定例記者会見(2012年8月3日)結果概要

掲載日:2012年8月6日

発表事項 

(ベトナムでの栄養士養成に向けて県立保健福祉大学が支援)

 はじめに、ベトナムでの栄養士養成に向けて県立保健福祉大学が支援するということについてであります。

 ベトナムのハノイ医科大学では、来年10月にベトナム初の栄養学部を開設することとしておりまして、学部開設に向けた指導者養成講座が本年10月に開設されます。県立保健福祉大学は、この栄養学部について、教員による講義の実施や共同研究の実施、研修の受入れなど、社団法人日本栄養士会および十文字学園女子大学と連携・協力し、支援していく予定であります。なお、指導者養成講座は味の素株式会社の寄付により開設されるもので、本日、現地で行われる講座開設の調印式において、中村丁次(なかむら・ていじ)学長が記念講演を行うのでお知らせいたします。

 このようなアジア地域の栄養問題などの課題に、保健福祉大学の保健福祉医療の専門人材育成のための知見を生かした国際貢献の取組みができるということは、大変意義のあることだと思っています。

 

(ホームヘルパー修了証明書取得の際の本人確認)

 続きまして、ホームヘルパー修了証明書取得の際の本人確認についてであります。先月5日の会見で、国から「神奈川県からの提案を受け入れ、ヘルパー修了証明書取得の際に、本人確認を行うよう都道府県に対して通知する予定である。」と連絡を受けたことをお話しいたしました。7月31日付で国から通知が出されました。確認方法等は基本的に本県の提案内容に沿ったものでありました。

 具体的には、事務連絡の中ほどにあります通り、介護職員基礎研修や訪問介護に関する研修等についてで、住民票、健康保険証などにより本人確認を行うというものであります。準備が整った都道府県から順次実施し、平成25年4月1日までには実施できるよう求めています。提案県である本県としては、速やかに対応するため、8月中に指定研修事業者に対し、順次受講者の本人確認を行うよう通知を出す予定であります。

 知事出席主要行事メモは、ご覧の通りであります。

 

質疑

(ベトナムでの栄養士養成に向けた県立保健福祉大学の支援について)

記者 ベトナムの関係なんですが、こういうお話になったいきさつ、経緯と、あと、今後の具体的にどんなことを10月からやっていくのかをちょっと教えていただければ。

知事 はい。アジアの栄養問題について、保健福祉大学の中村学長は、以前からそういう課題を認識しておりまして、研究活動などを行ってきたんですね。その中で、ベトナムについては、十文字学園女子大学の山本茂教授とともに、教育や研究の必要性について訴え、政府などの活動を支援してきたという経緯がありました。この活動により、ハノイ医科大学で栄養士養成のための学部が開設されることになったために、栄養学研究と栄養士養成に関して長い歴史を持つ日本の知見を生かした国際貢献活動の先駆的役割を、県の保健福祉医療の専門人材養成の拠点である保健福祉大学として民間とも連携・協力しながら担っていく必要があるという考え方によって、今回こういう形になりました。このあとですね、来年10月から始まる栄養学部では、4年制のうちの1年次、2年次に、一般教養と基礎医学についての教育が行われて、3年次、4年次に専門教育が行われる予定とされています。その専門教育の中で、栄養学についての講義の一部を本学の教員が担当することになる予定です。教員の派遣は、本学での業務に支障のない範囲での対応と考えておりますが、具体的な人数や体制は未定であります。共同研究は、例えば「ベトナムにおける栄養学教育のモデル構築について」とかですね、「開発途上国における栄養問題」といったものになるのではないかということであります。以上です。

記者 ちょっと細かい点で恐縮ですが、県立保健福祉大学として海外のこういう研修というのは初めてになりますか、今までもあるのでしょうか。

知事 こういう形で外へというのは初めてじゃないですかね。今まで海外から学生さんを受け入れたりというのはありますが、こちらから出掛けていって、向こうの講座を担当するというのは初めてですね。

 

(ホームヘルパー修了証明書取得の際の本人確認について)

記者 あと、ヘルパーの方ですが、知事が厚生労働省に乗り込んでという話があったと思いますが、早く全国的な流れになったことについて、改めてお考えをちょうだいできますか。

知事 そうですね。たまたまあのオウム真理教の菊池直子容疑者が逮捕された時に、この神奈川県内で逮捕されたわけですけれども、ヘルパーとして働いていたと。しかし、偽名で資格を取得していたので、分からなかったということがありました。

 偽名でも資格が取れる。今までそういう事態、あんまり皆さんは知らなかったと思いますけれども、そういう事態を知ったらどうなるのかなと。ヘルパーさんというのは、一人暮らしの高齢者の家の中に入っていったりするわけでありましてね、非常にプライバシーの中核にまで迫っていくような人が、どこの誰だか分からないというのは非常に不安じゃないのかなと思いましたので、これを本人確認をすべきだということで、厚生労働省の辻副大臣の所に話に行ったということでありました。最初はなかなかご理解いただけませんでしたけれども、やっぱり対応しよう、検討しようということになりまして、比較的早い対応だったなと思っています。こういうことによって、介護保険制度の信頼感、信頼性というものがさらに確かなものになっていくことを期待したいと思います。

 

(ベトナムでの栄養士養成に向けた県立保健福祉大学の支援について)

記者 ベトナムでの栄養士養成について、味の素の寄付の中身、それと味の素がそういった形に加わってきたことの経緯というのは、教えていただけますでしょうか。

知事 その辺、事務局答えられますか。

県立保健福祉大学企画課長: 味の素は、これまでもアジアでいろいろな貢献活動をされている中で、今回ハノイ医科大学でこういう学部ができるということに当たりまして、そのための指導者養成講座を味の素の寄付により開設するということになったというふうに伺っております。

記者 その寄付の中身については。

県立保健福祉大学企画課長: 寄付は、講座開設に当たっての資金を提供しているのではないかと思うのですが、その辺は、ハノイ大学と味の素の関係の中ですので、詳しい契約の内容等は、こちらでも承知していません。

記者 分かりました。ありがとうございます。

記者 すみません、この栄養欠乏症と栄養過剰症というのは、具体的にはどういう病気ですか。

県立保健福祉大学企画課長: はい。栄養欠乏症というのは、要は食糧難で、栄養が足りていないというもの。それから栄養過剰症というのは、過剰に栄養を取っていて、日本でいう生活習慣病のような肥満などです。そういう両面の課題が出てきているということです。

記者 このベトナムでの栄養士養成、この指導者養成講座というのは現地でやって、内容的にはどんな感じのものになるのでしょうか。

知事 指導者養成というのは、まさにその栄養学というものを現地で教えるという、その指導者を文字通り養成するということになると思っていますけれどね。ですから、研究そのものは、さきほど申し上げたような、「ベトナムにおける栄養学教育のモデル構築」や、「開発途上国における栄養問題」などというものを共同研究し、養成講座では、現地で指導できる人を養成してくると。そのために、われわれがお力添えをするとこういうことだと思います。

記者 指導者養成講座を受講する方っていうのはどういう方たちを予定されているんでしょうか。

知事 それはどういう人ですか。

県立保健福祉大学企画課長:ハノイ医科大学では、栄養学の学部は無いんですけれども、栄養学を学んでいる医学の先生はいらっしゃるようなので、そういう方が来年の学部開設に向けて、その学部で一緒に教えていける方々を養成するということです。

記者 現地の教員の方。

県立保健福祉大学企画課長: そうです。現地の教員になる方を養成します。

記者 既に教員の方ではなく、今は学生だけれど・・・。

保健福祉大学企画課長: 学生とかちょっとその辺は、具体的にどういう方々が一緒にやるのかまでは把握していません。

 

(被災地の漁網受入れについて)

記者 すみません、ちょっと会見の内容とは関係ないのですけど、今、ちょっと外も騒がしいんですが、被災地の漁網受入れの件ですが、7月の26日に現地で説明会をして、その後、現地とのやり取りというのはどういう状況になっているのかということと、あと、きょう反対されている方たちが知事に要請書を持って来庁するということなんですけれども、そういった反対の声というものに対してですね、知事の今後のどういった形で納得してもらおうとしているのか、考えをお聞かせください。

知事 はい。今、大楠連合町内会役員の方々に私たちが提示した案、それを町内会で検討されている最中であります。私たちは今、答えをお待ちしているという状況です。反対する人たち、私にとってはなぜ反対するのかよく分かりませんけれど。「焼却するな」というようなお言葉を頂いてたんですけれども、「焼却しない」ということをお答えしているし、今回受け入れる漁網というのは100ベクレル以下、いわゆる放射性物質に汚染されていない。しかもわれわれが岩手県洋野(ひろの)町の漁網を調べたところ、100ベクレル以下どころか不検出という。それをそのまま埋めるということですから、放射能の拡散にもならないという。皆様からの、現場からのご要請を受けて、それに対応しようと思ってわれわれは必死に知恵を絞って、この漁網受入れというご提案をしているわけであります。

 それに対して、われわれの立場としては、もともと地元の皆さんへの説明が足りなかったと、順番が逆になったということで、皆様のおしかりを頂いたわけですから、今回そのことについてきちっとおわびをして、それで地元の皆さんに、新しい案をご提示しているということですから、地元の皆さんとの話し合いというものを、これからも大事にしていきたいと思っています。

記者 反対している人たちだったりとか、あと、県民に対して、地元以外の人たちに対して、知事のそういった考えを説明する場っていうのは、考えられているんでしょうか。

知事 まずは地元ですね。地元の皆さんがどういうふうに反応されるかということ、それを何よりも何よりも最優先したいと思っています。

記者 その、最優先ということ、逆に言うと、地元とある程度話が進んだ後には、いわゆる地元以外の県民に対しても、何らかの説明があるということでしょうか。

知事 それはどうでしょうかね。地元の皆さんのご理解を得るということを、まずは、とりあえずは全力を注ぎたいと思っています。

記者 その先はまだ考えていないということ。

知事 考えていないです。

 

(神奈川のあり方検討会について)

記者 すみません。ちょっと関係ないんですけれども、大阪都構想がですね、衆院の方で審議入りしたということで、今、県の方もあり方検討会をつくっているんですが、都構想の法案がですね、今後の神奈川県のあり方のプロジェクトチームの方向性だったりとか、何かしらの影響を与えることっていうのはあるんでしょうか。

知事 いや、大阪都構想、まあ、都にはならないようですけれど、そのための国会の法律制定作業と、われわれの神奈川のあり方検討会の作業とは特にリンクするとは思っていません。

記者 今、プロジェクトチームの進ちょく具合はどうなんでしょう。秋口をめどにある程度方向性ということなんですけど、そろそろ、形だったりとか、具体的な神奈川のモデルっていうのは出てきてるんでしょうか。

知事 この問題については、これまで神奈川県の中でも随分、研究を重ねてきた話ですね。ですから、今までどういう研究をしてきたかということを整理しながら、今この時点でどういうふうに新しいあり方をつくっていけばいいのか、その辺のかなり大詰めの議論になっているところです。

 

(第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)について)

記者 緩い話で恐縮ですが、オリンピックが後半戦に入っておりますが、これまでの活躍ぶりと神奈川にゆかりのある選手と絡めてご感想をうんぬん、いいですか。

知事 最近、ちょっと睡眠不足気味ですね。やっぱり見ちゃいますよね。この間も体操の男子の個人総合を、途中でもう大丈夫そうだからもう寝ようかなと思いましたけれど、やっぱり最後見届けたくなって、ずっと見てましたら3時まで起きてました。さあ、寝ようかと思ったら今度は何か興奮しちゃって眠れなくなっちゃった。というようなことがあって、オリンピック、しっかりと私も楽しませていただいています。これまでの日本選手、金メダルがちょっとね、少ないようですけれどもメダルそのものの数はなかなか多いということでね、かなり健闘していると。それはやっぱり正直うれしいですよね。これからも後半、またいい成績が出ることをね、祈っていきたいと思っているところであります。神奈川ゆかりの選手っていうのは、水泳の立石さんに銅メダル取っていただいた。これはやっぱり良かったですよね。あと、なでしこジャパンの中にもね、たくさんいますからね。さらなる活躍を祈りたいところですね。

(以上)

 

神奈川県

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