かけて行って、意見を積極的に集めることは大切だと思いますので、今後の取組の重要な指摘ということでお願いします。 (藤田委員) 今回の収集方法について、どういう形で行ったのか、補足的に説明をお願いします。 (事務局) ホームページで一般的に我々が行っているパブリックコメントのほかには、ラジオ放送川崎のFMを使って訴えたり、1月27日にバリアフリー表彰式に合わせてフォーラムを開いたりしました。 また、こちらにいらっしゃる団体を通じて御意見ありませんかと投げかけたりして、県民意見を収集してきました。 さらに、県内の障害者団体に約70団体に対して、紙ベースと、点訳が必要なところには点訳をお送りして、随時、御意見をくださいということでお願いしました。 (坂上委員) バリアフリーについては、高齢者にとっては本当に必要なものと考えています。 使い方が分からないという高齢者はたくさんいらっしゃると思います。ホームページ中心となると高齢者の意見は集まりません。また、老人クラブなどの団体はあると思いますけど、すべての高齢者の方を網羅しているわけではない。 集め方を工夫する必要があるのではないかと思います。 (事務局) 今、説明したほかには、県には色々な会議など、催し物があると思いますので、県民意見のチラシをうまく作って、色々なところに配布していこうかなと差し当たり考えているところです。 いずれにしても、意見が集まってこその議論ですから、そこは今後の課題でございます。 (今井委員) 意見を集めることについて、ある自治体では、間に大学が入っていたのですけれども、各戸にアンケートを配付して、手紙と返送できるようなものを同封しているケースが何件かありました。 回収率については、高齢者の方もかなり投函されているようです。 全域というのは難しいと思いますので、ある一定の区域で、各戸にお手紙で郵送してくださいとする方法も、有効な手段ではないかなと思います。 (藤田委員) 回収率は何パーセントぐらいだったのでしょうか。 (今井委員) 実施母体に私がいた訳ではないので、数字は今は分かりません。 (藤田委員) 全県にやったのでしょうか。 (今井委員) はっきりした数字は分からないのですが、高齢者の方も返してくれたという意見がありました。 (斉藤部会長) 高齢者の方にはそういうやり方もいいということですね。 (今井委員) よいと思います。 (小池委員) 意見の中で属性のようなものは聞かれているのでしょうか。男女とか世代とか身体状況とかですね。 場所がどこどこと書かれているものはこの付近と分かるのですが、一般的に道路とか信号機とか書かれているものは場所を特定しにくく、また、どういう方が意見を書かれているのか分かりにくいので、後で確認する場合の参考事項として、その方の属性とか、例えばお住まいとか、そういうものが分かるような形で書いていただけるとよいのではないかと思います。 (事務局) 収集しております意見募集の様式については、どちらにお住まいかということと、性別、それから年代、20代、30代、40代などと、記載していただくよう、任意にお願いしております。 ただし、意見をいただいた状況を見ますと、半分くらいは記述がないのかなという状況です。 (小池委員) 記述は任意ということなのでしょうか。 (事務局) はい、御協力をお願いしますということで、記載しております。 (小池委員) 記入がないということは、やはり記入したくないということなのでしょうかね。 (斉藤部会長) どういう方たちが意見を出しているのか、把握したいということなのでしょうか。 (小池委員) そうですね。あとは、地域に関してはどういうところをもっと推し進めていけばよいのか、後で分析するときに必要だと思います。 (斉藤部会長) お願いの仕方で、書いていただけるように工夫してみましょうか。 (事務局) 表現を考えたいと思います。今は「さしつかえのない範囲でご記入をお願いします」という書き方で書いております。 (斉藤部会長) 「貴重な御意見なので、ぜひお書きください」というような表現だとよいのかもしれませんね。属性の部分をうまく書いてくれるようなお願い文章を工夫していただいて、ぜひよろしくお願いします。 (坪井委員) 今井委員に聞きたいのですが、私は川崎の推進会議にも属しているので、よろしくお願いしますと配ってまいりました。府中街道の意見は、その結果で来たのかもしれません。川崎アカデミーで勉強してきたときも、参加者の方々によろしくとお願いしてきました。関心あるよく考えている方に配るほうがよいと思います。 そのほかには、皆さんの意見を聞きたいということで、民間の調査会社が何百人か抱えていて、アンケートができるそういう機関があるみたいですが、お金がかかるのでやってもよいかどうか分かりませんが、意見を集めるプロがいるそうなので、そのあたりも調べてみたらどうかと思います。 (今井委員) 調査会社はあると思いますが、今は限られた予算の中でやっていくという工夫の範囲だと思います。県の中で配付する封筒の中に同封するとか、そういうレベルかと思います。 (事務局) まさしく、今は工夫の範囲でやっているところです。 各会議の中で配るとか、催し物の中にチラシを1枚入れてもらうとか、まだやっておりませんので、今後はチラシを作って、色々なところにお願いしていこうと思います。 (今井委員) 調査への参加を容易にするなど、返答率を上げる工夫をお願いします。 (坂上委員) 細かいところですが、すべての方の意見をもらうためには、漢字にルビをふってほしい。漢字が読めない方もいる。ルビをふることは大事だと思います。 (斉藤部会長) これまで意見の集め方についての意見を出してもらいましたが、叩き台ということで、皆さんに御提示しております、資料2の整理の仕方と県民会議での議論の流れについて、いかがでしょうか。 こういう流れでいかがという案が出ておりますが、集めた意見を調整部会で分類して、2つに大きく分けて、県民会議で議論するものと、調整部会で議論して関係機関に情報提供するものと、大きく分けて、それから調整部会で議論して県民会議に上げて、県民会議で議論して発信していくという流れですが、こちらの方はいかがでしょうか。 (坂上委員) 前の県民会議のときに1つのテーマを決めて話を詰めていくという議論がありましたが、例えばバリアフリーという漠然と広い範囲で、あれもこれもと話していくのは不可能だと思うのですね。そう考えると、テーマを絞ってまずはこれを解決していくという話があったと思いますが、詰めていくのかどうか。 例えば今回、集まった県民意見の中で、テーマを絞り込んでいくのかどうかということですね。 (事務局) それは重要なことだと考えております。 どのテーマに絞ったらよいかということもあり、今回は絞りきれませんでした。広くバリアフリーといってもよいテーマがあれば、ハードからソフトまで色々とありますので、今後、県民会議で議論する中で、こういうテーマということで、県民にフィードバックして意見を聞こうかなとも考えております。 (斉藤部会長) 資料2を御覧いただきたいのですが、こういう流れでいただいた意見は整理して、それぞれ県民会議で報告するという形でまとめておりますが、今回、初めての取組なので、試行的にこういう形で議論を進めていただいて、後で修正するという形で進めていってもよろしいでしょうか。 <異議なし> (斉藤部会長) それでは今回はいただいた資料に基づいて、県民意見の整理、全体の県民会議と調整部会の整理について、事務局提案の形で進めさせていただくということで、行うこととしたいと思います。 また、会議最後に議論を踏まえまして、県民会議との関係や議論の方向性とか、意見があればまた伺うこととしたいと思います。 続きまして、具体的に意見の内容について、事務局から説明をお願いします。 (事務局) 資料3、4-1及び4-3に基づき、説明。併せて、NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会理事長鈴木孝幸委員から寄せられた視覚障害者誘導用ブロックに関する意見について、次のとおり紹介。 私たち視覚障害者が横断歩道を渡る時には、視覚障害者誘導ブロックを確認して渡っており、このブロックは横断歩道の幅に設置されていることを知っております。これらの設置は、安全・安心に移動する目的で実施をしているものであり、これらを変更することは安全な移動を確保する上で大変困ることであると考えております。 車椅子利用者の皆さんには「不便」とか「迷惑」とかと、お考えかもしれませんが、私たちにとっては、それ以前の「命にかかわる問題」であることを御理解いただきたいと思います。 また、「視覚障害者誘導用ブロック設置指針」に、横断歩道接続部のブロックの設置の範囲については、「横断歩道の幅又は通常の通行可能範囲と一致させることが望ましい。」と規定されており、全国統一の設置基準として、私たちは周知しております。 このように安全を確保するためにも、神奈川県だけ変更することは難しいので、御理解をお願いします。 (斉藤部会長) 事前にいただいた意見を各委員に見ていただいて、各委員から意見が多いという整理していただいて、多くの委員が決した意見をまずは取り上げてみてはどうか、ということだったと思います。 多くの意見ということで、とりあえず事務局の方では、4名以上の委員が丸をつけたものを選ぶということでしたが、まずは仕分の考え方についていかがでしょうか。 (坪井委員) 全部読ませていただいて、もう少し具体的に、例えばバリアフリーの条例の中で定めている基準が低いからもう少し上げてほしいとか、こういう追加をしてほしいというような、条例に対しての意見があるので、そういう意見を取り上げたらどうかと思います。 まずは、各論に入る前に意見を分類してみて、どういう意見が多いのかということを調べてみたらと思います。 そして、事務局による最後の説明のとおり、教育に関する意見が多くありましたので、バリアフリー表彰にもありましたように、福祉教育に関する発信も考えて、根本的に全体的に、福祉教育についてどうしたらよいのかということを、県民会議で考えていけばよいと思います。 さらに、優良事例と書いてありますけど、皆さん意見があると思いますが、地域保健福祉課の表彰式でこういう意見があるということを、県民会議から発信したらどうか。 この3つの意見についてこちらで議論して県民会議に上げていきたいと考えております。 最終的な分類はイコールだと思いますが、そういう考え方で、まず意見が1人であるというものであっても、例えばバリアフリー条例に対して不備があるという指摘のものについては、調整部会で一応考えてみて、県民会議も含めて考えていかがと思いますし、追加してほしいという意見についても、こういう意見があると発信しても構わないと思います。 該当する意見があるかどうかは分かりませんけど、そういう分類で考えたらいかがかでしょうか。 なお、ここで各論について議論するという方向なのでしょうか。例えば点字ブロックの意見をいただいているのですが、この意見がいいか悪いかということを、調整部会か県民会議で言うということなのでしょうか。 もしそうであれば、例えば建築士など関係者の御意見を参考に、大枠として、こちらとこちらを協議して、協議した結果を県民会議にかける。そういう方向がよいのではないかなと思います。 (斉藤部会長) 仕分について、条例をベースとして、修正するものとか、追加すべきものとか、そういう意見で分けた方がよろしいということでしょうか。 (坪井委員) 修正するもの追加するものは、1つのくくりとしてよいと思います。 そして、各論に入ってくると思うのですが、各論の中で5人の意見、4人の意見を取り上げるのか、3人の意見を取り上げるのか、というふうになるのかなと思います。 私はたくさん丸をつけてしまいましたが、調整部会で各論をするとはあまり考えておりませんでした。 (斉藤部会長) 事務局としては、選ぶだけではなくて、調整部会で少し議論してほしいということもあるのでしょうか。 (事務局) 例えば、点字ブロック上にものが置いてあり困るので、キャンペーンをしていこうなどと、何かテーマを決めた上で、どういう論点があって、県民会議からどういう発信ができるのかということを議論していただいて、このテーマは面白そうだなということがあれば、県民会議に上げて、絞っていくというイメージでおります。 規則等の改正につながるテーマもあると思いますけれども、それはそれで貴重な意見なので、バリアフリー条例は5年以内に見直していくということもありますので、該当する意見を溜めながら、また別途、議論の必要はあるかなと考えておりました。もちろん、速やかに見直さないといけない基準等があれば、別だと思います。 (藤田委員) 視点が変わって申し訳ないのですけれども、意見全体を見るとマナーですかね。子どもたちのマナーが障害者に迷惑をかけている。 先ほど指導要領と特定学校での教育の話があったが、体験学習というのが入っていない。実体験をした子どもは、やはりそれに対して関心を持つようになる。 わたしが知っているところでは、横浜の都筑にあるハウススクエアに、実体験ができる場所があります。そういう場所は、意外と少ないのではないかなと思います。学校でもって、そういう体験ができる場所はないのではないでしょうか。やはり小学生なり、社会人でもそうですけど、そういう方々に実体験できるようなことをやっていただくと、障害者に対して気を使っていただけるようになるのではないか。 そういう意味では、教育という視点で、県民会議で議論していくといいのではないかなと思います。 (坂上委員) 教育は非常に大事だとは思いますけれども、バリアフリーの内面をどう教育していくかということが心配です。 例えばバリアフリーが誰のためなのか、皆さんに話を聞くと障害者と思わないでしょうか。障害者は特別な者なのか。わたし、いつもあちこちで話しておりますけれども、特別な者という考えがおかしいのです。 (藤田委員) そうですね。 (坂上委員) 誰もが暮らしやすい街づくりです。 そういう観点で、教育でバリアフリーを教えるべきなのです。障害者のためではないのですね。神奈川県すべての方のためなのです。そういう観点からやってほしいと思います。 はっきり言うと、私は福祉という言葉は嫌いです。人間として当たり前に生きる権利でしょう。これは福祉ではない、権利でしょう。バリアフリーというのは、特定の人のためではない。すべての人のためにあると思っています。 (藤田委員) ノーマライゼーションですね。 (坂上委員) ノーマライゼーションもそうですけどね。ユニバーサルデザインもそうでしょう。 (斎藤部会長) 皆さん、そういう考え方を共有していると思いますので、それをぜひ教育現場に、子どものころからということだと思います。 (坂上委員) 教育というのは非常に大事です。そのときに一方の価値観で、バリアフリーという考えを教えたら大きな影響を受ける訳です。 バリアフリーという1つの視点にしても、きちんとした内容で教えなければならないという意味で、申し上げました。 (斉藤部会長) 先ほどの県民会議調整部会における意見ということで、まとめていただいたのですが、調整部会では、A案の仕分と選択、それと論点の明確化と課題が出ればその対応策も検討して、県民会議に提案しようということで進めていったらどうかという提案がありました。 仕分だけでなくて、できれば、少し突っ込んで今みたいに議論で、どういう風にやれば教育がより前進していくのか、ノーマライゼーションも含めたものが反映できるのか、そういうことをここで議論していただいて、位置づけとしては、ここで仕分すると同時に、多少そのテーマを踏み込んで、議論していただいて、県民会議に仕分はこうしたけれども、この内容についてはこういう意見が出たので、こういった対応もしていった方がよいのではないかというところまで、提示したいと考えております。 (藤田委員) 例えばですね、まとめていただいた資料の4-1に、小田急線藤沢駅にエレベーターがないという意見があります。確かにこれは個別の意見で、事前確認では県民会議に取り上げたいとする委員は3名ですけれども、もう少し広く捉えて、エレベーターの対応していない駅はどれぐらいあるのかというのを調べ、やはり人の集まるところにそういう施設がないものは、ここだけではなくて、ほかにあるのかどうか。ほかにあるのでしたら、ちゃんとやってくれるとは思いますが、計画がなければ早めに設置したりするような意見もあると思います。ですから、広げてみると、大分大事なことがあるかもしれない。 (坪井委員) 私も小田急藤沢駅の件は丸をつけましたが、駅舎の基準見直しということで丸をつけました。 県民会議に取り上げたいとする委員が6名の教育は大事ですから、教育については議論した方がよい。(21)から(28)までは教育ですから一緒に議論する。そしてほかにも教育があるかもしれませんから、それは議論するかどうかは別として、教育の中でこういう意見があるという中で考えていく。 また、(2)の横断歩道の点字ブロックについては、まさに現在の基準について、使っている方が不備であると、もう一方ではこういう基準でないと危ないと言っており、問題として提起されていますよね。 もう少し目を開いて、これを取り上げて、現在の基準がどうなのかと、話を出してもいいのではないでしょうか。現在の基準について、おかしいものは取り上げてみましょう。 時間がないからこれだけで構わないのですけれども、伊勢原のホームもそうですし、町田市の点字ブロックの意見についてはモラルですよね。教育の話でもありますし、広がるのはまずいかもしれないですけれども、基準として何名だから選ぶのではなくて、まずテーマを考えて、それでそのテーマについて議論していこうとしてはどうでしょうか。 ここに関係機関を呼ぶのは私やぶさかではないですけれども、できる限り協力していこうと考えております。 (坂上委員) 教育、横断歩道の点字ブロック、駅のホーム、屋根がないとか意見が出ていますけど、ほかには社会問題になっているホームドア、視覚障害者にとって一番怖いことはホームから落ちることです。しかし、誰も意見を出していない。逆に出していないけれども大きな問題だから、ホーム全般の問題の中でどう考えていくべきか、話していくといいのではないでしょうか。ホームの強度の問題もあるし、仕様の問題もあるが、ホーム全体のことで話していくのは大事だと思います。 テーマの柱としては教育、横断歩道、駅のホームというふうに分けて話した方がやりやすいのではないでしょうか。 (斎藤部会長) 事務局の方で、先ほど4名以上とありましたけれども、教育ということと、心のバリアフリーということと、施設設備の計画段階での参画、そういうレベルで、今意見のありました鉄道駅の整理というのも議論していく。 (藤田委員) 駅の安全性について、ひとくくりにして議論をする。本日は鉄道の方に話を聞きたかったのですけれども、わたしはホームに安全柵をつけ、鉄道が来ると自動的に開く、そういうことに、少しずつ努めてまいりました。 駅の安全性について、ひとくくりにして議論をするとよいと思います。 (小池委員) 鉄道会社ではホームページに、お客様からの御意見欄を持っていると思います。それをどういう意見が多いですか、と鉄道事業者に聞いて、県民意見だけでなく、実際の利用客からの意見もあると思うので、具体的にはそれを集約することはできると思います。 県民意見のなかには、実際の利用者が、ここが困っているということを聞くことで、より現実的な意見も集められると思います。 (横林委員) 私はあまり丸をつけなかったのですが、教育の問題は重要ですし、何か具体的にできることがあるのかなと思いながら丸をつけました。 いわゆる大人のマナーのこともありますが、こちらはなかなかどちらに向けて対応すればよいかということもあるので、甘い言い方をすれば、小学生・中学生がそれなりに理解して親に言うぐらいの子どもが広げていくことが、一番負担がない。一番確実に啓発できるのは学校の教育であり、それをより踏み込んでいくのも、いいかなと思っています。これが1つ。 2番目の点字ブロックに関しては、事業者の立場で言いますと、決め事があります。やはり、それぞれのお立場で利害がぶつかるものがあって、例えば駐車場であっても、色々とありますが、これをより必要としている順番を決めた中で、これが決まっていると思うので、こういう中で決まっていますよと、障害者の方だけでなく一般の方にも理解してもらえるよう、根拠があるというのを理解してもらえるようピーアールしていく。相反する一方にとってはよいけれども、一方にとってはどうなのかなというものを、1つの物差しになるかなということで、丸をつけました。実はあまり広まっていない、相反する中でこういうことで決まっていますよというのを噛み砕いて広めていく、そういう視点で考えてみました。 (小池委員) 現実的にツールということになると、例えば点字ブロックの上にものを置くな、看板を置くなというのは、ある意味では、子どもの教育だけではなくて、もちろんそれも大事ですけれども、大人の方にも協力してもらわないとならない、と思います。 何故、点字ブロックが必要なのか、子どもに限らず、実は知らない方もいらっしゃる。ですから、何気なく置いてしまうということもあると思います。 ですから、そこの部分は子どもの教育だけではなくて、もっと一般の大人も含めた点、これは住民として協力していきましょうと、県から情報を発信していく、周知していくだけでも、違うと思います。 子どもも大人も身近に取り組めることはあると思うので、これは前向きに意識してやっていった方がよいでしょう。そういう工夫は必要ではないかなと思います。 (坪井委員) 今の御発言は、県民会議に取り上げたいという意見でしょうか、それとも情報提供ということでしょうか。 (今井委員) せっかく作り上げた設備が正常に使われていないというのは、非常にもったいないことなので、既にある設備が正常に使われるような教育なり、フル回転できるようにするようなことについては議論して、本当に活用できるよう取り組んでもよいと思います。 これが必要であるならば、点字ブロックの近くに店舗を出している企業に御協力いただいたり、通勤とかある一定の時間帯に、ボランティアでパトロールに立っていただいたりして、一時、こういうPR活動のようなことをしてみるなど、具体的な検討を進めてみたらどうかと思います。 (藤田委員) バリアフリー教育の意見について、私は学校教育、社会教育併せて、ひとくくりにしました。大人の教育の方が大事だろうとも思っております。 (斉藤部会長) 人数で切るというよりも、今、本当に必要な内容は何かということで、議論していった方がよろしいのかなと。 共通している部分があるので、1つはバリアフリー教育、それはバリアフリー教育なのだけれども子ども向けもあるし、心のバリアフリーということで、大人向け、地域、社会というものがあります。 駅の関係は今も事故が起こっていますので、誠実に対応しなければならない。(5)(9)にあるように意見も出ていますから、駅の安全性とか、鉄道駅の整備、特にホームの安全性などをさらに取り上げてみたらどうかと。 それから、施設整備の計画段階の参画、これは意見が出ておりませんが、計画段階から色々な声を積極的にもらっておいた方がよいのではないか、できた後にバリアフリーでバリアを改善するのではなくて、事前の段階から計画の段階から、意見を聞く機会を得た方がよいのではないかなとありました。 4つぐらいで、あと非常に大きな問題は。 (坂上委員) 施設、ハード、教育も非常に分かりやすいのですが、皆さんにまったく縁のないコミュニケーションの問題、聴覚障害者にとって非常に重いテーマです。 コミュニケーションの問題もここには載っております。病院に手話通訳を置くこととか、ありますけど、はっきりいって命の問題です。慶応大学の学生が新しい発明を始めようとしております。遠隔手話通訳、それに今協力しようとしておりますが、そのような問題も取り上げてほしいなと思います。 (斉藤部会長) コミュニケーションのより積極的な対応を進めていただきたいということでしょうか。 (坂上委員) はい、そうです。 (斉藤部会長) それでは、それを含めて。 また、点字ブロックに関しては、本日、欠席の鈴木孝之さんから、メモをいただきましたが、相反する立場での議論があって、すぐにそれをどっちがと、寄せられた県民意見のとおりの改善は難しいと思います。神奈川県だけ変えた場合、視覚障害者の安全性、危険性を考えると、我々の議論だけで改善できない問題だと思います。 しかし、相反する立場での議論ということで意見が出ております。どういうふうに、まとめればよいでしょうか。 (藤田委員) コミュニケーションの問題で、教育現場で手話教育というのは、どのようになっているのでしょうか。 私は全然できないのですが、聴覚障害者とのコミュニケーション、最近では、テレビで手話放送も行われておりますが、現状はどうなっているのでしょうか。 (坂上委員) ろう学校では、手話のできない先生がほとんどです。手話のできない先生が聞こえない人を教えている。先生も積極的に手話を身につけようとしておりますけれども、手話ができるのと手話で教えられるのは、また別の問題です。 神奈川県がやらないわけです。非常に難しい問題だとは思いますけれども、一歩一歩詰めていきたいなと思います。 一般社会の中で普及するのは、手話サークルですね。手話講習会とか手話サークルとか、ありますよね。その中に小学生や中学生とか多数来ていますから、ある意味、手話の教育をしていると言ってもよいのかなと思います。 (藤沼委員) 手話も教育の一環として、そういう整理もあると思います。実体験ということで、手話のできる通訳者の人も含めて、保育園、幼稚園、そういうところから教育する。教育で聴覚障害者の人とのコミュニケーションをよくする、非常に重要なことだなと思います。教育の中で、そういうことを考えていく。 例えば、私の町なんかでは、小学生にライトセンターなど見学させておりますが、体験したことが素晴らしい体験として、その子の成長に役立っております。 実体験するということを先ほど藤田委員が言われましたけれども、重要なことだと思います。教育は1つの大きな柱ですね。 例えば、障害者の専用の駐車場に、いまだに健常者が停めていますね。これもマークを知っていないということが大抵ですが、神奈川方式の教育を考えてもいいのではないでしょうか。 神奈川県独自の子どもに対する教育、バリアフリーだけではなくて、心のバリアフリーも含めての教育を、何かよいところを考えていけばよいのではないかと思います。県民会議で大いに議論していく、非常に貴重な議論だと思います。 (鈴木委員) 私は小中学校によく呼ばれるのですが、かなりバリアフリー教育に力を入れている学校もたくさんありまして、やり方の問題もあるのだろうと思いますが、これ以上やるためには違うことを考えないといけないと気がします。 一時期、流行った「福祉の街づくり」、街づくりを福祉にしては駄目なのです。福祉とすると、特別なことになってしまうから、バリアフリーも福祉の視点で考えてはいけない。 (藤田委員) 最初はノーマライゼーションという言葉から始まったと思います。 (鈴木委員) バリアフリーもやめてユニバーサルデザインがいいのか。ユニバーサルデザインはまだ一般化していないから、バリアフリーという言葉を使っています。「福祉のバリアフリー条例」の街づくりとなってしまうと、福祉になってしまう。 せっかくこうやって県民会議を立ち上げたので、そこまで議論していきたいと思っています。 (藤田委員) 非常に大きなテーマです。県民会議の冒頭にそういったことを話しましたが、重要なことです。 (今井委員) 多様性を皆が理解して、協力し合うことを実現するための方法を示すという、そのような機会があって良いと思う。 色々な人に会って体験する。実際に会えば、コミュニケーションはできることですので、子どもたちも、障害を持った子がいれば、自然に皆が学びます。 皆で実際に会う場、交流の場を作るということが、大きなテーマになるのではないでしょうか。特に、神奈川県は国際都市横浜を持っており、海外の人とも仲良くできると思うので、国際都市、国際化に向けたキーになるのではないかと思います。 (坪井委員) 教育をテーマに取り上げることに誰も反対していないのではないかと思います。 さっきの病院の手話通訳については、私は基準の追加というふうに判断したのですけれども、設置基準はどうなのでしょうか。 例えば、ケアマネージャーがいないと駄目だとか、そういう中で病院をやる場合には、必要な人を置いてくださいとか、伝え難さをどうやって伝えやすくするか、という観点で触れるとよい。 これは先ほど申し上げたように基準の追加・変更という意味で、取り上げたら良いのではないでしょうか。 先ほど部会長から話のあった(16)の施設の設計とか(18)とかは、わたしは見ていて、当然かなと思います。こういうことを何故していないのかなと思います。 これをテーマに取り上げた場合、例えば建築設計事務所の方を集めて、それから建築士の方を集めて、どうするのかという議論することになるのではないでしょうか。ここで議論したとしても、方向性というか、つまりはやるべきことは、皆さんやるべきだと言うと思うんですね。だから、こういうことで意見が出ているから、そういう専門のところにどうしたらいいかを答申して、ここで特に議論する必要はないかなと思います。 (藤田委員) (16)の皆さんの意見を聞くということですが、建物を建てたときに1人1人に聞くというのは非常に難しい。そのために設計基準というのがあり、設計基準に従えば、皆さんの意見を聞いたのと同じ形になっている。 ですから、施設の使い勝手が悪いということならば、設計基準に手を入れる。こういう形にしないと1つ1つの建物に、意見を聞くというのは、なかなか難しいと思います。 (坂上委員) 前の話し合いの中でお話しましたが、例えば、建築士の方で、家を作りますね。障害を持つ方が使いにくいのです。障害者のために特別に作ると、とてもお金が高くかかります。そうなると事業者としての負担が重い。 そこで、神奈川スタンダードという考えができないのかと、私は申し上げた。最初からユニバーサルデザインの土台を作る。家を作るとき建物を作るとき、これを絶対に使って作らなければならないとする。そうすると、大量生産で、コストが安くなる。そういう考え、発想ができないかということです。 実際にどう交渉していくかというのは、法律の中で決めていかなければならないし、非常に難しい問題ではあるとは思いますけれども、あちこちで言っております。 ユニバーサルデザイン、障害者のための施設ではないと、特別なことではないと、当たり前のこととして、この考えが根本にあります。そうすれば無駄なコストもかからない。安くできるわけです。 (小池委員) 先日、横浜市の福祉の街づくりで、指針改訂の作業をしているのですけれども、まったく同じカテゴリーなのですね。教育だ、心のバリアフリーだという位置づけなのです。 この枠の中で議論をすると、教育があって、心のバリアフリーがあって、横浜市と神奈川県と何が違うのか。そういう意味ではまた同じものを作っても、何かこう神奈川県らしさというものが感じられない。 それでは、何か神奈川らしさというものがないか、今見ていますが、この中を見る限りでは神奈川県が独自にやっていこうという部分がない。 ですから、例えば禁煙条例、知事が冒頭おっしゃったように、神奈川が初めて禁煙条例をつくったと、タバコを路上に簡単に捨ててはいけないということ、建物をできるだけ禁煙にしていきましょう、ということを条例としてつくったこと、これが1つの神奈川らしさとすれば、県民会議の中でも何かそういうものはないだろうかと、今、そういう思いがある。 神奈川力構想の中に、外国人が増えてきている、観光で来る人も増えてきている。つまり、外からの人ですね。住んでいる人だけでない、外から来る人が圧倒的に増えてきている。 それから神奈川県人口はまだ増えていく。高齢者人口も増えていく。こういう様々な人たちに向けた施策が必要になってくるのだろうなと思います。 となると、段差の解消はもちろん必要ですが、それだけではなくて、看板、誘導ブロック、案内板とか、駅でいったら、路線案内図とか、周辺案内図とか、そういう情報系のところを充実させる。 さらに、神奈川県は、カラーバリアフリーを取り上げており、横浜市の中でも少し調べているところですが、色覚の方だけではなくて、一般の方たちも、やはりこの色使いが分かりにくいなと、そういう部分があるから、じゃあそこの部分を工夫していきましょうよという取組、この部分は神奈川県が先行していると聞いておりますから、そういうところを取り上げてもいいかなと、思いました。 もちろん住んでいる方というのは大事ですが、これからのことを考えると、やはり外から来る人たち、外国人、そういう発想でやっていくことも大事ではないでしょうか。 もしかしたら、それが神奈川らしさに結びついていくのではないかと思います。ちょっとこの中の御意見だけ聞いていると、この中から神奈川らしさというのは出てこないかなと気がするので。 (坂上委員) 神奈川とは何か、横浜とは何か。今法律で制限されている。これ以上のことはできない。神奈川の中でどれだけのことができるか。条例の中で考えていく。そうすると、そこに神奈川らしさが、自ずと出てくると思います。 抱えている問題はどこも同じで、解決方法をどうするのか、都道府県又は市町村の考えは、おのずから出てくると思います。 問題点はみな同じです。解決の方法をどうするのか。そのときに神奈川らしさが出てくると思います。 (小池委員) 神奈川県の人口は、3政令市で半分以上じゃないですか。大都会の街があって、そのほかに市町村ですよね。 ですから、人口の密集している地域とその他市町村の集合体になっている。それぞれの地域性を考慮した、それぞれに違った街づくりをしていかなければならない。それを統一化して、これというものが打ち出せるでしょうか。 (坪井委員) 何とからしさというのは、ほとんど全部一緒だと思う。ほんのちょっとだけ違うものである。例えば、住環境など話していると、川崎における住みやすさはどことも一緒です。 それでは川崎で何が違うのというと、例えば、会議的、開放的な会合があるとか、そのためのデザインの講習があるとか、ほんのちょっと違うだけです。それが「らしさ」に繋がっていく。 例えば、小田原の街に出てみると、花を生けてある。これは、歴史的な経緯があって花を生けている。非常に綺麗である。これが小田原らしさです。しかし、これらは、無理に植えたのではなくて、昔から伝えられているものなのです。 今回のことで考えると、「らしさ」って何かと議論し始めると、今、坂上委員がおっしゃったように、解決策になる。問題は一緒ですからね。解決の方法、または、外国人の方に対してアンケートを取るとか、意見が聞けない人たちに対して意見を取る、ほかがやっていないこと、そういうことを考えていくしかないと思う。 (斉藤部会長) たくさんの意見が出て、司会進行が難しいですが、皆さんの意見を聞いていて思ったのは、県民から色々な意見をいただいた。 ただし、これだけで、先ほど皆さんの言っていた大事な視点のユニバーサル社会、あるいはユニバーサルデザイン、そういう考え方で、これからの街づくりを進めるとすると、どうもこれだけではないぞという意見が出てきております。 我々としては、県民意見を前提に議論をしなければならないという役割があります。 と同時に、各委員の方々が持っている思い、それ以外にユニバーサル社会、ユニバーサルデザインというのは、こういうことをやらないといけない。寄せられた県民意見にないのではないかと。それをどうするかということですね。 県民からいただいた意見はいただいた意見で整理はするけれども、調整部会で出た意見もあるぞということを報告するかどうかですね。 基本的には人数で分けるのではなく、内容でユニバーサル社会を形成、推進するためには、こういうことが必要なのではないか。言い方が非常に難しいのですが、この辺は皆さん御理解ください。 教育の問題であるとか、あるいは駅の問題であるとか、あるいはコミュニケーションも入れて教育の問題であるとか。 それとあえて言わせてください、心のバリアフリー。社会で担う認知の問題意識をどう高めていくべきなのか。 それから施設の計画段階、これは具体的にすぐに実施できるのではないとありましたので、公共施設にしろ、民間施設にしろ、何か具体的な対策があるのでしたら、進めていきたい。あるいは、また付加できるのであれば、そこに入れ込んでいくということでも対応できるのかなと思いました。 点字ブロックについては、大きな問題なので、これはこれで仕方ないではなくて、1つの問題提起として、色々と工夫・知恵、技術的にそういうことが可能なのかどうか、それぞれの立場からの意見をもらうというか、そういったことでテーマとして上げるということでよろしいでしょうか。 進め方としては、前提として、いただいた意見をどうしようかということもまず確認しましたが、それには不足なところもあるから我々の意見もこういうふうに出していきたいということで、いくつか出していただきました。 委員が取り上げた意見で1名、2名とかですね、そういうのはここに特に書いていないのですが、皆さんチェックしていただいて、人数が多いというよりも、ぜひ今みたいな視点で、これからのユニバーサル社会に向けて推進するためには、ぜひ議論した方がよいというテーマがあれば、出していただきたいと思います。 (藤田委員) 先ほど、カラーバリアフリーの話をされたが、例えば横浜駅の電車を乗り換えるときに、どっちに行くか分からない。だから、ああいうところは、フランスのように青い線に従っていけば、赤い線に従っていけばどこどこに行く、そういうカラー情報の仕方を工夫していくとよい。 会話やコミュニケーションで分かりにくいところは、この線に伝っていけば目的地に着くというように案内してもらう。そういうふうに、コミュニケーションをカバーする考え方もあると思います。 (坪井委員) 1名となっている県民意見は、ほとんど私が丸をつけたもののようだが、(3)(4)の考え方としては、現在の基準の中で、こういうものが不足、足りないのではないかと、受け取ったのですね。 ですから、例えば街づくりの条例の中で、こういう基準も含めて、入れようか入れまいか、一度皆さん話し合ってみてはいかがでしょうか。 トータルで現在の基準を見直す、こういう視点の中で考えていただきたいし、ただ、これを全部やると大変なことになる。そういうつもりで入れたものですから、こういう大きな仕組みの中で、時間がないからやめるとも、考えていきたい。 (斉藤部会長) 今後、検討したほうがいいというのが、基準の追加ということで入ってくることで、よいのでしょうか。 (坪井委員) 条例が何年か経っていくうちに、いい又は悪いで、やはり見直していくべきだと思います。 昔は手すりのことは何もなかったが、今ではユニバーサルデザインとして有効であると、また、基準の中で決まっている。あと2年後3年後に、こういうものは出てくるのではないでしょうか。 もう少し社会が進んだときに、ICタグを点字ブロックにつけようとか、逆にそれが神奈川らしさともなるかもしれない。 そういうことで取り上げられても結構ですが、部会長がおっしゃった基準で進めたらいいかなと思います。 (今井委員) これから色々とアンケートを行い、データを取っていくと思いますけれども、実際にありうるかどうかは別として、更に調査すべき意見も出てくる可能性があると思います。例えば「車椅子が転倒したりしないよう」とあるのは、転倒しそうになって困ったケースがあるということなので、これは事実関係を更に調べる必要があると思います。もしかしたら基準の見直しとなるのかもしれないですし、非常に危険なので、調べた方がよいかもしれない。調査が必要なのではないかと思います。 (坂上委員) ふと思ったのですけれども、行政にお金があればすぐに間単にできるものはある。電光掲示板とかはお金があればすぐにつけられる。 行政側で考えてできるものではない。わたしたちができることは、視覚障害者と車椅子の方との兼ね合いをどうするかとか、そういったことを話していくべきだと思います。お金があればできるものは、当然、行政は、お金がないからできませんと答えるに決まっている。そういうものを、ここで話し合っても仕方ない。 (事務局) 県民の意見から困ったという意見がここにあるわけですから、県民の皆さんに理解を訴えかけられるものがあれば、これが1つのバリアフリーとなって、それがどこもやっていないものであれば、また先進的なもので神奈川らしさにつながっていく。 例えば点字ブロックについては色々ありますけれども、困ったという声から、何か1つでも2つでも県民の皆さんに訴えかけられるものができれば、具体的にはなかなか思いつかないということもありますが、県民会議の大きな意義となるのかなと感じているところです。 (小池委員) 今、話題となっている自転車道の整備のことについて、歩道に自転車が入ってくる。これはとても国内で話題となっています。 例えば、自転車に乗る方と歩く方、あるいは歩道の点字ブロックは人によっては怖い、非常に使いづらいということもあるので、そういう意味ではいろいろな立場から議論ができるのかなと思います。 こういうカテゴリーとすると、例えば点字ブロックも入ってくるし、点字ブロックの上に物を置いて困っているとか、いくつか拾い上げてまとめられる意見もあります。 ここはこういう形で整理をするということでいかがでしょうか。 (斉藤部会長) 問題提起として、ということでしょうか。 (小池委員) はい、そのとおりです。 (坪井委員) ただ、自転車の問題については、私も会議で話し合ってきたが、結論が出ておりません。自転車から点字ブロックのことについて、また歩道、自転車道、車道のことも、どういう形がよいか、色々と議論しています。もう、1年ぐらいかかっているのではないでしょうか。 問題提起として出すのは非常によいと思いますけれども、詰めようとするとなかなか現実的ではありません。 (小池委員) 結論は出ないかもしれませんが、こういうことを考えるのは非常に大事だと思います。もしかしたら、これが教育につながっていくかもしれません。 (斉藤部会長) 予定の時間となってしまいました。本日で集約して、県民会議に上げるのですよね。 (事務局) できれば、その予定で考えておりました。公式的な場ということでは予定はしていませんが、必要があれば、場はこちらのほうで設けさせていただきます。 (藤田委員) 事務局と部会長のほうでまとめていただいても、よいですよ。 (斉藤部会長) 基本的には先ほど言っていただいた考え方で、神奈川県が取り組むということも出ていたのですが、神奈川県がどうやってバリアフリーなり、ユニバーサルなりの考え方を広く県民の方々に伝えていけばよいのか。そういうのがまずあって、さらには、その一番の基本はバリアフリーとか、福祉の街づくりというよりも、ユニバーサルデザインを目指すための課題とかテーマを取り上げよう。それを広く県民に訴えるようなテーマをここでまとめて、県民会議に提案する。 その中で、教育の問題が大きく1つ出ていたのですけれども、鉄道の関係とか、安全性の問題、それから、コミュニケーションの方法も教育の中に入れて考えていく。 そして、具体的にできるものについては、具体策とか実現策というようなものを検討していった方がよいのではないでしょうか。関係部局とか関係機関に、それを提示するということになると思います。 それから今現在の基準に照らしあわせて、それは新しい対応や取組になるのではないかなということについては、今後の検討課題ということで、現行基準をさらにグレートアップするということで、今後の課題ということで、まとめていく。 大筋はこういった形で、まとめさせていただいてよろしいでしょうか。 <異議なし> (斉藤部会長) こういう形で事務局及び副部会長とも相談して、時間があればこういう形になりましたと各委員に送る機会はありますか。 (藤田委員) 難しいのではないでしょうか。 (斉藤部会長) 皆さんから意見をもらえるような機会があったならば、戻していただいて検討しますし、ない場合は、こちらでこのまま県民会議に報告することでよろしいでしょうか。 <異議なし> (斉藤部会長) 熱心に御議論いただいてありがとうございました。こういう形で今までの議論をまとめさせていただきました。 本日は初めての調整部会だったのですけれども、非常に濃い議論ができたと思っておりまして、非常に勉強になりました。今後もよろしくお願いいたします。 そして、戻りますけれども、今後、県民の皆様からいただく意見については、色々と御意見が出ておりましたので、工夫とか取組をぜひ色々な機会でしていただいて、街づくりについては積極的に出て行く姿勢で、皆さん協力しながら、進めていくといいと思いますので、よろしくお願いします。 (小池委員) この前、神奈川県主催のバリアフリーまちづくり賞というのがあったと思うのですが、通常、寄せられる意見の多くは、これをやって、お願い、と苦情処理的な意見が多く、回答する方も後ろ向きになりがちです。やはり前向きにやるためにはこんないい事例もありますよ、ということも出していったらと考えております。 まちづくり賞をせっかく行っているので、ここの部分を使って、教育に使っていくこともできるのではないでしょうか。ここが悪いからこうしましょうよというだけでなくて、こういうこともあったと頑張っているところも取り上げてはいかがでしょうか。 (斉藤部会長) それでは、積極的な取組も紹介していただきましょう。何かほかに御意見はありますか。 <ほかに意見なし> (斉藤部会長) それでは、そのほかということでありますでしょうか。 議題4 その他(事務局) 今後のスケジュールについて、説明。 (斉藤部会長) 本日の調整部会はこれで終わらせていただきます。本日は活発な御議論をいただきまして、本当にありがとうございました。 (市野澤課長) 県民会議を動かしていくこと自体、つまりは、県民から広く意見を集めて、発信して、皆さんで推進していくという仕組み自体が、初めての取組ではないかと思います。 事務局としてもどのように進行して、どのようにしたらよいのかというのは、試行錯誤でございまして、何分、手際の悪いところもありますが、また、進め方も御意見いただきながら、これをうまく回していければ、県民会議の仕組み自体が神奈川からの取組として、全国に訴えていけるのかなと考えておりますので、引き続き御協力をお願いします。 本日は長時間ありがとうございました。 (以上) |
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