更新日:2023年7月20日

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古民家-岸邸

古民家岸邸は、明治24年の建造と伝えられ、520坪(1,716平方メートル)の敷地内に当時の生活様式を今に伝える市有形文化財です。

旅たび相模ホームページ

Old-Minka-Folk-House-Kishi-House

明治・大正時代へタイムスリップ~古民家岸邸

古民家・岸邸

その場にいると、まるで時代が遡ってしまったか、と思うほど、浪漫を感じさせる文化遺産。それが古民家・岸邸です。

狭い道を抜けて~壁伝いに薬医門へ

駐車場の様子
指定の駐車場が用意されています。

道路に面した木の塀
駐車場から岸邸を望む。門へと続く、黒塗りの木塀。

薬医門
古民家・岸邸の「薬医門」。なんとも言えない重厚感。

薬医門を下から望む

主屋
正面奥に見えているのが主屋です。

岸邸の中へ~1階の様子

広い和室
岸邸の主屋は、木造2階建ての造りとなっており、屋根は「寄棟造瓦葺」です。明治24年(1891年)に建てられたと考えられています。

一階の和室
使用されている木材の質は極めて高いもので、その仕上げも当時の職人が丁寧に、入念に仕上げていることがわかります。

玄関の様子
外側から見た玄関。「式台玄関」と呼ばれる様式のもの。

玄関を室内から
室内から見た玄関。

和室の様子
幕末・明治期の書家、巌谷一六氏の筆となる襖。

部屋のつくり
深い床の間をもつ座敷「付書院」の欄間。
少しも手を抜かない造作。それは時を経ても色褪せません。

狭い階段を上り、2階へ

岸邸の狭い階段

神奈川県県央地域の古民家をいくつか訪問したが、これだけ作りがしっかりした階段は初めて。
狭くて急な作りは古民家そのものだが、手すりをはじめとする構造・仕上げが素晴らしい。

階段を上ったところ

 

2階の和室
2階座敷の天井に使用しているのは、3尺幅の神代杉等です。その質は極めて高く、しかも2階3部屋の天井に同じ素材が使用されていますが、どれも仕上げ方法が異なっている、という手法。当時の職人達がどんな思いでこの建物を造ったのか、感動すら覚えます。

2階にある洋間
和室が連なる2階に、がらりと雰囲気の違う部屋があります。大正末期から昭和初期にかけて増築された「一間洋館」と呼ばれる部屋です。通常、このような部屋は玄関横に作られるものですが、岸邸では2階に作られています。非常に珍しいやり方で、岸邸の特徴の一つとなっています。

訪れる者を魅了する2階の色ガラス

2階の格子窓
赤色ガラスの市松模様の窓。モダン・アートでも通用する斬新なデザイン。

別角度から窓を

2階の廊下
建具職人が作ったとされる窓枠の様子。

窓の造り
細かな木枠とスリガラスでアクセントを表現。

窓の造り
ここだけ見ても、日本の木造家屋の質の高さが伺えます。

目立たないところにも凄さが・・・

鴨居の彫刻

何気ない鴨居のところに施されている彫刻。これだけでも一見の価値あり。

鴨居の彫刻

鴨居の彫刻


古民家岸邸

平成10年(1998年)に岸重郎平氏から厚木市に寄付された旧邸宅は、当時の生活様式を色濃く伝える貴重な文化遺産として平成11年(1999年)から一般公開されています。

【所在地】神奈川県厚木市上荻野792-2
【TEL】046-291-0201

【開館時間】
4月1日~9月30日:10時から17時まで(入館は16時30分まで)
10月1日~3月31日:10時から15時まで(入館時間は14時30分まで)

【休館日】
毎月の月・火曜日(月・火曜日が祝日の場合は、翌日の平日)
年末年始:12月25日~1月3日
(施設整備等のため臨時に休館することがあります)

【入園料】無料

【アクセス】
岸邸マップ

 

最新情報・厚木市観光協会公式ページ(別ウィンドウで開きます)

 

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