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神奈川県風しん情報


感染症情報
第35号(平成26年1月16日)発行
神奈川県衛生研究所
神奈川県風しん情報 (35)
  

 2013年は全国で風しんの流行があり、神奈川県でも20代から40代の成人男性を中心に多くの報告がみられました。今回、2013年の第1週(12/31~1/6)から第52週(12/23~12/29)までの県内における風しんの発生状況をまとめました。
 風しんを予防するには、風しんワクチンを接種することが重要です。麻しん・風しんワクチンで、麻しんと風しんを予防することができます。
 妊娠中の方は接種することができないので、外出の際、なるべく人ごみを避けマスクなどを着用するとともに、手洗いうがいをしっかり行いましょう。
妊娠初期の妊婦さんが風しんウイルスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなどの「先天性風しん症候群」という病気にかかることがあるため、注意が必要です。
  風しんにかかったことがない方や予防接種を受けたことが明らかではない方、特に妊娠を希望する女性や家族の方で予防接種を受けたことが明らかではない場合は、予防接種を受けるようにしましょう。

風しんの非常事態宣言について
(神奈川県ホームページ)

本情報の風しんの報告数は、当該週の国からの還元データおよび各保健所からの報告をもとに集計した最新データを記載しています。報告遅れや修正等のため、他の報告と報告数が異なることがあります。

1 神奈川県の風しん報告数の週別推移
第19週(5/6~5/12)の98例をピークとし、第38週(9/16~9/22)以降は全て報告数が10例を下回りました。
男女別では、男性の報告数のピークは第19週(5/6~5/12)の83例、女性の報告数のピークは第17~18週(4/22~5/5)、および第21週~第24週(5/20~6/16)の18例でした。

2 2011-2013年の神奈川県の週別報告数の推移
2013年の週別報告数は第38週(9/16~9/22)以降、全て10例未満となっています。

3 2010-2013年の神奈川県の累積報告数の推移
2013年の第1週(12/31~1/6)から第52週(12/23~12/29)までの累積報告数は1689例でした。
2012年の累積報告数259例と比較して、非常に多い状況でした。



4 神奈川県の政令市・保健所別累積報告数
2013年には県内全ての政令市・保健所所管域より風しんの報告がみられました。

5 男女別・年齢群別の累積報告数
男女別の累積報告数は、男性が約80%、女性が約20%と報告の多くを男性が占めていました。
年齢別では、特に20~49歳の男性に報告が多くみられ、全体の約65%を占めていました。


6 予防接種歴別の累積報告数
累積報告数全体の約93%を、接種歴無しあるいは不明が占めていました。
男女ともに、接種歴無しあるいは不明が多くなっていますが、男性では30~39歳、女性では20~29歳で最も多くなっていました。

7 神奈川県衛生研究所におけるウイルス検出状況 (微生物部)
神奈川県衛生研究所では、2013年1月から10月11日までに麻しんが疑われた患者から、遺伝子検出法により風疹ウイルスが31例検出されました。


(参考ホームページ)



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