平成27年7月16日発行
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神奈川県 手足口病情報(3)
手足口病は、口の中や手、足などに現れる水疱性の発疹が特徴の急性ウイルス性感染症で、主に夏に乳幼児を中心に流行します。神奈川県は前週に定点当たり報告数が6.09となり、警報レベルの目安となる5を超え、第28週(7/6~7/12)も定点当たり報告数が9.20となり、警報レベルを超えています。例年、8月頃までに流行のピークを迎えますので、今後の発生動向に注意しましょう。
手足口病の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内215ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりの手足口病の報告数をあらわしています。
1.神奈川県の年別・週別報告数状況
第28週(7/6~7/12)の定点当たり報告数は9.20で、第27週(6.09)より、さらに増加し、警報レベル(5)を超えています。また、例年の同時期と比較して報告数が多くなっています。
2.保健所別報告数状況
第28週の定点当たり報告数で、鎌倉保健福祉事務所管内(12.80)、平塚保健福祉事務所管内(12.14)、川崎市(10.85)、横浜市(10.12)、平塚保健福祉事務所秦野センター(8.83)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(7.80)、厚木保健福祉事務所管内(7.73)、相模原市(7.33)、小田原保健福祉事務所管内(6.83)、横須賀市(6.78)、藤沢市(6.67)、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(5.0)が警報レベル(5)を超えています。
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第27週(6/29-7/5) |
第28週(7/6-7/12) |
3.年齢別累積報告数状況
年齢別累積報告状況では、5歳以下が89%を占めています。
4.神奈川県衛生研究所における手足口病患者からの病原体検出状況(微生物部)
手足口病の原因ウイルスはいろいろありますが、2015年5月までにコクサッキーウイルスA9型、コクサッキーウイルスA16型とライノウイルスが検出されています。