トップページ > 感染症情報センター > 週報・当該週に流行した感染症の発生状況の掲載(令和5年)> 咽頭結膜熱情報(5)47週
令和5年12月1日発行
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咽頭結膜熱は38℃以上の高熱、のどの痛みや咽頭炎、結膜炎による目の充血や痛み、目やに・涙の増加などの症状があります。
原因ウイルスはアデノウイルスで、2023年は全国ではアデノウイルス2型・3型が多く検出されています(国立感染症研究所:https://kansen-levelmap.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data40j.pdf)。
感染経路は、接触感染や飛まつ感染です。結膜炎の症状がある時は、目をこすった手にもウイルスが付着しています。ウイルスはドアノブなどの環境表面でも感染性が保たれるため、噴霧による消毒ではなく、拭き掃除が大切です。
アデノウイルスはアルコールによる消毒が効きにくいため、石鹸と十分な流水による手洗いを行い、タオルの共有はさけましょう。集団発生時などは使い捨てのペーパータオルの使用を検討します。
症状がなくなっても糞便中に1か月程度ウイルスが排泄されるため、トイレの後やおむつ交換などの場面できちんと手洗いをしましょう。
咽頭結膜熱は学校保健安全法上第二種の学校感染症に指定されており、主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となります。
令和5年11月20日から11月26日までの第47週の定点当たり報告数は全国が3.54、全県2.94、県域2.97でした。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
42週 | 43週 | 44週 | 45週 | 46週 | 47週 | |
10月16日 ~10月22日 |
10月23日 ~10月29日 |
10月30日 ~11月5日 |
11月6日 ~11月12日 |
11月13日 ~11月19日 |
11月20日 ~11月26日 |
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全国 | 2.16 | 2.43 | 2.45 | 3.23 | 3.30 | 3.54 |
全県 | 1.53 | 1.70 | 1.80 | 2.44 | 2.78 | 2.94 |
県域 | 1.41 | 1.04 | 1.54 | 2.03 | 2.62 | 2.97 |
川崎市5.24、茅ケ崎市5.43、秦野センター3.00および厚木保健福祉事務所7.42となり、警報レベル(3)を上回りました。大和センター2.75で警報レベル(3)を下回りました。
0~5カ月・3~5歳・7~8歳と10~14歳は増加し、6~11カ月・1~2歳・6歳・9歳と20歳以上は減少しています。15~19歳は報告が有りませんでした。
咽頭結膜熱の代表的な原因ウイルスである、アデノウイルス3型の検出が続いています。