定例記者会見(2011年12月22日)結果概要

掲載日:2011年12月26日

発表事項

(「2011年県政重大ニュース・トップ10決定」について)

 まずは、「2011年県政重大ニュース・トップ10」の発表であります。今年も「e-かなネットアンケート」などを活用しまして、県民の皆さんから多くの投票を頂きました。今年の投票者の総数は2,273人、一人5票まででありますから、有効投票数、1万955票でありまして、過去最大の数となりました。本当にありがとうございます。

 アンケートを開始した11月16日までに起こった、県政にかかわる重大ニュース候補26項目の中から、一人5項目を選んで投票していただきまして、投票数の多い順にトップ10を決定いたしました。資料ご覧の通りです。

 まずやはり、今年の第1位は、3月11日の「東北地方太平洋沖地震」であります。県内でも複数の市町村で最大震度5強、横浜で1.55メートルの津波を観測しまして、死者は4人出ております。多数の重軽傷者も出しました。地震の影響で、公共交通機関がまひし、大勢の帰宅困難者が発生。また、液状化による被害、福島第一原発の事故による放射能の影響、大変なことがやはりありました。

 第2位もこれに関連することでありますけれども、「計画停電」でありますね。交通機関、それから企業活動に支障が生じて、まさにこのことによって私も、これが続けば神奈川の経済も崩壊するんじゃないか、大変な危機感を持ちました。県民、事業者、行政が一体となって使用電力の抑制等に励んだ結果、何とか夏の計画停電を回避することができたということでありました。

 3位、これはやはり何といっても、「なでしこジャパン」の活躍でありますね。FIFA女子ワールドカップドイツ2011で優勝した日本代表メンバー「なでしこジャパン」の中で、本県にゆかりのある選手9人いらっしゃいましたので、神奈川県特別表彰を贈呈いたしました。震災で非常に重く、沈んだ空気を吹き飛ばしてくれる、日本人に自信と勇気を与えてくれた、なでしこジャパン。本当に今年の中では何といっても、やはり素晴らしい活躍だったと思いますね。

 第4位は「足柄茶」でありました。これも私が就任してすぐでありましたから、びっくりしました。こんなに、300キロメートルも離れた足柄のお茶から、こんな放射性物質が出るなど想像もしていませんでしたけれども、その後、出荷停止等となって生産者の皆さん大変な思いをされました。しかし、足柄茶の出荷停止は8月以降順次解除されているということであります。

 第5位、「横浜ベイスターズ」でありますね、何といってもね。株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が、横浜ベイスターズを買収し、新球団名「横浜DeNAベイスターズ」として日本プロ野球組織に加盟を申請し承認されました。本当に、来年の活躍、みんな、横浜、神奈川が一緒になって応援できるような、そんなチームになってほしいと、つくづく思った次第でありました。

 第6位、「黒岩神奈川県知事誕生」と、6位に一応入りました。項目には入れてあったんですが、これ選ばれなかったらどうしようかと思いましたけど、まずは選んでいただきました。知事に就任してから、ちょうど8カ月が経ちましたよね、早いものであります。

 そして、7位。「武家の古都・鎌倉」、世界文化遺産登録の推薦が決定したということでありました。これ本当に、世界文化遺産登録ができるように、全力を挙げていきたいと考えています。

 8位、「タイガーマスク運動」、神奈川から広がるということでありますけどね。これ、タイガーマスク運動というのは、しばらく途絶えていたんですが、実は、先日、県北地域の児童相談所に、鉛筆などの文具が、そしてまた、きょうの朝も、小田原合同庁舎の正面玄関前にランドセルの寄贈があったということでありまして、何か、クリスマスカードが添えてあったということですからね、タイガーマスク運動、また復活したような、そんな感じであります。

 第9位、これ今なお深刻ですけどね、「円高による影響」、これが続いているということでありますね。

 第10位は、「神奈川からのエネルギー革命」、これが入りました。午前中「かながわソーラーバンクシステム」、いよいよ稼働しました。もともと、ソーラーパネルを自己負担なしでも付けられるんだということを言ってまいりましたが、おかげさまで自己負担なしのモデルも、条件がありますけどね、条件が整えば自己負担なしでも付けられるというメニューをご提示できたということ、私にとって本当に、ほっとしているというところであります。

 

(県有地を活用したメガソーラー事業の計画について)

 さて、その次はですね、これもソーラーパネルの話でありますけれども、県有地を活用したメガソーラー事業の計画についてであります。県では、「かながわスマートエネルギー構想」の「創エネ」、エネルギーをつくる「創エネ」、この一環として、メガーソーラーの整備について検討を進めております。

 メガソーラーについては、基本的には民間事業者を誘致する方向で検討を進めているのでありますけれども、愛川町の半原の県有地、約3.2ヘクタールにおいては、誘致を促進するためにですね、県自らモデル事業を行うことで、企業庁が東京電力や地元との調整を進めてまいりました。このほど、その調整がおおむね整いましたので、お知らせしたいところであります。

 今後、平成24年度当初予算にこの事業費を計上する手続きを進めて、計画の早期実現を図ってまいります。

 メガソーラーの規模は、出力約2メガワットを予定しています。平成24年度には太陽光発電設備の設置を行いまして、平成25年夏ごろ、本格的な運転を開始する予定にしております。

 愛川町にはですね、宮ヶ瀬ダムの「水とエネルギー館」や企業庁が水力発電を行っている愛川第1、第2発電所もありまして、再生可能エネルギーの拠点として、まさにふさわしい所だと考えているところであります。

 

(「かながわ子育て応援パスポート」協力事業者募集開始について)

 続きましては、「かながわ子育て応援パスポート」についてであります。子育て家庭を応援する新たな仕組み、「かながわ子育て応援パスポート」のスタートに向け、協力事業者の募集を開始いたします。

 妊娠中の方や子どものいる家庭から、携帯電話などを通じて、申請に基づき発行するパスポートを提示することによりまして、協力事業者による優待サービスなどを受けることができる仕組みであります。

 このパスポートのイメージキャラクターは、はい、こちらです。私はこの「金太郎」にこだわっていましてですね、ぜひこの金太郎にしてくれということで要望したんですが。これがパスポートになります。携帯電話の待ち受け画面にしていただいても結構です。そして、提携したお店にも、こういうふうなシールが張られます。そこに行っていただくと、さまざまなサービスが受けられると、こういった仕掛けであります。

 利用者登録とサービスの開始は、2月の上旬を予定しています。具体的なパスポートの申請方法は、年明けに別途公表させていただきます。まずは、本日から協力事業者・店舗の募集を開始いたします。県内にある事業所・店舗は参加することが可能ですので、多くの事業者、参加することをお待ちしています。

 

(かながわオレンジリボンキャンペーン第4弾について)

 次も子育てに関することでありますね。「かながわオレンジリボンキャンペーン」の第4弾として、「児童虐待防止の啓発CMを映画館で上映」ということであります。

 神奈川県内の児童相談所における平成22年度の児童虐待相談の対応件数は、7,466件で前年比、何と30パーセント増となっております。これ、全国で2番目に多いという、非常に深刻な状況になっています。

 この、映画館で啓発CMを上映する目的なんですけれども、メッセージ性のある啓発CMを作製しまして、映像メディアを通じて、多くの県民にメッセージを発信しまして、児童虐待に気付いたら、ためらわずに相談・通告していただけるような周知を図ってまいりたいと思います。

 ちょっとこちらを見てください。後でCM見ていただきますけども、腹話術を使ったCMになっていますけどね。親から虐待を受けてですね、本当のことを言えないというね、そういった子どもというものを表現しています。親からこう、言わされているというような、「大丈夫です、大丈夫です」といったね。周囲がそういう心の声に気付いて、早く通告してくださいということであります。それでうまくいったら、みんな笑顔に戻るという、そういうCMであります。ちょっとこの映像をご覧ください。

(啓発CMが流れる)

 県内に児童相談所を設置しています横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市と協働しまして、平成24年1月1日から3月まで、この啓発CMを配信いたします。映像メディアは、県内の主要な映画館20カ所、横浜駅の構内ビジョン、東急田園都市線の車内ビジョン、テレビ神奈川のスポットCM、ヤフージャパンのポータルサイト、子ども家庭課ホームページのかながわオレンジリボンキャンペーンサイトなどで放送いたします。

 「虐待かもしれない」と思ったら迷わず連絡するという意識、県民の皆様に持っていただきたいと思っております。

 

(参与の委嘱について)

 次は、人事ですね。年明け、1月1日から新たに、株式会社IHI宇宙開発事業推進部の主査でありまして、理学博士の、北澤幸人(きたざわ・ゆきひと)氏に、神奈川県の参与をお願いすることになりました。

 北澤氏はですね、本県の航空宇宙・科学技術に関する産業振興政策について、ご意見・ご助言を頂く予定にしております。北澤氏は、独立行政法人宇宙航空研究開発機構いわゆるJAXA(ジャクサ)ですけどね、そこの客員を務めていまして、これまで国際宇宙ステーションやスペースシャトルの搭載実験装置の研究開発などにかかわって、わが国の宇宙科学技術の発展に貢献されている方であります。

 北澤氏はまた、各種の国際学会・国際会議の委員を務めるほか、海外の大学での講演を行うなど、国内外で広く活躍されています。

 本県には、ジャクサの相模原キャンパスがありまして、宇宙科学研究の拠点となっています。同じ相模原市内には、リニア中央新幹線の中間駅の設置が計画されていることもありまして、こうした夢のある最先端の科学技術を、本県の産業振興、地域の活性化につなげていくために、ご意見を頂きたいと思っております。

 また昨今、児童・生徒の理科離れというね、日本の科学技術研究や産業の基盤を揺るがす深刻な問題もありますから、最先端の科学技術に携わる立場から、こうしたことについてもご助言いただきたいと思っています。

 北澤氏には、隔週1回程度県庁においでいただきまして、私からの諮問もしくは相談に対して、ご専門の立場から、ご意見、ご報告を頂きたいと思っております。

 こういうこともね、リニア中央新幹線の駅ができるようになったら、「宇宙」というのが一つのキーワードになるんじゃないかなと、そんな思いもあります。

 

(事故・不祥事にかかわる対応について)

 次は、事故・不祥事にかかわる対応についてであります。私が知事になってから県職員、窃盗による逮捕事案、複数の個人情報の流出事故、さらには事務手続きのミスにより入札が中止になってしまったと、こういったちょっと信じられない事案が起きておりまして、多くの県民の皆様にご迷惑、ご心配をお掛けてしております。大変、恥ずかしい話でありますけどね。

 また最近では、放射能濃度測定結果の誤りに関して、5カ月以上にわたり公表しなかった事案や、鎌倉警察署の用地取得費に不足が生じたんだけれども、その調整に手間取り、補正予算提出が遅れたこと、こんなことも起きております。

 こうした事故・不祥事の中には、職員の公務に対する認識の甘さ、これが引き起こしたものが多く見られまして、大変憂慮しているところであります。そこで私は、きのう、事務方の責任者であります両副知事に、再びこのようなことが起こることのないよう、職員への指導監督の徹底を求める厳重注意を行いました。

 また、昨日、今年最後の政策会議におきまして、しっかりと原因究明と再発防止策を検討し、その結果を全庁で共有し、同じ失敗を繰り返さないようにしてほしいと。いま一度全職員が、県民の信頼と期待を自覚し、緊張感を持って仕事に取り組んでもらいたいということを訓示いたしました。

 また、教育委員会においてもですね、教師が覚せい剤取締法違反、児童買春などで職員が逮捕されるなど、不祥事が続いております。教育に携わる教員としてはまさにあってはならないことでありまして、まさに教育委員会の指導体制が問われているものと危惧しておりまして、昨日、教育長を呼んで、今後こうしたことがないよう、しっかりと職員指導を行っていただくよう申し入れたところであります。

 放射能濃度測定結果の誤りにかかわる不適切な対応事案、用地取得費にかかわる補正予算提出の遅滞事案については、本日、関係職員に対し、処分を行いました。

 なお、きのうの副知事への厳重注意の際に、事務方の責任者である両副知事から、事故・不祥事が続いている事態を重く受け止め、24年1月の給料の10分の1を返納したいという申し出がありましたので、これを了承したところであります。二度とこういうことがないようにね、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

 

(県民意見募集を実施する計画等について)

 資料は特にありませんけど、パブコメ、お手元にお配りしてありますか、県民の皆さんから幅広くご意見を募集するということであります。ずいぶんたくさんの項目がありますけどね、神奈川県では、県民生活に広く影響を与える県の重要な計画などを策定または改定する場合には、事前に広く意見を求める「かながわ県民意見反映手続」、いわゆる「パブリック・コメント」、これを実施しております。

 来年4月からスタートします「新たな総合計画」などは、年明け2月からの県議会でご議論いただき、取りまとめる予定ですけれども、それに先立ちまして、県民の皆様からご意見を頂くものであります。

 全部で13もありましてね、大変多いんですけれども、資料記載の通り、法令で策定することが定められたものが多いということなので、こういうことになっております。

 1番目の「かながわグランドデザイン」、これはまさに、県政運営にとってのね、総合的な、基本的な指針、羅針盤とも言えるものでありますから、これぜひご意見頂きたいと思っています。

 3番目の行政改革の指針、4番目の地域主権実現のための指針、こういったものも「総合計画」を着実に推進し、質の高い行政サービスを提供していくために必要な、効率的な組織づくりや地方分権改革を進めるための指針であります。

 また、2番目の「神奈川県科学技術政策大綱」と。これも、「総合計画」を科学技術の面から支えるものでありまして、総合計画と、この科学技術政策大綱は、県の条例で議会の議決を経ることが義務付けられております。

 皆様のご意見を頂きながら、県民総力戦で、県政の推進のために頑張ってまいりたいと思っているところであります。

 

知事出席主要行事

 後は、知事出席の主要行事メモをお配りしております。いよいよ本当にもう今年も押し迫りましたけどね。

 23日の金曜日、3時から、神奈川県民ホールで行われる、神奈川フィルハーモニー管弦楽団第九特別演奏会、これを鑑賞しにまいりますけども、神奈川フィルというのは現在、存亡の危機にあります。5億円を目標にこの「神奈フィルブルーダル基金」への寄付を募っているところであります。これなかなかその、5億円というのはあまりに多くてですね、なかなかそこまで達していないので私も大変危機感を持っておりますので、終演後には、ロビーで募金活動が行われますから、私も「がんばれ!神奈フィル応援団」の団長として募金を呼び掛けてまいります。

 その次の、29日ですね、これ神奈川県民ホールで、同じく神奈フィルが演奏します「ファンタスティック・ガラコンサート」、こちらの方にも行ってまいります。こちらも終演後に募金活動が行われます。応援団の副団長であります、林横浜市長も出席されますので、一緒に募金活動をして支援を呼び掛けたいと考えております。

 私の方からは以上です。ご質問があればどうぞ。

 

質疑

県有地を活用したメガソーラー事業の計画について)

質問 メガソーラーの県有地の事業の関係なんですが、採算性といいますか、あの、まあ経営事業としてやるには、採算の上でもきっと注目されることになると思いますが、その辺は、どういうふうに、どうされるんでしょうか。

回答 そうですね、メガソーラーでですね、600戸分ですかね、一般家庭でいうと600戸分に相当しますけれど、だいたいどのくらい掛かるかというと、1メガ当たり、だいたい4億円から5億円程度の経費ということなんですね。2メガワットですから8億円から10億円程度ということになります。これ、一般家庭用に換算しますと、132万円から、165万円くらいになりますね。このあたりで、だから買い取り価格というものも決まった上での話ですけれども。そこで採算のベースが見えてくるんじゃないかなと思っておりますけれどもね。まあ、買い取り価格制度が決まるまで待っておられませんから、取りあえずメガソーラーの動きに火を付けるために、県がまずは始めるということになると思います。

質問 企業庁として、設置、運営をやっていくことになりますか。

回答 そうです。はい。

質問 独立採算でやっているわけですよね、企業庁として、収支が。

回答 そうですね。

質問 赤字にするわけには多分いかないと思うんですけれども、その辺の見通しは、大丈夫だというご判断なんですか。

回答 そうですね。まあ、買い取り価格が決まらないとね、何とも言えないところはありますけどね、そこのところは。

 

東日本大震災に伴う災害廃棄物の受け入れについて)

質問  あと、もう一点なんですが、発表資料にはないんですが、きのうの「対話の広場」でも特別に時間を設けられました、がれきの受け入れなんですが、きのうもやはりちょっと心配だというような意見が出てまいりました。それについて、改めて知事のお考えをお願いしたいんですけれども。

回答 ご心配されている向き、そのお気持ちは、よく分かる。放射能に関して非常にナーバスになっていらっしゃいますからね。その時に放射能に汚染されたがれきを持ち込むんだという話になって、そういう話になると「それはとんでもない」っていうふうなリアクションが返ってくる。それはまあ当然だと思うんですけれど、私がちゃんとご理解いただきたいなと思ったのは、ちゃんと検査してまいりますということですね。100ベクレル以下のがれきを持ち込みますということですね。で、100ベクレル以下というのは非常に意味がありまして、国は、例えば汚泥焼却灰等もですね、8,000ベクレルというのを基準に出してきていたんですね。これは、今回の東日本大震災が起きた後に、福島第一原発の事故が起きた後に出してきた数字でありまして、これは、これ以下だったら安全だということを国が再三再四言っているんですけれども、それはじゃあその基準からすれば、基準をクリアしているからといって、8,000ベクレルいってないものを持ち込んで埋め立てしようか、とすると、地元の方が大変な反発をされるという。まあ言ってみれば8,000ベクレルがなんで安全なのかということに対する信用性というか信頼感がないということですね。これはまあ、非常に、国が言っても信頼感がないというのも、まあ非常に困ったことだなと思いますけれども、今はそういう意味で、汚泥焼却灰も処理できずにずっと野積みされているという状況が続いているところですね。そんな中で、福島第一原発の事故の前からある法律ですね、原子炉等規制法というのは。そこで規定されている、これが100ベクレルと。100ベクレル以下というのは、放射性物質に汚染されていないという、そういう基準だということでありまして、放射性物質に汚染されていないがれきを受け入れますということですから、「放射能のがれきがやって来る」という話とは違うわけですね。そういう形で、厳しい基準を設ければ、これはご理解を得やすいのではないかなと思って、決断をした次第です。

 そもそも今回この東日本大震災があって、本当に東北地方の皆さんは大変な思いをされてですね、この寒い冬を迎えているわけですね。そんな中で、そのがれき、その処理が進まなければ、東北地方の復興はあり得ないという。全国に助けの手を差し伸べてほしいと頼まれているわけですね。そんな中で、基本的には国も、市町村に対して受け入れということをずっと言ってきたんですが、県としても何かできないものかなと、ずっと考えていた次第でありました。そんな中で、神奈川県としても、100ベクレル以下ということであるならば、県民の皆様へのご理解も頂けるだろうと思いまして、その方向性を打ち出した、議会の中で打ち出したところでありますけれども、さまざまなご不安がおありだと思いますから、私自身が横須賀の芦名、最終処分場のそばに行きまして、地域住民の皆様に、直接、ご理解、ご協力を得られるように説明してくると、お願いしてくるということであります。たまたまきのう県庁で「対話の広場」が開かれました。きのうの「対話の広場」は、もともと「観光」ということをテーマにお集まりいただいた会でありましたけれども、急なそういう話題が出たので、皆さん、ご関心がある方もいらっしゃるだろうということで、短い時間ではありましたが、きのうもちょっとお話をしたところでありました。だから、あくまで100ベクレル以下という中で、放射能のごみが来るんじゃないっていうことだけは、そこだけは何としてでもご理解いただきたいと。完全なご理解頂けるまで、私はもう、自分で直接出向いてお話をすると、それ以外にないなと思っております。

質問 今後、関係している市町村と調整ということですが、処理マニュアルですね、具体的な検査の仕方であるとか、頻度であるとか、その辺はどのようにお考えですか。

回答 これは、これからですね。各政令市長の皆さん、横浜、川崎、相模原、それと処分場を持っている横須賀市長、皆様に私が県議会で思いを述べたいという前に電話でお話をしました。おおむね、そういう思いは分かったということで受け止めていただきましたのでね。その代わり、地元の説得はちゃんとやってくださいということがありましたから、それはちゃんとやってまいります。当然、皆様が安心できるような検査の仕方、それはこれからしっかりと検討していきたいと思ってます。それがいい加減だとですね、根本が狂っちゃいますからね。100ベクレル以下だよって持って来て、調べてみたら、何だ違うじゃないかって、こういうことになるともうすべて失いますから、そこは極めて慎重にいきたいと思ってます。

 100ベクレルでいけると思ったのはですね、東京都がいち早く受け入れ表明して、もう実際に実行しているわけでありますけれども、どのぐらいのレベルの廃棄物が持ち込まれているかといった中では、100ベクレル以下のものもたくさんあるということなので、ああそれならばいけるんだなと。実は表明した後、宮城県の村井知事から電話がありました。「大変ありがとうございます」ということを言われました。それで「皆様にご心配をお掛けしないがれきはたくさんありますから。それをお願いしますので、ぜひ皆様のご不満がないようにお願いいたします。本当にありがとうございました」と、本当にあの、弾んだ声でですね、そういう電話を頂きました。だから何としても早く地元の皆様のご理解を得て、実行に移したいと考えているところであります。

質問 その検査の頻度であるとか、地元の安心感の整理とかがあると思うんですが、それは年明けの地元での説明までにはお決めになって、そこでお話になるつもりですか。

回答 まあ、これからもう方針を打ち出しますから、事務レベルで、例えば東京都がどんなふうな検査の方法をしているのかとか、というふうなことなんかをいろいろご相談しながら、それで、じゃあ実際にどういうふうにすればいいのか。私自身も、現地に行って、そういうそのがれきの実態というか、というのを見て、どうやって測るのかということもこの目で見て、そして、これならいけるという確証を持って、進めていきたいと考えています。

 

(2011年県政重大ニュース・トップ10について)

質問 重大ニュースですけれども、知事ご自身は、今年は知事になられたことが一番の重大ニュースかもしれませんけれども、印象に残っていることがありましたらお伺いできますでしょうか。

回答 そうですね、まあまさに東日本大震災というのが非常に大きかったということは間違いないですよね。そんな中で自分が知事になるなんて夢にも思わなかった。それが知事になったということ。これも本当に大きな出来事でありました。

 そして、ソーラーパネルを自己負担なしでも付けられると言ってきたんですが、そんなことできないだろうと言われたのが、この年末ぎりぎりではありましたけれども、本当にこのわずか8カ月の間にエネルギー革命というのが本当に起きたというかね。その中でパネルの値段もどんどん下がってきて、今の状態では、まさに自己負担なしでも付けられるという、そういうふうなメニューを、まあ条件が整えばということですけれども、メニューをご提示することができたということがやっぱり私にとっては大変大きなことだったなあと思いますね。

 それと、10位には実は入らなかったんですけれども、11位になったのが不活化ポリオワクチン、神奈川県が独自で接種を始めたということでありまして、これも、長年私がこのワクチンの問題に取り組んだ中で、前から言っていたことなんですが、たまたま知事としてそれを断行できる立場になったというのも、何か非常に運命的なものを感じますけれどね。でもやっぱり、この件については神奈川県庁の職員がよく頑張ったと私は思いますね。これは、普通の公務員の理屈ではできないことを、神奈川県はやった、ということでありますから、これもやっぱり大きな大きな、重大ニュースの中に入ることだなと私自身は思っていますけれどね。

 まあ、個人的には番外編で、日本ベストドレッサー賞を頂いたという。私にとっては、個人的な重大ニュースであります。

 

(県有地を活用したメガソーラー事業の計画について)

質問 メガソーラー関係なんですけれども、幾つかあるんですが、先程言った8億円から10億円という、これは設置費用込みでそれくらいの値段なのかということと、あと、パネルをどこから調達するのかという、これいつぐらいに入札とかを行うのかというスケジュール感があったら教えていただきたいのと、あと、今いろんな所の、民間の誘致のための候補地を選んでいる途中だと思いますが、そこら辺の事情とかって今どんな感じになっているのか、その3点をお願いいたします。

回答 はい。建設費ですけれどね、先程申し上げた、2メガワットだとだいたい8億円から10億円掛かるというのは、これは他の自治体での事例を参考にして言った数字であります。これまだ、さっきも申し上げましたように、議会のご了承も頂かなきゃいけませんから、まだ具体的に予算に計上する細かい数字の算出は、まだいたしておりませんが、まあ恐らくこのぐらい。しかもさっきも言ったように、パネルの値段がどんどん下がってますからね。もうちょっと安くできるかもしれないですね。それで、この予算がだいたい決まってからですからね、実際の事業者をお願いするというのはね。それから先のことになります。でも、予算を認めていただければ、できる限り早く実現したいと思っています。前にご紹介しました、14カ所のメガソーラーの候補地があるんだということをお話ししました。今回はその1カ所でありまして、あと13カ所、これは市町村の持っている所が7カ所、民有地が6カ所でありまして、今、基礎調査を行っているところでありまして、今後、土地所有者による地元説明などの調整が整った時点で、所在地を公表していきたいと思っています。

 

(東日本大震災に伴う災害廃棄物の受け入れについて)

質問 がれきの話ですけど、きのう横須賀の市長が会見で、その点について協力していきたいという趣旨のことをおっしゃったということなんですけれども、電話で市長とお話しになった内容、やりとりについて、もう少し詳しく教えていただけますか。

回答 「知事のお考えはよく分わかりました」と。それで、地元の皆さんのご理解をとにかく得てくださいと。それをやっていただくということを、ぜひお願いしたいということ、それを繰り返しおっしゃったですね。私も、それはもう、まさにその通りだと自分でも思っています。ということですから、そういうやりとりですね。

質問 そうすると、きのうもおっしゃっていましたけれども、知事としては、横須賀市というよりは、周辺の住民への説明ということをしていくと。

回答 最優先です。最優先ですね、これは。芦名の処分場というのは実にしっかりとした処分場でありましたね。本当にその衛生面、安全管理がしっかり出来上がっていて、私も何か、ああいう、ごみの最終処分場といったら、昔の、何かこう「夢の島」の印象があったのかもしれないのですけど、だーっとごみをその辺にまき散らして埋めているのかと思ったら、全くそうではなくて、非常にきれいな形でですね、全部焼却灰にして、袋にきちっと入れて、それをしかも谷、あそこは谷ですよね、谷にしっかりと防水シートを敷いて、水が漏れないようにして、地下水に漏れ出したりしないようにしている。で、その水、水分が出たものは、全部回収して、それをきれいに濾過(ろか)して、そしてその有害物質を全部取り除いてきれいな水にして排出しているという、非常によくできた、素晴らしい施設です。で、その、逆に言えば、その素晴らしい施設がそこにあるということは、長年、地元の住民の皆さんとつくってきた信頼関係というものがあったからこそ、それだけの高い高い安全性能に基づいた施設になってるということがありますので、そこに持ち込んでいくということですから、それが何か、周りに害を与えるということは基本的にはない。その思いを持って、しっかりと改めてご理解、ご納得を頂けるように私自身が先頭に立って、お願いしてくるということであります。

質問 がれきとの関係というのですか、野田総理が原発事故について収束宣言をされたんですけれども、そのことに対する受け止めをというのをお伺いしたいのですけど、よろしいでしょうか。

回答 まあ、待ちに待ったということでね、おっしゃったんでしょうけれども、その収束という言葉に対してね、みなさんいろんな受け止め方があるようですね、まだまだね。私としては、野田総理のその言葉、そういうことが出てきたということの思い、野田総理の気持ちに、恐らくなっちゃいましたけどね。ほっとされたんだろうなというところがある。でもさっき申し上げたように、今、こういう状態になってると、政府がいろんなことを言っても、なかなかこの、みんな信用しないというね、そういう形になっているんでね。「ほんとかなあ」って、何を言ってもそうなっているというのは、このやっぱり、流れは何とかして変えていかなければいけないなと、それは思いますね。きのう、「対話の広場」でもね、そういうご意見が出ていましたね。「国が何言っても、県が何言っても、信用できないんだ」って言われましたけど、国も県も一緒くたにされるのは、とってもその、残念なことでありましたけど、やっぱり、この県政を預かっている立場としてみれば、その皆さんにちゃんと言ったことを信頼できるような形で、しっかりとやっていきたいと改めて思った次第です。

質問 がれきの件、あの、横浜の林市長がですね、物を燃やすのはいいですよと、しかし埋め立てはちょっとなあというお話をされているのですけれども、黒岩さんとしては、最終的に焼く処理さえ、政令3市でしてくれれば、全市、もちろんお願いはするんでしょうけれども、全市、横須賀の方に持っていくのもありかなとお考えなのか、やっぱりそれとも、埋め立てのところについても、一定程度ほかの市にも引き受けていただくよう、粘り強く言い続けるのか、どちらなんでしょうか、立場としては。

回答 県は焼却炉を持ってないんですね。だから、どこかで焼却していかなきゃいけないという中で、これは、お願いしなければいけないですね。逆に、例えば川崎なんかはですね、焼却炉は持っている、で、焼くことはできるけれども最終処分場がないというようなことがありましたから、だから、そのうまい組み合わせの中でできるだろうなというふうには思ってますね。だから、その処分に関しては、基本的には県で受けるつもりでいますけど、もし、横浜でもできるということであるならば、それはぜひお願いしたいところでありましてね、その辺は、みんなでやっぱり協力してできることをやっていきましょうということではないでしょうかね。今のだいたい、雰囲気はそういう感じです。県議会でも、私の急な提言ではありましたけれども、自民、民主、公明、みんなの党、県政会の皆さん、好意的に受け止めてくださいました。それと、さっき言ったように、政令市の市長、それと地元の横須賀市長も好意的に受け止めていただいたということがあったので、この後はね、やっぱりそういう信頼関係を崩さないようにしながらね、しっかりみんなでできることはやっていきましょう。神奈川県は本当に東北地方復興のために、具体的に動き出しましょうと。そういう何か、一歩一歩進めていきたいと思っております。

知事室参事監: ちょっと訂正を。川崎市は最終処分場、あるそうですので。

回答 川崎市は最終処分場あるのね。川崎市も最終処分場あるけども、なかなか困ってらっしゃるんですね。焼却の方は大丈夫だということをおっしゃてましたけど、最終処分についてはなかなか厳しいということをおっしゃってました。

質問 確認ですけど、県で基本的に引き受けるという、横須賀で引き受けると。

回答 私は覚悟を持ってますけど。

 

(事故・不祥事にかかわる対応について)

質問 事故・不祥事ですけれど、知事とか教育長は自主返納はされるんでしょうか。

回答 そういう事も検討したんですが、今回のことについては、副知事までのことにするという事にいたしました。

以上

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。