三浦一族ゆかりの場所

掲載日:2018年3月17日

満昌寺(まんしょうじ)

満昌寺

満昌寺(横須賀市)

源頼朝が源氏再興の捨石となった三浦大介義明を弔うため建立したと伝えられています。頼朝は義明の十七回忌に列席し、義明の霊に「身は果てても今日まで共に生きている」と語ったとされることから、義明の享年89に17を加えた106歳という数え歌が「鶴は千年、亀は万年、三浦の大介百六つ」という祝い詞となり、広く流布しました。

本堂裏の御霊社は和田義盛の建立といわれ、義明を神格化した衣冠束帯の鎌倉末期作の坐像(国指定重要文化財)が祀られています。

満昌寺(まんしょうじ)

【拝観】 要予約(拝観料300円)
【お問い合わせ先】 電話046-836-2317 横須賀市大矢部1-5-10
【行き方】JR衣笠駅下車 徒歩5分の「衣笠十字路」バス停より三崎行でバス停「衣笠城趾」下車徒歩5分又はYRP野比行でバス停「満昌寺」下車すぐ

満願寺(まんがんじ)

佐原義連が開基といわれています。境内から出土した古瓦に、鎌倉永福寺や鶴岡八幡宮(世界文化遺産候補)から出土したものと同類のものが含まれることから、創建は12世紀末と考えられています。

国指定重要文化財の観音像と地蔵像があり、寺伝によれば、観音像は、義連が19歳のとき、平家討伐に赴く際、自ら等身大の肖像を彫らせ戦勝を祈願。凱旋し願が満ちたことから「満願寺」としたといいます。

観音像は、像高226cm、高く結い上げた宝髻、顎が張った面相、量感に富む堂々たる体躯は武芸で鍛えた大男義連の力強さを伝えています。地蔵像は、像高203cm寄木造りの玉眼、観音像と共に慶派(運慶の弟子)のものと思われます。

義連の子家連が、京都泉涌寺(皇室ゆかりの寺)の開山俊芿を三浦に招いています。都から高僧を招くことができたその財力が偲ばれるエピソードです。

満願寺(まんがんじ)

【拝観】 要予約(拝観料300円)
【お問い合わせ先】 046-848-3138横須賀市岩戸1-4-9
【行き方】 バス停「岩戸」より徒歩10分

浄楽寺(じょうらくじ)

浄楽寺

浄楽寺(横須賀市)

寺伝によれば、1189年に和田義盛の創建とされています。鎌倉から移された本尊の阿弥陀三尊像と不動明王・毘沙門天像は、鎌倉時代の仏師運慶が造立したもので、国の重要文化財に指定されています。

神奈川県内で運慶作と確認された仏像は現在横浜市の称名寺とここだけです。
いずれも檜の寄木造りの彫眼の像で、中央に阿弥陀如来、両脇に観音菩薩と勢至菩薩を配しています。また、不動明王・毘沙門天の両像は水晶をはめ込んだ玉眼としては関東最古のもの。特に毘沙門天の迫力と力強さは比類ない姿で、このような写実性に満ちた運慶の作風を関東武士は好みました。

現在は、収蔵庫に安置されていますが、事前に予約すると間近に拝観できます。運慶の真作の醍醐味を楽しんでください。

浄楽寺(じょうらくじ)

【拝観】 拝観要予約(拝観料300円、ガイド付400円、一般公開は100円) 一般公開 毎年3月3日 10月19日
【お問い合わせ先】 046-856-8622 横須賀市芦名2-30-5
【行き方】 JR逗子駅からバス停「浄楽寺」下車すぐ
(バスの所要時間約30分)
【ガイド案内】 ガイド案内 原則10名以上が対象。拝観を予約される際に浄楽寺にご相談ください。なお、雨天の場合は拝観できません。

清雲寺(せいうんじ)

清雲寺の縁起では第3代衣笠城主三浦義継が父為継(1108年没)の供養のために建立し、父に似せた毘沙門天像(県指定重要文化財)を彫らせ本尊としたといわれています。しかし、その技法から鎌倉後期、運慶の系統を引く仏師による作といわれています。

現在の本尊「滝見観音」は、もともと近くの円通寺(廃寺)の本尊でしたが、江戸後期にこの寺に遷されました。縁起では滝見観音は為継の父為通(1083年没)が請来したといいますが、その造立は南宋時代(1127から1279)で年代が合わないため、承久の乱後、宗像社領(福岡県)の預所となった三浦泰村が大陸貿易の中で請来したとも考えられています。

滝見観音は、膝を立てた半跏像(遊戯像)で、中国産の堅い桜桃の寄木造りです。目にはガラス様の玉をはめ込み、毛髪、瓔珞などは中国独特の練物です。

本堂裏には付近のやぐらから移された三浦為通・為継・義継の三代の墓と伝わる五輪塔があります。

清雲寺(せいうんじ)

【拝観】 拝観要予約(志納金)
【お問い合わせ先】 046-836-0216 横須賀市大矢部5-9-20
【行き方】 バス停「満昌寺」下車徒歩8分

三浦一族ゆかりのイベント

三浦一党出陣武者行列

写真:三浦一党出陣武者行列

三浦一党出陣武者行列

衣笠を根城に鎌倉幕府創建に大きな役割を果たした三浦氏を偲び、衣笠さくら祭の時期に隔年で行われています。

鎧甲冑に身を包んだ武者達が、衣笠駅前通を練り歩く様子は勇壮で見応えがあります。

三浦一党出陣武者行列

【実施】隔年4月下旬
【場所】JR衣笠駅前通り
【お問い合わせ先】衣笠観光協会(Tel  046-853-1611)

道寸祭りから笠懸(かさがけ)

写真:道寸祭りから笠懸

道寸祭りから笠懸

平安時代から戦国時代に至るまで、約450年に及び三浦半島中心に栄華と盛衰の歴史を繰り広げてきた三浦一族は、1516年に新井城で北条早雲に攻められ、滅亡します。

三浦一族終焉の地となった油壺での三年にも及ぶ壮絶な攻防戦と悲話は、現在も多くの人の心を打ちます。「道寸祭りから笠懸」は往時の武者たちの勇壮さを忍ぶことが出来ます。

道寸祭りから笠懸(かさがけ)

【実施】5月最終日曜日
【場所】油壺荒井浜海岸
【お問い合わせ先】三浦市観光協会(Tel 046-888-0588)

三浦一族関連ページの紹介