平成27年7月9日発行
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神奈川県 手足口病情報(2)
手足口病は、口の中や手、足などに現れる水疱性の発疹が特徴の急性ウイルス性感染症で、主に夏に乳幼児を中心に流行します。第27週(6/29~7/5)は、定点当たり報告数が6.09となり、警報レベルの目安となる5を超えました。例年、8月頃までに流行のピークを迎えますので、今後の発生動向に注意しましょう。
手足口病の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内215ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりの手足口病の報告数をあらわしています。
1.神奈川県の年別・週別報告数状況
2015年は、第20週頃から報告数が増加し、第27週(6/29~7/5)の定点当たり報告数は6.09で、第26週(4.06)よりさらに増加し、警報レベル(5)を超えました。また、例年の同時期と比較して報告数が多くなっています。
2.保健所別報告数状況
第27週の定点当たり報告数で、平塚保健福祉事務所管内(11.57)、鎌倉保健福祉事務所管内(9.80)、川崎市(7.97)、平塚保健福祉事務所秦野センター(7.00)、横須賀市6.33)、横浜市(6.28)が警報レベル(5)を超えています。
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第26週(6/22-6/28) |
第27週(6/29-7/5) |
3.年齢別累積報告数状況
年齢別累積報告状況では、5歳以下が90%を占めています。
4.神奈川県衛生研究所における手足口病患者からの病原体検出状況(微生物部)
手足口病の原因ウイルスはいろいろありますが、2015年4月までにコクサッキーウイルスA9型、コクサッキーウイルスA16型とライノウイルスが検出されています。