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2024年9月11日掲載

梅毒

病原微生物スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマによる感染症です。近年、性感染症である梅毒患者の報告数が増加しており、男性は20~50代、女性は20代を中心に幅広い年齢層で流行しています。感染症法において全数把握対象疾患※15類感染症に指定されています。

※1:全数把握対象疾患:診断したすべての医師が最寄りの保健所に届けなければならない疾患を指し、感染症法という法律で1類から5類までが定められています。

感染経路

主な感染経路は、性的接触です。また、妊娠中に母親から胎児に感染する場合(先天梅毒)もあります。

症状

感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹(I期梅毒)、感染後3か月以後に手のひら、足の裏や体全体に赤い発疹が出ることがあります(Ⅱ期梅毒)。治療をしなくても症状は消える場合がありますが、適切な治療をしないと病原菌は消えていません。
感染後3年以上経過すると、皮ふ、筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)、心臓、血管、脳などに病変ができて死に至ることもあります(晩期梅毒)。

診断について

症状と血液検査(抗体検査)または病変からの病原体検出により診断します。感染していても抗体検査で陰性となる時期(ウインドウピリオド)があるため、感染機会から2か月以上経過していることが必要です。
県内の保健所等では、無料・匿名でHIV検査と一緒に梅毒検査を実施しているので、少しでも不安があれば、早めに検査を受けましょう。(一部、梅毒の同時検査を実施していない機関があります)

治療・予防について

治療にはペニシリン系抗菌薬が有効です。予防のためには、性交渉の際(オーラルセックスを含む)、適切にコンドームを使用することが重要です。症状がある場合、性病科、感染症科、皮膚科のほか、男性は泌尿器科、女性は婦人科で治療を受けられます。

参考リンク

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