ホーム > くらし・安全・環境 > 身近な生活 > 消費生活 > 消費生活相談 > かながわ消費生活注意・警戒情報 > 刈払機(草刈機)による事故にご注意ください!-手指の切断、目の負傷などの事故が発生しています-
更新日:2024年8月22日
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人力で行うと重労働である草刈りを動力で行うことができる刈払機(草刈機)は、便利で身近な農器具です。しかし、高速で回転する刈刃が露出しているため、十分安全に留意して使用しないと大変危険です。
消費者庁には、刈払機を使用中の事故情報が平成27年4月から令和2年3月末までの5年間に計88件寄せられています。刈刃への接触や巻き込まれによる事故が半数以上を占めており、手指の切断などの重大な事故が発生しています。
1年のうち5月と7~8月に事故が多く、これから夏場を迎えるに当たり、消費者庁が、刈払機を使用する際の注意喚起をしていますのでお知らせします。
(1)刈刃への接触・巻き込まれによる事故
【事例1】
刈払機で草を刈っていた。電源を入れたまま、左手で地面の物を拾おうとしたところ、誤って刈払機に左手を巻き込まれた。左第2指がほぼ切断された。
【事例2】
草刈り作業中の人に近づいてしまい、刈払機にて受傷し受診。右下腿、膝下5cmに15cm程度の切り傷。出血は多量ではないが、右足首を曲げることができないため、同日に緊急手術し入院。手術後、ギブスで固定し、リハビリ実施。
(2)飛散物による事故
【事例3】
刈払機で草を刈っている際、石が右眼に飛んできた。右眼にごろごろ感があり、右眼の角膜に穴が開いた状態。
【事例4】
機械で草刈り中、異物が飛んできて首に当たった。CTにて、第7頚椎付近まで侵入している長さ2cmほどの針金のような異物を認めたため、摘出手術を行った。
(3)刈刃に葉などが詰まった際の事故
【事例5】
エンジンを切らずに刈払機に挟まった草を取ろうとしたところ、刈刃が動いて左手の指を切ってしまった。
(4)キックバックによる事故
刈払機では、回転している刈刃の前端から右側部分に障害物や地面が当たると、回転方向と反対側に(右側)に刈刃が跳ね返ってしまうこと(キックバック)があります。キックバックが起こると、刈払機の制御が難しいため、重大な事故につながる危険性があります。
【事例6】
刈払機で田んぼの斜面のあぜ草を刈っていた。刈払機の刈刃が石に当たって手前に跳ね、長靴を破って右足の母指を切った。
【事例7】
刈払機の刈刃が太い木に当たって飛んで顔に当たった。下顎に切り傷。
(5)その他
高い場所や斜面での作業中に転落する、また加熱したエンジンで熱傷を負いそうになるなどの事故事例もありました。
【事例8】
畑の草刈り中、2m下の畑に誤って転落した。頭部の右側に切り傷があり、くも膜下出血もある。意識はある。
【事例9】
日頃から、肩掛けバンドを使用せず、腰骨に刈払機を乗せ、草刈りをしている。庭の草を刈っていて、気付くとズボンとシャツに焦げ目がついている。厚手の衣類だったので熱傷はしていない。
(1)刈払機を使用する前には必ず取扱説明書を読みましょう。
(2)作業に適した服装、装備で行いましょう。
(3)作業前に各部の点検をしましょう。特に刈刃、飛散保護カバー、肩掛けバンドやハンドルは正しく装着しましょう。
(4)作業をする際は、地面の異物を除去し、15m以内に人がいないことを確認してから開始しましょう。
(5)回転する刈刃が障害物や地面に当たって跳ね返るキックバックに注意しましょう。
(6)刈刃に巻き付いた草や異物を取り除く際は、必ずエンジンを止めてから行いましょう。
(7)農協及び販売店等が実施する刈払機の使用講習会を受講しましょう。
詳しくは、消費者庁のプレスリリース[PDFファイル/547KB]をご覧ください。
疑問や不安を感じた場合には、お近くの消費生活相談窓口までご相談ください。
消費者ホットライン「188(いやや!)」番に掛けると、お近くの消費生活相談窓口をご案内いたします。
このページの所管所属はくらし安全防災局 くらし安全部消費生活課です。