取組事例

県立高校への再エネ電力導入の
推進に対する後押し

ふきたろう様

県立高校の生徒であった令和3年に、「県内の全県立高校で使う電力を再エネ由来に変える」ことを目指し、インターネットで署名活動を行い、同年8月に23,253人分のオンライン署名を知事へ提出されたふきたろう様。この取組は、県立高校への再エネ電力導入の推進に対する後押しとなり、令和6年度に「第1回かながわ脱炭素大賞」知事特別賞を受賞されました。行動の原点、取組の経緯、そして県民の皆さんへのメッセージを伺いました。

取組をはじめたきっかけを教えてください。

地球温暖化対策が自分事に

わたしは保育園の頃から自然や生き物が好きな子どもでした。その頃に観たテレビ番組の中で、地球温暖化の影響によって自然に大きな変化が起きており、その変化についていくことのできない生き物がいることを知りました。その後、年齢を重ねる中で地球温暖化について学ぶうちに、私たちの生活で排出する温室効果ガスが地球温暖化の一因であることを知り、加害者意識のようなものが徐々に芽生えていきました。このままでは大好きな自然が壊れてしまうと思い、地球温暖化を止めるために自分に何かできることはないかを小学生の時に考えはじめたのがきっかけです。

一方、その後も沢山の人々や本、映像から毎日学びを得ていて、大学生となった今と当時では地球温暖化に対する捉え方さえも大きく異なっているので、世界は知らないことだらけだなと感じます。

取組の経緯について教えてください。

ふきたろう様イラスト:再エネ電力に切り替えるイメージ

地球にやさしい電力を使いたい

高校には、「地球温暖化を止めるのは自然や地球のためなんかじゃない、他でもない自分達人間のためだ。人間が地球上で平和に暮らしていくためなのだ。」と熱く語られる先生がいらっしゃり、大きな影響を受けました。自然は人間活動で再起不能になるほどやわじゃなく、今の自然が変化して困るのは今生きている自分達なのだと思ったのです。高校生の自分ができる効果的な行動を考えたときに、自分自身の生活の中で排出している化石燃料に由来する温室効果ガスをなくすことではないかと考えました。

目標が決まってからの手順は明確でした。まず、自分が生活のどこで温室効果ガスを排出しているかを調べたところ、電力の使用が大きな割合を占めていることを知りました。そこで、自分の生活の中で大きな割合を占めている自宅と学校で使用している電力について調べました。

そして、自宅については、親と相談して、電力購入の契約先を再エネによって発電された電力を供給する電力会社に切り替えました。学校については、県立高校に通っていたため神奈川県庁が電力会社を決めていました。そのため、令和3年に「県内の全県立高校で使う電力を再エネ由来に変えること」を目指し、インターネットで署名活動を始めました。同年8月に23,253人分のオンライン署名を神奈川県知事へ提出し、令和5年度には県内の全県立高校で再エネ由来の電力となりました。この取組で令和6年度に「第1回かながわ脱炭素大賞」知事特別賞をいただきましたが、私の行動は目標を実現するための1ピースにすぎず、沢山の方々の尽力によって実現に至った活動だと受け止めています。

脱炭素につながる、おすすめの取組を教えてください。

普段の自分の生活を変えること

社会には沢山の課題がありますが、地球温暖化は地球上のほとんどの人間が当事者であるという珍しい特徴を持っていると思います。それは、あなたも生活のどこかで化石燃料の使用に由来するエネルギーを使っている場合は、当事者であるということです。自分が当事者なら、他の人を変えようとせずとも、自分の生活を変えることで必ず何かしらの変化が生まれます。

実際に普段の生活からできることはたくさんあります。例えば、物を買うときに地元のものを選ぶだけでも、輸送で排出される温室効果ガスを減少させることができます。地球温暖化対策についてできることを調べ、自分の生活の範囲内で取り組みたいと思うことを試してみることが1番いいと思います。

ふきたろう様イラスト:小さな変化がつながり広がるイメージ

脱炭素について、県民の皆さんへメッセージをお願いします。

自分の生き方を考える際に
「脱炭素」という選択肢を持つこと

「脱炭素」と聞くと、どのようなイメージがあるでしょうか。政治家の政策でしょうか。世間の報道や活動家の方々の行動により、様々な固定されたイメージがあると思いますが、そのイメージを一旦壊してみてほしいのです。

「脱炭素」は私たち人間が自分たちの生活を守っていくために必要であり、家族や近所の人たちが幸せに暮らしていくための1つの要素が「脱炭素」であると考えた方が、自分の生活に取り入れやすいと思います。自分がどんな人生を歩みたいのか、何を大切にしたいのか、そういったことを考える際に「脱炭素」という選択肢を持っていると、少し何かが変わってくるかもしれません。

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