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初期公開日:2024年1月31日更新日:2024年2月29日

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EPA(経済連携協定)に基づく外国人介護福祉士候補者の受入れについて

本県では、EPA(経済連携協定)に基づき、数多くの外国人介護福祉士候補者を受け入れています。実際に受入れを行った施設からは、「人手が確保されることで仕事量の軽減に繋がった」、「利用者様からの評判も良く、仕事ぶりも真面目で、施設に活気が出た」といったお声が寄せられていますので、本県の介護サービス事業所の皆さまにおかれましては、本制度の活用をご検討いただけると幸いです。

チラシ(PDF:1,573KB)

新着情報

(New!)令和6年2月29日 EPAに基づき2025年度に来日するインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人介護福祉士候補者の受入れ機関募集について掲載しました。

令和6年1月31日 ホームページを開設しました。

EPA(経済連携協定)について

EPA(経済連携協定)とは、物品やサービスの貿易のみならず、人の移動、知的財産権の保護、投資、ビジネス環境の整備、競争政策など様々な協力や幅広い分野での連携を促進し、二国間又は多国間での親密な関係強化を目指す協定を指します。

EPAに基づく外国人介護福祉士候補者の受入制度について

日本とインドネシア、フィリピン及びベトナムとの間で締結された協定に基づき、年度ごとに外国人介護福祉士候補者の受入れを実施しています。

EPAに基づき国家資格を取得することを目的とした就労を行う外国人介護福祉士候補者は、受入れ施設で原則4年間、就労しながら介護福祉士国家試験の合格を目指した研修に従事します。在留期間は原則4年ですが、介護福祉士国家試験に合格すると、引き続き就労することが可能となります。

経済連携協定に基づく受入れは、二国間の協定に基づき公的な枠組みで特例的に行うものであり、公正かつ中立にあっせんを行うとともに適正な受入れを実施する観点から、日本では「国際厚生事業団(JICWELS)」が唯一の受入れ調整機関として位置付けられています。

受入れまでの手続

受入れを希望される事業所は、「国際厚生事業団(JICWELS)」に求人登録申請を行っていただくようお願いします。なお、2025年度経済連携協定に基づく介護福祉士候補者の求人登録申請の受付期間(予定)は、令和6年3月21日(木曜日)15時から4月24日(水曜日)までとなっています。申請方法等の詳細は「国際厚生事業団(JICWELS)」のホームページを御確認ください。

また、2025年度経済連携協定に基づく介護福祉士候補者の受入れについての説明会が以下のとおり開催されますので、併せてお知らせします。

  • 参加申込締切日:令和6年3月19日(火曜日)17時30分まで
    ※上記申込締切日以前に参加者が多数となった場合には、その時点で申込締め切りとなる場合がございます。
  • 日程:令和6年3月21日(木曜日)13時から16時まで(予定)
  • 実施方法:オンライン配信による実施
  • 参加費:無料

参加方法等の詳細は「国際厚生事業団(JICWELS)」のホームページを御確認ください。

県の取組

外国人介護福祉士候補者支援事業

EPAに基づき県内の施設が受け入れた外国人介護福祉士候補者に対し介護福祉士資格の取得を支援するため、国家試験対策講座を実施しています。

外国人介護福祉士候補者受入施設学習支援事業費補助

外国人介護人材の就労及び定着を支援するため、EPAに基づき入国する外国人介護福祉士候補者の受入れ施設が行う、学習支援及び施設研修の費用の一部を補助しています。

 

詳細については、EPA(経済連携協定)に基づく外国人介護福祉士候補者の受入れに関する支援のホームページをご確認ください。

受入れを行った施設の声

本県では、平成20年以降、800名を超える外国人介護福祉士候補者を受け入れており、令和5年度は新たに54名の外国人介護福祉士候補者が県内の施設で就労しています。

こちらでは、実際に受入れを行っている施設の声を紹介します。

介護老人保健施設 四季の森

EPAに基づく介護福祉士候補者の受入れを行っている「介護老人保健施設 四季の森」様から、実際に受入れを行って良かったことやメリット等について、お声をいただきました。

  • 仕事を覚えるのも早く、介護士の一員として即戦力で連携して仕事を行うことができる。
  • 人手が確保されることで、日本人職員を含めて職員の有休取得率が上がったり、仕事量の軽減等に繋がっている。
  • 日本語の壁や文化の違い等はあるも、「利用者さんの為に何かをしたい。色々なことを学びたい。」等の気持ちが強く、積極的に就労している姿に日本人職員も「協力したい。」という気持ちが強くなり、施設全体が明るく、活気が出た印象がある。
  • 利用者様からの評判も良く、「笑顔で元気よく接してくれる姿がとても良い。」といった意見を多数いただいている。また、「日本語や文化を私が教えてあげるの。」など、利用者様自身にやりがいや役割を持つ機会が増え、活気を持ちながら施設生活が送れるようになった姿もみられる。

社会福祉法人 聖隷福祉事業団

EPAに基づく介護福祉士候補者の受入れを行っている「社会福祉法人 聖隷福祉事業団」様の県内にある4施設から、実際に受入れを行って良かったことやメリット等について、お声をいただきました。

  • いつも笑顔で明るく優しく入居者に接してくれている。
  • 何事にも積極的で共感性も高く、チームの一員として真面目に仕事に取り組んでいる。改めて自身の業務を見直すことにも繋がった。
  • 日本語の勉強、介護の勉強、慣れない日本での生活と大変なのにいつも頑張って働いてくれているので、そのような姿をみていて私たちも見習わなければといつも感じている。
  • 入居者の方への丁寧な対応に、こちらが勉強させていただいてる。
  • 相手に対して「伝えた」のではなく、「伝わった」のかを一つ一つ考えながら教えることの大切さを学んだ。
  • EPAに基づく介護福祉士候補者から質問があるため、当たり前にやっていた業務・介助方法を一つ一つ見直す機会となる。
  • 2・3年目の職員の役割として、「教える」ことを意図的に実施できた。また「教える」だけで終わらず、「教えた」ことがどのように相手に伝わったのか確認するようになった。
  • 指導する方にも学びがあった。双方が成長でき、新たな視点が得られた。
  • 介護技術についても、EPAに基づく介護福祉士候補者用のマニュアルを作成し、施設のマニュアルを見直すきっかけとなった。
  • ご入居者様には、これまでの経験上から、EPAに基づく介護福祉士候補者の母国に行ったことのある方やその母国語を話せる方がいる。その方々にとって、経験を思い出すきっかけにもなる。
  • 外国の文化を知る機会となり、多様性を理解する意識の向上に繋がった。
  • 多角的な視点、考え方の幅が広がる。EPAに基づく介護福祉士候補者との関わりを通じて既存職員の教育の場となる。

全国での受入れ事例など

本県以外での受入れ事例については、「国際厚生事業団(JICWELS)」のホームページで紹介されています。

ガイドブック・手引き等

関連リンク

このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部地域福祉課です。