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更新日:2024年1月24日

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農産物の上手な利用法(リンゴセミプレザーブジャム/作り方のアドバイス)

「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。

作り方のアドバイス

★果皮と芯

2kgのリンゴで果皮と芯は500g程度になります。だいたい原料の4分の1くらいと思えば良いでしょう。3倍量(1.5リットル)の水を加えて、加熱しますが、加熱により重量が3分の2に減少します。
写真:果皮と芯写真:加熱により重量が3分の2に減少

★砂糖の添加

砂糖は3分の1づつ、3回に分けて加えて下さい。砂糖を加える間隔は砂糖がとけて、リンゴの中に染み込んでからにしてください。量が多いときはあまり問題が無いのですが、量が少ないと砂糖を入れて加熱すると、直ぐに溶け、再沸騰してくるので、次の砂糖を入れたくなります。でも、その間隔が短いとリンゴの中とまわりの糖液の濃度差がつきすぎて、突然リンゴがキュッとしまって、固くなってしまうことがあります。量が少ないときは加熱の弱くしたり、場合によっては加熱を止めて、リンゴと糖液の状況を見ながら、煮詰めてください。
写真:砂糖の添加

★リンゴの加熱

リンゴの果肉の中には空気が入っているので、糖液に入れて加熱すると、ブクブクと泡が出てきます。また、果肉に空気が入っているため、スーッと砂糖は入ってくれません。砂糖が入ったかどうかは果肉の透明感で判断できます。透明感が少ないときは加熱を中断し、温度を下げると、リンゴの内部の空気の泡が縮小し、糖液が浸透するので透明感がスーッと増してきます。でも、再度加熱すると、果肉の中の空気が膨らむので透明感が無くなります。リンゴの果肉の中に砂糖を入れるには駄々っ子をなだめすかすように、加熱を調節して下さい。
写真:リンゴの加熱

★出来上がり収量

糖度60~65の煮詰めで、出来上がり量は3.5kgくらいになります。
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