定例記者会見(2012年7月26日)結果概要

掲載日:2012年7月27日

発表事項

(「いじめは絶対に許しません!大切な子どもたちを守るために!」緊急アピール)

 まずはじめに、「いじめを絶対に許しません!大切な子どもたちを守るために!」について、緊急アピールを発表いたします。

 

 いじめは絶対に許しません!大切な子どもたちを守るために!

 いじめが背景となって子どもが自殺するという悲しい事件が起こっています。いじめを防止し、子どもたち一人ひとりの「いのち」が輝くかながわを目指して、県民の皆さんとともに行動します。

 子どもたちへ

 今、いじめをしている人はすぐにやめてください。いじめは決して許されません。いじめられている人は、傷つけられ、人間としての大切な権利を奪われています。

 今いじめを受けている人は、一人で悩まずに周囲の大人にすぐ相談してください。あなたのそばには、あなたのことを大切に思っている人がたくさんいます。

 いじめに気がついたら、勇気を持って、学校の先生や保護者など周囲の大人に知らせてください。いじめを見て見ぬふりをすることは、いじめを認めることになります。

 保護者の皆さんへ

 お子さんの様子を注意深く観察し、気になることがあったら、学校や関係機関に相談してください。家庭の中でも、いじめについて、よく話し合ってください。

 地域の皆さんへ

 いじめについて、地域の大人全員が当事者として向き合っていきましょう。子どもたちを守り、子どもたちのためにできることを、「県民総ぐるみ」で取り組んでいきましょう。

平成24年7月26日 神奈川県青少年総合対策本部長 神奈川県知事 黒岩祐治

 

 なお、本県の知恵袋会議の委員もお願いしております、柔道の山下泰裕さんが会長を務めている、公益財団法人 神奈川県体育協会におきましても、昨日「ストップ!いじめ」緊急アピールを出しました。いじめは、フェアプレーの精神に反するひきょうな行為であることを、スポーツを愛する方々へのメッセージとして、協会に加盟している競技団体などに配付し、あらゆる機会をとらえて周知を図るということであります。

 

(スマートオフィス・スマートファクトリーの普及に向けた取組みについて)

 次に、スマートオフィス・スマートファクトリーの普及に向けた取組みについてであります。

 スマートオフィス・スマートファクトリーとは、太陽光発電設備や蓄電池を組み合わせてエネルギーの需給管理を行うスマートエネルギーシステムを活用し、エネルギーの効率的利用を可能にしたオフィスや工場であります。県は、このスマートオフィス・スマートファクトリーの普及を促進するため、スマートエネルギーシステムの実証と、産学公の共同研究開発による中小企業の関連産業への参入促進に取り組んでいます。

 このたび、県産業技術センターにシステムの設置が完了し、8月1日から実証運用を開始することとなりました。また、共同研究開発に参加する企業を決定したのでお知らせいたします。

 まず、資料の1、スマートエネルギーシステムの実証運用開始についてですが、太陽光発電に加え、蓄電池とEVに蓄えた電気をスマートコントローラの自動制御によって効率的に利用することにより、系統電力、つまり商用電力の使用最大電力を昨年度比で15パーセントカットすることを目指します。系統電力の使用最大電力がカットできれば、基本料金を抑えることができるなどのメリットがあります。今後は、システムの導入効果を、中小規模の事業所に対してPRし、スマートオフィス等の普及を目指してまいります。

 2ページに移りまして、2、共同研究開発への参加企業の決定についてですが、スマートファクトリーの普及に向け、産業技術センターと共同研究開発に参加する企業を募集したところ、9社の応募があり、6社の参加を決定いたしました。参加企業と研究テーマについては、お手元の資料に概要を記載しています。

 決定したテーマの一つを紹介します。別紙の3、電力制御システムの構築等に関することで参加が決定しました株式会社リガルジョイントは、太陽電池および蓄電池を設置した工場で、エネルギー利用状況を測定して表示する「見える化」機能を構築し、そのデータを活用して効率的な電力制御システムの開発を目指します。今後、共同研究開発を進めるとともに、実証試験に協力してもらえる中小規模の工場を募り、来年度から実証を行い、スマートファクトリーの普及を促進していきます。

 これらの取組みを通じて、今後、スマートオフィス・スマートファクトリーが普及し、事業所や工場におけるエネルギーの効率利用が促進することで、かながわスマートエネルギー構想の実現に寄与することを期待しているところであります。

 

(「第1回神奈川県・米陸海軍意見交換会」の開催について)

 次に、8月2日木曜日に、神奈川県庁新庁舎第5会議室において神奈川県、在日米陸軍および在日米海軍の3者間で、初めての意見交換会を実施いたします。

 これは、当初5月22日に開催が予定されたものですが、急きょ延期となったことから、日程を再調整し、今般開催の運びとなりました。

 この意見交換会は、私と両司令官の3者で建設的な意見交換を行い、今後の協力関係などを話し合う場とするもので、今後も定期的に開催する予定にしております。意見交換実施後には、取材に応じます。その他、当日の取材方法等については、別途お配りする資料をご参照ください。

 

(黒岩知事との“対話の広場”地域版の開催について)

 次は、“対話の広場”地域版の開催についてであります。

 県内各地域に伺い、県民の皆さんと直接意見交換を行う“対話の広場”地域版、この秋、5会場で開催いたします。

 テーマの「マグネット地域」というのは、人を引き付ける魅力ある地域のことでありまして、参加者の皆さんと、地域の魅力づくりについて話し合いたいと思っています。今年度は、会場ごとにサブテーマを設定いたしました。地域の特徴や課題を踏まえ、地域県政総合センターから出された提案に基づいて私が選んだものであります。

 この資料の裏面ですけれども、県西地域は「地元農産物を生かした地域活性化をみんなで考えよう!」、湘南地域は「地産地消から始めよう。湘南の魅力発信!」、横須賀三浦地域は「食で創る地域の魅力」、川崎地域は「川崎再発見!自然と歴史」、県央地域は「宇宙でつながるまちづくりを『県央』から発信」となっています。

 当日は、サブテーマに関連する分野で活動されている方々の事例発表を交え、私の司会で進行してまいります。10月14日から11月14日まで県内5会場で、平日の夜または日曜日に実施いたします。詳しくは、県のホームページをご覧いただくか、各地域県政総合センターへお問い合わせください。“対話の広場”地域版が、地域の新たな魅力づくりのきっかけになるとよいと思います。昨年の参加者からも「知事と直接対話ができてよかった」というご感想も頂いておりますので、私も県民の皆さんと直接話ができることを楽しみにしているところであります。

(「神奈フィル ブルーダル基金」1億円突破!)

 続きまして、「神奈フィル ブルーダル基金」の1億円突破と感謝状の贈呈についてであります。

 去る7月17日に、ブルーダル基金コンサート「響け、オーケストラ~音楽の絆~」、これが県民ホールにおいて開催されました。当日は私も鑑賞しまして、菅井円加(すがい・まどか)さんをはじめ、豪華な出演者と神奈川フィルの素晴らしい共演を堪能いたしました。

 このコンサートは、チケット料金の4分の3を個人寄付としてブルーダル基金に組み入れることとしております。その結果、寄付金分として、1,163万1,000円がこのたび基金に組み入れられ、積立額が1億円を突破いたしました。当日は、会場ロビーでも多くのご寄付を頂きました。ご支援いただいた皆様に改めて深く感謝いたします。

 県は、目標5億円の達成に向けて、引き続き楽団と一緒に募金への協力を呼び掛けてまいります。また、30日には、ブルーダル基金に多額のご寄付を頂いた方々に対し、私から感謝状を贈呈いたします。贈呈式では、神奈川フィルの楽団員が、感謝の意を込めて、弦楽四重奏を演奏することになっております。ぜひ取材の方、よろしくお願いいたします。

(県立川崎図書館の現場訪問)

 次に、知事現場訪問について、何点かお知らせいたします。

 まず、7月31日火曜日、14時から県立川崎図書館を訪問いたします。川崎図書館は公立図書館で全国唯一の科学と産業に特化した専門図書館として、県内だけでなく、県外でも高く評価されております。大変ユニークな図書館で、年間約20万人の方にご利用いただいています。年間を通して、サイエンスカフェやビジネス支援トークといった特徴的な講座や展示などのイベントを実施し、多くの県民の皆様方にご参加いただいております。

 また、全国有数の社史コレクションを有しており、5月から6月にかけて、大阪府立中之島図書館との共同企画で「みんなで選ぶ社史グランプリ」を実施いたしました。当日は、職員の皆さんと、日ごろの取組みや今後の抱負などについて意見交換をしたいと考えております。

(ナノ・マイクロ産学官共同研究施設および東海道貨物支線の現場訪問)

 次に、ナノ・マイクロ産学官共同研究施設および東海道貨物支線の現場訪問についてであります。

 ナノ・マイクロ産学官共同研究施設、ナノビックは、超微細技術・超精密技術による研究開発に取り組む施設として、新川崎・創造のもり地区に川崎市によって、本年4月に開設されました。この施設を研究拠点とする、4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアム代表の松本東京大学副学長など、関係者の方々との意見交換も行う予定であります。

 また、京浜臨海部を通る東海道貨物支線については、貨物と旅客の両方を運ぶ貨客併用化の検討を行っています。検討ルート上にあり、国際戦略総合特区でもある殿町地区などを訪問いたします。

 いつものように知事出席主要行事メモをお配りしております。これについて特別に追加するコメントはありません。

 

質疑

(スマートオフィス・スマートファクトリーの普及に向けた取組みについて)

記者 スマートファクトリー・スマートオフィスの取組みなんですけれども、これは要するに夏場の一番暑い時期のピーク電力のカット効果をこれで見ようというねらいなんでしょうかね。8月1日から始まるというのは。

知事 基本的にそういうことですね。

記者 モニターで全部、削減効果とかがリアルタイムで刻々と映されるということなんですかね。

知事 基本的にそういうことになります。「見える化」ですからね。これ、使用最大電力のカットにより、基本料金を抑えることができ、太陽光発電の電力を活用することで、年間で約75万円の電気料金の削減効果が見込まれるというところですね。

 また、ピーク時の系統電力の使用を抑えつつ、必要な電力が確保できるので、工場の操業などで自由度が増して、作業の効率化も図ることができると。さらに災害の発生に伴う停電時において、最小限の電力を継続的に確保することができるなどのメリットがありますので、そういったことをですね、体感していただくということでありますね。

記者 知事自身も視察に行かれたりする予定は。

知事 今のところ特に予定は組んでいませんけれども、前に実証実験は見に行ったんですよね。県の産業技術センターでやっていた実証実験は見てまいりました。

 

(「いじめは絶対に許しません!大切な子どもたちを守るために!」緊急アピールについて)

記者 いじめの緊急アピールなんですけれども、大津市のいじめ問題がきっかけになっていると思うんですけれども、知事から見てですね、大津市のいじめ問題は行政側の対応がですね、混乱しているような面もあって、さらに警察が介入するような事態にもなっているんですけれども、改めてこの問題についてどういうふうに受け止めてらっしゃるかお聞かせください。

知事 そうですね、大変痛ましい事件だなということですね。これだけいじめという問題について、改めて全国で注目を集めたということでありますけれども、学校・教育委員会、これがアンケート調査で出てきていたという数々の事例について、細かな事実確認を怠っていたと。また、再度のアンケートを行っていたことを公表しなかった。そういったことが不信感をあおったということでありますよね。また、調査の方法や結果について保護者への報告が不十分だったというふうなこと。こういったあたりが、やはり大きな問題点だなということを感じているところであります。

 本県でもですね、去年の10月でしたかね、県民との対話の広場で、このいじめの問題について県民の皆さんと直接語り合いました。これはもともと、知恵袋会議のメンバーである柔道の山下泰裕さんが知恵袋会議の中で提言されて、「いじめの問題、こういった問題もやっぱり取り組むべきでしょう」、「『いのち輝くマグネット神奈川』って知事が言ってるんだから、こういった問題を撲滅するためにやっぱり取り組むべきでしょう」ということで対話の広場を実施いたしました。その時に、実際にいじめられた経験があるその子どもたちの生の声とか、学校の先生の生の声、率直な意見交換ができたっていうことがありました。ある意味、率直に語り合うということ、これはやっぱり非常に大事なこと。今回の出来事もそうですけども、いじめにおいていろいろな問題が起きたことを隠す、やっぱり、隠したくなりますよね、当事者なら。それを隠せば隠すほどさらに問題が大きくなっていく。やっぱりこういった問題は、率直に全部情報を開示しながら、一つの目標に向かってみんなで知恵を出し合っていくと、こういう姿勢がとっても大事なんだなっていうふうに思いました。語り合っていく中で、この間の対話の広場でも出てきたんですが、いじめていた人間がいつの間にかいじめられているっていうことにもなる。つまり、いじめている側といじめられる側っていうのは、実は瞬間的に変わることだってあるんだと。そういうことを、ある種、分かるだけでもね、いじめている時にもいじめられる子の気持ちが分かるかなと。相手の気持ちになるっていうこと、相手の目から物を見ることができるということ、こういうことがやっぱりいじめを無くしていくためには非常に大切なことなのかなと思いました。

 

(オスプレイの配備に対する渉外関係主要都道県知事連絡協議会(渉外知事会)会長としての考えについて)

記者 あした、渉外知事会で、オスプレイの問題で話し合いが行われると思うんですけども、これ、非常に、沖縄県とか山口県の地元では、やはり、非常に反発が強くてですね、渉外知事会としてもなかなか対応、で、政府は、引き続きそのまま、オスプレイの配備を進めようとしてますんで、非常に難しいと思うんですけど、知事の、今のところ、渉外知事会の会長としてはどのようにこの問題に当たろうとしてらっしゃるんでしょうか。

知事 そうですね。このオスプレイの事故が相次いだということについて、その安全性に対して非常な疑念を皆さん持っているわけですね。そのことについて、この事故原因は一体何だったのか、そして、その再発防止策はどういうふうにしているのか、それを住民の皆さんにしっかりと理解できるように説明することが必要なんだ、こういったことをわれわれ繰り返し求めてきたわけですね。ところが、そのオスプレイは、陸揚げをされてしまったということ。われわれが求めていることに対して回答が無いままに陸揚げを強行されたということについては、これも、配備先にありきというふうに受け取られてもしょうがないということであります。渉外知事会として、日米安全保障体制をしっかりと守っていかなければいけないだろうという中で、信頼をしっかりとつくっていかなければいけない。その時にやはりこういった疑念がある問題については、率直に応えてもらわなければこの信頼を続けることはできない。ですから、今回のこういった事態を、淡々と進んでいくと言っていることについては、これは非常に問題であるという問題意識を持っております。それが今度の会議の中でどういう話になるかということは、参加者の皆さんの議論の流れによって、それは見守っていきたいと思っています。

 

(第1回神奈川県・米陸海軍意見交換会について)

記者 オスプレイの関係なんですけれども、渉外知事会で今度そういったいろんな要請行動等されると思うんですけれども、それとは別に2日の米海軍などとの意見交換会では、オスプレイとかっていうのは、話にはなるんでしょうか。どういったことをメインに。

知事 神奈川県は第2の基地の県と言われていますね。沖縄に次ぐ第2の基地の県という中でしっかりと信頼関係というものを築き上げていかなければいけない。両司令官に個別にお目にかかりました。その中でお互いの信頼醸成、これを深めていかなければいけないだろうということを確認し、定期的に3者で開催し、率直に語り合う場をつくりたいということで申し入れた。たまたま5月22日に予定されていたんですが、例の厚木基地における夜間の離着陸訓練が強行されたというその日に当たりましたので、その日は開催できませんでした。しかし、いろんなことがあっても、日米の太いきずなというものは、やはり深めていかなければいけないだろうという思いの中で、日程調整をしていて、今度8月2日ということになったわけであります。当然オスプレイの配備の問題といったもの、これが出てくる可能性が無いわけでは無いですけどね。ただ、オスプレイの問題というのはアメリカの海兵隊のものでありまして、この3者というのは実は陸軍と海軍なんですね、今回は。ですから当事者ではないのでですね、その問題が例え出たとしても、深く「さあ、どうだ」という、展開はその場では無いということですね。

記者 そうなると知事としてはどのような、メインでどういうことを話し合いたいとお考えでしょうか。

知事 今度秋にビッグレスキューというのを予定しておりまして、その時に災害支援訓練という中で米軍の協力というものも仰ぎますから、そういったあたりの話も中心になってくると思います。

 

(本県におけるいじめに対する取組みについて)

記者 先ほども出ていたいじめの問題なんですが、大津市の問題で、既にご見解も頂いたんですけども、今後、施策としてですね、教育委員会と連携を深めていく中で、どのような取組みを、何かお考えがあれば。また、教育に関しては、教育臨調という、まああれは制度を見直していますが、制度に関する提言を求める機関ですが、そこで何かいじめに関してであるとか、何か具体的な今後の取組みについてお考えがあれば教えてください。

知事 この問題は、今、大津市の件で全国的に注目を浴びていますけれども、先ほど申し上げたように、神奈川県では前からこういった問題に取り組んでいたわけですね。私が前から申し上げている100万通りのいのちの授業というのは、まさにこういういじめ対策という意味もあります。つい先日も、神奈川県の井ノ口小学校に行ってまいりまして、私自身がいのちの授業を小学校4年生を相手にしてきましたけれども、その時に、葉っぱに、みんなになってもらおうと。葉っぱの目から見て何がどう見えるかな、みたいな話をしながら、みんなと対話しながら授業をしましたけれども、その時にやっぱり伝えたかったメッセージというものは、葉っぱから見た見方というのと、人間である自分から見た葉っぱというのは全然違うよねということです。「自分の目からだけ見ているものがすべてだと思うというのは、わがままって言うんです。独り善がりって言うんです。で、相手の目から物を見ることができる、それは優しさって言うんです。そうやって、自分の目で見る見方っていうのは大事だけれども、相手の目になって物を見るという訓練、それをみんながずっと続けていくことによって、優しい社会が出来上がっていくんじゃないのかな、それでこそ、いのち輝く社会になるんじゃないのかな、そうなったときに、やはりいじめっていう問題も克服されていくんじゃないのかな」ということを、私自身の授業の中で伝えたつもりでありました。

 先日、その授業を受けた子どもたちから感想文を送ってもらいましたけれども、まあ見事なくらいですね、私が伝えたかったメッセージをきちっと受け止めてくれたということについて感心をいたしました。

 ですから、こういった問題、神奈川県としてはこの100万通りのいのちの授業ということを展開する中で、いじめ問題にしっかり真正面から向き合って克服していきたいと考えているところです。

 

(震災がれきの受入れについて)

記者 被災地のがれきの受入れの点で伺いたいんですけれども、近く、県として新しい案を地元に提示されるということなんですけれども、今まで知事として、ありとあらゆる考えられる手段を、今、これから考えていくというお話だったんですけれども、現在ある程度県としての案がまとまったという中で、知事としての今のお気持ちというか考えを聞かせてください。

知事 まあ、もともとね、これだけ難航したというところの原点としてはね、私自身が去年の暮れに、地元の皆さんにまず最初にご説明する前に、県議会でがれきの受入れをしたいという表明をしたというところ、それが地元の皆さんに非常にご迷惑をお掛けしたということにつながったということについて、深く反省をしています。

 私としては、地元の皆さんのご了解を得た上で受け入れたいという、そういう言い方をすることによって、議会でそれを言った後、しっかり自分の目で被災地の現状を見た上で、地元の皆さんにもしっかりご説明しようかなと思ったんですが、やはり今から振り返ってみると、そこは軽率だったなと思わざるを得ないですね、そこは本当に深く反省をしているところです。だからこれだけ難航した責任は私にあると思っています。

 その中で、今も、やはり被災地からがれきについて広域処理をお願いしたいという声が届いています。当初よりは随分状況が変わったようですね。私も何とかして被災地の声にお応えしたいということで、いろんなアイデアを出して、いろんなことで配慮しながら検討を続けてきたんですけれども、現場の状況も刻々と変わるという状況もあり、それをいかに機敏に対応するかということをずっと、まあ、やってきたのですけどね、そんな中で、やはり、まだまだ広域処理が必要だというふうなことが地元から聞こえていますので、これは、やはり受け入れたいといった思いの中で、それをなんとかしてお応えしたいという気持ちには変わりはありません。それで、いろんなアイデアも出ておりますけども、しかし、それは、いろんなアイデアを探った中のいろんなものが出ているだけでありまして、最終的にどういうかたちでお話をするか、お願いをするかという案については、これは、まずは地元の皆さんにきちっと私の口からご説明して、そこからもう一回仕切り直すということになると思います。

記者 地元ともこういった話し合いの場が持たれるということ自体は、知事にしてみたら、一歩前進につながっているのかなという認識なんですか。

知事 前に、ご提示した案について撤回してほしいという、連合町内会の皆さん、会長さんの皆さんからのご要望を頂きました。それによって、前に提示した案は撤回をいたしました。ただ、その時に、今後の交渉の窓口というもの、これは大楠連合町内会役員会にしてくださいというふうに言われました。そのことは、要するに交渉を完全にもう打ち切るぞと、一切話は聞きませんよということではないということだと、私は解釈しましたので、それは大変ありがたいことだなと思っておりました。ですからこそ、その交渉の窓口を通して、皆さんに本当に納得していただけるような案をご提示できるように、われわれ一生懸命知恵を絞っていたところなんですね。それが皆さんのところに行って、静かな環境の中でちゃんとお話ができることになれば、それはありがたいことだなと思っていますけども。しかし、まあ非常にそのデリケートな問題ではありますからね、予断を許さないですね。

 

(スマートオフィス・スマートファクトリーの普及に向けた取組みについて)

記者 ちょっと話題変わりまして、スマートオフィスの話なんですが、これまでの太陽光だけでなくて蓄電池を組み合わせるというところが新しい試みなんだと思うのですが、さらに例えば燃料電池をまた組み合わせてっていうことも考えていらっしゃるのでしょうか。

知事 そうですね、今、やっぱりエネルギー革命を起こすんだと言ってましたけども、まさにエネルギー革命は本当に進んでいるなということを実感する次第でありますよね。そのときに、この、ただ単に、そのエネルギーを創るだけではなくて、それをその蓄エネにして、そしてその夜に使うとかね、いろんなこう、中で、エネファームというふうな技術、ガスを使ったような、そして、その電力の使用を、コントロールしていくというような、こういうこともできていますから、そういうものをあらゆる技術を集積していくことによって、極端に言えば、エネルギーが自立するような、そういうようなシステム、これを目指していくということだと思うのですね。系統につながなくても、一つの家が電力的に独立しているとか、東京電力につながらなくても街全体が独立しているとか、そこまでいけるとすごいなと思うんですね。そうすると、今、さまざまな再生可能エネルギーというのを普及させることによって、それが電気料金に上乗せされて、家計を圧迫するのではないかとご心配をする向きもありますから、技術がもっと自立型の方へ進んでいけばそういった心配も無くなると思っていますので、私はそのあたりは大変関心を持っているところであります。

記者 じゃあ、将来的には例えば横浜市がやっているスマートシティみたいな形で、地域まで広げてこういうことをやっていく、県としても一つの可能性としてはやっていくと。

知事 そうですね。新しい団地というか住宅街が開発されるという話の中でも、最初からそういう話を企画してこられるところもありますからね。

 

(「神奈フィル ブルーダル基金」について)

記者 ブルーダル基金について伺いたいんですけども、基金が昨年2月2日に設置されて、間にあの震災というのがあったと思うんですけども、7月になって、今1億を超えたということで、一方で3億円の債務超過がですね、償還しなきゃいけない時期というのも迫ってきていると思うんですが、まあ一般的にちょっとこのペースで大丈夫かなという意見もあると思うんですけど、その辺の見通しは知事としてはいかがでしょうか。

知事 そうですね、あの、1億円突破したと言えどもね、目標は5億円、まだ4億もあるわけです。それと今ご指摘の通り、まずはその債務超過を解消するためには3億円が必要です。まだまだハードルが高いですね。しかし、今、神奈フィルのメンバーも本気になってますよね。かつては、みんなが一緒に募金活動をしていても、神奈フィルの楽団員は自分たちの演奏が終わったらそのまま着替えてさっさと帰っていた、そういう状況だったということです。今は、私自身もロビーで大きな声で募金を呼び掛けているわけですけれども、神奈フィルの楽団員全員が、舞台の衣装のままでロビーに出てきてみんなで募金を呼び掛けているという状況になっています。大いに意識が変わってきたなと。それとともに呼ばれたらどこへでも行くと。もう3人であろうが5人であろうが、小さな編成であってもどこへでも出掛けて行って、その資金集めを一生懸命やっているというふうなこと、そういったことがだんだん広まってきていて、「そこまでみんなが必死でやっているんだったら支えてやろうかな」という人たちもどんどん出てきているんですね。だから、そういういい流れが今出てきているので、私は何とか応援団長としてこの予定の5億円、まだまだ前途は厳しいですけれども頑張っていこうと思っています。

記者 いやな話ですけど、3億円が間に合わなかったとしたらですね、どうなるんでしょうか。

知事 まあ、間に合わせるように頑張ります。

 

(1級建築士免許資格の詐称・免許証の偽造について)

記者 少し前に明らかになった、1級建築士の資格偽造の問題、神奈川県内でも確認されて、その後作業を進めていると思うんですけれども、現在の確認状況と今後どうするかといったことを、また改めて確認させてもらっていいですか。

知事室調査課長: 所管課が陪席していないので、後ほど所管課から回答します。

記者 今後どのようにしていくかっていうところは、何かありますでしょうか。

知事 それを含めて、所管課から、回答させていただきます。

 

(第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)について)

記者 関係ない話題で恐縮なんですけど、あしたからオリンピックが始まるんですけれども、多分あの、神奈川は「なでしこジャパン」(とゆかりが)あるんですけども、県警の人も、メダルを、射撃でメダルを狙える方がおられると伺っているんですけれども、神奈川出身の方への応援のメッセージなりと、あと、特に個人的に思い入れがおありの種目等ありましたら教えてください。

知事 ゆうべは1時からしっかり見てました。最後まで。夜中一人でワーワー声上げて応援してましたけどね。特に「なでしこジャパン」ていうのはね、神奈川ゆかりの選手がたくさんいらっしゃって、前回ワールドカップで優勝された後、皆さんに、神奈川県特別表彰を贈呈させていただいた時に、皆さん来ていただきましたからね。あの、余計に何ていうか、親しみというか、なじみもあって、また、きのう川澄選手もしっかりゴール決めてもらったんでね、何かすごくうれしかったですね。神奈川ゆかりの選手が、活躍してくれるということ、やっぱり、日本選手団全員をね、応援していますけどね、ぜひ頑張ってほしいなと、心から応援したいですね。

 

(神奈川県・米陸海軍意見交換会について)

記者 すみません。あの、きょうの発表の、米陸海軍との8月2日の意見交換会ですけれども、あした確か、空母が帰ってくるんじゃなかったかと思うんですけれども、だから、空母艦載機もまた厚木に戻ってくることになりますけど、例の夜間訓練とかその辺のことについても要望はされるご予定ですか。

知事 まあ、あの時にね、すぐに話に行きましたからね。また蒸し返すということよりも、やはり、この3者の意見交換会というのは、信頼醸成、しっかり前を向いてつくっていくということがまさにメインですから。一つ一つのことが起きたときには、それはそれなりの抗議活動というのをしっかりとやりますけども、いつまでもいつまでも、会うたびにそのことを蒸し返して「ああだ、こうだ」って言ったら、前行きませんから、なるべく信頼が深まっていくような前向きな話をしたいと思います。

 

  (以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。