定例記者会見(2012年11月27日)結果概要

掲載日:2012年11月28日

発表事項      

(「特定失踪者」に焦点を当てた拉致問題の啓発活動を行います!)

 まずは、特定失踪者に焦点を当てた拉致問題の啓発活動についてです。

 特定失踪者とは、民間団体である特定失踪者問題調査会が、北朝鮮による拉致かもしれないという失踪者のご家族の届出などを受けて、独自に調査の対象としている失踪者のことであります。現在、17名が政府によって拉致被害者として認定されています。このほかにも拉致の疑いのある、特定失踪者の方々が数多くいます。

 こうした特定失踪者を含めた拉致問題についてさらなる理解を深めていただくため、このたび、神奈川県にゆかりのある特定失踪者の情報提供を求めるチラシ、ポスターを作成し、啓発に取り組んでまいります。まず、本県が行うイベントにおいて、特定失踪者について積極的に啓発してまいります。12月2日の日曜日に、「すべての拉致被害者救出を!」と、神奈川県民のつどいを開催いたします。特定失踪者についての講演を行うほか、横田滋さん、早紀江さんご夫妻にも参加していただき、パネル討論を行います。当日は、私がコーディネーターを務めます。そして本県が実施する映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」等の上映会などにおいても同様に、啓発をしてまいります。また、作成したチラシとポスターは、県内の全警察署54カ所のほか、各市町村や県民利用施設などにも配布、掲示して、情報提供を呼び掛け、特定失踪者を含めた拉致問題の理解促進に取り組んでまいります。

 これが、そのポスターであります。この小さいのが、チラシになります。私も横田ご夫妻とは長いお付き合いになっておりますけれども、横田めぐみさんでも最初は拉致ということかどうか分からなかったわけですね。ただ、いなくなった人ということしか分からなかった。ここの特定失踪者というのは拉致被害者という可能性のある人ですね。神奈川にゆかりの人たちもこんなにたくさんいらっしゃいます。全部お顔を、プロフィールを出して拉致問題の解決に向けてさらに全力で取り組むということで、これまでの認定者だけでなくて、特定失踪者に重点を置いた形で、拉致問題の啓発活動というものを積極的に行っていきたいということであります。

 

(神奈川県への寄附にクレジットカード払いを導入します)

 続きまして、「神奈川県への寄附にクレジットカード払いを導入します~かながわキンタロウ寄附金~」についてであります。

 平成24年12月3日から、神奈川県へ寄附をしていただく方々の利便性を高めるため、クレジットカードによる寄附の払い込みを開始いたします。資料をご覧ください。払い込みにつきましては、「Yahoo!公金支払い」の機能の中のふるさと納税サイトを利用いたします。資料の上の図の③にありますように、24時間いつでも寄附の納付手続きが可能となります。資料の上の「クレジットカードによる寄附の方法」という所ですね。寄附を申し込みます。そうすると、クレジットカード寄附に必要な支払番号、確認番号の連絡がきます。その番号を使って、「Yahoo!公金支払い」ウェブサイトに行くと、入力して、そうしてそれが入金されるという、こういうシステムですね。

 しかし、①の寄附の申し込みですね、ここの部分は引き続き電話等でお願いする形でスタートするんですけれども、できればこれは近日中に、インターネット上で手続きができるように調整していこうと思っています。また、資料の下の図にあるように、これまで通りの納付書による、こういう払い込みも可能であります。

 インターネットの活用というのは、広く多くの方々から少額の寄附を集めることに有用なツールでありまして、多くの方々からの寄附を期待しています。今後は、インターネットの特徴を十分に活用できるよう、フェイスブック等のソーシャルネットワークを利用した広報を行っていきます。

 また、これを機会に、誰もが親しみやすく、かつ神奈川をイメージしやすいように寄附金の愛称を「かながわキンタロウ寄附金」といたしました。かながわキンタロウ寄附金は、こういうメニューがありますね、この資料、お配りした記者発表資料の裏側、かながわキンタロウ寄付金の活用メニュー、いろんなものがあります。水源環境の保全とか教育環境の整備、神奈川県まなびや基金とかですね、こういったもの、使途を指定しての寄附、これも受け付けられますし、また使途を指定しない寄附というのも幅広く受け付けております。こういった寄附文化というものを、何とか早く根付かせていきたいなと思っているところです。

 

(かながわ国際ファンクラブ「KANAFAN STATION」が12月1日にプレオープン!)

 続きまして、かながわ国際ファンクラブ通称KANAFANの「KANAFAN STATION(かなファンステーション)」が12月1日にプレオープンいたしますので、お知らせいたします。

 今年の5月に、留学生など神奈川に親しみを持つ外国人の方々や、そうした方々を支えるNPO団体、ボランティア等の集まりでありますかながわ国際ファンクラブを立ち上げました。外国人留学生の就職支援や交流支援など、総合的な支援に取り組んでいるところです。

 このたび、このファンクラブの交流拠点として、12月1日午後、県民センター2階にKANAFAN STATIONを来年4月の本格開設に向けて、プレオープンいたします。今後、このステーションでは、留学生等を対象とした就職セミナーや、日本人家庭との交流会など、支援事業を随時開催しまして、多くの外国人の方々と神奈川県民のつながりをさらに深める取組みを展開してまいりたいと考えています。

 また、今回のプレオープンを記念し、同日12月1日、15時からの交流会には、私も参加する予定にしております。

 

(ハラスメントのない職場づくりを神奈川から)

 次は、メッセージ「ハラスメントのない職場づくりを神奈川から」とパワハラ110番についてです。

 パワハラや職場での嫌がらせ、いじめなど職場のハラスメントが大きな社会問題となっています。かながわ労働センターにおける労働相談の窓口でも、職場の人間関係に関する相談が急増しております。そこで、県は職場のハラスメント相談強化週間を設定することといたしました。そのスタートに当たりまして、本日、私から「ハラスメントのない職場づくりを神奈川から」というメッセージを発表いたします。また、相談週間の期間中パワハラ110番を設定しまして、相談に対応いたします。それでは、資料1をご覧ください。

 

 ハラスメントのない職場づくりを神奈川から

 パワハラや職場のいじめ、嫌がらせ、セクハラなどの「職場のハラスメント」が社会的な問題となっています。かながわ労働センターに寄せられる「職場のハラスメント」に関する相談も5年間で倍増しています。

 「職場のハラスメント」は相手の尊厳や人格を傷つけ、さらには心身の健康を害し、深刻な場合は自殺に至るなど、働く人のいのちを危険にさらすこともあります。また、職場風土を悪化させ、職場全体の士気を低下させるなど、企業の生産性の低下にもつながる問題です。

 ハラスメントは単に当事者の個人的な問題ではありません。ハラスメントを行った本人はもちろん、社内の問題を放置していた場合などは、企業も責任を問われることがあり、予防や解決に向けた取組みが求められています。

 県は、“いのち輝くマグネット神奈川”を目指しています。ハラスメントがなくいきいきと働くことができる職場づくりは、働く人のいのちを輝かせます。それは、企業の魅力の源ともなり、人やものを引きつけるマグネット力を高め、経済のエンジンを回すことにもつながります。

 働く人も企業も、自分の職場を見つめ直し、ハラスメントのない職場づくりを神奈川から進めましょう。

 平成24年11月27日 神奈川県知事 黒岩祐治

 

 続いて、資料2をご覧いただきたいと思います。具体的な取組みとしましては、かながわ労働センターにパワハラ110番を開設しまして、職員が相談に応じます。期間および相談時間は、資料記載の通りであります。一人で悩まないで、ぜひ、相談していただきたいと思います。今後も中小企業パワハラ対策マニュアルを作成するなど、ハラスメントのない職場づくりを目指した取組みを展開してまいります。

 

(性同一性障害により戸籍上の性や氏名を変更した方からの資格・合格証明書等の発行申請への対応について)

 次に、「性同一性障害により戸籍上の性や氏名を変更した方からの資格・合格証明書等の発行申請への対応について」であります。

 実は、県民の方からお便りを頂きました。性同一性障害の県民の方からなんですが、変更後の氏名で証明書等の発行をしていただきたいというお手紙でした。一部ご紹介しますと、この方、「性同一性障害のため、改名、戸籍の変更をしています」と。「証明書の再発行に当たって、改名後の名前の使用をお願いしたのだけれども受験時の名前でしか発行できませんと回答を頂いた」ということです。その名前、前の名前でしか証明できないと、「職場に提出するのにあまりにも大きな不利益を被ります。新たに新しい性として雇用された会社に、改名前の証明書を提出するのは不本意極まりないことであります」と。「どのような理由で受験時の氏名にこだわるのか」ということ、こういう問題が寄せられたわけです。それで、調べました。これまで本県では、資格取得時もしくは合格時の氏名でしか証明書等を発行しないケースもあったということなので、今後、本県は、性同一性障害の方に配慮しまして、所要の手続きを経て、変更後の氏名で、資格・合格証明書等の発行ができるようにいたしました。

 このことを今後広く庁内に周知するとともに、対外的にもアピールしていきたいと思っています。こういうふうなことも、県民の方からのお便りで初めて知ったわけですが、人権ということもありますから、配慮していきたいと思います。

 

(第3回かながわ観光大賞の受賞者が決まりました!)

    次に、かながわ観光大賞の受賞者の決定についてであります。

 県は、平成22年度から本県への誘客や地域活性化などに大きく寄与し、他の観光振興の取組みの励みとなった事業者等を表彰するかながわ観光大賞を実施しています。このたび、今年度の受賞者が決定いたしました。今年度、新たにグランプリを創設し、知事である私が初めて審査委員長を務めました。それぞれのプレゼンテーションに魅力的なものが多くて、審査がかなり難航したんですけれどもね。

 グランプリは、カップヌードルミュージアムとなりました。昨年9月のオープンから、既に100万人を超える来館者を集めまして、本県の新たな、大きな観光資源となっています。さらに今後も、周辺への波及効果を含めて誘客効果が期待できるんじゃないだろうかということであります。このカップヌードルミュージアム、安藤百福(あんどう・ももふく)という人のライフヒストリーです。「クリエイティブシンキング」というコンセプトは、体験型で伝わってくるということがあって、私も行きました。終わって出てくると、自分もやっぱり頑張らなきゃいけないなというか、勇気をもらうというかね、非常にいいミュージアムでありました。私も、いろいろな所で宣伝をしているんです。そういったこともグランプリに選ばれた背景にあると思います。

 部門別の大賞ですけれども、魅力ある観光地づくり部門として、小田急箱根ホールディングス株式会社の、スイーツを切り口として女性の心をつかんでいる、箱根スイーツコレクション。

 観光による地域活性化部門は、一夜城ヨロイヅカファームの民間企業と地元農業者・行政が連携した取組みであります。一夜城ヨロイヅカファームというのは、パティシエの鎧塚(よろいづか)さんがやってらっしゃるわけですけれども、私も、行った時に、もうすごい人が並んでいて、大変なにぎわいでした。マグネットといったら、まさにこれこそマグネットだなと。それと「医食農同源」ということをずっと言っていますけれど、ここでのスイーツというのは、基本的にはそこで作ったり、周辺の農家が作っていらっしゃるものを使っているということであり、まさに「医食農同源」のコンセプトに非常にふさわしいということもありまして、私もいろいろな所でアピールをしているところであります。

 外国人観光客部門は、民宿経営を通じて、過去28年間に75カ国から11万人を超える外国人観光客を受け入れている、富士箱根ゲストハウス代表の高橋正美さんの受賞が決まりました。なお、個人の受賞者はこれが初めてであります。この方、去年の“対話の広場”で、発表していただいた方です。外国人が、本当に気楽な形で寝泊まりできる、そして皆がそこで交流ができて、そして日本文化、人情みたいなものを味わって帰るということを、民間で長年にわたって一生懸命にやってこられた、こういう方の活動というのは非常に貴重だなあと思いました。

 さらにですね、本来は賞はここまでだったんですけれども、先程も申し上げたように審査が難航したということの中で、どうしても賞を差し上げたいということになったのが、一般社団法人秦野市観光協会。そして、審査委員特別賞というものを新たに作りまして、授与することになりました。県内の観光協会の模範となる取組みということであります。いろいろな仕掛けをやっていたりとか、スタンプラリーだとか、いろいろな所を巡って行けるような事業をやっていたりとかね。それから、韓国の友好都市と連携によっていろんな商品を紹介したりとか、さまざまなことを観光協会が中心となってやっているという、そういう取組み。こういうふうにやってくると、地元のマグネット力というのがかなり増してくるんじゃないのかなという、審査委員みんなの思いがありましたので、特別賞というものをあえて作って授与することにいたしました。表彰式は12月14日、県庁で執り行います。

 

(平成25年度大学発・政策提案制度 提案募集をスタート!)

 次は、「平成25年度大学発・政策提案制度 提案募集をスタート!」についてであります。

 県は、高度な専門性を有する大学との連携により、多様化、複雑化する県政の課題を解決することを目的として、県内の大学から、県政にかかわる新たな政策の提案を広く募集しています。その中から優れた政策については、大学と県が協働で実施することにしています。資料の別紙にこれまで採択した事業の一覧を掲載しています。制度がスタートした平成21年度から、これまでの4カ年で、37大学から100件を超える提案を頂きまして、このうち17件の提案を採択し、大学と県が協働して事業を実施しています。 

 平成25年度の応募受付期間は来年の4月1日から5月31日までです。今回の募集では、提案内容に関係する県関係課をご紹介し、打ち合わせを設定するなど、政策提案についての事前相談に対応することといたします。この事前相談は12月3日からです。

 頂いた提案の中から、7月中旬に予備審査を行った上で、大学に提案内容をプレゼンテーションしていただく公開コンペを8月下旬に行います。公開コンペでは採択する提案を決定しまして、公開コンペに引き続き、採択された提案の提案者である大学を、私が表彰します。

 「いのち輝くマグネット神奈川」の実現のため、県を取り巻くさまざまな課題について、大学の知見を生かした政策の提案を期待しているところであります。

 

知事出席主要行事

 あとは、いつもの通りの知事出席主要行事メモです。

 その中で一つコメントをいたしますと、あした28日水曜日の10時10分から、ノリス・キャピタルCEOのジョン・ノリス氏が来庁されますので、懇談いたします。ジョン・ノリスさんというのは、FDA、アメリカの食品医薬品局の元次官です。FDA退官後に、ノリス・キャピタル社を設立されました。医療分野に関する日米の規制遵守について、多くの企業にコーチングを行うなど、日米企業の関係向上に大きく貢献されています。当日は、国際戦略総合特区の取組みの紹介や、ライフサイエンス関連産業の国際動向などをテーマに懇談いたします。会談の冒頭の写真撮影は可能ですから、ぜひ取材いただきたいと思います。

 このライフイノベーション国際戦略総合特区を前進させるために、私は非常に重要な人物だと思っている人であります。

 

質疑

(かながわ国際ファンクラブ「KANAFAN STATION」が12月1日にプレオープン!について)

記者 かながわ国際ファンクラブなんですけれども、これは場所の提供ということで、県のスタッフが常駐されるとか、そういう形にはなるんでしょうか。

国際課長: 県事業ですが、県の委託事業としまして、委託をした方が常駐するという形です。

 

(性同一性障害により戸籍上の性や氏名を変更した方からの資格・合格証明書等の発行申請への対応について)

記者 性同一性障害の方の資格合格証明書の発行申請なんですけれども、これは県が発行するということですよね。

知事 そうです。県が。

記者 どのくらいの資格の種類があるのでしょうか。

知事 最近、皆さんから質問がいっぱいありますけれど、資格を偽っていたという人がたくさんいるという話が出ました。いろいろな所で資格を本当に持っているのかどうか、合格証明とか資格証明とかいうのをいろいろな所で求められている場合もあるだろうという中で、こういった問題も浮かび上がってきているということです。人権に配慮して対応しようということです。資格って全部で何種類ありますかね。

知事室長: ちょっと把握していません。たくさんあります。

記者 例えば、国家資格とかも同じようなことがあるのではないかと。

知事 これは取りあえず県が出している資格・合格証明書について、こういう対応をしましょうということですね。

記者 だから国にも同じようにしたらいいとか、そういった提案をされるとか。

知事 大きな問題になるかどうか、取りあえずちょっと様子を見てます。県にそういう話があったので、県は対応しましょうということですね。

記者 今の質問の続きなんですけど、この性同一性障害の変更後の氏名で証明書を発行するっていうのは、全国の自治体の中でもかなり画期的なことなのか、あるいは結構やられているのか、その辺の状況を知りたいんですけども。

調査課長: 今、データを持っていません。

知事 全国のを調べて、後でご連絡します。

記者 最も人数の多い資格っていうのは。主立った資格っていう、すいません、不勉強で申し訳ないんですけど、県の資格といって。

調査課長: ふぐ包丁師なども県の資格です。

記者 この方のケースではどういう資格なんですか。

知事 この方のケースの場合、ちょっと、プライバシーの問題もありますので、伏せておいた方がいいと思います。

記者 要は都道府県が出す資格っていうことですよね。国家資格ではなくて。

知事 そうです、県が出す資格です。県が出す資格で一番数が多いのは何だろうね。

記者 例えば、どんな。

知事室長: クリーニング師、先程の・・・。

調査課長: ふぐ包丁師。

知事室参事: 建築だと二級建築士ですね。

記者 あとは准看護師とかもそうですね。

知事 准看護師、そうですね。

記者 あの、よろしいですか。「わたしの提案」で届いて、今回たまたまこういう対応をされたようなんですが、今までもどこかの段階ではねられちゃってた、みたいなのっていうのは把握されているんですかね。

知事 今回、調べたんですよね。そうしたら、バラバラだったのかな。

人権男女共同参画課長: 今回、3カ年分調べまして、今のところ分かっている範囲で4件ございました。ただ、証明書ということであれば、この前に1件、変更後の名前できちんと出しているケースはございました。はねられているケースはございませんでした。

記者 すいません、4件って、何が4件なんですか。

人権男女共同参画課長: 性同一性障害にかかわる、氏名であるとか性別であるとかを変えた方から、登録内容を変更してくださいという申請がありました。

記者 いつから、4件。

人権男女共同参画課長: 3カ年分調べました。

記者 この方を含めて4件ということですか。変更しているのは。

人権男女共同参画課長: そうです。

 

(政党党首と地方自治体の長との兼任について)

記者 総選挙の関係なんですけれども、ご存知の通りと思いますが、今度は滋賀県の嘉田知事が、新党を設立するということをおっしゃっていて、でまあ、人によっては、知事と、そういう政党の党首というのを兼任するっていうことは、二つもできることなのか、辞めた方がいいんじゃないかというようなことをおっしゃる方がいるんですが、こういった、政党と、地方自治体の長が政党の長になることについて、ご感想等あればお願いできますでしょうか。ご見解とか。

知事 昔もありましたよね。あの飛鳥田市長というのは社会党の委員長じゃなかったでしたっけ。そうですよね。やっちゃいけないってことじゃないんだよね。でも、私からすればよくできるなあというか、知事職だけでも大変忙しいですけれどもね。その中で両方できるというのはまあすごいことだなと思います。嘉田さんも何か突然出てきましたね。

記者 知事はそういうお考えは。

知事 ここで私が「じゃあ私も新党つくります」と言ったらビッグニュースになるかな。まああり得ないですね。しかし、「脱原発」という言葉で思い出すのは、前、産経新聞のフォーラムで、私の隣に石原知事がいて、各県の知事、森田知事もいたし、上田知事もいて、そこで私が「太陽光発電だ」と言って、「脱原発だ」って言った瞬間に横にいた石原さんが「反対」って言いましたからね。

記者 ございましたね。

知事 生々しく覚えてます。で、僕は「『反原発』じゃなくて『脱原発』って、今の原発に依存しすぎているエネルギー体系を早く脱していかなければいけないという意味で『脱原発』と言ってるんですよ」と言ったんだけれども、「反原発だ」とワーッと言われた。私もあの時は、「だから、原発全部やめちまえと言ってるんじゃないんですから、石原さんが言ってるのと本当は同じことなんですよ」と言ったけれども、全然聞く耳持たなかったですからね、あの時はね。

 「脱原発」も「原発維持」も同じところでやってるというのは、何だかよく分からないですね。滋賀県知事が「脱原発だ」と言うのでそれを結集しようというのも、分かるようでよく分からないですよね。「脱原発」ということは、一体何のことを言ってるのかということ。もう1回言葉の定義をしっかりしなければいけないんじゃないですかね。私があの時「脱原発」と言ったのは「反原発」とは違いますと言ってたんですからね。「原発依存を脱していこうという意味の『脱』です」と言ってたんだけれど、どうも「反原発」と言う人が今「脱原発」という言葉を使っていて、その辺の言葉の定義はかなり曖昧模糊(あいまいもこ)となっているんじゃないかな。結果的には原発を維持すると言う人と、原発をやめようと言う人が、実は同じ政策だって言ってるという、こういう感じじゃないですかね。

 

(在日米海軍の夜間禁酒令について)

記者 米兵の関係なんですけど、横浜でも夜間の外出禁止時間帯に事件がありまして、禁酒令を出したというようなニュースも流れているようなんですけれども、そのへんの対応についてはどのようにお考えでしょうか。

知事 そうですね、実はきのう、沖縄県知事と実は会談をしたんですね。沖縄では、もう本当に続発していて困っているというふうにおっしゃっていました。神奈川でもそういうことは同じようにあるんだ、基地問題については、第一の基地の県と、神奈川、第二の基地の県ということで、同じような悩みがあるんだという中で、地位協定見直しということを協調してやっていきましょうということを改めてお話をしたところでありました。この禁酒令っていうのは、ちょっと私は驚きましたね。そこまでやるのかというか。しかし、そこまでやらなきゃいけないぐらい、米軍の中にそういう連中がいるということ、本当に情けない状況だなあと思いますね。せっかく、在日米軍の多くの軍人たちが、東日本大震災の時、「トモダチ作戦」で、一生懸命、被災地復興のために頑張ってくれたというようなこともあった。それから、まさにこの日本の防衛に対して非常に大きな役割を果たしてくれているという、そういうまじめにやっている米兵がたくさんいる中で、ごく一部の人間が、そういう不祥事を起こすということで、全体のイメージの悪化につながってくる、日米の大きな信頼関係にもひびが入ってくるというのは、本当に由々しき事態と思っております。それをまた夜間外出禁止令だけでなくて、禁酒令まで出さなければいけないというのは、本当に情けない状況だなと思いますね。やっぱり地元としっかりと結び付いていくということも同時に必要ですからね。禁止、禁止という形じゃなくて、やはり信頼醸成というのがしっかりやれるような形で早く健全化していくということを求めたいですね。

 

(仲井眞沖縄県知事との会談について)

記者 あと、仲井眞さんとはどのようなお話をされたのかということを、それ以外に。

知事 前から仲井眞さん会うたびにおっしゃってたんですけれども、「神奈川は第二の基地の県だという割には、そんな感じあんまりしませんね」っていう話をよくされています。そして、「神奈川はどうやって、基地とうまくやっているんですかね」って。おそらく沖縄の場合には次々次々起こる問題が表面化して、そしてその基地に対するいろいろな感情がこう一気に込み上げてくるということが続いているようですけれども。神奈川の場合にも、今年のいわゆるタッチ・アンド・ゴー、夜間離着陸訓練が強行されたりとか、飛行機の部品が落下してくるようなことがあったり、また、この間は米兵がお店で裸になったとかいうのがあったり、似たような事があることはあって、その都度その都度厳しく申し入れはしていますけれども、しかし全体のイメージからすれば、神奈川っていうのは比較的基地とうまくやっているという印象、仲井眞知事も持たれているようであります。で、どうやってそのうまくやっているんでしょうかって聞かれましたので、神奈川がやっているいろいろな取組みについてご説明をいたしました。米兵が近くの学校に行って英語の教育のお手伝いをしたりとか、知的障害児の施設に毎年パーティーに行って一緒になって交流をしたりとか。それから、夏のお祭りだとか桜まつりとか、そういうのでいろんな地元との交流しているというような、そういう地元と非常にいい形をつくろうとして頑張っていらっしゃる姿というものの積み重ねが実はある。だから、問題が起きた時は起きた時で抗議はしながらも、やっぱりそういう、中長期的な信頼醸成というのは、地元も含めてやろうとしているところがあるんですよっていう話をしてきました。仲井眞知事も一回ぜひ、そういう所を見に行きたいというふうにおっしゃっていました。

 オスプレイの問題については、「オスプレイは沖縄では飛びまくっている」っておっしゃってましたね。それで、「約束をしたことが、もう、ことごとく破られてる」っておっしゃってましたね。プロペラを垂直から前に向けたりとか、その逆もあるわけですよね。「どこでやるかっていって、いちいち決めてあったにもかかわらず、もうどこでも普通にやってる」、「もう冗談じゃないな」っていうことをおっしゃってました。そんな中で、「厚木にも持ってくるんでしょうかね」なんて言われましたけど、そこはまだわれわれは、そういう情報は把握してないと、そういうことがもしあるならば、しっかりと事前に情報を出してもらわなきゃ困る、きちんとした説明してもらわなきゃ困るというふうに言ってるんですよという話をしました。

 

(民間の准看護師養成について)

記者 准看の問題なんですけども、この間、大久保会長と、2年間延長するということで合意されたんですが、今の医師会とは、マイカルテの委員を出してなかったりとか、あと医学部の構想なんかにも反対してたりして、そういう中で、あれをきっかけに医師会との関係改善というですかね、その一つのきっかけになるとお考えでしょうか。

知事 いや、あれは非常に大きなことだったと思いますね。准看養成停止問題っていうので、やっと医師会と合意ができたということは、私としては非常に画期的なことだったと思っています。それぞれ、ほかの、いろんな問題の考え方、違いはあるでしょうけれどもそれはそれでしっかり話し合っていけばいいなと思っています。最大の懸案だった准看養成停止問題っていうものに一つの道筋ができたという中で、やっぱりこれから新たな関係をしっかりと構築していきたいと思っています。

 この間、大久保会長とも2回も握手をさせていただきましたけどね。会った瞬間に握手したのとともに、別れ際にもまた握手しましたけれども。やっぱりいがみ合っていても、県民のいのちというものに対してどう向き合うのかという最大のこと、これを置き去りにしていがみあっててもしようがない。県民に対して非常に不利益になることであるから、考え方の違いは違いとしながら、しっかりと話し合いしながら進めていきましょうということでありました。

 

(仲井眞沖縄県知事との会談について)

記者 沖縄県知事との会談は、電話で。

知事 電話じゃなくて、きのう、沖縄に行ってたんですね。沖縄をはじめとする南方諸地域で戦没された方々の追悼式が、神奈川の塔であったんですね。実際には神奈川の塔の前でやるはずだったんですけれども、ちょっと天候が悪くて近くの施設の中で行いました。そのために沖縄県を訪れましたので、その折に私の方から仲井眞知事を表敬訪問したということですね。

 

(以上)

 

神奈川県

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