定例記者会見(2012年5月1日)結果概要

掲載日:2012年5月2日

発表事項

(かながわ新外交戦略「かながわ国際ファンクラブ」がスタート!)

 かながわ新外交戦略「かながわ国際ファンクラブ」がいよいよスタートします。年頭に「2012年 神奈川の新たな挑戦」として県民のいのちを輝かせ、神奈川のマグネット力を高めるための三つの戦略を発表いたしました。そのうちの一つ、かながわ新外交戦略、そこに位置付けましたかながわ国際ファンクラブをいよいよ立ち上げることといたしましたので、お知らせいたします。かながわ国際ファンクラブは、留学生など神奈川に親しみを持つ外国人の方々、そしてその皆さんを支える人々が集まる場であります。神奈川に熱い思いを持った人と人との交流により、世界と神奈川のきずなを深めてまいりたいと思っています。

 あす、5月2日、神奈川県国際研修センターで、かながわ国際ファンクラブの発足式を開催いたします。私も出席しまして、留学生の方やサポートする皆さんと交流したいと考えております。

 なお、5月2日の発足式に合わせて、同日、県ホームページ上にかながわ国際ファンクラブ、通称KANAFANのポータルサイトを開設いたします。

 ポータルサイトでは、神奈川で「働きたい」「住みたい」「つながりたい」外国人の方々への支援情報や、会員による神奈川での思い出などの投稿など、盛りだくさんな内容で神奈川の魅力を発信してまいりたいと思っています。

 かながわ国際ファンクラブを通じて、多くの外国人の方々と神奈川県とのつながりを深め、世界と神奈川をつなぐネットワークを、太く太く、強固なものとし、活力ある神奈川をつくってまいりたいと考えています。お手元の資料に「KANAFAN」、かながわファンクラブのホームページのイメージを載せてあります。日本語バージョンと英語バージョンがあります。これをスタートさせながら、いろんな情報をそこで集めてさらにホームページそのものをいろんな形で改善したいと考えています。

(第47回神奈川県看護賞の受賞者が決定しました)

 続きまして、今年度の神奈川県看護賞の受賞者を決定しましたのでお知らせいたします。今回で47回目となる神奈川県看護賞は、多年にわたり保健師、助産師、看護師としてその業務に励まれ、顕著な功績を上げられた方々を表彰し、その功労に報いるとともに、県民の皆さんに看護に対する理解を深めていただくことを目的としています。今年度の受賞者は10名で、保健師2名、助産師1名、看護師7名です。受賞者の氏名、功績等につきましては、資料記載の通りです。いずれの方も、長年にわたり、神奈川で活躍され、保健・医療・福祉の向上に多大な貢献をしてこられました。

 きょうはこの受賞者10名の中から3人の方をご紹介させていただきます。まず、長年地域の中で保健師の仕事をされてきた髙橋節子さんです。横浜市南区役所福祉保健センターで勤務されています。受け持ったケースの中で、脳卒中により身体が不自由になられた方が、なかなか障害を受け入れることができず、落ち込んでおられた時、同じ障害のある人たちのグループへの参加を促しました。失った機能ではなく残された能力に着目し、自分ができることを見つけることで、明るく前向きになられた姿に、看護者としての喜びを痛感されたと、こういったエピソードを語っておられます。モットーとしていることは、現場中心ということでありまして、まず地域で生活をされている方々の気持ちに寄り添うことを大切にされており、そして、若い保健師さんたちに経験を伝え残すことを大切にしていきたいと、後輩育成にも精力的な考えをお持ちであります。

 続いては、松島病院に勤務している看護師、池田久子さんです。池田さんは川崎市立井田病院での勤務を経て、平成23年度から松島病院に勤務されています。若い頃担当した患者さんの中に、婦人科疾患で放射線治療を受けている方がいらっしゃいました。「助かるようにがんばろう。治療しましょう」と励まし、治療にかかわっていました。しかし、患者さんは、治療が大変に苦痛で、病気の改善よりもしゅう恥心に耐えることができず、病室の窓から飛び降り、複雑骨折を負ってしまわれたそうです。

 看護者として心の痛いこの体験を通して、人それぞれの命への思いがあること、誰のためにどのように生きるのかということを考えるようになり、看護師としての自分の生き方に深く影響を受けたと振り返っておられます。自分の大切な人が病気になった時に、「私の病院に来て」と、看護師一人ひとりが自信を持って紹介できる病院をつくりたい、看護で選ばれる病院になろうと考えておられます。そのためには看護師が働きやすい職場をつくっていくことがこれからの自分の役割だと、ますますパワフルな抱負をお持ちであります。

 3人目、横浜市立大学附属市民総合医療センターに勤務されています看護師、折津礼子(おりつ・れいこ)さんです。折津さんはリウマチにより身動きが取れず、水を飲むにも人の手が必要だと、そういった患者さんを担当しておられましたけれども、患者さんはナースコールを押すことがストレスと感じているようでありました。そこで折津さんは、空洞のあるハンガーにチューブを通して水が飲めるように工夫した道具を作り、患者さんから「命の水をくれた」と感謝されたそうであります。一生懸命看護した結果として患者さんの苦しみが和らぎ、楽になることに、看護をする喜び、充実感、達成感があるそうです。看護職が組織の中で働いていく際には、意欲を持って未来志向で仕事をして、活気ある職場にしてもらいたいと考えておられます。

 実はこの折津さんですけれども、エイズ患者の看護に大変熱心に取り組まれておりまして、全国組織のHIV/AIDS看護研究会の代表として活躍されております。実は私もキャスター時代にこの折津さんを取材したことがありました。今から20年近く前のことですけれども、私はその当時、「感動の看護婦最前線」という番組を自分でプロデュースしてキャスターを務めていたのですけれども、その時にエイズケアナースというのを取材しました。日本の病院でエイズの患者さんが出てきた、当時はエイズに対する偏見が強くてですね、なかなか現場を見せてくれるのは難しかったのですけれども。折津さんが唯一、日本で自分たちのエイズケア病棟の姿を取材させてくれました。そこで生き生きと働く、折津さんと、その下にいらっしゃるナースの姿を撮って、ナースというものは、エイズという病気に対しても全く分け隔てなく真剣に取り組んでいるんだ、という姿を紹介させていただいて、非常に大きな反響がありました。その折津さんが20年後に神奈川県看護賞という形で私が表彰できるというのは大変不思議なご縁を感じているところであります。

 ちなみに、この看護章というのは、こういうふうなブローチ兼帯留めを差し上げます。山百合と鳥のナイチンゲール、ナイチンゲールという鳥は、日本名では夜鳴きウグイスと呼ばれるそうでありますけれども、この山百合とナイチンゲール、夜鳴きウグイスをモチーフとしてデザインしたこのブローチ兼帯留めを看護章として差し上げることになっています。

(平成24年度再生可能エネルギー等導入推進基金(グリーンニューディール基金)の交付先として選定されました)

 続きまして、本日、環境省より平成24年度再生可能エネルギー等導入推進基金、いわゆるグリーンニューディール基金の選定結果が発表されまして、本県が交付先として選定されましたので、お知らせいたします。1基金の概要と選定結果に記載の通り、この基金は、防災拠点等への再生可能エネルギー導入を目的として新設されたものであります。国の予算額は121億円。実施期間は平成28年度までの5年間であります。本県への内示額は10億円となっています。2番の事業スキームですけども、環境省から補助金を受けて、県が基金を造成し、県有施設への再生可能エネルギー等の導入を進めるとともに、市町村や民間事業者に補助を行うことにより、同様に再生可能エネルギーの導入を促進してまいります。

 3番、基金事業のメニューと本県の実施方針でありますけれども、中心となる(2) 公共施設・民間施設再生可能エネルギー等導入事業につきましては、まず、防災拠点および広域避難所のうち、自家発電設備が設置されていない施設を対象に太陽光発電設備とリチウムイオン電池を導入してまいります。また、広域避難所のうち、設置が可能な施設に小型風力発電設備を導入するほか、公園等の屋外施設にはソーラー街路灯を、体育館等の屋内施設にはLED照明を導入してまいります。なお、導入する施設については、今後、市町村や民間事業者と協議して決定いたしますけれども、防災対策を含めた地域振興としての活用など、さまざまなアイデアを募り、効果的な導入方策を検討してまいります。

 4事業実施のスケジュールですけども、今後、5月末までに環境省に事業計画書を提出し、6月の県議会での審議を経て基金を造成し、その後に事業に着手することになります。

(県の総合計画「かながわグランドデザイン」の冊子と概要版(パンフレット)を作成しました!)

 それと、県の総合計画「かながわグランドデザイン」の冊子と概要版についてであります。このたび、お手元にいってますでしょうかね、こういう、平成24年3月に策定いたしました県の総合計画「かながわグランドデザイン」の冊子と、グランドデザインの内容を分かりやすくコンパクトにまとめた概要版をパンフレットとして作成いたしました。まさに私のマニフェストという形のものでありますけれどね。この冊子、県のホームページでもご覧いただけるほか、県政情報センター、各地域県政情報コーナーなどで閲覧いただけます。

  この概要版のパンフレット、これにつきましては、県のホームページでご覧いただけるほか、県政情報センター、各地域県政情報コーナーなどで配布することにいたします。また、5月中旬から県内のコンビニエンスストアでも配布いたします。

知事出席主要行事

 続きまして、知事出席主要行事メモですけれども、一つコメントさせていただきますと、きょうこれからですけれども、3時から、アグネス・チャンさんがお見えになります。まだ、先のことなんですけれども、9月15日から16日にかけて、山下公園で、リレー・フォー・ライフ2012 in 山下公園が開催されます。リレー・フォー・ライフっていいますのは、みんなの連帯でがんと闘う力を養うという、24時間のチャリティ・イベントでありまして、本県では、5回目となります。それに関連して、本日、この後、3時から、本庁舎3階の第2応接室で、リレー・フォー・ライフ横浜実行委員会の実行委員長を務めていらっしゃいますアグネス・チャンさんと面会いたします。アグネス・チャンさんは、公益財団法人日本対がん協会の「ほほえみ大使」として、これまでも全国各地で開かれるリレー・フォー・ライフやピンクリボンキャンペーンに積極的に参加されております。今年度、リレー・フォー・ライフ横浜実行委員会の実行委員長に就任されたことから、今回面会することになりました。

 質疑

(かながわ国際ファンクラブについて)

記者 まず、かながわ国際ファンクラブですが、情報を発信していくということですが、もう少し何か今後こういうことをしていくという中身についてちょっと伺いたいんですけれども。

知事 このかながわ国際ファンクラブはですね、留学生の皆さん、外国の方と同時にですね、サポート会員というのもつくります。国内側で、既にそういう留学生等々のサポートをされている方もたくさんいらっしゃるんですけれども、そういう人たちも全部ネットワークをしていってですね、サポート会員というシステムをつくります。だから、サポートする側される側、こういうふうな構造になります。そしてさまざまな事業の案内などをしていくんですけれども、留学生が生活をされている中でいろいろお困りのことも出てくると思いますので、そういった悩み相談的なことなども大歓迎であります。そういったものを持ち掛けられた時に、どうすればいいのかな、という解決策なども具体的にお示ししていきたいと考えているところであります。

 そして、そのファンクラブ会員同士が交流するような場であるとか、いろんなイベントを企画して、交流を図っていくとかいうことも考えたいと思っています。そして、今後のことですけれども、サポートしてくださる皆様の中にはいろんな企業の方も多分いらっしゃると思うんですけれども、その企業の方にいろんな形でのサービスを提供していただこうかなと思っています。例えば施設利用料が安くなるとかですね、入場料が割り引きされるとか、協賛品などさまざまな特典が提供されるとか、そういうお得な会員メリットなんていうのもこれから考えていきたいと思っているところであります。

記者 そのサポート会員のシステムというのは、ホームページ上でどんどん募っていくという形になるんでしょうか。

知事 サポートする側はですね、ホームページ上で募っていくのもそうなんですけれども、さっき申し上げたように、もう既にいろんな企業等々、いろんなNPOだとかですね、サポートされている方々がいらっしゃいますから、そういう方々に直接、「こういうことを始めますから改めてサポート会員になってくださいませんか」というふうなことで呼び掛けていこうと思っています。

(かながわグランドデザインについて)

記者 かながわグランドデザインですが、概要版ができたということで、これもちょっと改めてポイントについて教えていただきたいんですけれども。

知事 結構、きれいでしょう。すっきりとした感じになったなと私も思ってますけれどもね。これ、見ていただくと、パラパラっと見ていただくだけで、要するに何をしようとしているのかなということが、すっきりと伝わるようなことを一生懸命工夫して作ったつもりです。おそらくこれまでの総合計画と比べると、まずはやっぱり読みやすい、見やすい、分かりやすいということになっていると思います。そして、この中身っていうのは、もう何度もここで繰り返してきましたけれども、まさに「『いのち輝くマグネット神奈川』、それが実感できるそういう年にしたい」と、その思いが全て込められているということですね。いのち輝くためには、一体どういうことをやろうとしているのか。マグネット、引き付ける力を持つためには、一体何をしようとしているのかということがですね、きれいに整理されていると実は思っております。そして、27のプロジェクトにまとめてあります。非常に分かりやすく、今、県はこういうふうに動こうとしているのかなというのを一目瞭然(りょうぜん)で分かっていただけるようになっていると思っています。概要版には一番最後のページに、神奈川モデルを発信しますとあります。私も、何度も何度も神奈川モデルという言葉を使ってますけれども、一体何をもって神奈川モデルと言っているのかといったこと、それもこの後ろに一覧表でぱっと見えるようになっています。先ほどご紹介したかながわ国際ファンクラブというのも、そのうちの一つになっているところですね。

(かながわ国際ファンクラブ以外の新外交戦略について)

記者 今の、かながわ国際ファンクラブの関係で、新外交戦略としては、この国際ファンクラブの発足と、EPAの看護師さんたちへの支援というのが既に予算化されて、今年度からという。このほかにも、新外交という意味では県としてはどんなことをやっていこうとお考えですか。

知事 ちょうど、5日から、インド・ミャンマー・タイを訪問いたしますけれども、これも外交戦略の一環です。そして、躍進著しいインドですね、これから将来を考えると非常にポテンシャルを持っているインド、そこに、まさに経済連携の橋頭堡(きょうとうほ)を築いていきたいと思っているところであります。それとともに、ミャンマーですけれども、自由化が急速な勢いで進んで、これから非常に可能性を秘めているということ、世界が注目しているということ、そういうミャンマーにいち早く行って、そことの関係を築いていきたいということも考えております。こういった形で、今、非常に時代は厳しい情勢なので、経済的な情勢、明るさは若干見えるとはいうものの、なかなかその先が見いだせない状況の中で、積極的に国際交流といったものを進めていくといったことも、これも私の考えるかながわ新外交戦略の一環であります。

(平成24年度再生可能エネルギー等導入推進基金について)

記者 再生可能エネルギーの導入推進基金の方なんですけれども、導入事業として、防災拠点、広域避難所への導入ということなんですが、大体、規模としてはどのぐらいの量というんでしょうか、何カ所ぐらいに設置しようというお考えでしょうか。大体の。

知事 何カ所というのはなかなか。事務局言えますか。

太陽光発電推進課長: 基本的にはここに書いてありますように、防災拠点および広域避難所で自家発電が設置されていない施設、ここを対象にしていこうと考えております。その個所につきましては、県の方で安全防災局と調査しながら把握はしておりますが、具体的な設置については、当初われわれが国の方に要望した額と今回の内示額と若干差が出ておりますので、そういう中ではこれから市町村と調整しながらですね、具体的な個所、あるいは数については国の方に計画として上げていく、こんなようなことを考えております。

(かながわ国際ファンクラブについて)

記者 かながわファンクラブなんですけれど、大体会員としてはどれくらい、何名くらい集められるとか、目標としてはどれくらいというのがあるのでしょうか。

知事 神奈川県には現在留学生が約8,000人いらっしゃいます。そのうち大学と大学院に約5,000人の留学生が在籍しています。県が実施する就職支援事業などに参加する留学生などを中心に、24年度末には900名、25年度末には1,200名、26年度末には1,500名、これを一応会員数の目標としております。また、今後は海外の元留学生などにも積極的に呼び掛けていって、さらなる会員の拡大を図っていきたいと思っています。今の目標はあくまで目標でありまして、どんどん増えるということについては何の問題もありませんから、できる限り数を多くしていって、大きな塊にしていきたいと思っているところであります。

(医学部新設について)

記者 きょうのテーマじゃないんですけどよろしいですか。たびたび聞かせていただいたんですが、医学部の新設の構想についてなんですが、知事のおっしゃっている開かれた医療という方向性は非常に私もいいと思うんですが、それをする場としては、どっちかというと病院ですよね。なので、いわゆる大学ということにこだわる知事の、何と言いますか、意図というか思いというか、ちょっとその辺を改めて聞かせていただいてよろしいでしょうか。

知事 この医学部をつくるということについてはですね、県のグランドデザインの検討会で検討いただきましたけれども、ここでも両論併記となっておりますし、しかも国の方の方針がまだ決まっていないということですね。決まっていないというより、要するに国の方の方針が医学部の新設を認めるという形にならなければ前に進まない、こういう話であります。そんな中で、われわれは、せっかく獲得できたライフイノベーションの国際戦略総合特区をいかに有効に生かしていくかということを真剣に考えているところです。そんな中で私が当初から申し上げている通り、ライフイノベーションの総合特区というものは、開かれた医療の場にしたいということですね。日本の医療全体は、閉ざされた医療、日本人による、日本人のための、日本人の医療。国民皆保険制度にしっかり守られていると。このメリットは十分感じるところですけれども、さらに、もっとアグレッシブな形で、世界の潮流に乗り遅れない、そういった部分も必要なんじゃないのかなと、前から思っていたところです。それをいきなり国内全体に広げると、非常に、あつれきも生じますからなかなか難しいと。まさにそれこそ特区を使ってやれる話ではないのかなと思ったところですね。ですから、特区というのはまさに出島のような形、日本の中にある外国のような感じ。そこではもう世界最先端の医療のいろんなものが見られるような、体験できるような、そういうふうな所にしたいと思っています。で、そのために今ご指摘の通り、一番必要なものは何かというと、やっぱり病院だと思いますね。病院をそこに造る。そしてアメリカ、例えば外国のドクターもナースもそこでやってるという、そういう治療を実際受けられる、そういうふうな場を提供したいと思っています。おそらくそこではいわゆる自由診療ということになると思いますけれども。そんな中で、一つの病院ができあがった、後はそれをライフイノベーションという形のエンジンを回していくためには、臨床の場である病院と、あと、研究施設ですね、研究機関が付いていることも大事だろうと。それとともに教育機関が付いているということ、これがあるとですね、まさに三位一体となってライフイノベーションのエンジンが回っていくんじゃないのかなというふうには考えたところであります。そして、医学そのものも日本の普通の医学部ではできないような教育という、外国の先生が来てそのまま英語で教えるというなんてことが普通に行われるような教育、それは国際的な医療人材を育てていくという、日本の普通の医学部とはコンセプトが違った形での医学部というのが、そこにふさわしいんじゃないのかなと思っているところですね。三位一体で回っていくことによって、このライフイノベーションの実質が上がっていくのではないのかなと思って、そういうものを交渉しているところですね。これはまだ一つのアイデアの段階ですけれども、私はそう考えているということです。

記者 その医学部の今のイメージとしたら、教育施設としてやっていくということで、必ずしもそこで育った人がその特区の病院に行くっていうんじゃなくて、それはもう世界に行ったりとかもう、いろいろなところに人材を出していくという。そういう。

知事 それがいいと思いますけどね。当然日本で働きたいという方は日本で働いてくださっていいわけですけれども、そういう医療の人材が交流していく教育の場っていうものは日本にはそうないですからね。そういうのがあるといいなと思った。特区ならではの構想ではないかなと思った次第ですね。

(第47回神奈川県看護賞について)

記者 テーマに戻るんですが、看護大賞で47回ということなんですけれども、知事も力を入れている分野の一つではあると思うんですが、確かに、使命感に燃えてですね、やられている方を顕彰するという、非常に大切なことだとは思いますが、これ、2年程前の事業仕分けで見直しが必要という指摘がありまして、その際にはですね、受賞者に対する顕彰も必要ですが、いわゆる掘り起こしといいますかね、今、休職されている看護師の働く場をもっと設ける、そういった方向で見直しが必要ではないかという指摘があったと思うんですが、その辺りで何か新たなお考えみたいのはありますか。

知事 私は、頑張っているナースに光を当てるということは、決して仕分けるべき対象だと思っていません。それは。そういう判断がかつてあったかもしれませんけれども、私は全然そう思っていません。やっぱり、光を当てるということというのは、どれだけ現場に大きな力を与えるか、私は自分が取材者として生々しくこういうことを見てきましたから、非常に意義があることだと思っています。そこで、看護の素晴らしさということ、「あ、注目されているんだ」という思いの中で、いろんな大きな広がりが出てくる中でですね、「ナースとしてしばらく現場を離れてたけれども、やっぱりやりがいがある仕事だな、やっぱりやってみようかな」というふうな形でまさに潜在看護師といわれる方も現場に戻ってくるきっかけ、それができるものだと思っています。

記者 これはこのままの形でずっと続くと。

知事 はい。

(震災がれきの受入れについて)

記者 がれきの受入れ対策についてなんですが、国から安全基準の告示が出てですね、だいぶ時間が経っています。まあ基本、前に知事が示された国よりも厳しい基準で考えたいという、そこから後退はしないということをおっしゃっていましたけども、現在、横須賀とかですね、3政令市と協議をしている状況というのはどうなっているのかと。全く新しい形で、発想で、まだ返すと言うお考えなのか、その辺、今どうなっているのか伺いたいと思います。

知事 前は、要するに県が先に方針を打ち出しましたので、「県にできることは何か。これは横須賀芦名の最終処分場で受け入れていただくような仕組みをまずつくることだ」ということで、動いてまいりました。しかし、今回、皆さんご承知の通りいろんないきさつがありましたけども、ある種仕切り直しとなっている中で、今度は3政令市、それと横須賀市も含めて、ここで歩調を合わせながらやっていこうとしているところですね。ですから、そのための調整の時間がちょっと掛かっています。ただ、時間が掛かっていることの中で、本来は、自分の気持ちの中では早く早くという気持ちは当然あるんですけれども、しかし拙速にここから先、走ってですね、その枠組みを崩してしまうんじゃなくて、やはりこの3政令市と横須賀市含めて、しっかりとこう連携を取りながら、そして皆さんにご理解いただけるような案をご提示するという方針に向かって慎重に丁寧に丁寧に作業を進めている、というところです。

記者 関連で、がれきでお聞きしたいんですけれども、今、横須賀だけでなく3政令市ともということだったんですけれども。ということは、3政令市との間でもいろいろ調整課題がまだあって、それを慎重に協議しているという理解でいいですか。

知事 そうです。そうお考えください。今までの構図は、まずは最終処分場を確保するということを3政令市としては見ていたという状況になってましたけれども、仕切り直しの中では全体を一つのパッケージとして共同歩調を取るための、そういう意味での案を一生懸命練っているところですね。

(以上)

神奈川県

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