初期公開日:2024年4月18日更新日:2024年6月11日

ここから本文です。

電子技術科 カリキュラム・卒業制作

電子技術科のカリキュラムと卒業制作・研究を紹介します

カリキュラム

電子技術は3つの専門分野で、仕事に必要な実践技術を身につけます。

エレクトロニクス

エレクトロニクス LEDを光らせたり、センサの情報を読み取ったり、電子回路は至るところで生活を支えています。

 アナログ、デジタルといった電子回路の設計、製作方法や測定方法を学びます。

 CADを用いた回路図作成や基板の配線パターンの設計技術も身につけます。

 

 

コンピュータ制御

コンピュータ制御 身の回りの電子製品のほとんどに、マイコンと呼ばれる小さなコンピュータが組み込まれています。

 スマートフォンがタッチパネルで操作できるのも、おいしいご飯が炊けるのも、マイコンによるところが大きいです。

 電子回路を意識したプログラミング技術を身につけ、モノを制御する方法を学びます。

情報通信・ネットワーク

情報通信・ネットワーク インターネットやスマートフォンは、私たちの生活を支える社会基盤となっています。

 Bluetoothなどの無線技術やネットワークによるデータ通信技術、放送に用いられる通信技術などを学びます。


特徴

基礎を学ぶ

基礎を学ぶ「オームの法則」を始めとする電気理論や基本的な電子部品の特性を、テスターやオシロスコープなどの計測器を使って測定し、電気回路の考え方や測定方法を学びます。目に見えない電気の世界をイメージできるようになるといいですね。

電子回路を作って動かす

電子回路を作って動かす電子回路や電子部品の基本特性を学んだら、目的の動作をする回路を設計します。動作仕様を満たすように部品を選定し、抵抗値の大きさなどを計算します。回路設計後は、部品をハンダ付けし、回路基板を製作します。できあがった回路に電気を入れ、動いたときの喜びは、作った者にしか味わえません。

マイコンでものを動かす

マイコンでものを動かす電子回路に実装されたマイコンにプログラムを書き込むことで、電光掲示板に文字を表示したり、モータを回したり、様々な目的に沿った機能を実現することができます。自分で作ったプログラムが、思った通りに動くと「もっとこうしたい!」と次の機能を考えたくなります。

こんなものいいなを形にする

こんなものいいなを形にする「こんなものがあったら便利だな」というものを具体的な形にするのが卒業研究です。勉強してきたハードウェアとソフトウェア技術を活用して、オリジナルな電子機器を作っていきます。あらゆるものがインターネットに接続されIoTの時代を迎えます。今までの常識にとらわれない発想で、ものづくりにチャレンジしてみませんか。


シラバス

令和6年度 電子技術科シラバス(1年生)(PDF:405KB)

令和6年度 電子技術科シラバス(2年生)(PDF:349KB)


取得できる資格

電子技術科では、次の資格を取得できます

技能士補 技能照査合格証 技能照査試験に合格すると、技能士補の称号が与えられ、国家資格(厚生労働省認定)の技能検定試験を受検する場合、学科試験が免除されます。
情報処理技術者試験 ITパスポート試験 IT社会で働く上で必要となるITに関する基礎知識を習得していることを証明する国家試験です。
技能検定

電子機器組立て職種(3級、2級)

技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

卒業制作・研究

オーディオプレーヤーの製作

卒業研究1 

オーディオプレーヤーを製作しました。microSDカードに保存した音楽データを読み込み、再生させることができます。LCDに曲名などを表示させることが可能です。

日直表示板の製作

卒業研究2

Python言語で記述したプログラムで日直当番を表示させます。日直当番データのファイルは本体とLAN接続されたWindowsPCとファイル共有できるようにしています。

スポーツカウンターの製作

卒業研究3

このスポーツカウンターは押しボタンスイッチで得点増減やリセットの他、時刻表示、試合時間タイムカウントダウンの設定、アラームを鳴動できるようにしています。

ヘッドホンアンプの製作

卒業研究4

乾電池でも動作可能な真空管を用いてヘッドホンアンプを製作しました。出力は50mWと小さいですが、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのには十分です。

人数カウント監視カメラの製作

卒業研究5

この監視カメラは親機と子機に分かれています。親機と子機はWi-Fiで接続されており、親機から子機に搭載したカメラと焦電型赤外線センサーの向きを制御させています。また親機にAI機能をもたせ、機械学習により人を検知し、人数カウントをさせています。