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棚橋 蘭

女性農業者紹介 Case.76 棚橋 蘭 加藤花園(かとうかえん) 伊勢原市

  • 花き

主な作目はなんですか?

エディブルフラワー・鉢花(シクラメン等)・花苗・米・野菜苗

主な出荷先と時期(作物を買える場所)について教えてください

・日本国内レストラン、カフェ、パテスリー、結婚式場など飲食店
・生花市場、JA湘南直売所、県内フラワーロード、福祉施設など
・その他、温室でも直売もしています

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就農の経緯をお聞かせください

幼い頃から両親の姿に憧れを抱いてました。
両親から一度も就農を強制されたことはありませんが、中学時代から農業に生きることをイメージし始めたあるとき、母の誘いに付いて参加した農業女性の集いに強く刺激され、農業高校、農業大学へと進学。
大学卒業と同時に一年間、名前の由来の地であり、父も通った道である、オランダで農業研修をしました。
日本と180°違う環境や文化に感動し圧倒され……
日本で私ができることは何か?と、追求が始まりました。
帰国後は生花店やOLや母校での勤務など、理解ある両親のおかげで10年は農業以外の仕事に就いたものの、後継者になりたい気持ちは変わらず、親元で農業に従事することになりました。
また、農業者であった4人の祖父母が元気なうちに、両親と農業を営む姿を見せたかったのもひとつです。

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農業経営の概要を教えて下さい

・施設温室1300㎡、花用露地700㎡で季節折々の鉢花や花壇苗を栽培
・水田…5haで稲作
・露地畑…30aで家庭菜園程度の野菜作り

農業におけるやりがいはなんですか

・自分たちのライフスタイルに合わせて仕事の調整ができる。これを母と『自由業』と呼んでいる
・子供達にとって田畑などの生産現場や動植物が身近な存在で、命の尊さを教養できる
・栽培品種の設定から生産・販売まで、一貫して携わることができる

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農業におけるこだわりはありますか

『花いっぱい うるおい生活』がモットー。野の花でも、一輪の花でも、花のある暮らしが生活の一部になってほしい思いから。
・花にも人にも優しい栽培
・農薬は極力使わずに栽培
・3年前から水田ではアヒルを導入し、アヒル有機米に挑戦!大活躍したアヒルは皆で美味しくいただく。

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今後の目標ややりたいことについて教えてください

長い目でみた『姉弟妹(きょうだい)経営』
・時間をかけて父の技術を承継する
・田んぼカフェ(農家レストラン)など、癒しを提供する場所の開設
・フラワーデザイナーの資格を生かした、レッスンや花育活動 など

農業で働くことを考える女性へ(メッセージ)

・子どもをおんぶしながらの農作業も良いものです!
・筋トレしましょう!笑
夏は暑いし、冬は寒い。そして、どの業種も力仕事が多いと思います。長く続けられるためにも、自分の身体のメンテナンスを怠ることなく、筋力も維持し、生涯楽しめる仕事であることが大事だと思っています。

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