更新日:2023年9月20日

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口腔ケアのすすめ

口腔ケアのすすめページ(神奈川県健康増進課)

口腔ケアの重要性

お口の健康を維持するためには口腔ケアが重要です。さらに、口腔ケアを実施することで、むし歯や歯周病を防ぐだけでなく、ウイルス感染や誤嚥性肺炎の対策にもつながります。

インフルエンザの流行が心配なこれからの季節、新型コロナウイルス感染症との同時流行を防止するためにも、口腔ケアに取り組みましょう!

 口腔ケアは2種類に分けることができます。歯ブラシイラスト

  • 機能的口腔ケア:「お口の機能を回復させ、維持・向上する」ためのケアです。「健口体操」や「唾液腺マッサージ」を行いましょう。
  • 器質的口腔ケア:「お口の中を清潔に保つ」ためのケアです。毎日行う歯磨きなどでキレイなお口を保ちましょう。

 

口腔ケアでウイルス感染を防ごう!

口腔ケアでウイルスを防ごうの図お口の中には1,000億個以上の細菌が常に存在しています。口腔ケアでお口の清潔を保つことで、細菌数を減らして増殖を抑えることができ、インフルエンザなどのウイルス感染対策にもつながります。

また、お口の衛生状態が悪くなると免疫機能が低下し、ウイルス性肺炎が重症化する傾向があります。高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、お口の衛生状態に細心の注意が必要です。

歯ブラシやフロスを使った歯磨きを基本として、殺菌効果のある歯磨剤や洗口液を使用すると良いでしょう。

 

誤嚥性肺炎にならないために口腔ケアを!

※誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、誤嚥(食べ物や唾液などが誤って気道内にはいってしまうこと)から発症する肺炎のことを指します。

70歳以上の肺炎患者の7割以上が誤嚥性肺炎であり、とても身近な病気といえます。近年、誤嚥性肺炎によって亡くなる方が増え、今後も増加が懸念されています。

誤嚥性肺炎の図

 

さらにお口の健康を保つためには・・・

1.セルフケアについて

オーラルケアグッズ日々のお口のお手入れには歯ブラシや歯間清掃具(フロスや歯間ブラシなど)、洗口液など、お口の状態に合わせたものを取り入れてのセルフケアが重要です。

入れ歯を使っている方は、入れ歯のお手入れも忘れずに行ってください。入れ歯

 

2.プロフェッショナルケアについて

歯科医お口の中は複雑な構造をしており、小さな細菌を100%除去することはできないと言われていますが、プロ(歯科医や歯科衛生士など)の手を借りれば可能な限りゼロにすることができます。さらに高齢の方、基礎疾患をお持ちの方など、お口の状況は様々なため、定期的な歯科検診やプロフェッショナルケアが必要です。

自分で判断するのは難しいため、かかりつけ歯科医などを通じて相談し、必要に応じて適切な口腔ケアを受けましょう。

口腔ケア実践の手引き(参考)「病棟看護職等のための口腔ケア実践の手引き」

安心して通院するためのお知らせ

神奈川県歯科医師会では、安心して受診できる歯科診療所の感染防止体制の強化を目的とした「感染対策強化型診療所」の認定制度を実施しています。

認定制度の詳細についてはこちら

 

このプロフェッショナルケアとセルフケアを組み合わせることで、よりお口の健康を維持することができます。

 

お口の健康チェック

自分や、ご家族にこんな経験はありませんか?

  むせることが増えた
  口が乾くようになり、水分摂取やアメを食べる頻度が増えた
  発音がしにくい、聞き取りにくくなった
  食事時間が長くなった、食事量が減った
  固いものや繊維質のものなど、食べられなくなったものがある

 

ちょっとしたお口の変化に気づいたら、かかりつけ歯科医、地域の歯科医に相談しましょう!

神奈川県歯科医師会

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このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康増進課です。