「かながわ青少年みらいゼミ~こどもと大人のガチトーク~」
令和8年度「かながわ青少年みらいゼミ~こどもと大人のガチトーク~」を開催しましたので、結果をお知らせします。今回は、「スマホ(SNS、ゲーム、インターネット)との上手な付き合い方」をテーマに中高生と地域の大人がグループワークを行いました!
イベント概要
青少年のみなさんが自分たちを取り巻く問題について、多世代間でのグループワークに主体的に取り組み、解決に繋げるとともに、自分の考えを深めてもらうことを目的として「かながわ青少年みらいゼミ~こどもと大人のガチトーク~」を開催しました。今回のテーマは「スマホ(SNS、ゲーム、インターネット)との上手な付き合い方」です。
開催概要
- 日 時 2026年8月4日(火曜日)13時00分~16時35分
- 場 所 ヴェルクよこすか(横須賀市日の出町1丁目5番地)
- 主 催 神奈川県・かながわ青少年社会環境健全化推進会議
- 参加者 横須賀三浦地域の中高生、かながわ青少年社会環境健全化推進会議の構成員、見学者(保護者・引率者等)、大学生ファシリテーター、大学生・高校生インターン 計74名
プログラム
(講師&アドバイザー)慶應義塾大学総合政策学部 准教授 石川 光泰 先生
サイバー空間に潜む「見えない落とし穴」
慶應義塾大学総合政策学部准教授の石川先生から、テーマに関する基調講演を行っていただきました。

(概要)
- 日本は戦後の混乱期から復興を経て世界有数の安全な国となったが、平成14年~15年頃、治安が悪化しピークを迎えた。その後、政府の治安対策で改善され、現在は過去以上に良好な治安状況になっている。
- しかし近年はサイバー犯罪が増加しており、国民の不安の対象がリアル世界からインターネット空間に移行している。
- 具体的なサイバー犯罪としては、フィッシング詐欺、闇バイト、オンラインカジノなどがあり、こういった犯罪やトラブルから自分や身近な人を守るためには、一人一人がインターネットリテラシーを身につけることが大切。
- ネット空間に潜んでいる危険は3種類あり、1つ目は物を盗まれる危険性。インターネットを介してお金や個人情報を盗まれるなど。2つ目は心と体が脅かされる危険性。SNSで出会った人に実際に会い、性被害を受けるなど。3つ目が自分自身が加害者または犯罪者となる危険性。代表的なものが闇バイト。
- 匿名性の高いアプリを使っている、個人情報を送れと言ってきた場合は、100%闇バイトなので撤退し、警察に相談すること。
- その他、ネットでのお金絡みのトラブルとしては、推し活に関するものも要注意。保護者はクレジットカードの情報を子どもが容易に使えないように設定を変えておく、登録しないことやデジタル空間の見えないお金のルールを子どもと話し合うことが大切。
グループごとに意見交換した内容を模造紙にまとめ、ポスターセッションを行いました。参加者同士で発表内容に対して質問やコメントを行うことで、テーマに対する考えを深めていただきました!




| サブテーマ |
グループ |
発表内容 |
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1.海外と比べた青少年の
SNS規制について
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A |
「上手に使おう!SNS!!」
<個人の対策>
- ネットリテラシー、正しい知識を身につける
- 自主的にルールを考える
<年齢制限>
- 未成年は保護者との話し合いによって制限を決める
- 年齢を偽ってSNSを利用しない
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| B |
「海外比較版青少年のSNS規制」
<海外規制のメリット・デメリット>
- メリット→使いすぎることがなくなる
- デメリット→スマホが使えず、ストレスになる
<日本の規制のメリット・デメリット>
- メリット→自分で管理できるようになる
- デメリット→脳の働きが低下しても自己責任になる
<まとめ>
- 家庭単位でのルール設定、SNSの付き合いを自己管理、支援型にするべき
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| C |
「磨こう!スマホスキル」
<青少年の適切なSNS利用を進めるための取組>
<この取組が効果的な理由>
- 教える側の意識改革、子どもに規制をかけても効果がイマイチ
- (企業との協力では)自主性を補う最低限の規制
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2.青少年の生成AIやSNSの
上手な使い方について
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D |
「青少年の生成AIやSNSの上手な使い方」
<SNSと生成AIを使うリスクと解決方法>
- 正当性のない情報が表示される
- 知らないうちに他人の権利を侵害する恐れがある
<アルゴリズム機能の危険性・気をつけること>
- 自分とは異なる考え方の情報に触れる機会が減る
- 好みの情報にのめり込んでしまう
<自分で考えること>
- 情報の出典を確かめる
- 心の余裕を持ち、そういう考え方もあるなと捉える
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| E |
「SNSの注意点」
<生成AIの上手な使い方、活用方法>
- 他人と話し合いをすること
- 目の前の情報を全てだと思わないこと
- 法律を守ること
<SNSや検索サイトを使うときの注意点>
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3.SNSを通じた青少年の犯罪対策について
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F |
「楽しく使おう!SNS!!」
<青少年がSNSを介した犯罪に関わらないための取組>
子ども→SNS体験型の授業を行う
親御さん→フィルタリング、SNSの脅威を教える
- 子どもは「自分ごと」として捉えるため
- 自分で危険を判断するため
- 学校で知識を教えるには限界がある
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| G |
「SNSを通じた未成年の犯罪対策について」
<原因>
- SNSに居場所を求めてしまう
- 自分事として捉えていない
- 共感、いいね等が欲しい
- リアルと理想(SNS)の差
<対処法>
- AIでも人でも自分で抱えずに吐き出してみる
- 取り上げず、身をもって体験させる
- 「なんで」と「納得」を大切に!
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※掲載している教材資料とワークシートについては、学校や各団体等でグループワーク等を行う際にご活用ください。
最後に石川先生から本日のグループワークの内容について、講評していただきました。

- 本日のグループワークでは、いろんな人と話し合ったと思う。最後には相手に聞いてもらうために言語化して伝えるという経験は中高生の皆さんの今後の糧になる。まずはグループワークお疲れ様でした。
- 研究会のゼミでとったアンケートによると、小学生の8割はYouTubeを使っていて、LINEはまだ入れておらず、SNSを受動的に見る、楽しむためだけに使っているとみられる。しかし中高生ぐらいの年齢になると、ほぼ全員がLINEを使い、Instagram、X、BeRealなどいろいろなSNSが出てきて、コミュニケーションの手段として使うようになる。
- 誤解を生む言葉遣いや友達の写真を勝手に撮る、載せる等から、いじめやトラブルに発展する危険性がある。また、SNSのアプリ上で自分の写真を載せる際、自分の住所や氏名などの個人情報が載っていなくても、位置情報が勝手に埋め込まれてしまうこともある。
- 優しい言葉や態度で、子どもと信頼関係を築いたうえで、犯罪行為を行うという手口をグルーミングという。SNSで知り合った女子中学生を自宅に連れ込んだ後に、少女を自殺させたという痛ましい事件も起きている。
- 対策としてはペアレンタルコントロールの設定で、子どものスマホに利用制限をかけること。スクリーンタイムなどで時間も管理できるので、子どもと話し合って設定するのが好ましい。
- ネットで犯罪に遭いそうなとき、遭ってしまったら、警察の相談窓口に連絡してほしい。ネット空間に潜んでいる危険や攻撃はあらかじめ知っているだけで、防げるものもある。
- 中高生の皆さんは、おいしい話、やたらと優しい言葉に出会ったら、何か裏があるのではと立ち止まって疑う癖をつけてほしい。保護者の方々は、ペアレンタルコントロールを確認してほしい。ご家庭で、スマホのルールを話し合うのはもちろんだが、SOSの出し方を決めておいていただきたい。子どもが隠さずに相談できる関係、これが最強のセキュリティである。
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参加者した方の感想
- 普段学校以外で話し合いをすることがあまりないので、貴重な体験でとても面白かったです。違う年代の人と話ができたため、ためになる意見がたくさんあったので、実践したいなと思いました。
- とにかく楽しいイベントでした。色々な人と話す経験ができました。ありがとうございました。社会問題や身近な日常に関することを話し合うと、生活の中で多くの視点を持ててよいと思いました。
- SNSやAIの使い方について再度考えることができました。SNSやAIの危険性もありますが、利用価値もある中で、使い方によって左右することを知れました。
関連リンク
今回、本イベントの開催にあたり、慶應義塾大学SFCサイバー防犯教育等研究会の皆さんに大学生ファシリテーターとしてご協力いただきました。ありがとうございました!
慶應義塾大学SFCサイバー防犯教育等研究会ホームページ