ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 麻しん患者に接触した際にワクチンの緊急接種を無料で受けられます!
初期公開日:2025年12月16日更新日:2025年12月16日
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感染力が非常に強い麻しんについて、免疫を持たない方や不十分な方が患者に接触した場合の感染拡大を防止することを目的として、接触者となった方が希望する場合、県が指定する10箇所の拠点医療機関において、無料でワクチンの緊急接種を受けられる体制を、令和7年12月22日からスタートします。
麻しんは「はしか」と呼ばれることもある、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症であり、麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染し、その感染力は非常に強いと言われています。
わが国では予防接種法に基づき、麻しんの流行を防ぐために、市町村が実施主体となって定期接種を行っており、麻しん風しん混合ワクチン(以下、「MRワクチン」)を1歳の1年間に1回、小学校入学前の1年間に1回、合計2回接種します。
しかし、2回の定期接種を受けなかったなどにより、免疫を持たない方や不十分な方が感染すると、ほぼ100%発症し、根本的な治療薬はなく、重症化すると死亡する場合もあります。
本県での発生状況は、昨年は0件でしたが、今年は11月末までに41件の感染が確認されており、麻しんの予防とまん延防止が喫緊の課題となっています。
麻しんの免疫を持たない方や不十分な方であっても、麻しん患者に接触した後72時間以内にMRワクチンの接種(以下、「緊急接種」)を受けることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。
しかし、現状では、MRワクチンの在庫があり曜日を問わずに接種が可能な医療機関を探し出すことは困難であるとともに、接種を受ける方に自己負担が生じることが、限られた時間の中で緊急接種を行う上での課題となっていました。
そこで、麻しんの発症予防及びまん延防止の観点から、麻しん患者との接触者であって、保健所の調査によって対象者として特定された県民の方のうち、接種を希望する方が、県が指定する拠点医療機関において、無料でMRワクチンの緊急接種を受けられる体制を整備します。
神奈川県民のうち、次の要件に全て合致する方
(1)保健所により特定された「接触者」に該当すること
(2)次の要件のアからエに全て合致すること、もしくはオに該当すること
ア 1972年10月1日以降に生まれた人
イ 生後6か月以上の人
ウ 麻しん患者と最初に接触してから72時間以内の人
エ 麻しんに感染したことのない人で、かつ、いずれかに該当する人
I(ローマ数字の1)MRワクチン未接種または接種歴が不明の人
II(ローマ数字の2)MRワクチンの接種歴が1回の人
III(ローマ数字の3)MRワクチンの接種歴が2回だが、2回接種後の抗体検査により抗体価が低いことが分かった人で、その後未接種であった人
オ 「アからエ」には該当しないが、保健所において特に緊急接種が必要と判断される人
(3)妊娠をしている人などの「接種不適当者」に該当しないこと
(4)本事業による予防接種を希望すること
県内の感染症指定医療機関等で県が指定する拠点医療機関10箇所(注記)
(注記)拠点医療機関について
おおむね保健所の所管区域ごとに指定していますが、通常の地域医療提供体制とのバランスを考慮して非公開とします。
具体の箇所は緊急接種対象者となった方に対して保健所から個別にご案内します。
(1)麻しん患者と同室にいた方など、接触者となった方には、お住まいの地域の保健所からその旨の連絡を行います。
または、報道発表などを通じて、麻しん患者と同室にいたなど、接触者になったことが分かった場合、お住まいの地域の保健所にご連絡ください。
(2)保健所が、緊急接種の対象者に該当するか確認を行います。
(3)緊急接種の対象者に該当した場合、保健所から最寄りの拠点医療機関に接触者の情報を送ったうえで、緊急接種を受ける拠点医療機関をご案内します。
(4)拠点医療機関に行き、予診票の記載や問診等を経て緊急接種を受けます。
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。事前のMRワクチンの接種が最も有効な予防法と言えます。
日本ではMRワクチンの定期接種は以下の2回です。
免疫を確実に獲得するためには2回の接種が必要です。
また、定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合やご自身の免疫が不十分なことが判明した方はワクチンの接種を検討してください。
なお、2回の予防接種歴または抗体検査歴が明らかでない場合、まずは抗体検査を受けたうえでワクチン接種を検討してください。
麻しんにかからないための対応方法や、麻しん患者との接触者になった場合の対応方法などをご覧いただけます。
URL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/mashin/0423.html
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URL:https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/0307_shikkan/files/131025_measles.htm
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神奈川県健康医療局保健医療部
感染症対策担当課長 由利 電話045-285-0848
健康危機・感染症対策課感染症対策連携グループ 横山 電話045-285-0776
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。