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更新日:2024年2月20日

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農産物の上手な利用法(桜花の砂糖衣・作り方のアドバイス)

「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。

作り方のアドバイス

★花の砂糖衣

いろいろな花の砂糖衣ができます。アセビ、アネモネ、キキョウ、スズラン、トリカブトなど有毒な花もたくさんあります。有毒なものは絶対に使ってはいけません。安全が確認されているものを使ってください。昔から食用とされている菜の花やダイコンの花、サクラの花、ウメの花、シソの花穂なら問題ないでしょう。
写真:いろいろな花の砂糖衣ができます写真:食用花
最近は食用花として店頭で販売されているものがありますが、これなども安心して使えます。

★熱湯処理

熱湯をかけると変色する花があります。桜も熱湯をかけると褐色に変わってしまいます。また、傷がついた花弁はしばらくすると変色します。
写真:熱湯をかけると変色する花がある写真:サクラも熱湯をかけると褐色に変わる

★電子レンジの利用

電子レンジを使って乾燥することはできるかもしれませんが、熱により卵白が変色するので、温度を調整しなければならないので、大変めんどうなものになります。
写真:電子レンジの利用

★食べ方

そのまま食べることもできますが、菓子やアイスクリームに飾ると色と香りが楽しめます。
写真:そのまま食べることもできる写真:菓子やアイスクリームに飾ると色と香りが楽しめる

★乾燥剤

桜の砂糖衣はとても吸湿しやすいものです。保存するとき、ピッチリと蓋ができる容器に入れ、容器の中には乾燥剤を入れることも必要です。乾燥剤は改めて購入する必要はありません。包装された加工食品に入っている乾燥剤を利用して下さい。乾燥剤にはいろいろな種類がありますが、シリカゲルが手軽に使えます。
写真:乾燥剤
包装された加工食品には乾燥剤、脱酸素剤、防カビ剤などいろいろな小さな包みが入っています。乾燥剤であること、シリカゲルであることを確認してください。
写真:シリカゲル
脱酸素剤
小袋に入ったシリカゲルには青い粒々、あるいは赤い粒々が混ざっています。この色の付いたシリカゲルは袋の中のシリカゲルに水分を吸収する能力があるかどうかを判定するためのものです。
写真:シリカゲル
青い粒々なら水分を吸収する能力があり、赤い粒々なら水分を吸収する能力は無くなっています。赤い粒々の入ったシリカゲルは水分を吸収する能力が無いので使えないのですが、捨ててはいけません。赤い粒々の入ったシリカゲルに水分を吸収する能力を回復させることができるのです。シリカゲルの小さな包みを開き、電子レンジに使用できる容器に入れて、電子レンジにかけて、水分をとばして下さい。
写真:シリカゲルの小さな包みを開く 写真:電子レンジにかける
電子レンジに短時間かけたら、全体をかき混ぜ、また、電子レンジにかけてください。これをくり返すと、シリカゲルに吸収されていた水分はシリカゲルから蒸散していきます。水分のとんだシリカゲルは色のついたシリカゲルがすべて青色になっています。
写真:水分のとんだシリカゲル
ポリエチレン製の小さなチャックつき袋に針で孔をあけたものを用意してください。この袋に電子レンジにかけたシリカゲルを入れてください。
写真:ポリエチレン製の小さなチャックつき袋 写真:電子レンジにかけたシリカゲルを入れる
ポリエチレン袋のチャックをしめれば、シリカゲルの再生は終了です。袋には「乾燥剤」「食べられない!」と書いてください。
写真:ポリエチレン袋のチャックをしめる
こうして再生したシリカゲルですが、その辺に放置しておくと、どんどん空気中の湿気を吸って、水分を吸収する能力が低下してきます。シリカゲルの再生は使用する直前に行った方がよいでしょう。まとめてシリカゲルの再生をしたときには防湿できる容器に保存してください。シリカゲルの再生は繰り返し行えます。
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