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微生物部

微生物部では、新興・再興感染症(結核、新型コロナウイルス感染症、麻疹、風疹等)、感染症発生動向調査(呼吸器系感染症、感染性胃腸炎等)、食中毒(腸管出血性大腸菌、クドア、ノロウイルス等)、性感染症(淋菌、HIV、梅毒等)、蚊媒介性感染症(日本脳炎、デング熱、ジカ熱等)、ダニ媒介性感染症(つつが虫病、日本紅斑熱、SFTS等)、動物由来感染症(狂犬病、オウム病等)、食品・飲料水・生活環境の安全確保対策(レジオネラ、クリプトスポリジウム、衛生害虫)、薬剤耐性菌対策(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌、バンコマイシン耐性腸球菌等)のための検査や調査研究に取り組み、感染症の迅速診断法や分子疫学(次世代シークエンス、リアルタイムPCR、PFGE、VNTR)等の検討や導入を行っています。

かなチャンTV(神奈川県公式)「さまざまな感染症と新型コロナ対応◇知ってびっくり公衆衛生[神奈川県衛生研究所の仕事Vol.2微生物部]」外部サイトを別ウィンドウで開きますに当所櫻木微生物部長が出演しました。(「YouTube」につながり、再生されます)

細菌・環境生物グループ

三類感染症病原体、その他の各種病原細菌や薬剤耐性菌について培養検査や分離菌株の解析等を行っています。結核菌、腸管出血性大腸菌、レジオネラ属菌や薬剤耐性菌等の検査では遺伝子解析を行い、感染症の疫学解析、集団感染や院内感染の調査に役立てており、最近では、次世代シークエンサーを用いた全ゲノム解析にも取り組んでいます。結核の血清学的検査法であるQFT検査は、結核接触者健診における診断や集団発生の把握に活用されています。また、病原体検索や苦情・異物検査において、原虫・寄生虫・真菌・昆虫類・その他の異物を対象に、顕微鏡を用いた形態学的検査を行っています。

食中毒の原因菌のひとつであるウェルシュ菌。分離培養後にグラム染色という特殊な方法で染色し、着色と形態により同定します。

入浴施設等で発生する肺炎の原因菌、Legionella pneumophilaのコロニー。
特殊な寒天培地を用いて分離します。

集団食中毒を起こす腸管出血性大腸菌O157のコロニー。毒素遺伝子を持っています。

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ウイルス・リケッチアグループ

感染症の原因ウイルスの検索を目的として遺伝子検査や培養検査を実施しています。対象はHIV、インフルエンザウイルス、エンテロウイルス(手足口病、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎など)、アデノウイルス(咽頭結膜熱、流行性角結膜炎など)、ムンプスウイルス(おたふくかぜ)、下痢症ウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、肝炎ウイルス、リケッチア(つつが虫病、日本紅斑熱等)や食中毒の原因ウイルス等々多岐にわたります。新型コロナウイルス感染症については、発生当初の令和2年2月より継続した検査対応を行うとともに、次世代シークエンサーによる全ゲノム解析を行い、市中における変異株の動向を把握し情報の提供をおこなっております。

リアルタイムPCRシステム

左の機械によりウイルス遺伝子断片が増幅され、蛍光により視覚化された増幅曲線が出力されます。

風疹の赤血球凝集抑制(HI)試験

赤い点が右に伸びるほど、抗体価が高いことを示します。血中の抗風疹抗体を調べることで、予防接種率や既感染歴の割合を概算し、風疹の流行対策の資料とします。
(感染症流行予測調査事業 風疹ウイルス感受性調査)

培養細胞によるウイルス分離検査と、細胞変性効果(CPE)

何のウイルスが病気を引き起こしたかを追求するため、実験室内で培養細胞を用いて感染実験を行います。
増殖したウイルスによって細胞は様々に異なるダメージを受けます。これをCPE:細胞変性効果と呼びます。

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