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更新日:2024年1月30日

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平成26年度黒岩知事との"対話の広場"地域版 横須賀三浦会場 開催結果

平成26年度黒岩知事との“対話の広場”地域版 横須賀三浦会場

黒岩知事との"対話の広場"地域版 とは

“対話の広場”地域版は、知事が県内の各会場で県民の皆さんと直接意見交換をする場です。

全体の概要はこちらから(情報公開広聴課のホームページへ)

横須賀三浦会場 開催結果概要

会場ロビー受付の様子

会場の様子

横須賀三浦会場では、NPO法人地球元気村代表の風間深志さん(ビデオメッセージ)、事務局の金田剛仁さん、金本幸洋さんから地球元気村の今までの取組みと今後の城ヶ島での取組みについて、城ヶ島観光協会会長の青木良勝さんから地元城ヶ島での観光振興の取組みについてお話しいただき、その後、会場の皆さんと「城ヶ島・三崎」を中心とした地域の魅力などについて意見交換が行われました。

テーマ  マグネット地域
地域テーマ 「城ヶ島・三崎」世界ブランドを目指して!
日時 平成26年9月4日(木曜)18時30分から20時
会場

三浦市民ホール(うらり 2F) 

(三浦市三崎5-3-1)

内容

知事のあいさつ

事例発表

NPO法人地球元気村 代表 風間 深志 さん(ビデオメッセージ)

NPO法人地球元気村 事務局 金田 剛仁 さん

NPO法人地球元気村 事務局 金本 幸洋 さん

城ヶ島観光協会 会長 青木 良勝 さん

会場の皆さんとの意見交換

参加者数 263名

実施結果

知事のあいさつ

知事

こんばんは。神奈川県知事の黒岩祐治です。

大変お忙しい中、しかも夕方の大変大事な時間に、こうやって大勢の方が来てくださいまして、本当にありがとうございます。

県民との対話の広場は、できるだけ直接お話をしながら県政を進めていきたいということで、知事になった当初からずっと定期的にやっているものであります。

その後、この城ヶ島・三崎エリアもずいぶんいろいろと変化もありました。

今日のテーマというのは、この城ヶ島・三崎を世界のブランドにしていこうと、壮大な夢を持って、みんなで議論していこうということであります。

皆様ご承知のとおり、この城ヶ島・三崎エリアというのは、神奈川県内の新たな観光の核ということで認定をされております。新たな観光の核というのは、神奈川県全体を見てみますと、横浜・箱根・鎌倉と、この三大観光地というか、これはすぐに浮んでくるのですが、もっとあるだろうという思いの中で、第4の観光地はどこかと。それぞれあるのだけれども、それに匹敵するにはちょっと弱いかなというところがある。でも、可能性は十分あるだろうという中で、第4の観光の核をなんとか作りたい。そういう思いで観光の核の認定事業というのをやったわけです。

これを県が「ここを第4の観光の核にするんだ」と言って決めてやるのではなくて、地元の皆さんが、「我こそは第4の観光の核になるんだ」と言って盛り上がってきた所、それを第4の観光の核に決めていこう。そして支援していく。こういう枠組を考えた次第です。

そして、プレゼンテーションで競い合っていただきました。その選ぶ目も我々が選ぶだけじゃなく、アドバイザリー委員会というものを作りまして、観光の専門家からテレビのレポーターとしてずっと神奈川県内のいろいろな所を回っていらっしゃる方、それから若い人、旅の編集者、留学生。そんな人に入ってもらって、その前で各地域に我こそは第4の観光の核だというプレゼンテーションをしていただきました。

そして、この城ヶ島・三崎地区も、プレゼンテーションに参加してくださいました。

ところが、衝撃的な結果となりました。

第1回の観光の核認定事業のプレゼンテーションで選ばれたところはゼロ。全部落選しました。その中で唯一、この城ヶ島・三崎だけはもう一度話を聞いてみたいということになりました。

そのときに三浦市の吉田市長はじめ、このエリアの重鎮たちが次々にやって来られて、我々は一枚岩なんだといってプレゼンテーションをされ、アドバイザリー委員会のメンバーも、これは本当になるかもしれないということで選ばれた、ということでありました。

ところが、そこで決まったわけではなく、ここからがミソで、この認定作業のプレゼンテーションというのはもう一回あった。そうしたら、このプロセスを見ていた各地域が、大変な緊張感とその準備を重ねながら第2回のプレゼンテーションにやってきました。そうしたら今度はすごく質が高く、みんな我こそはといった形になりました。

そこで選ばれたのは2つ、大山と大磯が選ばれました。結果的に、神奈川県の第4の観光の核の認定事業で選ばれたのは、城ヶ島・三崎と大山、大磯、この3カ所になりました。それでもまだ決まったわけじゃない。

それまでのプロセスは予算も無しでやってきました。でも、いつまでもというわけにいかないので、とりあえず1億円という交付金をご用意いたしました。そして、改めて競い合っていただきました。この交付金をどんなふうに使いたいのかと、それを競争した中で、この城ヶ島・三崎もいろんな形でその交付金を勝ち取ってもらったことで、少しずつ前に行っているところであります。

今回の対話の広場は、その観光の核で選ばれたところを回って行っておりますが、地域によってすごく盛り上がっているところが出てきています。これが本気になってくるのはどこなのかというところをじっくり見定めたいと思っておりまして、今日は城ヶ島・三崎の本気度を、私もこの目で確認をさせていただきたいと思っている次第であります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

事例発表

事例発表 地球元気村(ビデオメッセージ)風間氏

風間 深志 氏(NPO法人地球元気村代表)ビデオメッセージ

皆さん、こんにちは。NPO法人 地球元気村の風間深志と申します。

自然との調和ある社会を実現して、人が本当の元気を取り戻すことを目指す地球元気村は1988年の誕生からもう既に26年が経ちます。その間、日本全国の100を越える沢山の地域自治体が、地球元気村のテーマとなる「自然」を様々な形での体験の学習によって、正しく自然を理解する人を作り、そして、自然豊かな地域社会を作っていくことに励んでまいりました。

さて、人間にとって「自然」とは一体なぜこんなに良いものなのでしょうか。

実は、僕は地球元気村の村長である以前に、エベレストや北極・南極など、辺境僻地を旅する冒険家であります。冒険へのスタートは、その素晴らしい自然の魅力に取り憑かれてしまったからであります。そんな所で、つくづくと思うことは、あの気持ちの良いそよ風が吹く、普通の気温があり、川が流れ、草原があり、鳥のさえずる「日常」の存在のありがたさと素晴らしさです。

日常は、一旦離れてみないと、その真のありがたさはわかりません。そう、なんだか親子の関係みたいですね。いるのが当たり前の、何かを自分のためにやってくれるのが当たり前の、そういう関係になると、それはありがたみも、感謝の気持ちさえも無くなります。言い換えて言えば、「地球」と「人」の関係にも似ていますね。あるのが当たり前の地球、そしてあるのが当たり前の「自然」、そんな中で私たちの「生命活動」は、基盤となる自然を蔑ろにして、皆、生きるための「経済活動」に必死です。そして、主だった産業のない地域、地方は、その土地柄や、歴史を生かした観光事業に、今、躍起といったとこでしょう。

さて、ここで神奈川県の皆さんと共に考えを巡らすと、三浦市と城ヶ島にスポットを当てた「新たな観光の核づくり」事業です。この事業への提案として、皆さんはいったいどんなものを掲げるのでしょうか。あっちでもこっちでもあるようなものを提案したのでは、人々はきっと振り向いてはくれません。ここしかないもの、オンリーワンの、そんなものがあったらいいのですがね。

それが実はあるんです。皆さんの地域の自然に対する「気づき」と「情熱」、そして「自信と誇り」さえあれば、それはきっと見つかります。そして、もう少し「自然」を深く見つめていただきたいのです。

そう、自然には「命」があるということに気づいてほしいのです。命あるものを目の前にすると、生き物である人間は、「おっ、まだこの先も安全に生きていけるぞ。」とホッとしたり、元気が湧いてくるものです。生き物としての本能がそう叫ばせるのです。あの、生き物が生き物を互いに支え合う「食物連鎖」は、私たち人間の本能にかかわる感性のベースと言っていいでしょう。

海を、土を、「命」のつながりとして考えたサービスが、これからの自然を軸とした新しい観光の「核」となることでしょう。地域に生き生きとした自然を残し、その自然の元気を人々に提供する新しいサービスと、観光づくりが、これからの三浦、城ヶ島の未来にきっと大きな光を当てることでしょう。

これが地球元気村からの提案です。

まずは、この三浦市に残された、「命」ある自然を見つめてください。この三浦の自然に生まれ、この三浦の自然に育ち、三浦の自然を私たちと一緒に守り育てていくことに腹をくくっていただきながら、地元、城ヶ島の皆さんと共に、新しい地域の未来を共に探っていきましょう。

よろしくお願いします。

 事例発表 地球元気村 金本氏

金本 幸洋 氏(NPO法人 地球元気村 事務局)

私より、地球元気村のこれまでの活動について、ご説明させていただきます。

地球元気村は、誕生から26年間で北海道から沖縄まで、本当にたくさんの地域がいいねと言って仲間になってくれました。本日はその中の具体的な例として、先月8月に実施した2つの元気村についてご説明させていただきます。

一つは、8月の9日から10日に実施した「くまもと地球元気村inASO」です。今年、熊本県は阿蘇くじゅう国立公園指定80周年に重ねてやまなみハイウェイ50周年というダブルメモリアルイヤーでした。それで、夏に記念イベントをやりたいということで、この自然がいっぱいの土地に相応しいテーマは何だろうと熊本県が考えた結果、我々、地球元気村をやっていただけることになりました。

あいにく当日は台風11号の直撃を受けてしまったのですが「それも自然だ」というふうに割り切って、すべて室内に振替、できる範囲で阿蘇の自然や文化の体感と、地球元気村の特別講師のC・W・ニコルさんと風間村長によるトークライブや、音楽家の宗次郎さんによるオカリナコンサート、そしてゆるキャラナンバーワンのくまモンも当日駆けつけてくれました。

今年一回こっきりではなく、継続してこの熊本、また阿蘇で大自然を体感する遊びや体験をして、阿蘇から人と自然の元気を生み出していこうというふうになっております。

次は、8月17日に行った「大塔地球元気村」です。和歌山県の大塔になります。

こちらは23年間に渡って元気村を継続してくださっている、今では日本で一番古い歴史を持つ元気村です。

例年、川遊びをよくやっていたんですが雨続きで川が増水していて、恒例のカヌー教室や川遊び体験ができなかったんですけれども、23年間の中で同じことを繰り返しているのではなくて、新たにレスキュー隊員体験や、ポニー乗馬体験など行って、子どもたちが非常に楽しんでくれました。

他にもステージで歌やよさこい踊り、地元の太鼓演奏等を行い、最後は花火大会でどかんとフィニッシュを迎え、この花火大会は今やすっかりこのエリアの夏の風物詩になっていまして、今年も大塔から元気を発信したぞというふうになりました。

以上、この夏の2つの地球元気村の活動について、ご説明させていただきました。

最後に三浦市においてなんですけども、現段階においては、地球元気村の拠点基地を設けて、つまり敷地を具体的に我々が持って定点的に活動するという点で、全国の他の地球元気村にはない、理念や理想をダイレクトに、ここから発信するエリアとなるというふうに、ちょっと違う意気込みでやろうと考えております。

 事例発表 地球元気村 金田氏

金田 剛仁 氏(NPO法人 地球元気村 事務局)

城ヶ島においての地球元気村の推進活動について、具体的に説明させていただきます。

城ヶ島・三崎地区の新しい観光の核づくり認定構想につきましては、「ホテルになった村構想」、「総合医療構想」、「アウトドア構想」、「市街地活性化構想」、「城ヶ島全般の整備」の5つを柱として、城ヶ島・三崎地区を神奈川の第4の国際的な観光地にすることを目標としていると認識しています。

そこで我々が担う活動に関しましては、この中での「アウトドア構想」ということになりまして、風間のビデオメッセージにもありましたけれども「命のつながり」。人は自然とふれあって元気になるということをコンセプトに、「地球元気村アウトドア構想」を5つの項目に分けてプロデュースしていく考えでございます。

1つ目が、国際的に評価を受けています城ヶ島のリソース(資源)、「自然環境と景観」ですね。こちらを活用したアウトドアコンテンツの企画・実施。2つ目が魅力ある自然環境の維持。3つ目が新たなビジネスの創出。4つ目がインフォメーション機能の強化。5つ目が協力企業の開拓といった取組を想定し、すべての活動において、地球元気村は、総合プロデューサーとして関わっていくつもりでおります。

この取組の効果としましては3つ考えられ、1つ目がアウトドアコンテンツの増加、魅力ある自然環境の維持による城ヶ島の付加価値の向上。2つ目が協力企業の参入、地元の新規ビジネスの創出による地域経済の活性化。3つ目が積極的な情報発信による城ヶ島のブランド化、認知度向上。となっております。

本年度、神奈川県の交付金を活用して、地球元気村の活動拠点、城ヶ島のインフォメーションセンター、協力企業の拠点、地元城ヶ島のイベントスペース、城ヶ島に訪れる人たちが集う場所を整備していく考えでございます。

今後、アウトドア構想を進めるに当たりましては、地元の方たちと膝を交えて議論を交しながら進めていきたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。

 事例発表 城ケ島観光協会 青木氏

青木 良勝 氏(城ヶ島観光協会 会長)

本日は、私たち城ヶ島観光協会のこれまで、またこれからの取組についてご紹介いたします。

まず、城ヶ島観光協会の主な取組について。城ヶ島を訪れた方に気持ちよく過ごしていただくために、協会としては年に12回の島内の美化清掃や植樹活動を行っております。また、城ヶ島にはいろいろな観光資源を活用して、白秋まつり、あわびまつり、水仙まつりと、あと初日の出に合わせたわかめみそ汁の無料配布など、皆様に楽しんでいただける、大きなイベントを年に10回ほど行っております。

今、申し上げたとおり、城ヶ島観光協会は様々な取組をしておりますが、その中でも一番力を入れているのが食です。城ヶ島の海では、三浦一番の水揚げを誇るイセエビやアワビ、サザエなど、豊富な食材がたくさん取れますが、城ヶ島観光協会では敢えて漁師さんが見向きもしない食材にスポットを当て、城ヶ島町おこし新名物料理の開発に取り組んでおります。

第1弾が「海のギャング、ウツボ」です。本来は海のギャングというとシャチなんですけれども、どう猛さはシャチ以上ということで、城ヶ島観光協会では「海のギャング、ウツボ」として宣伝いたしましたところ、いろいろなテレビ番組でウツボのことを「海のギャング」と表現する番組が増えてまいりました。そんなウツボですが、食べると非常においしく、皮の部分には豊富なコラーゲンがあり、美肌効果抜群、そして白身は弾力があり淡泊で噛むほどに甘みを増す素晴らしい食材ではありますが、骨が多く、歩留まりが悪いのが特徴です。韓国では滋養強壮目的に食べられているようです。そして、お正月にウツボを食べると、一年間風邪を引かないと信じられているようです。

次に選んだのが「海のカリスマ、アマガニ」。これはヤドカリなので、宿を借りるというので借り住まいとかけて、「海のカリスマ、アマガニ」という宣伝をいたしました。三崎では、アマガニとは言わないようですね。これは城ヶ島弁のようです。アマガニは網にかかります。漁師さんはサザエやホラガイと間違えて網からはずすのですが、アマガニだとわかると「ちぇっ」と舌打ちをして海に投げ捨てる。そんなかわいそうな食材ではありますが、食べると非常においしいということです。

そして城ヶ島新名物第1弾ウツボの唐揚げ丼が完成いたしました。平成22年からウツボの新メニュー試作会を数回開き、第1回ウツボ料理発表会では11店舗が参加して、17作品が完成いたしました。平成23年の1月にウツボの白焼き、10月に唐揚げの試食会を行い、好評をいただきました。

そして、そのときに水産技術センターの協力も得て、アンケートも行っております。ウツボのアンケートでは、ウツボのイメージはやっぱり「怖い」とか「気持ち悪い」といった意見が70パーセントを越えたんですけども、中に「かっこいい」というのが8パーセントありましたが、それは女性、ギャルが多かったですね。それに反しまして、味の方は白焼きも唐揚げも「おいしい」、「非常においしい」というのが70パーセントを越えました。このデータを見て、これはいけると確信いたしました。

それから、第2弾はアマガニのおみそ汁です。夏にかけるエビ網と冬にかけるヒラメ網に多くかかることから、夏・冬の名物料理としてイセエビやヒラメなどと並んで、平成24年8月からアマガニのみそ汁を新名物料理として宣伝しております。他にも、アマガニの丸焼き、石ちゃんも大型のアマガニを刺身で食べていただいて「まいうー」を3回ぐらい言っています。そんなアマガニですけれども、今後はまず商標登録を取りまして、アマガニのフリーズドライのおみそ汁やアマガニせんべい、アマガニスナック、さらにはアマガニのロゴを使ったTシャツ、サンダルなど、お土産屋さんで売ろうかと考えております。また、ビジュアルがかわいいことから、LINEのキャラクター化なども考えているところでございます。

そして、城ヶ島の取り巻く環境の変化として、第1点目が平成25年2月に発行された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」で、2つ星をいただきました。2つ星というと「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」という意味らしいです。食事の価値で星を決めるレッドガイドが日本では有名ですけれども、本来ミシュランはフランスのタイヤメーカーですので、こちらのドライビングガイドの方が本筋なわけです。そして、その2つ星効果といたしまして徐々にではありますが、たくさんの観光客が城ヶ島を訪れるようになりました。城ヶ島観光協会も、標識や案内板、メニューなどを外国語表記に直すなど、いろいろ工夫をしております。

そして、城ヶ島を取り巻く環境の変化の2点目は新たな観光の核づくり構想の認定ですね。三浦市をはじめとする6団体が「城ケ島・三崎地区」を神奈川第4の国際観光地とするための構想を策定し、その構想が平成24年2月に黒岩知事から認定されました。現在、地元以外にも、先に事例報告をいたしました地球元気村さんなどの協力者も加わり、具体的な取組を進めていく準備に取りかかっております。

そして、3点目は富士山が世界遺産に登録されたことです。外国人にしてみても、日本のシンボルと言えば富士山ですけれども、富士山が世界遺産に登録されたことで、より価値が高まっております。そして、私が作詞作曲した「きやっせー城ケ島音頭」の一節にも、沈む夕日は日本一と、そんな歌詞がありますが、富士山に沈む夕日が日本一の場所は城ヶ島だと、自負しております。

そして、新たな観光の核づくりの推進のため、地元の自治会・観光協会・漁業協同組合等、城ケ島の活性化を目指して城ヶ島活性協議会を立ち上げ、地元は何をすべきかを議論してまいりました。まず、城ヶ島地区が事業主体となり、「J’sフィッシュ(海上イケス釣堀)」を実施することを決定いたしました。現在、地元、城ヶ島地区では神奈川県から新たな観光の核づくり等促進交付金交付予定事業として位置づけていただいた、海上イケス釣堀の施設整備・運営協力事業者の募集を始めているところです。県から支援いただいたこの事業が、将来の城ヶ島に永く有益な事業となるように準備を進めているところでございます。来年の3月には、皆様にもその姿と、地元の本気度をお示しすることができると思います。どうぞご期待ください。

意見交換

知事

それでは、ここから対話に入ってまいります。

今の話を聞きながら、青木さんと最初会ったときのことを思い出しました。私は知事になってすぐに城ヶ島に来ました。城ヶ島に来たのは30数年ぶりで、とても鮮烈な良い思い出がありました。ものすごく賑わっていた「城ヶ島に来たんだな」という、そういう喜びがあったことを覚えていました。そして、30数年ぶりにやってきた城ヶ島を案内されて愕然としました。なぜこんなに寂れているのかな、というふうに見えました。皆さん日常的に見ていらっしゃるから、わからないかもしれませんけど。今日はもうずけずけと言いますけれども、気を悪くしないでください。なぜこんなに寂れているのかと思いながら、ずっと海岸の方に行きました。馬の背洞門とか。行ったときに、また唖然としました。なんてすごい自然があるんだろうと。ちょうど富士山が見えて、そこに大きな波が見える。こんなに近いところに、こんなに素晴らしい自然が残っているのに、なんでこんなに寂れているのかなと思った次第でありました。

その時、青木さんが案内してくれました。そして城ヶ島に渡る橋をタダにしてくださいと陳情を受けました。私は、敢えて「この橋がただになったら、お客さんはどんどん来るんですか」と聞き返しました。私はマグネットという言葉をずっと使っていましたけれど、やはり行きたくなるところにしなきゃいけない。橋がタダになったのなら、どんどんお客さん来るのであったら、もうそれは県としてお安いご用ですよ。でも、それよりも、もっと大事なことがあるのではないか、ということです。

青木さん、城ヶ島にお客さんが一番来ていた頃は、年間で何人くらいの方が来ていましたか。

青木 良勝 氏(城ヶ島観光協会 会長)

昭和44年です。その当時は200万人を越えていました。

知事

私が来たのは、その頃です。今はどのくらいですか。

青木 良勝 氏(城ヶ島観光協会 会長)

今は100万人を切っていますが、ここ2、3年でまたちょっと盛り返しているところですけれども。

知事

半分になっている。私の感じたそのままだ。

城ヶ島・三崎の延べ来場者を年次別に見てみると、三崎と城ヶ島を合わせると増えているが、城ヶ島だけを見ると下がっています。三崎と足すと上がっているのだけれど、城ヶ島は下がっている。

青木さん、なぜ城ヶ島はこんなに下がっているのですか。もう今日はずけずけ行きましょう。気分を悪くする人がいても、それは新しく世界のブランド目指していくための産みの苦しみですから。

青木 良勝 氏(城ヶ島観光協会 会長)

やはり自然環境だけではなかなか難しいということと、城ヶ島大橋が有料だということがずいぶんあるとは思うのですけれども。

江の島も以前は取っていました。今、仮に江の島が有料になったときに、果たして江の島が今までどおり、従来どおりの実績が上がるかどうかということだと思うのですけれども。城ヶ島大橋の普通乗用車の通行料が150円。150円というと、今の主婦は10円高かったら、自転車で隣の町までキャベツを買いに行きます。

それと、あのときの陳情は観光客よりも、ほとんど地元の方、4万2012通の地元の方の悲鳴です。城ヶ島大橋は宅配業者なり、いろいろな方が料金を支払って使っています。

知事

わかりました。

そういう状況を踏まえながら、皆さんと率直に意見交換をしていきたい。質問でも、意見でもいいです。私はこんなことやっているんだというアピールでもいいです。ここから先は、シナリオはありません。

それではどうぞ。

発言者1(三浦市 女性)

城ヶ島にもうちょっと人を呼びたいというのは、私もこの城ヶ島にたくさんの人が来ればいいなと思うのですけれども、ただ自分の友人とかの話だと、「あまり人がいなくて静かなところがすごい素敵」みたいなことを言っているところもあります。あまり人が増えすぎてしまったりすると、逆にそれが失われてしまう、そういう可能性もあるのかなという、バランスが難しいのかなと思ったんですが、その辺はどう考えていけば良いでしょうか。

知事

こういう話はよくあります。住民の皆さんで観光客がどんどん来るのは嫌だという人がいます。「この静かな住宅環境が良いんだ」という、そういう視点も当然あると思います。でも、このまま人が来なくて、この先どうなっていきますか。

ついこの前、増田元総務大臣が衝撃的なレポートを出しました。

少子化がどんどん進んでいく、人口減少社会に入ってくる。その先はどうなっていくか。消滅する市町があるぞという、消えてしまうと。三浦市はその中に入っているんですね。消えちゃうというわけです。

消えて、静かな環境が残って、いいなと思う人はいますかね。やはり賑わいがあって、経済活動が活発になっていって、ある種の調和、自然と生活の調和というところを目指していくんじゃないのかな。

ただ、それは皆さんと議論をしながら、みんなでこういう方向に目指していこうという、コンセンサス(複数の人による合意)ができなければいけないですね。

だから、今のご指摘はとても正しい指摘だと思います。そんなことを皆さんで考えるということが大事です。

消滅してもかまわない、静かな方がいいよという選択もないわけではない。冗談じゃない、消えちゃ困るよという選択をするのかということですね。

そういうこともいろいろ考えながら議論していきましょう。

発言者2(小田原市 男性)

この新たな観光の核というものにすごい興味がありまして、今回の対話の広場に参加させていただきました。

先ほど城ヶ島大橋の通行料の話があったと思うんですけれど、やはりそれは一つの障壁ではあると思うんですよね。

でも、例えば先ほど言われたとおり、それを無料にしたからといって、それで観光客の人が多く来ることに、すぐにつながるわけではないと思うんです。

それをあまり表沙汰にしないで、例えばお金を払わずに行く方法というのが、間違っていたら申し訳ないですが、確か渡し船が数年前から復活したと思うんです。この渡し船で城ヶ島に行く。

また、徒歩か自転車で行くときには通行料が確か取られなかったような気がするのですが、そういうふうに車で行くときにはお金がかかるのですが、徒歩で行く、渡し船で行く、自転車で行くというふうに、のんびり城ヶ島を歩いて回れるとか、そういうところをアピールしていければ、もう少し観光客を呼べると思います。

知事

ありがとうございます。これも一つの選択肢ですね。

ある人にこの城ヶ島の橋の問題について話をしたら、こんなことを言った人がいました。

皆さんは怒るかもしれないけれど、「橋を無くした方がいいんじゃないですか」って。橋を無くして、船でしか渡れない方が、行きたくなるんじゃないかということを言った人がいました。

ただ、生活をしている人からすれば冗談じゃないと思うかもしれないけれど、そういうものの考え方だってあるんですね。これもおもしろい発想だと思いますよね。

発言者3(三浦市 女性 南下浦中学3年生)

私たちは南下浦中学校の3年生と1年生です。

私たちは「三浦市を元気に」を合言葉にして活動している市民団体「三崎マグロラーメンズ」に入り、PRソングを担当しています。

今、私たちラーメンズは、三浦市をたくさんの人に知ってもらうため、PRソングのプロモーションビデオを作っています。城ヶ島をはじめ、三浦市のたくさんの場所で、三浦市の約300人の人たちと一緒に踊りました。10月には完成予定です。

そこでお願いですが、完成したプロモーションビデオで三浦市をPRしたいのですが、神奈川県の多くの場所で、私たちのプロモーションビデオを流していただくことはできないでしょうか。

※動画へのリンク(下記をクリックすると外部サイト(YouTube)のページが開きます)

三崎まぐろラーメンズPV「まぐろラーメン大好きだから」

発言者4(三浦市 女性 南下浦中学1年生)

神奈川県のプロモーションビデオも見ました。黒岩知事の笑顔とダンス、素敵でした。

知事

どうもありがとうございました。今日、それは見られないのですか。まだ、編集中ですか。じゃあ、それを楽しみにしていますね。出来上がったら、どんどん宣伝して、みんなで見られるようにしますよ。

そういった実際にやってみるというのは大事ですよね。

発言者5(男性)

私は、城ヶ島の活性化のメンバーになっています。

観光の核事業の中で大事なのは、今回発表のあった地球元気村と釣堀、これも一つの核になるのかなと思っている。

私は、昔から観光事業を20年やっていますけれども、城ヶ島の自然というのは放っておくと壊れていく。そういう意味では、まず、これから自然をどういう形で管理していくか。

それともう一つ、海が一番大事だと思うんですけれど、海釣りとかバーベキューについてです。

海釣りもお客さんが相当多いですけれども、釣り放題というか、餌投げ放題で、海が10メートル以上になると死んでいますね。そういう意味ではやっぱり海釣りの規制というか、有料化することによって、ある程度釣りの規制を。

もう一つバーベキューも、きれいに片づけていく人も相当多く来ていますけれど、中には全然片づけないでほったらかしにしていく人がいる。

そういう意味では、この2つを有料化とか、いろいろと活性化協議会の中でも話が出ていますけれど、やはり海は大事だと思いますので、海釣りの規制を。ある部分は規制して、有料化ということをしたい。

そういう意味で、今の観光の核事業の中では、私はこの2つが大事かなと思っています。

知事

ありがとうございます。確かに城ヶ島は、海の魅力がすごくありますね。でも、これは城ヶ島だけではなくて、神奈川県全体に海のパワーがすごくあると思うんですね。だから今、その魅力をどんどん全体的に出していこうということで、「かながわシープロジェクト」というのをやっています。私のキャスターの大先輩である木村太郎さんにリーダーになっていただいて、神奈川の海をもっと活性化するように頑張っていこうと、アジアからもどんどん人がやってくるような、そんな神奈川の海を作っていこう、ということを今やっているところなんですね。

その中で、バーベキューの話が出ましたけれども、皆さんはご存じでしょうか。城ヶ島シーサイドバーベキューという取組を県がやっております。ちょうど今、お話がありましたけども、バーベキューをやってらっしゃる一部の方のマナーがすごく悪い。ゴミをその辺にどんどん置いていってしまう。だから、住民の方から、もう冗談じゃないという話になってくるし、ひどい人がいるもので、バーベキューするコンロとかを買ってきて、一回使って、そのまま捨てていってしまう人がいるらしいですね。これじゃ、気持ちよくバーベキューができないということで、この城ヶ島シーサイドバーベキューというのは、お金出して、ゴミ袋を渡して、それにゴミを入れたら、そのゴミを処理します。それからあとは、機材を全部レンタルしますということで、今、やっているところであります。

そして、シープロジェクトのメンバーのドジ井坂さん、日本初のプロサーファーでありますが、海の魅力をとてもよくご存じで、そして子どもたちにずっとそういうことを教えていらっしゃる方です。この方がシーサイドバーベキュー講座というのを今度やってくださるということになっています。

やはり、こういう海の魅力をどう高めていくかというのは、非常に重要な要素だと、私も思っています。

発言者6(三浦市・女性)

私は、「雨はふるふる城ヶ島の磯に」、この北原白秋の「城ヶ島の雨」を、絶対ここで絶えさせてはいけないと思っております。この前、9月2日に藤沢の市民ホールに行ってまいりました。三浦のメンバーと行きましたものですから、主催をされましたNPO法人日本国際童謡館の館長の大庭照子さんが、私たちに目を止めまして「皆さん、城ヶ島で有名な三浦三崎。あそこは有名なのはマグロだけではないんですよね、『城ヶ島の雨』があるんです、皆さん一緒に歌いましょう。」とおっしゃいました。そのとき会場には200人くらいの方がいらっしゃいましたけど、大合唱になったんです。私は、大変嬉しく感動いたしました。

でも、会場を見ましたら70代、80代近いシニア層の方たちでした。この三浦三崎、神奈川を代表するというよりも、日本を代表するような叙情歌を、私たちで知っている年代がもうぎりぎりなんですね。少し若い年代だともう知らないと思います。

ですから、今日は、私は個人的には「城ヶ島の雨」を歌う音楽祭。各地から市外へ情報発信して、また「城ヶ島の雨」に思いを寄せる、お元気なシニア層の方もいらっしゃるかもしれません。お孫さんを連れて三崎・城ヶ島へ行ってみよう、おみやげ買って、おいしいマグロの食事をして、遠くから来たからじゃあちょっと泊まろうかと、そんなような「城ヶ島の雨」が復活するようなイベントができないものかなと思っております。

今日は城ヶ島の観光の方、白秋会の方もお見えになっていますので、是非そのような企画を、行政の方にもよろしくお願いしたいと思います。

知事

ありがとうございます。確かに、城ヶ島は自然だけではなくて北原白秋という、文化の香りもあるわけです。

ただ、正直に言いますけれど、私、白秋記念館行ってがっかりしました。なんでこんなに寂れた感じなんだろうと。関係者の方がいらっしゃったら、気分を悪くしないでくださいね。白秋記念館とガイドブックに書いてあるから、楽しみにして行くわけです。でも、行ってあの感じだとたぶんリピーターにはならないですね。

今、大きな問題になっているのは、なぜあんなに観光客数が下がっているのか。これは訪れた方々がリピーターになってないんです。観光地として元気になってくるという、賑わいのキーワードはリピーターです。来たら、また来たいと思うかどうかです。

だから、正直言って、第4の観光の核の認定を受けてくれたのはよかったんだけれども、まだそこまで行ってないわけです。これからやっていこうというとこですね。今の城ヶ島を見に来られて、感動してすごいなと思ってくれるかどうか自信がないです。はっきり言って。

あの寂れた感じを早く払拭しなければいけない。そういう話をすると、じゃあ県が金を出してどんどんやってくれればいいじゃないか、という話になるのだけれども、そういうことではなくて、今できることはいっぱいあると思うんですね。

これはよくある話なのですが、住民の方は、自分で毎日見ている景色だからわからない。いいところばかりを見ている。それを外から見たときにどう見えるかということですね。折角、北原白秋があるのだったら、それをもっと魅力的に見せられるような形の仕掛けをどうしていくのか、ということも大きな仕事だと思いますけどね。

発言者7(男性)

今日発言された2つの事業は、自然を話題にした事例発表だったんですけれども、先ほど「城ヶ島の雨」のことについてご発言されたように、この豊かな自然の特徴の中で生きていく歴史の文化面について、もうちょっとこの場で発言が欲しいなと思っていたんです。今、「城ヶ島の雨」のことに触れられたので、大変感動したんですけれども。

私は三浦道寸研究会というところに所属しておりまして、その関連で先立って会長と白秋記念館を訪ねたんですね。

そうしたら、学芸員の方がいらっしゃって、城ヶ島の資料がありまして、拝見しましたら、なんと「城ヶ島の雨」は、我々のよく知っているスタンダードな「城ヶ島の雨」の他に4曲あり、全部で5曲、作曲されているんですね。もちろん、地元の作曲家の小村三千三(こむらみちぞう)のものもございます。

実は、私も他の4曲を知りません。おそらく地元の小中学校の音楽教室でも、学校でも教えていないと思います。

ですから、私もそのスタンダードな城ヶ島の雨も、大変好きで、宴会の席上で歌ったりするんですけれども、是非他の4曲を知りたいと思いますね。そして、それを地域の人々に知らせて、それを全国に広めていきたい。

城ヶ島に北原白秋の「城ヶ島の雨」が5曲もあったのか。しかも地元の作曲家の小村三千三さんが作曲しているものもあるのか。そういうことが地域から県へ、そして全国に知れ渡ったら、それは世界ブランドにつながっていくんじゃないでしょうか。

知事

この中でちなみに、他の4曲を知っている人はいますか。

知ってらっしゃる方いますよ。やっぱりすごいものですね。こうやって文化になって引き継がれているんですね。

それは大きなやっぱり魅力になりますよね。

発言者8(男性)

ちょっと視点を変えた話をしたいと思うんですけど、今までの話は全部陸の話です。

ご存じのとおり、黒潮の道は三浦半島、それから房総半島の先端から沖へ離れていくので、ここは黒潮の終点なんです。

私は黒潮の駅みたいなものを作ったらいいなと思ったりするんです。

ここに暮らしている漁師の地理感覚で言うと、館山、大島、下田は全部目の前。すぐそこなんです。数時間で行っちゃう場所ですから。で、考えてみるとここは相模湾の中で最大の港なんです。そして、伊豆諸島に対して、一番近い港なんです、大きい港としては。そういう地政学的な位置をもっと活用すべきじゃないかと。

それから、先ほど言いました漁師の感覚では、大島も三宅島もすぐそこなんですね。

その海を知り尽くした人たちが今、漁がなくて、毎日遊んでいるわけです。この船と人をどういうふうに活用するかということを考えて、ずっと相模湾から伊豆諸島の真ん中辺まで視野に入れた発想でいくと、私は知事が言うような国際的な観光の核と言うだけのスケールを持てんるんじゃないかと。

城ヶ島一個は大事だけど、私は無理だと思いますよ。国際的な核と言ったらね。

だけど、相模湾全体を海洋公園に、というような発想にして、関係自治体とも連携しながらやっていったら、話はずいぶん変わるんじゃないかなと、そんな感じがします。

知事

これは素晴らしい話だと思います。

皆さん、今日のテーマをもう一回確認しますよ。「城ヶ島・三崎を世界のブランドにしよう」という話ですからね。スケール感の大きな話が欲しい。そのときに、城ヶ島を相模湾全体の拠点にするんだ、という話、すごい共感しますね。

私はダイビングが好きで、よく潜っているんですけれど、城ヶ島ダイビングセンターでも潜りました。素晴らしい海ですよね。ちょっと行っただけでダイビングスポットあり、魚がいっぱいいて。

ついこの間は今のようなお話で、ここから出て館山の沖の辺りまで行きました。普通、ダイビングは水深の浅いところを潜って、それで魚を見るんですけれど、水深200メートルから300メートルある深いところを船にロープでつながれたまま流されながら潜るブルーオーシャンダイビングという珍しいダイビングを体験しました。海に出てしまったならば、そこはもう神奈川の海なのか、千葉の海なのかよくわからないですよね。

やはりそのぐらいのスケール感で物事を考える、この発想は大事ですよね。ありがとうございました。

では、皆さん、スケール感を大きく持って、大きな夢を持って議論しましょう。

発言者9(三浦市 男性)

最初に、アウトドア構想というお話がございましたが、やはりアウトドアになりますと大きなゴミがたくさん出る可能性があります。収入は今、昨年と同じなんですが、市民税、県民税が昨年より10パーセントちょっと上がりまして、健康保険料も10パーセント以上上がり、住んでいる者にとってはだいぶ住みにくい街になってきました。ですので、アウトドア構想であれば、きちんとゴミはきちんと出した人が処分するということをまず守っていただきたいと思います。

それから国際化ということなんですが、先ほど良い意見がありましたけれども、相模湾だけではなくて東京湾をもっとうまく使っていただきたいと思います。すぐそこには羽田空港がありますので、羽田空港国際ターミナルとかに、三浦のブースを作る。そこから、京浜急行一本で来られますが、だいぶ時間がかかるところでございますので、羽田空港から船で三浦市に一本で来られるというところをまず作って、たくさんのお客様が気軽に来られるところをまず作らなければならないかなと思われます。

それから、道路に関しまして、三浦市には道路が一本しかありません。城ヶ島に来るには横浜横須賀道路、国道16号線、国道134号線がありますが、最後は引橋(交差点)へ集合して一本になってしまい、土日になりますと渋滞が起きております。先日、話を聞いたんですが、三浦市の方が土日に渋滞しますと、救急車が速やかに病院へ行けない状態が起きております。土日、正午を過ぎますと三崎から横浜横須賀道路の衣笠インターまで行くのに1、2時間かかる状態が毎週続いている状態です。もし病気になったとき、三浦市立病院では対応できないときが正直あると思います。横須賀市民病院、共済会、もっと横浜まで行かなければならないというときに、渋滞が起きてる状態で自分の命が助かるかというと、助からないんではないかなという状態が起きております。そのためにやはりまずインフラの整備、道路の整備は第一だと思います。

2、3年後には三浦縦貫道路が、林から初声町高円坊まで伸びるという話を聞いておりますが、予算の関係で大分工事が遅れているみたいです。ただその高円坊という場所も、正直言うと初声小学校、初声中学校の通学路の中にございまして、もしその場所で工事が止まった場合には、通学路が危険になるかなと思われておりますので、できれば縦貫道を速やかに終点までお願いできれば、渋滞もせずに来られる街になるんではないかなと思いますので、是非、三浦縦貫道路を終点まで伸ばしていただければ幸いかと思います。

知事

ありがとうございます。道路の問題というのは、お住まいになっている皆さんが感じていらっしゃることだと思います。それは私もよくわかります。なんとかしたいと思っていますけれども、なかなか限られた厳しい財政状況の中で、すぐにともいかないんです。

そのときに、実はこの第4の観光の核として本当に魅力的な場所になってくるということ、これがあるといろんな話が通りやすくなるんです。

実はさっきの橋の通行料と同じ話でありまして、道路が先まで来ないから人が来ないんだというような、すぐそういう話になりがちですが、これはある種、日本の特徴ですね。私も全国いろいろなところを回りましたけど、この手の話がものすごく多いです。なんで我が街に人が来ないんだと。道路が無いからとか、新幹線が停まらないからだとか、交通の便が悪いからだとか、そういう人が多い。

そこで、地方でよくある話ですが、道路が開通して、つながったと言って喜ぶわけです。喜んで、人が来るかと思ったら誰も来なくて、住んでいる住民がみんな都会の方に行ってしまう。ストロー現象というやつですね。

それじゃだめ、魅力的にならなきゃだめだ、という話ですね。

魅力的になったら、わざわざ人がやってくる。わざわざ人がやってくる、そういう流れができ上がってくると、じゃあやはり、ここでも道路だけじゃないでしょう。京急さんも、本当はもうちょっと先まで行って欲しいわけです。京急さんが、どうしたら先まで線路をつなげてくれるのか、つけたいと思うのか。それは、お客さんがどんどん行くから、あそこだったらということにならなければいけないわけです。だからこういう話をしているんですね。

でも、そこのところはまだまだ弱いというふうに僕は見ていますけどね。

発言者9(三浦市 男性)

道路がという意見ですが、例えば京浜急行で都内から三崎口に来ました。今、京浜急行がグルメを併せた往復切符を販売していて、年々販売率が良くなっていると聞いているが、例えば三崎口から、城ヶ島にバスで行こうというときに、平日昼間であれば20分、30分で行けるところが、土日1時間かかる。そういうところにもう一回来ようかと思うと、今の人たちは来ないかなと。

知事

道路ができて、すべてが解決するなら、こんな簡単なことはないです。

私は今ある状況の中で、なんでもっとできないのかという苛立ちがあるんです。それをやって欲しいという思いがあるから、第4の観光の核と言っているんですね。

道路ができればすべて解決するなんていう問題じゃないです。はっきり言っておきます、それだけは。

発言者10(三浦市 男性)

私は三浦道寸研究会を主宰しております。先ほど副会長が城ヶ島のお話をいたしましたが、私は別な面で。

知事が先日小網代の森を開設していただきまして、散策路、そういったものを整備していただいて、誠にありがとうございました。この効果はてき面で、おかげさまで近隣の子どもたちが自然に親しんで、観光客も増えてきております。小網代に新しい観光スポットができた、これは非常に喜ばしいことでございますが、私はまた違った面で、小網代の活性化を考えております。

それは、小網代は昔、約500年前みたいなんですが、古戦場でございました。

500年前に、小網代は新井城というお城があって三浦道寸という方が治めていました。三浦道寸が再来年、没後500年を迎えます。それ起爆剤にして、観光に繋げたいと考えています。

知事

再来年に向けて、どこまで観光の核にふさわしい形で、盛り上がってくるかということを是非目指していきたいと思いますね。

発言者11(男性)

城ヶ島の漁業者に「城ヶ島は三浦半島の先端の島であるけど、この沖にもう一つ島が沈んでいるのを知ってるか」と聞かれて、海図で実際に調べたんです。そうしたら、一旦深くなって、さらにその先に城ヶ島と同じような島が海底に沈んでいるんですね。漁業者は、生まれたときから漁をやってるから、そういうことがちゃんと気になって、自分で調べてたと思います。それだけのセンスを持って先輩たちがやってくれていた。

その他に、観光は結局景観。景観はその日の天候と日の照り方、時間によって、房総半島がはっきり見えたり、大島がはっきりと浮き上がって見えたり、富士山がしっかりと見えたり、違いがある。そういうのをしっかりと頭の中に叩き込んでおいて景観を見る、そういう力を養いたい。

知事

ありがとうございました。景観というのは非常に重要なキーワードだと私は思います。

城ヶ島、正直申し上げて景観が良くないです。海の景観はいいですよ。城ヶ島から海を見た、富士山見た、最高ですよね。朝日も、日の出も、夕焼けも見えるんですよ。最高じゃないですか。

ではなくて、城ヶ島に橋を渡って人がやってきます。その人の目にどういう景色が見えるかということです。これが景観です。

城ヶ島に住んでいる人にとっての景観は向こう側なんだけど、外からやってくる人にとっての景観を、もう一回意識して見てください。城ヶ島入ってきて、どんな景色が見えているか。また来たくなるか、来たくならないかというところで、その印象がすごく強いんですよね。

ここのところがまだまだだと私は思っています。そこのところは皆さんのお金のかからない努力でできるはずだということですよ。ここの課題が私は一番大きいと思っています。

一つの例をお話しします。黒川温泉という熊本の山奥の温泉は、ものすごく人気になりました。なぜあんな山奥の温泉に人がどんどん来ているのか。人気が無いときは、道路が無い、新幹線が無い、こんな不便なところだから、お客が来ないんだと、みんなで文句を言っていました。そして誰も来なくなってしまった。

そのときにみんなが本気になり始めた。真剣になり始めた。

このままでは全部の温泉がつぶれてしまうと、なんとかしようと言ったときに、最初に何をやったか。看板を全部はずしたのです。黒川温泉再生の物語は看板を全部はずしたところから再生が始まった。

これはすごく勇気のあることだと思いませんか。自分たちがお金を出して作った看板です。お客さんに来てもらうために看板をいっぱい作った。でも、それは自分たちの目だ。お客さんの目から見たら、その看板がどれだけ黒川温泉の景観を台無しにしていたか、ということに気づいた。気づいたときに看板全部はずして捨てて、そしてきれいな統一案内板を作った。それがきっかけで、だんだんとお客さんが来るようになってきている。

黒川温泉らしい温泉街にしようと、露天風呂を作って、その風呂からどんな景観が見えるか、景観に徹底的にこだわったら、人がどんどん来るようになった。

すさまじい山奥ですよ。空港からバスで2時間も行かないとたどり着かないようなところです。そこに人がどんどんやって来ている。私は、これが再生だと思っている。城ヶ島だって、なぜそれができないんだという思いがずっとあるんです。

そういう流れができてきたら、あそこにもっと道路を作ろう、京急をもっと先まで伸ばそう、あそこに素敵なホテルを作ろう、そういう流れになるに違いないと思っているんですね。

そのために、外からどういうふうな景観に見えるかということは非常に重要な要素だと私は思っております。

発言者12(三浦市・男性)

世界ブランドを目指してという話にはちょっとならないかもしれないですけど、先ほどから青木さんも言っているような橋の通行料の件について、ちょっと意見をさせてください。

先ほど、「橋の通行料を無料にするのは簡単ですが、無料にしたからといって人が集まるかどうか」と言っていたんですけれど、無料にすることによって、人が来やすくなるということはたぶん事実だと思います。

女性タレントとかもそうなんですけど、やっぱり人に見られたりとかするときれいになったりとか。城ヶ島に僕は単純に人が来てほしいんですよ。人が来るから、商店街が盛り上がったり、盛り上がったから、もっと人を呼びたいなとか、私の店はこんなんですよとか、やっぱりアピールしていくと、どんどん城ヶ島が活性化すると思うんですね。

世界ブランドを目指してという前に、そんな規模の大きなことの前に、もっと城ヶ島を単純に盛り上げたいと思うので、橋の無料化というのはできないんですかね。

知事

今の県の財政状況からしたら、ちょっと無理ですね。

もっと大きな話があると思っているんです。もっとスケール感の大きな話をしたら、どんどんお客さんが来ますから。そのための議論をしているのですけれど、またそこに戻りますか。ちょっと私としてはがっかりですね。大きな話をしましょうよ。素晴らしいポテンシャルがあるのだから。

看板の話とか、ちょっと考えてみてください。中にいると見えなくなっていると、私は思いますけどね。ちょっとずいぶん辛めに言ってきましたけれど。

発言者7(男性)

前段で「城ヶ島の雨」について発言したんですけれども、その後で知事はもっとスケールの大きな話をしましょうよとおっしゃいましたけども、知事のご発言もちょっと飛躍しすぎると思うんですね。ですから、知事の発言された後で、いろいろと細かい話が出てくるんです。

それから、相模湾も全部取り込んだ、スケールの大きな観光地としようという話をおっしゃった方がいらっしゃいましたが、皆さんもそう思っています。昔は鎌倉から逗子、葉山、こちらの沿岸に電車を通す話だってあったんです。それから船だって、油壺からずっと周遊して、城ヶ島をぐるっと回って、そして松輪のほうまで昔は行っていたんです。そういうのは全部取りやめたんです。

それから、知事が景観の話もおっしゃいましたけれども、二町谷の埋め立てなんて典型的な例です。三崎口からこっちに帰ってくる幹線道路の周りの住宅の乱立だって、みんな景観の台無しじゃないですか。要するに三浦に豊かにある海岸線や山の自然の特長について認識がないんです。

ですから、まずその自然の特長について、ちゃんと正しい認識をして、それをやっぱり地域から世界に発信していくということ。そこに生きてきた文化、歴史の認識これも大事です。

知事

わかりました。これは皆さんがどういうふうに認識されるかということですよ。私がどうだこうだという話じゃないです。

やはりこれは、地元の皆さんのところですからね、ここを世界のブランドにしようという話をしているのだけれども、そんな話は遠すぎるぞという話。

でも、私は大きな目標を作った方が前に進むというふうに思っているんです。だから、そういうことで皆さんと直接議論したいなと思ったんで、共感してくれた人もいるかもしれないけども、なに言ってるんだよと思われた方もいらっしゃるかもしれない。

でも、少しでも前に行きたいという思いがずっと強いんですが、市長。今日は地元、三浦市の吉田市長が聞いてくださっていましたけれども、最後にちょっと締めてください。

吉田 英男 三浦市長

三浦市長の吉田でございます。今日は知事との対話の広場ということで、この三浦を知事自身が注目をしていただいて、こういった催しをこの三浦でやっていただいたことに、改めまして御礼を申し上げたいと思います。

今、お話がございましたように、政治のやり方っていろいろあります。知事が世界の観光地、第4の観光の核を目指すんだと、どんと立ち上げてくれました。もちろん、その立ち上げていただくにあたって水面下でいろんな経過がたくさんあるのですけれど、そのような動きを黒岩知事の発信力で上げていただきました。

我々地元として、大きな話をどうやって取り組むかということには非常に課題がございまして、三浦市として、いろんなご意見をたくさんいただきます。今日皆さんからいただいたお話もたくさんいただくのですが、本当に地元と一緒にやらなければ、この城ヶ島や三崎の活性化はできません。ですので、地元の皆さんにご理解をいただいて、地元が一体となって進むことを目的として非常に時間をかけました。観光の核づくりの認定をいただいてから、2年も経ちました。実際に住民の皆さんの意識は変化したと思います。知事の掲げる大きなテーマに向けたことを三浦市として、地元と一緒に着実にやっていこうということで活動をさせていただきます。

今日はちょうどその観光の核づくりに向けた取組を、地元や関係者の皆さんと進めておりますので、ちょっとご紹介をさせていただきたい。

地元が本気にならないといけないというのは、知事から、口を酸っぱくして言われています。

黒岩知事は、我々市長の間では、ミスターせっかちと言われています。それほどせっかちなんですね。結果を求める方ですので、そういったことに我々の仲間でも、なんとか地元としても本気になろうということで、取り組んでいます。

地元の本気度をお話させていただくためにも、区長さんからちょっとコメントをお願いします。

石橋 銀一 城ヶ島区長

城ヶ島区長の石橋です。

私はこの4月に城ヶ島区長を受け継いだばかりなんですけれども、今いろいろな意見をいただいて、また城ヶ島ではこういうふうに進もうという話が出ました。

4年前ぐらいから、城ヶ島はこのままじゃいかん、活性化しようということで城ヶ島の活性化協議会というのがあります。それを主体にして、今回、県の方から3,000万円のお金をいただきまして、非常に城ヶ島はやる気になっております。城ヶ島区、観光協会、漁業組合、この3つのトライアングルが、みんなで意見を出し合って、こうしたらいい、ああしたらいい、これはどうなんだと、失敗を恐れることないだろうと、そういったことで、いろいろと意見が出ております。また、我々だけの意見だとちょっと狭くなりますので、いろいろなところから意見を出してもらっております。

知事はいろいろなところをぐるぐる回っているから、あそこではこうやった、これが成功していると、こんな考えじゃちょっと遅れるよというようなこと、ちょっと言っておられました。知事に迎合することはありませんけれども、いいところはどんどん取り入れていただいて、橋の問題も話が出ましたけれども、これからみんなで力を合わせてどんどんやっていきます。

我々はこれからやるに当たって、小さな不安と大きな期待があります。知事、期待していてください。東京オリンピックのお客さんも、みんな城ヶ島に来るようにやりますから。

ちょっとでかいこと言ったかな。

吉田 英男 三浦市長

ここにいるメンバーと、商工会議所の皆さん、三浦海業公社の皆さん、そして地元の京急の皆さん。

京急は城ヶ島京急ホテルがございますので、この観光の核づくりには重要なキーを握っています。京急さんですとか、油壺のリビエラリゾートさん、こういった方々もこれから一緒に加わっていただく、そういった仕組を作ろうと思っています。

先ほど風間深志さんがビデオメッセージ出されましたけど、地球元気村の皆さんが新たな取組をさせていただいています。

地元が本気になって、民間の資本を呼び込もうということです。今日はコールマンジャパンがお見えになっています。地球元気村さんの事業にコールマンジャパンとして日本で初めて進出をされるということで、ちょっとご紹介をさせていただきたいと思います。

根本 氏(コールマンジャパン株式会社)

只今、ご紹介に預かりましたコールマンジャパンの根本です。

本来であれば、弊社代表であるリチャード・ギルフォイルが来場させていただいて、ご挨拶させていただくところなのですが、本日はあいにく他の用事が詰まっておりまして、私の方からご挨拶させていただきます。

コールマンジャパンをご存じない方も多いかと思われますが、アメリカで114年前にスタートしたアウトドア用品のメーカーでございます。現在では世界各国でアウトドア用品、主にキャンプ用品を販売しているメーカーになります。日本でも38年前に設立されて、日本でキャンプ、アウトドアの普及をやってまいりました。

今回、なぜ私たちがここにいるかということですけれども、私たちの活動の目的の大きなところにキャンプ、アウトドアというのは、自然の中で遊ばせてもらうレジャーですので、非常にこれからも自然を大切にしていきたいとか、保護していきたいという部分を考えております。また、この城ヶ島で育たれている方はあまり感じないかもしれないのですが、自然の中で人間が過ごす、遊ぶということは非常に大切なことだと思っております。特にお子さんですね。都会、大都市で住んでいるお子さんは、やっぱり自然にふれあう機会というのが、今、極端に減っています。そういった中で、こういう城ヶ島の豊かな自然の中で、キャンプとかアウトドアのレジャーを楽しむということは、今後の成長に非常に大きなプラスになると思っております。そういった私たちの活動の趣旨が、今回の地球元気村さんのコンセプトである、城ヶ島のアウトドア構想にぴったり一致すると感じまして、協力企業として立候補させていただきました。

まだまだ必要な手続の途中ですが、他のアウトドア島の駅とかJ’sフィッシュ、これらと同じように来年の春にオープンできるように、これから引き続き関係団体の方、地元の方とご相談させていただきながら、手続を進めていきたいと思っております。

今後ともよろしくお願いします。

知事

コールマンジャパンさんは何をされるのですか。

根本 氏(コールマンジャパン株式会社)

キャンプ場の運営を考えております。城ヶ島の旧ユースホステルがあった跡地のところを、再開発させていただいて、あそこにキャンプ場を作って近隣の人たちを呼び込みたいと考えております。

知事

そういう計画が進行しているということですね。

吉田 英男 三浦市長

これは民間資本ですので、地元の皆さんのご理解をいただいて、地元と一緒にということで進めさせていただいています。

知事

皆さん、今日私はちょっときつい言い方もしましたけれども、第4の観光の核って、本当に地元がその気になっているということが見えたら、民間が放っておかないと思っていたんです。県がいくら税金を出しても、たかが知れています。それよりも、ここはすごいぞ、可能性があるぞとなったら民間が絶対乗り出してくる。ということで、市長にも早く早くと言っていたんです。民間というのはスピード感を見ていますから。そうしたら民間が来てくれたということですよ。ユースホステルだったところが、コールマンさんがやってきてキャンプ場をやりましょうと。民間が目を向け始めてきたというところですよ。

そういう流れができてくると、民間企業である京急さんもリビエラリゾートさんも他にも、それだったら城ヶ島へという流れを作りたいということでありまして、その第一歩がこうやって芽生えているということであります。

そういうことを是非理解していただいて、この流れをどんどん活性化させて、まさに磁力を持つエリアにしてほしいということであります。

吉田 英男 三浦市長

そのとおりでございます。いずれにしても、三浦市として今日は知事へのご意見だったのですが、様々なご意見をいただきました。私はそこへ座ってじっと自分で耐えるようにしていたんですけれど、知事へのいただいた課題というのは、三浦市としてもきちんと取り組んでいる内容でもございますので、また改めて別の機会などもいただければと思っておりますので、よろしくお願いします。

これからの城ヶ島、地元の皆さんを中心に変わっていきますので、ご期待いただけたらというふうに思っております。

知事

本日はどうもありがとうございました。

2020年、東京オリンピック・パラリンピックがありますから、世界中からお客様がこの日本にやってこられる。これを一つのゴールにしましょうよ。

日本に来たら、城ヶ島・三崎は行かなきゃだめだよという流れを作りたい。それまでを一つの目標にしながら、こういったうねりをどんどんと地元の皆さんのパワーによって、盛り上げていっていただきたいということでありまして、是非よろしくお願いします。

ありがとうございました。

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