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更新日:2026年2月10日

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令和7年度黒岩知事と県民との"対話の広場"地域版 横須賀三浦会場 開催結果

令和7年12月22日にヴェルクよこすかで開催されたイベントの開催結果を掲載しています。

対話の広場の会場ステージの様子

横須賀三浦会場の概要

開催日時

令和7年12月22日(月曜日)18時00分~19時30分

会場

ヴェルクよこすか 6階ホール

地域テーマ

移住・定住促進~「半島で暮らす」魅力を高める~

内容 1 知事あいさつ

2 事例発表

【事例発表者】

嘉山 淳平 氏(株式会社シテコベ 代表取締役社長)

嘉山淳平氏

横須賀市議会議員を3期12年務めた後、「漁業・農業体験などを通して、地域の魅力に触れてもらいたい」と思い、自然環境豊かな横須賀市長井で事業をスタート。学校団体等の受け入れは通算300団体以上、2023年4月より、「ソレイユの丘」の園内にある体験農園「シテコベサステナブルファーム」での収穫体験をスタートさせ、これまで4万人の来場者を迎えた。

空き家をリノベーションした地域体験型ゲストハウス「シテコベハウス」の運営も行い、季節に応じた三浦半島の楽しみ方を企画・創造している。

 

地代所 悠 氏(音楽・映像作家、三浦半島ご当地ヒーロー コントラバスヒーロー)

地代所悠氏

東京藝術大学卒業、同大学院修了後、コントラバス奏者として、オーケストラ等で活躍するほか、楽曲提供や映像作家としても活動している。音楽・映像制作会社“合同会社地代所プロダクション”代表。現在、三浦市在住。

2022年より、三浦半島のご当地ヒーロー「コントラバスヒーロー」を立ち上げ、各地でヒーローショーを展開し、三浦半島をより一層盛り上げ、魅力を発信するために活躍中。

3 会場の皆様との意見交換
4 知事によるまとめ
参加者数 130人

知事あいさつ

黒岩知事挨拶皆さん、こんばんは。
ようこそ「対話の広場」へ。
神奈川県知事の黒岩祐治でございます。
年末のたいへんお忙しい中、クリスマスシーズンにもかかわらず、大勢にお集まりいただき、嬉しい気持ちでいっぱいです。
県民との対話の広場は、私が知事になり15年になりますが、今日は103回目となります。
これまでの参加は、1万1554人です。
毎回会場ごとにテーマが決まっています。
ゲスト2人にお話いただき、あとは皆さんに自由にお話いただいています。
普通なら、皆さんから質問を受ける司会者がいて、私が答える形です。
でも私はもともとテレビキャスターだったので、二刀流で参りますので、よろしくお願いします。
地域ごとにテーマを決めていますが、ここでは、移住・定住促進~「半島で暮らす」魅力を高める~です。
いまこの横須賀もそうですが、人口が減っている中、やっぱりどんどん移り住んでほしい。
(移住者・定住者を)増やしていきたいという思いがあるので、じゃあどうすれば移住、定住してくれるのか、それを議論しながら進めていきます。
最後までよろしくお願いします。

事例発表

(司会)

本日はご多忙のところお越しいただき、ありがとうございます。
それでは続いて、本日のテーマに関連する事例発表をお二人にしていただきます。
はじめに、嘉山 淳平(かやまじゅんぺい)様をご紹介します。
嘉山様は、横須賀市議会議員を務められた後、「漁業・農業体験などを通して、地域の魅力に触れてもらいたい」と2023年4月より、横須賀市長井の「ソレイユの丘」の園内にある体験農園「シテコベサステナブルファーム」での収穫体験をスタートさせました。
これまで約4万人の来場者を迎えておられます。
また、空き家をリノベーションした地域体験型ゲストハウス「シテコベハウス」の運営も行い、三浦半島の楽しみ方を企画・創造されています。
それでは嘉山様、よろしくお願いいたします。

 

(嘉山氏)


ご紹介いただきました、シテコベの代表の嘉山です。jirei1
よろしくお願いします。
まず、土づくりからまちづくりということで、話をさせていただきます。
土づくりには時間がかかります。
すぐに結果は出ません。
でも、土が育たなければ、野菜も人も、まちも、育ちません。
私は三浦半島で農業体験、漁業体験を通して、たくさんの人と出会ってきました。
畑で土にふれ、海で命をいただく。
その何気ない体験が、人の表情と生き方を変える。
そして、「ここで暮らしたい」という思いがつながる瞬間を、何度もみてきました。
今日は「食」を軸に、人と地域が育つ。
そんな土づくりからはじまる、まちづくりの話をします。
はじめに一人の小学生の話からいたします。
弊社で実施した、春キャベツ収穫体験をしたときのエピソードです。
事前に、野菜な嫌いな子が参加しますが、大丈夫ですか?とお母さんから連絡がありました。
当日、恐る恐る、収穫体験のイベント案内をしました。
収穫と採れたてキャベツの試食もやっていました。
周りの子がバリバリ食べ始めたら、左の青いジャンバーの子ですが、当時は野菜が嫌いな子でした。
でも、途中から食べ始めて、お母さんに向かって「このキャベツ、甘くておいしいね」と言ってくれたのです。
その瞬間のその子どもの誇らしさと、輝く目に、お母さんと私たちもびっくりしました。
その体験を通して、人の価値観が変わるきっかけになるコンテンツを提供できたらと思い、その価値観が変わる瞬間、それは言い替えれば、人生のターニングポイントといっても過言ではないと思います。
そのきっかけを、サービス提供できたことに、今では私たちのやりがいにもつながっています。
そして、ひいては、三浦半島は、日本でいちばん人が育つ環境がある、その場所になれると感じています。
そこから私たちのミッションとして、体験を通して、一人でも多くに感動を提供するということを掲げ、事業展開しています。
三浦半島には、皆さんご存じのとおり豊かな自然、畑、旬の食材、歴史があります。
でも、本当の価値はそうではありません。
暮らすこと自体が学びになると、私は感じています。
都心だと、自然と触れ合う機会はなかなかないと思います。
でも三浦半島には暮らしの中に自然があり、生活の延長に、海と畑、自然があります。
子どもにとっても大人にとっても、それは計り知れない影響を与えると思っています。
ちなみにこの写真は、漁業体験のときに定置網漁をしているところ。
いちばん大きな船で、クレーン操舵をしているときの写真です。
こちらは、農水省の食育調査の傾向を分かりやすく整理したものです。
農業体験や漁業体験の後、野菜摂取量や食への関心、地産地消の意識、食べ残しの減少、すべての項目において、ポジティブは結果が出ています。
これは体験イベントではなく、暮らしの中にある「食育のインフラ」だと感じています。
また体験に参加してくれた方に、弊社がとったアンケートです。
98.9%に、「とても満足」「まあ満足」という結果をいただいています。
この数字が示しているのは、ただ楽しかったということだけではなく、子どもの表情が変わった。
食の見方が変わった。
そんな数が数多く寄せられました。
体験が人と地域をつなぐ、最初の一歩になっていることを、数字が物語っています。
農業体験や漁業体験をきっかけに家族ごと、三浦半島に移住した例がいくつもあります。
ある家族は都内でITの事業を忙しくしていましたが、体験後にこういいました。
子どもがこんなに生き生きする場所なら、ここに住む理由は充分です、と。
その家族はその後、地域行事に参加して地域とつながって、三浦半島の一員として暮らされています。
体験は、点では終わらず、生き方へのハブになっていると感じています。でも課題はあります。
空き家はあるのに、なかなか借りることができず、子育て世代向けの住まいが足りない。
地域と移住者が出会う場所が足りないとか、若者の働き口の選択肢が限られている。
多くの方が住みたいけど住めない状況にあると思います。
そこで私たちは農業や漁業の体験を、地域とつながる最初の入口、きっかけとして、活かそうと考えています。
弊社では次のような取り組みを始めています。
この表にもありますが、1つめは、小学校を中心とした企業団体への農業体験、漁業体験の受け入れです。
年間100団体、4000人以上を受け入れています。
ソレイユの丘の公園の中に、個人ファミリーを対象とした収穫体験をして、年間2万人ほどきていただいています。
また、空き家を活用したゲストハウスの運営を行っています。
会員制のファーマーズクラブの運営など、私たちが作っているのは体験だけではなく、三浦半島に暮らす未来を一緒に創造するプラットフォームを作っているのではないかと。
また、行政が持つ、住まい、交通、教育、民間のコミュニティ形成や体験プログラムが重なることで、移住・定住の動線が一気に強くなると思っています。
そして想像してみてください。
5年後、三浦半島のすべての学校に、たとえば、畑や海の体験が当たり前にある。
子どもたちが学びながら地域に根をおろしていく。
移住者と地元の人がコミュニティで混ざり合い、地域に帰ってくる理由がうまれてくる。
そしてこの半島は、暮らすこと自体が学びになる地域として全国に知られるようになっていってほしいと感じています。
その未来は、遠いものではないと思っています。
すでに私たちの活動の先に見え始めているものです。
ここまで、自然体験が人を育て、人が育つことでまちに根が生える。
そんな三浦半島の可能性についてお話をしました。
今後私たちが挑戦することについてもお話します。
「人」と「まち」を、もう一段階、深くつなぐということ。
1つめは、チャレンジする人を応援する仕組みづくりです。
今年も三浦学苑の皆さんと、湘南学院の皆さんと連携させていただきました。
プログラムの中で、農業や漁業に関連したサービス。
そういった思いを持つ人が最初の一歩を踏み出せる場所、それを支援していくことをどんどんやっていきたいと思います。
たとえば、県の事業として、「好きなまちで仕事をつくる」というプログラムがあります。
そこでもメンバーとして関わっていますが、毎年40人が、三浦半島で仕事を作りたい、起業していきたいと言っていて、その支援をしています。
その方々は、若く熱量が高い人が多いので、そういった方をいかに支援して起業してもらい、新陳代謝を上げていくことを増やしたい。
2つめは、聞きなれないと思いますが、テリトーリオによるまちづくり。
食を起点に、食と人を見直すこと。
海や畑で食べ物が生まれ、誰がどこでどんな思いでつくったのか、共有される。
その流れが見えるだけで、食は消費から文化に変わると確信しています。
その考えが地域の中に当たり前のように根付くこと、そのために、農家、漁師、飲食店、学校、企業、行政が、一堂に会する現場でシンポジウムや現場での取り組みを始めたいと思います。
3月17日に農水省や電鉄各社、農家、漁師など、三浦半島のキーマンを集めて、シンポジウムをいたします。
最後に私たちが目指しているのは、地域に暮らす一人ひとりが食を通してまちに関わり続けること。
この三浦半島を、次の世代に、どんなまちを残していくか。
行政、民間、地域の皆様と、その答えを形にしていけたらと思っています。
ご清聴ありがとうございました。

(司会)

続いて、地代所 悠(じだいしょ ゆう)様をご紹介します。

(コントラバスヒーローのテーマ曲が流れる。地代所氏がコントラバスヒーローの姿で登場)

(司会)

ありがとうございます。
私、地代所様をお呼びしたはずでしたが、コントラバスヒーローが来てくださいました。
事例発表はコントラバスヒーローさんからということになりますか?

(コントラバスヒーローが手を前で振る)

(司会)

ちがうんですね。

(地代所氏)

(コントラバスヒーローがマスクを取る)

こんにちは。地代所悠です。
(司会)

地代所様から事例発表いただきます。
地代所様は、東京藝術大学大学院を修了された後、音楽家、映像作家としても活動されておられます。
三浦半島のご当地ヒーロー「コントラバスヒーロー」として三浦半島を盛り上げるために活躍されておられます。
それでは地代所様、よろしくお願いいたします。

 

(地代所氏)

地代所氏事例発表よろしくお願いいたします。

今日はすごく光栄な場所で機会をいただきました。
よろしくお願いいたします。
軽く自己紹介をします。
僕はもともと、コントラバスで大学院まで修了したあと、ミュージシャンとしてのキャリアがあります。
ミュージカルの「レ・ミゼラブル」とか、大きめの演奏をして、公演ごとに大都市をまわる生活をしていました。
ちょうど、コロナ禍で公演がストップして、地元にある葉山に戻ってきました。
そのときに、コントラバスヒーローの活動を始めました。
現在は、三浦市上宮田というところ、三浦海岸駅から近いところに、スタジオと住居を構えて暮らしております。
移住のきっかけについてですが、もともと東京だったり全国で活動していましたが、コロナ禍をきっかけに、地元葉山町で過ごすことが多くなったのと、妻と結婚するタイミングで、最初逗子に引っ越しをしました。
左の写真は窮屈な感じでチームメンバーと制作しているところです。
ここで、コントラバスヒーローの活動を準備したり、音楽制作をしています。
今の仕事の最初のベースとなるスタイルを確立しました。
ご覧のとおり狭くて、コントラバスも部屋の隅っこに置いています。
広くて活動しやすい場所を、三浦半島で探し始めました。
それで居ついたのが、三浦市です。コントラバスのサイズ比較で広さがわかると思います。
僕だけが使っている単位で、CBという単位を使っているのですが、何個のコントラバスがはいるかで、広さを図っているんですが、前の住居だと、20CBぐらいが限界でしたが、今は50CBくらい入ります。
僕の事業の説明も少しさせていただきますと、音楽制作、映像制作のプロダクションをしています。
大きな案件で、最近では楽器メーカーヤマハさんの新商品のプロモーションビデオの制作をしました。
僕は音楽に出自があるので、まるっと編曲、演出面から、レコーディングやカメラを回すところまで、すべての工程をうちで完パケ、完全パッケージでできるようにしています。
一方で、僕が一番大事にしているのが、地域での活動です。
去年5月から、三浦のスタジオを「三浦海岸スタジオ」という名で、妻と共同運営を始めました。
ここでは、仕事で培った技術や演出スタイルというのを、地域の方にも利用してもらえるような場所にしようと始めたのが三浦海岸スタジオです。
コントラバスヒーローは、どちらかというと、こちらの、地域向けの活動です。
どちらもの軸が、自分には大事です。それにより、回っている感覚です。
今の話でも触れましたが、スタジオがどうして三浦で誕生したのか?というところですが、
先ほどの嘉山様の農業や漁業の話で、一次産業に関しては興味はあるし、やりたいなという気持ちがありますが、まだまだ遠い存在で、妻と二人で自分たちができることを考えたとき、今、逆にそこにないもの、例えばクリエイティブなことをやったり、総合的なレッスンなどをしたいと。
もちろん、地域の商店の方からプロモーションビデオのご依頼をいただいたりしています。
ここからは生活の話になります。
うちには1歳の息子がいまして、スタジオや仕事の観点で移住をしたとお話しましたが、子育てについても、すごく妻と話し合い、三浦に決めました。
三浦は自然があり、スペースが広い。
また、撮影でも三浦に足を運んでいたので、いろいろな雰囲気がわかっているつもりで、魅力に感じていました。
引っ越したところ、家の目の前に野菜の直売所があり、おいしい魚がすぐに手に入るのも魅力です。
僕は、音楽、映像の仕事で東京にも頻繁に行くので、最初は2拠点も考えましたが、電車でも車でも都心へは1時間ちょっとで行けるので、実現可能かと思い、三浦に拠点を構えて、東京に仕事に行っています。
東京はいろんなものが集まっていて仕事も多いですし、ほぼ毎日コンサートホールでオーケストラの音楽が聴ける。
日本だけではなく、世界中を見ても、かなり恵まれた大都市ではあるんですが、(自分自身)三浦半島で小さいころを過ごしているので、オフの時間の過ごし方として、スペースの取り方、物理的なスペースだけでなく、心のスペースの取り方として、東京で仕事して帰ってきて、地元でゆっくり穏やかに過ごすということが、励みになっています。
地域連携と感謝、自分のインスピレーションや活力が、三浦半島にあります。
その恩返しではないが、エネルギーをもらうだけでなく、与えられるようなもの。
あげたり、もらったりできるようにしたい。
コントラバスヒーローは、その一貫でやっています。
最近では、三浦市のゴミの広域処理の紹介動画をコントラバスヒーローで制作させていただきました。横須賀市のゴミ処理場も取材しました。
ビジネスといったことではなく、無償でしています。
ヒーローショーも各地でやっているので、どこかでお会いすることがあればと思います。
冒頭でも話しましたが、今後は、三浦半島にはこれまでになかった、クリエイティブな拠点を三浦海岸スタジオから始めたい。
音楽だけでなく、映像だけでなく、すべてのクリエイティブが集まり、相互に作用するような拠点。
僕らが発信するだけでなく、さらに若手を育て、音楽レッスンをするなど、育てる機能を持ったクリエイティブラボを作っていきたいです。
コントラバスヒーローショーでは、若手の演奏家を起用していますが、三浦半島でも演奏の雇用、発表の場になるようにと思っています。ヒーローショーの中でも、子供がダンスをしたりといった、育てて発表する場としての機能を持たせたりだとか、妄想はいろいろ膨らんでいますが、地道にいろんな準備をしています。
これで、僕の発表は終わりです。
大事なのは、三浦半島で自分の心が豊かになるように。
それを発信する「循環」ができるのが、三浦半島のよいところだと思っています。
最後になりますが、バレバレですが、コントラバスが置いてあるので、ちょっとだけ、披露したいと思います。
今年は、ショパンコンクールが開かれ「ショパンイヤー」と呼ばれています。
そこで、「別れの曲」を演奏したいと思います。
ピアノは、妻のさちほが来てくれているので、二人でコントラバスとピアノで演奏したいと思います。

ensou(ショパンの「別れの曲」の演奏)

(司会)

地代所様、ありがとうございました。
奥様と二人で演奏をありがとうございました。
コントラバスヒーローは、YouTubeの動画でも配信されています。
ぜひ、ご覧ください。ありがとうございます。
嘉山様、地代所様のお二方の事例の発表をしていただきました。

意見交換

(司会)

それでは、ここからは、黒岩知事に進行をお任せいたします。
知事、よろしくお願いします。

(知事)

ありがとうございました。
県民との対話の広場は、今回で103回目になりますが、はじめて、ヒーローショーとコンサートがありました。初めての体験になりました。
いい感じで始まったと思います。
ここから皆さんと議論していきたいと思います。
私からお伺いします。
嘉山様、「シテコベ」ってどういう意味なんですか?

(嘉山氏)

長井弁で「してこよう」「やってみよう」との意味です。
三浦半島で農業体験や漁業体験をやってみようと思って欲しいなと思いまして。

(知事)

横須賀の方言ですか?

(嘉山氏)

そうです。漁師言葉の一つだと思います。

(知事)

農業や漁業の体験をされておられるとのことですが、もともとそれがご自身でわかっていたのですか?

(嘉山氏)

地元の先輩後輩に農家や漁師の方が多くて。
売上が立たないし、子どもにも継がせたくないという悩みをたくさん聞いてきた。
そこに何とか付加価値をつけて、もっと稼げればいいし、魅力を発信することができないかと思い、やり始めました。

(知事)

農業や漁業の体験にきた人たちに教えなければいけないですよね。

(嘉山氏)

私含めて、畑のメンバーですと、7人でやっています。

(知事)

面白い試みですね。
地代所さん、そもそも、コントラバスヒーローの発想はどこから?

(地代所氏)

楽器業界のことばで、楽器の後に「ヒーロー」とつけるとその楽器の牽引者という意味になります。
それで、ギターヒーロー、ベースヒーローという言葉がもともとありました。
ミュージシャンの中で、コントラバスヒーローになりたいと言っていた。
妻に、「本当に変身したらいいじゃん」ということも言われ、それで作り始めました。

(知事)

そのデザインは自分で?なかなかかっこよかったですね。

(地代所氏)

絵を描いて、そしてやっぱり赤がいいなと。
本当は(この場でも)ヒーローショーをやりたかったけど、セキュリティが厳しくて悪役を呼べなかったんですよ。

(知事)

ああ、悪役がいてこそだから、やっつけないとですね。
ぜひ、どこかで、(ヒーローショーを)見てもらいたいと思います。
ではここから議論を始めます。手を上げた方を当てていきます。

(参加者1)

横浜市に住んでいる○○です。
黒岩知事に質問です。
「移住、定住」とありますが、現状は、横浜や川崎といった、大都市に住みたい人が集中すると思います。
そうなったとき、横須賀や葉山、逗子、三浦に定住、移住してもらうには、何かしら、私たちからのアプローチが必要だと思います。
そういった中で、知事からみた横須賀はどう見えているのか。
そして、横須賀に東京都の方から移住してもらうには、どうしたらいいのか。
お考えを教えてください。

(知事)

黒岩知事と参加者との対話の様子とてもいい質問ですね。今日の話にあったと思います。
横浜や川崎にはない魅力というものが三浦半島にはありますよね。
だからこそその魅力に惹かれて定住される実例もあります。
お二人の共通の思いは、なんといっても「自然」ですよね。
海もあるし。山というほどでもないけど、畑もあるし。自然豊かで、食の魅力もすごくあります。
三浦半島全体でいっても、それぞれの地域で輝きが違いますね。
そういった中に住む。
しかも都心に近いというのも、大きなメリットだと思うんですね。
城ヶ島の景色を見ていると、すごく遠くまできたような感じがしますけれど、実はすぐなんです。
これが大きな魅力です。
ですからコロナのときには移住する人が増えてきていましたが、でもコロナが終わって、流れが変わっていますが。
そのポテンシャルは、すごくあると思っています。
県として移住・定住促進のためにキャッチフレーズと動画を作り、キャンペーンをやっています。
東京の中にそういうセンターがあり、行くとそれを見ることができる。
移り住んでみよう、と、関心がある人がみると、神奈川の魅力が見られる。
そのキャッチフレーズは「ちょこっと田舎おしゃれな神奈川ライフ」。
ちょこっと田舎だけど、思い切り田舎ではない。
でも「おしゃれ」というのが、神奈川県の大きな特徴だと思います。
だから三浦半島の移住促進には、ちょこっと田舎、おしゃれな三浦ライフを楽しみませんか?と。
その動画も作っています。
県のホームページからも見られます。
すでに移住された方の生活を撮影して、なんで移住してきたのかをしゃべっていただく。
ここは子どもたちを育てるのにとてもよい環境だと。
だからそこは横浜や川崎には、たぶんない、と思っています。
それが非常に大きな理由です。
ただ、これがまだまだ育ちきれておらず、もっと発信しないといけないと思っています。
他にもどうぞ。
後ろのほうで手が上がりましたね。

(参加者2)

こんにちは。
逗子からきました。
私は子どもを持つ母親です。神奈川県の人たちって、自分の地元が大好きで愛している印象です。私も東京から神奈川にきた移住者のひとりです。
子どもを持つ親として、移住してきて海と山がありすてきで、とても子育てしやすいな、と、そんな理想のもとでやってきましたが、引っ越してみて市町村で子育ての施策がなかなかバラバラだったりします。
市町村の財政状況で、子どもの権利が住むところにより違うと思います。
移住を定住に、という意味で、市町村の子どもの権利にまつわるばらつきがなくなればいいなと考えていますが、知事のお考えを教えてくださいますでしょうか。

(知事)

質問していいですか?
「バラつき」というのは、三浦半島の中ですか?
それとも、東京都と比べてですか?

(参加者2)

県内です。
たとえば、私には不登校の息子がいます。
県では、フリースクール等に通う子どもの家庭へ、支援の補助金がありますが、それをどうするかは、市町村の考えです。市町村の動きによって決まります。
鎌倉、海老名は先に実施していますが、私の住む逗子市はまだだったり、というのがあります。

(知事)

では、逗子市長に聞いてみましょう。
鎌倉の松尾市長は帰られましたが、千田副市長はいますので。鎌倉は補助金があるのですよね。

(桐ケ谷市長)

いつも格差は身に染みて感じています。
でもやはりそれは地域の財政にもよるので、隣町がこうだからと逗子でできるとは限りません。
最大限の努力はしていますが、ぜひ、県のほうでも支援をお願いしたいと、常々言っています。
これは知事、ひとつ、お考えをいただきたいと思います。

(知事)

ありがとうございます。
せっかくなので、鎌倉の千田副市長もいますので。鎌倉はどういう経緯で始められたんでしょうか。鎌倉はそんなに財政が豊かなのですか?

(鎌倉市副市長)

財政の制約はありますが、どのような状況におかれていても、どのような環境にあっても、等しく、自分の学びたい教育が受けられるようにという、市長の強い意思により推進している政策です。

(知事)

フリースクールが気になっていて、この前、見学にいきました。
子どもたちと自治体とでやり取りもしました。
ご父兄の方もいましたが、フリースクールってやっぱり、すでに1つの教育のシステムになろうとしていると感じました。
その子たちは、なんでフリースクールに来ているかといえば、「学校にいけない」というのです。
学校にはどうしてもいけない。
けど、フリースクールなら行ける。
ここに来ると皆さん、とても明るい表情で、過ごしている。
これは何なのか、と思いました。
私は「目線」という言葉を大事にしてますが、県民目線の行政を、と。
職員はみんな「県民のために頑張ります」といいますが、志としてはすばらしいけど、「県民目線で行こう」と言っています。
それで感じたのは、フリースクールは、子ども目線の空間だということ。
学校は、たくさんの人が集まってきている。
それで一人ひとりの目線になりきれていない。
「こういうふうにするものだ」という決まりがあちこちにあります。
それにうまく適合できればいいけど、適合できないとなかなかそこにはいけません。
そこで、子ども目線の教育の在り方をこれからは考えていってもいいのでは。
これまでは、フリースクールは特別なものだという考えがあったけれども、フリースクールが原点として考えればいいのではと、議論を県庁の中でしているところです。
とてもいいお話をいただきました。
フリースクールを我々は、そのようなイメージでとらえようとしてるので、ぜひ一緒に議論に参加していただきたいと思います。
ありがとうございました。
他にはいかがでしょうか。
高校生がたくさん来てくれていますね。

(参加者3)

横浜市在住の七里ガ浜高等学校の○○です。
私が疑問に思っているのは、支援などでは、子どもがいる人向けのものはたくさんあると思いました。
20~30代など、子どもがいない人は、定住、移住よりも、「引っ越し」という言い方をされがちだと思います。
20~30代の若者目線への支援はどのようにすれば、東京よりも横須賀、三浦半島に人が集まるとお考えですか。

(知事)

子ども向けの支援はたくさんあるけど、20~30代の若い人たちへの魅力がないということですか?
嘉山さんどうですか。

(嘉山氏)

事例発表者のお二人の対話の様子私の経験を踏まえて言いますが。まず、東京に出たほうがいいです。
なぜいいのか、というのが、東京にいけばわかります。僕も東京で一人暮らしをしたのです。やっぱり地元がいいと戻ってきました。
まずは東京がいいと思います。
答えになっていなくてすみません。

(地代所氏)

まったく同じです。
僕も妻も、七里ガ浜高校出身です。
海外にも興味があり、行きました。
それでも三浦半島がいいと思いました。
思ってから住むのと、思わずに住むのとは全然違う。
いったん、夢を叶えて、その先の夢が、ここにあるといいなと思います。
やりたいことをやればいいと思います。

(知事)

支援策があるから来るのではなく、そこに住みたい、魅力があるから来る。
ここにはそんな魅力があると言っていると思います。
他に?

(参加者4)

横須賀市在住です。
大都市とは違う自然の魅力があるとおっしゃっていると思います。
自然保護の政策を大事にするお考えがあるか、教えてください。

(知事)

自然を大事にする。
三浦半島は自然は、けっこう守られているのではないでしょうか。大規模な開発はしていない。豊かな森を守って行こうと、ずっとやっています。
大きなゴルフ場を作るような計画があったが、それを、皆さんがトラスト、守っていく動きをしっかりされていた。
失ってしまうとわかる。
失わないように、皆さんの先輩たちがやってきたから、残っている。
それが大きな魅力だと思いますよ。

(参加者4)

残してきたものが魅力になっているんですね。

(知事)

そうですね。先輩たちに感謝してくださいね。

(参加者5)

横浜市から参りました。
重度の身体障がい児を含む3人の子育て中です。
三浦半島の自然に大変魅力を感じています。
今、(子どもは)小学校6年生で145センチ、35キロほどになり、一人介助がきつくなっています。
小さいころは抱えて海に入ったりしてきました。
でも、人の力が必要となってきています。
シテコベさんといった、自然体験をされている話とか、黒岩知事にも、「ともに生きる社会」についての思いを改めて、直接お聞きしたい。

(知事)

9年半前に津久井やまゆり園事件がありました。
知的障がい者の施設での事件ですね。
意思疎通ができない人間は生きている理由がないと、元職員が19人の命を奪った悲惨な事件でした。
なんであんなことが起きたのか。
二度と起こしてはいけないという思いで、議会と一緒に「ともに生きる社会かながわ憲章」を作りました。
「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例」も作りました。
障がい施設に行くと、なかなかいまだに虐待がなくならない。
どうして虐待が起きるのか。強度行動障害、という、暴れる人がいます。
暴れると危険だからと閉じ込める。
その人がなぜ暴れるのか、暴れる人の目線に立っていない。
障がい当事者の皆さんとずっと対話を私は重ねてきましたが、皆さんの生の声を聞いたら、いろんな思いを語ってくれました。
障がい福祉は、その目線に立つ必要がある。
そこで聞いた話ですが、私もかつて暴れ、閉じ込められたことがある、と。
どうして暴れたのか、聞いてほしかった。
理由があったがうまく表現できないから、暴れた。
周りの人は、暴れたことだけを見て、抑えつけた。
根本的に間違っている。
当事者の目線に立つことを徹底的にやるべきだと思った。
お子さんがだんだん大きくなられ、当事者の目線にたって、どう接していき、何を求めているかを、一生懸命考え、それが「ともに生きる」ことの基本だと思うんですね。
重度の障がい者と会ったことがなく、育ったときに、大きくなってからであったときにどうしていいかわからない。
相手の目線になり切れないことがあると思います。
こういうことを解決するためには、小さなころから、ごちゃまぜに過ごす。
障がい者や重度の子も小さいころから一緒にいれば、あの子が何を求めているかがわかると思う。
だから、ごちゃまぜというのはすごく大事だと思います。
そういう感じで三浦半島へ。
「農・福連携」という言葉がありますよね。

(嘉山氏)

うちは、完全にオープンです。
車いすの方でも、重度の方でも、受け入れています。
今の時期だと、手を伸ばしてできるような、大根やキャベツ、カブといった作物を引っこ抜けます。
難しくても、ちょっと頑張ればできるならば大歓迎です。ぜひ遊びに来てください。

(知事)

まずは体験されてみては。
地代所さん、音楽の力は障がいを超えますね。

(地代所氏)

音楽は、ノンバーバルの非言語の文化、コミュニケーションです。
コントラバスヒーローのショーは、基本的に全ての人が対象です。
どんな方でも楽しめる。
目で見ても楽しめるし、生音は振動で伝わるので、皮膚の感覚でも伝わるということを大事にしています。
目指しているのは、自主公演を定期的にやっていきたい。
いろんな方が気軽に来て、いろんな楽しみ方ができるように。
そのときは、いらしてください。

(知事)

神奈川の障がい者施設には、そこのバンドがある。
バケツにガムテープを貼り、バンバンたたいて、すごく楽しそうな演奏会をしています。
可能性はいくらでもあります。ぜひ、移住してきてください。
他にいかがですか。

(参加者6)

こんにちは。鎌倉市在住です。
私は高校生です。高校に入り、横須賀市に通っています。
この三浦半島のことも意識し始めました。
先ほどお二人がおっしゃったように、三浦半島は子どもが育つのに適した、素晴らしい場所だと感じています。
ですが知事は先ほど、人口増加を目指すと、冒頭でおっしゃいました。
現在日本は人口が減少していて、将来的に、東京都でさえ人口が減ってしまうという状況で、三浦半島の人口を増やすことは実際には難しいことではないかと思いますが、知事として、県として、今、人口増加のために力を入れていることは何ですか?

(知事)

いい質問ですね、でも難しい問題ですね。
少子化をどう乗り越えるかは、本当に難しいです。
「子どもを産んでください」と言われるのはいやでしょ?
「産まないとだめです」という価値観を押し付けるのは、よくない。
これが言えないので、どうすればいいのか。
いろいろと調べたところ、こういうデータがあります。
結婚した人から子どもが生まれる、その率は、そんなに減っていないのです。
でも結婚する人は減っている。
まずは結婚する場、チャンスをつくることは、県ができること。
だからその場はいろいろ作っています。
で、いろいろなイベントで出会いの場を作っています。
カップルができて、結婚まで至ったらお祝い金を出したりすることはしています。
それとともに、子どもを育てたいという人、結婚しても子どもがほしくても、ためらってしまうこともある。
じゃあ、なんでためらうのか。
子育てや出産への不安が結構あるのではないかと思います。
高校生たちと対話をしたことがありますが、将来子どもを生むのに対して、「出産は怖い」「ちゃんと育てられるかな」とか、「お金がかかる」などの、いろいろな不安があります。
それを解消することが、子どもを生んでみようかなとか、育ててみようかというのにつながるかもしれない。
そこで、LINEを使った、「LINE子育てパーソナルサポート」を作っています。
子育てに関する不安とかをどんどん送ってもらえれば、答えてくれます。
ここにはこんな支援策があるとか、こども食堂があるなどの案内があったり、医療の不安に対しても答えたり。
どうしよう、夜中にひきつけを起こしたら、といったら、♯7119につながり、救急車を呼んだほうがいいなどの医療相談ができます。
一人ひとりの不安に寄り添って救えるような、デジタルの仕組みを作っています。
いいアイディアがあったら、こうすれば子どもが増えるというのがあれば、ぜひ教えてほしいと思います。
ありがとうございました。
他にもどうぞ。
いちばん奥の方。

(参加者7)

横須賀市から参りました。
特に、参院選以降、排外主義がかなり横行していて、とても心配しています。
現在、藤沢市でムスリムの方の祈りの場であるモスクの建設をめぐり、大きな妨害があります。
そこには外国人への恐怖や憎悪があると思います。
知事もご存知かと思いますが、川崎ではヘイトデモが横行して、罰則付きのヘイトスピーチ条例ができました。
私は横須賀に住んでいますが、ほとんど、ヘイトデモはないので。
でもそれが身近になってきています。
さきほどやまゆり園のお話があり、神奈川の取組みは心づよいと思っています。
横須賀には米軍があり、いわゆる、排外主義は、いままでは在日コリアンに対してが多かったのですが、今はベースで働くミックスのお子さんがいる方が私にも知り合いがたくさんいますが、とても心配です。
肌の色が違ったり、外国ルーツを持つ子どもたちも、日本人ではないと差別されるのではと怖がっています。
マイノリティの人たちを排除する傾向は、少数派や障がい者や性的マイノリティにもつながります。
信教の自由もありますし、マイノリティの方たち、とくにヘイトスピーチなどへの取組みをどうしているのか教えてください。

(知事)

本当にそういうのって、嫌な感じですよね。
神奈川県は179の国と地域の方が住んでいます。
横浜も昔から、国際色豊かです。
横浜には世界最大級の、中華街というのもありますし。
中華街は面白いですね。中国系の人と台湾系の方が一緒にいて、そんな多文化共生は、神奈川県の誇りだと思っていて、引継いでいかないといけないと思っています。
「ともに生きる」とさっき言いました。
「ともに生きる社会かながわ憲章」をもともと作った原点は、知的障がい者の方とともに生きることですが、それだけではなくて、みんなとともに生きる。
それをいちばん大事だと考えていますので、ちゃんと守っていきたいと思っています。
ヘイトスピーチなんで、聞くに耐えませんね。
本当に、ああいう言い方がよくできるな、と。
民主主義なら何を言ってもいいのかと。そうじゃないと思う。
ああいうことで大事な民主主義が壊れると思うととても怖いです。
やはり「ともに生きる」という理念を皆さんと共有して、「それを守っていくんだ」と意思を掲げるのが大事だと思います。
今の課題として重要なものだと思います。ありがとうございました。

(参加者8)

横須賀市在住、山手学院高校の○○です。
私は横須賀市のはたらく課というプロジェクトで、関係人口の取組みをしています。
第103回目のこの取組みをされている知事は、いろいろな市町村を県内で訪れていると思いますが、その中で横須賀市の強みと弱みを改めて、他の市町村と比べて聞いてみたいと思います。
どうして横浜に住んでしまうのだろうとか、どうして鎌倉市に住むのかとか、どうしたら横須賀にきてくれるのかを重点的に考えています。
今週にも中間発表として、横須賀市の取組みを発表する機会があるので、ぜひ参考にさせていただきたいと思います。

(知事)

ちょっと待ってください。今すごいことをおっしゃったよね。はたらく課?それについて説明してもらえますか?

(参加者8)

横須賀市と横浜市に住んでいる高校生を中心に、横須賀市の関係人口を増やす取組みをしています。
いろいろな市に住む人の意見や実際に起業した方のプログラムを通じて、横須賀市役所の職員の皆さんと一緒に関係人口について取組んでいます。

(知事)

市役所の職員と高校生が一緒にプロジェクトを作ってやっているんですか?すごいですね!

(参加者8)

今年から始まったプロジェクトです。

(知事)

どんなことが行われているの?

(参加者8)

横須賀市の庁舎に放課後みんなで集まり、話し合いをしたり。
「メタライフ」という、Zoomのようなオンライン機能を使いプレゼン資料を考えたり。
グループ分けして取り組んでいます。

(知事)

今のところどんな議論ですか?
横須賀は今人口減っていますが、なんでだというのは、どんな意見が出ていますか?

(参加者8)

具体的に数値を出しながら話し合っています。働く場所が減っていたり、結婚、子育ての支援金についても、重点的に数値を見て、関係人口を見ています。

(知事)

上条副市長がいるので。どうでしょうか。高校生と一緒にやってるんですね。

(横須賀市副市長)

今年から始めています。
我々が考えるのではなく、いろんな世代の人が横須賀をどう思うのか。
どうやればいいのかを、オープンに考え、それを政策にも反映させていければという趣旨です。

(知事)

すばらしいですね、高校生目線。市役所の職員目線ではなく。

(横須賀市副市長)

おっしゃるとおりです。
職員からも、そういうことをやりたいと、ボトムアップで話がありました。
先ほど、嘉山さん、地代所さんもおっしゃいましたが、市の職員の私が言うのも何ですが、外に出たほうがいいと思います。
そのうえで、いろいろ考えた上で住むのがいいと個人的に思っています。
いろんな活動をしている人が、このまちが、子どものころから好きだと思えば、就職したいという人も出てくる。
定住だけに限らず、いろんなことを考えて欲しい。
社会で、どうやって自分たちが生きていくのかを考えてほしい。
そういうひとつの場の提供ですね。

(知事)

ちなみにこの企画は、どこから始まったんですか?
誰かのアイデアですか?

(横須賀市副市長)

民間の事業者とも話しているなかで、どうやって地域の課題を解決するか。
民間との連携です。
職員と民間事業者との話し合いの中でプロジェクトが始まりました。

(知事)

私への質問ですが、嘉山さん、どうですか。
長所と弱点を言っていましたが。

(嘉山氏)

横須賀の人は、アイデンティティがものすごく高いところが長所だと思っています。
どこに行っても、自分のまちはいいまちという人が多い。
弱点、弱みとしては、私もよく聞いてきたことですが、「田舎だから何もない」という人が多い。
(私は)長井が地元ですが、そこは駅からも遠い。
何もない、という人が多いですが、僕はもっと胸を張って、いいことを伝えてほしい。
自分の子どもたちに、「稼げないから出たほうがいい」という人も、まだまだいます。
そういう人たちの意識改革も必要と思います。

(地代所氏)

僕は、葉山、逗子、三浦に住んでみて、三浦半島の中では大都会なんじゃないかと。コースカにも良く行きます。
芸術劇場でも、有名なアーティストの公演があったりするのも魅力。
そういった、都市としての機能が一つの魅力だと思います。
弱点はあまり感じたことはない。
エリアによって、嘉山さんが言っていたように、急にアクセスが悪くなる。
差がはげしいと思います。
昔ながらの風習を今も大切に守っているという言い方がいいかわかりませんが、守っているエリアもあります。
そのギャップは感じます。
あとは、住んでいる人が「田舎だ」という発信の仕方ではなく、嘉山さんのように「いいところだよ」という発信。
コントラバスヒーローも、ロケをしてドラマを作っています。
そこで、「こういう場所がある」というように伝え方に気をつけることでしょうか。

(知事)

僕は15年前に知事になったんですが、3週間前に選挙に出てくれと言われて、知事になった。横浜に大学時代から6年間住んでいましたが、それ以外は東京です。
横須賀のイメージは、こんなに自然豊かだとは思っていなかった。
米軍基地のイメージが強くて。アメリカンな感じで、おしゃれでいい感じというイメージ。
知事になって来てみたら、こんなにも自然豊かだとびっくりした。
本当に知っているかは別として、イメージの中で、横須賀の自然は豊か。
三浦半島の中でも、横須賀は都会というイメージだった。
田舎っぽいイメージを持つと、そういうふうに思うのかな。
はたらく課、すごいですね、成果を挙げてほしいですね。ぜひ頑張ってください。
高校生がどんどん発言してくれるのはうれしいですね。

(参加者9)

横浜市在住です。
私もはたらく課のプロジェクトに参加しています。
人口減少、少子高齢化により、廃校や空き家が増えています。
それに対する政策やお考えをお聞かせください。

(知事)

空き家をうまく利用して、いろいろな形で(事業が)進んでいますね。「地域まるごとホテル」というプロジェクトを進めています。
三浦ですね。
空き家の活用について。市長が来ていますので、聞いてみましょう。

(出口市長)

地域まるごとホテルは、三崎のほう、昔ながらの非常に伝統的な建物が点在しています。
そこをリノベーションして分散型のホテルとしています。三崎の下町に分散しています。
そこに泊まっていただき、昔ながらの昭和の建築を楽しんでもらうということで、古民家を利用した、宿泊型の体験が広がっています。
三崎は特に高齢化で空き家が増えています。
空き家の中でも、傾いてしまうような家は、なかなか活用が難しい。
その前の段階、活用できる空き家が、今の課題ととらえています。
どうやって政策的なアプローチをしていくか、庁内で議論しているところです。
移住促進と空き家の課題解決、こんなアプローチが必要と考えています。

(知事)

空き家の外観は古いもの、中は素敵なところに変えていく。
壊れたら、もう更地になるが、うまく空き家を活用して、「お試しお泊り」みたいなものをやっているんでしょ。しばらく滞在してもらって、その感覚を身につけてもらい、本当に移住しようと。
空き家を活かす形で、いろいろと工夫をしているところですね。
他の方、どうぞ。

(参加者10)

横須賀市在住です。
質問が重なるかもしれませんが、私には岩手県や東京に住む友だちと、日本ではない友だちもいますが、横須賀市のイメージを聞いてみました。
すると、みんな口を揃えて、米軍基地のところでしょ?と言われます。
その魅力もありますが、やっぱり地元である横須賀市と三浦市の魅力をもっと共有したいんです。
でも、「米軍基地」と言われると、まあそうだよね、という反応になります。
知事から見た、横須賀市の今現在の魅力はなんだと思いますか?

(知事)

ありがとうございます。
横須賀市も今、生まれ変わろうとしています。
どんどんとすごいプロジェクトも決まりましたね。
浦賀って知っていますよね。
日本の中で、もっとも有名な地名かもしれませんよね。
僕はいきなり知事になって、いろいろと回りました。
最初は、ずっと視察をしていました。
浦賀というと、何かあるだろうと思ったんです。
日本の近代化の発祥の地ですから。
でも何もなくてびっくりしました。
ただ、浦賀のドックがあった。
昔ながらのものが残っているだけで、もっとそれを活かせないかと思っていたんですけど、副市長、紹介してください。
これから横須賀は、ガラッと変わっていきますよ。

(横須賀市副市長)

せっかくなので、浦賀のプロジェクトについてご説明します。
浦賀ドックですが、浦賀はペリー来航の地。
住友重機械工業さんがあったのですが、撤退して今空地になっています。
今、横須賀の人が喜んでくれるプロジェクトということで、市長を中心にいろいろな民間企業の方に声をかけました。
住友重機械工業さんにご協力をいただき、今から4年後くらいにまち開きが始まります。
観光施設、ホテル、商業施設など、うまく自然を活かしながら開業できるように、また、外国の人にも観光に来てもらえる街を作ろうと、民間企業の17社くらいの人と一緒に、まちを再び作り直そうとしています。
きっと、皆さんに喜んでいただけるように、今日はハードルを上げていきます。
いいまちにしますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。


(知事)

今日の質問によって、ハードルがあがりましたよ。横須賀、期待できますね。
葉山町の山梨町長もお見えなので、今までの議論を聞いたうえで、一言お願いします。

(山梨町長)

皆さん、こんにちは。
素晴らしい質問がたくさんありました。
知事の仕切りが素晴らしいというのもあります。
私ごとですが、私は東京の渋谷で生まれ、自転車で明治通りを渋谷駅に向かって通学していました。
渋谷にいるのに、だんだんいづらく、ドロップアウトして大学でこちらに来てから、そのまま好きで葉山に住み続け、今の仕事を預かっています。
感じるのは、東京にいると東京の光、音、それを「すごいね」といって高層ビルを見上げる人たちのつながりはあります。
上を向いて生きているような。
でも葉山にくると、このまちが好きで、このまちにいる好きな人たちとつながりたいと。
「好き」でつながる。
三浦半島は嘉山くんも言っていましたが、そういう人がすごく多いです。
地代所くんも好きなんですよね。
高層ビルが好きなら、渋谷でも新宿でもどこでもいい。
でも、「ここが好き」という気持ちが、三浦半島の人たちの共通で、好きな人間だから一緒にいられる感を私は、大事にしていきたい。
それが好きじゃない人が入ってきたり、それを使って消費したいという人がいたら、むしろ拒否したいです。
人口が少なくても、好きな人たちなら、このまちが好きな人間で盛り上げていきたい。
それを大事にできる三浦半島であれば、若い人たちが、今後ずっと「好き」を守っていってくれるのではと、期待して話を聞いていました。
ぜひ三浦半島をともに支えていきましょう。


(知事)

無茶ぶりしたけど。せっかく県議の先生も2人きていますから。
石川県議は三浦出身ですが、どうですか?

(石川議員)

前向きな話を聞かせていただきました。
三浦市で大活躍したいと思いますし、私も東京に10年住んで戻ってきました。
食もおいしいし、自然も豊かだし、最高のまちなので、皆さんと三浦半島を盛り上げていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

 

(飯野議員)

鎌倉の県議会議員の飯野です。
私も鎌倉で、三浦半島の根元に住んでいます。
私は、もともと横浜生まれで、大学のときに東京の杉並や西東京市に住みました。
でも、妻が鎌倉出身で、鎌倉に住むことになりました。
一度鎌倉に住むと、やはり他の地域に引っ越すことってなかなかできませんでした。
議員になる前に10年ほどサラリーマンをやって、鎌倉に住んでみると、三浦半島の鎌倉の魅力は素晴らしいな、と。
海も山もあってというのは、知事がおっしゃったとおりだと思います。
三浦半島を盛り上げるために、頑張りたいと思いますので、ぜひお力をお貸しください。

(知事)

いろいろ皆様と議論してきましたが、今日の議論を聞いて、お二人、コメンテーター、プレゼンテーターを務めていただきましたが、これから先に新しい未来は見えましたか?


(嘉山氏)

まずはいろいろなまちを見比べてもいいかなと思います。
横須賀と三浦を含めて。
三浦半島はいいところも悪いところもあります。
市の取り組みはもちろん、先進事例となっている場所に旅行がてら行ってみたり。
このまちはいいけど、地元のほうがもっといいとか。
そういうのが絶対に見つかるはずです。
もちろん他の地域がよければ、もちろんそちらへ移ってもいいと思います。
無理やり居座れ、という気持ちは持たないほうがよいと思っています。
さらに、いま三浦半島にいるのなら、その魅力を感じて生活してほしいと思います。
旬の野菜はめちゃくちゃおいしいです。
採れたての魚もめちゃくちゃおいしいですので。
生産者の人たちが一生懸命作っているので、それをぜひ、魅力を感じてもらえたらいいと思います。

(地代所氏)

今日は県知事が来ての対話なので、県に対して、三浦半島はどうしてくれますか、というスタンスになるかと思っていましたが、でも聞いていて思ったのは、僕は僕、嘉山さんは嘉山さんで、それぞれの場所、それぞれの目線や立場でできることがあり、そこで魅力を発信する。
その立場で発信すると、その全員に伝わります。
その界隈や年齢層などありますが、それぞれの立場や「好き」をちゃんと伝えていくことをみんなでする。
そうすれば、自然と定住されるし、魅力もどんどん高まると思います。
僕は、コントラバスヒーローでヒーローショーや映像で、三浦半島の魅力を掘り下げて発信したいと思います。
一緒にできることがあればやりましょう。
ありがとうございました。

(知事)

ずっと言ってきたのは、「いのち輝くマグネット神奈川」です。
いのちが輝くためには、医療が充実しているだけではだめで、自然や農業、産業とかまちづくりとか、いろいろ連携しないといけない。
それとともに、「マグネット」は「引き付ける力」です。
つまり、「行ってみたい」「住んでみたい」というためのマグネット力が必要です。
いのち輝くマグネットあふれる神奈川、三浦半島にしたいというのが、県がずっとやっている政策です。
ポテンシャルはこの三浦半島にはいっぱいある。
そのポテンシャルを「見える化」するのが大事です。
見える化して、「住んでみたらよかった」だけじゃなくて、
「住んでみたくなる」「行ってみたくなる」。
それが大事。
皆さんと一緒に議論しましたが、高校生たちもいろいろと意見を言ってくれて、市役所と一緒になってやっているというパワフルな発言もあり、それをどうやったらみんなに発信できるか。
これが大きな仕事だと思います。
SNSを使った発信力は、むしろ、高校生の方があるのですから、その素晴らしさをどんどん発信してもらう。
それによって、「行ってみたい、住んでみたい」という三浦半島を、今日をきっかけに盛り上げていきたいです。
そういう会に、今日がなればいいな、と思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ゲストのお二人もありがとうございました。
お気をつけてお帰りください。

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