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令和6年10月25日発行

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神奈川県 梅毒情報(2024年第2四半期)
~2024年第14週から第26週(4月1日から6月30日)~

梅毒は病原微生物の梅毒トレポネーマが感染して起こる病気です。感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹(I期梅毒)、感染後3か月以後に手のひら、足の裏や体全体に赤い発疹が出ることがあります(Ⅱ期梅毒)。治療をしなくても症状は消える場合がありますが、適切な治療をしないと病原菌は消えません。
気になる症状がある時には、症状が改善した場合でも早めに医療機関(泌尿器科、婦人科、皮膚科など)を受診しましょう。また予防のためには、性交渉の際(オーラルセックスを含む)、適切にコンドームを使用することが重要です。詳しくは疾患別情報 梅毒をご参照ください。

神奈川県では、2024年第14週から第26週(4月1日から6月30日)までに202例が梅毒と診断されました。これは[2]に示すように年間報告数が過去最多であった2023年と同等以上のペースとなっています。(2024年9月6日時点の感染症発生動向調査より)

[1] 週別報告数の状況

[2]年別報告数の推移

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[3]男女別・年齢階級別の感染者の状況

男性は20歳代から50歳代が中心で、全体の8割を占めています。一方女性は20歳代が中心で全体の半数を占めており、30歳代、50歳代、40歳代が続いています。

(1)男性(n=134)

(2)女性(n=68)

[4]男女別・病型別の状況

男性は早期顕症梅毒Ⅰ期が最も多く、全体の約半数を占めています。一方女性は早期顕症梅毒Ⅱ期が最も多く、全体の約4割を占めています。第2四半期(2024年第14週~第26週)の届出症例のうち、妊娠中に梅毒と診断されたのは6人です。
また、先天梅毒2人の届出がありました。

(1)男性(n=134)

(2)女性(n=68)

[5] 推定感染経路(n=202)

推定感染経路は不明22人と母子感染2人以外すべて性的接触です。針刺し事故や、輸血、静注薬物の使用や常用の報告はありませんでした。

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[6]推定感染地域(n=202)

神奈川県が最多で、全体の5割以上を占めています。また東京都が全体の約1割を占めています。また国外は、ラオス1人、タイ2人、東南アジア(詳細不明)1人です。

神奈川県 116人
東京都 18人
栃木県 1人
大阪府 1人
沖縄県 1人
国外 4人
日本国内都道府県不明 35人
日本国内都道府県不明または国外(渡航先不明) 6人
不明 20人

[7]性風俗の利用歴、従事歴

(1)男性の6か月以内の性風俗利用歴 (n=134)

6か月以内の性風俗利用歴有が全体の4割を占めています。

(2)女性の6か月以内の性風俗従事歴(n=68)

6か月以内の性風俗従事歴有、無が同程度となっています。また6か月以内の性風俗利用歴有は1人でした。

【参考リンク】


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