定例記者会見(2011年10月18日)結果概要

掲載日:2011年10月18日

発表事項

(第60回神奈川文化賞・スポーツ賞の贈呈について)

 まず最初は、「第60回神奈川文化賞・スポーツ賞」の贈呈についてであります。「神奈川文化賞・スポーツ賞」は、文化・スポーツの向上・発展に尽力され、その功績が顕著な個人及び団体に贈呈されるもので、昭和27年からスタートして、今年で60回目を迎えます。このたび、今年の受賞者が決まりましたので、発表させていただきます。まず、「文化賞」では、文学の分野で、詩人の高橋睦郎(むつお)さん、芸術の分野で、写真家の 石内都(いしうち・みやこ)さん、芸術の分野で、彫刻家の 山本正道さん、科学技術の分野で、「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口淳一郎さん、以上の4名に決定いたしました。皆さんご承知でしょうけれど、この川口淳一郎さんは、宇宙航空研究開発機構、いわゆるJAXA(ジャクサ)、相模原キャンパスを活動拠点とした、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトチームで、プロジェクトマネージャーとしてチームを指揮し、たぐいまれなるリーダーシップを発揮して、日本だけでなく世界の科学技術の進歩に寄与されたところであります。

 さて次は、後の活躍が大いに期待される若い方々を対象とした「文化賞未来賞」につきましては、ダンサーの酒井幸菜(ゆきな)さん、 映画監督の 李相日(り・さんいる)さんと決定いたしました。李相日さんは川崎市在住で、麻生区にある日本映画学校、現在の日本映画大学で学ばれました。「フラガール」や「悪人」の監督として、国内だけでなく世界でも高く評価されまして、日本映画界で最も注目されており、数々の賞を受賞しておられます。

 「スポーツ賞」につきましては、陸上で、日本陸上競技選手権大会女子800メートルで2連覇を達成した、岸川朱里(あかり)さん、水泳で、インターハイ女子200メートル背泳ぎで2連覇、さらに国民体育大会少年女子200メートル背泳ぎで2連覇を達成した、赤瀬紗也香(さやか)さん、同じく水泳で、国民体育大会少年女子100メートル自由形で2連覇を達成した、関根理沙(りさ)さん、柔道で、インターハイ男子60キログラムで2連覇を達成した、髙藤直寿(たかとう・なおひさ)さん、硬式野球で、選抜高校野球で優勝した、東海大学相模高等学校野球部の4名、1団体に決定いたしました。東海大学付属相模高等学校野球部、本年の選抜大会において、11年ぶり2度目の優勝を果たしまして、積極果敢な「機動力野球」に加えまして、個々がやるべきことを意思統一して体現した「ノーサイン野球」で、東海大相模らしさを見せてくれました。

 なお、各賞の贈呈式は、11月3日「文化の日」、神奈川県民ホールで行い、併せて、受賞者の功績を県民の皆さんと一緒にお祝いするために、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による祝賀演奏を開催いたします。

 

(「政策研究大学連携センターシンポジウム」の開催について)

 続きましては、「政策研究・大学連携センターシンポジウム」の開催についてであります。本県では、昨年4月に、本県の重要な知的資源である大学との連携を強化し、多様化、複雑化するさまざまな県政課題に的確に対応する政策の形成を支援し、地域が抱える課題に対して、独自の取り組みを進めるために、「政策研究」と「大学連携」の拠点となるべき「政策研究・大学連携センター~シンクタンク神奈川~」を設置したところであります。この「シンクタンク神奈川」主催で、県内の「知的資源」や「観光資源」などの「地域資源」と連携・協働した取り組みの発表や、「神奈川の魅力」を活かした地域活性化を考えるシンポジウムを、11月9日、水曜日、14時から17時30分まで、横浜市社会福祉センターホールで実施いたします。

 プログラムですが、第1部、横浜国立大学大学院国際社会科学研究科の小池治先生に進行、講評をお願いしまして、参考資料に記載のとおり、3団体から4つの研究や事例を発表していただきます。第2部、「マグネット神奈川の実現に向けた地域活性化の取組み」、これをテーマにしまして、基調講演とパネルディスカッションを行います。地域活性化につきましては、10月21日から、県内の7カ所で「対話の広場・地域版」、これを実施いたします。私が県民の皆さんと直接、意見交換をすることにしていますけれども、このパネルディスカッションでは、まちづくりや企業の連携という観点から、3人の専門家と議論を深めていきたいと考えています。基調講演、これは、「デフレの正体」の著者で有名でありますが、日本国内くまなく訪れましてですね、地域の実情に本当に精通されている株式会社日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介(もたに・こうすけ)さんに「地域資源を地域活性化にどのように活かすか」ということをテーマにお話しいただきます。その後、パネルディスカッションに入りますが、この藻谷さんも含め、高橋忠生(ただお)さん、社団法人神奈川県経営者協会の会長、それから、浜野安宏(やすひろ)さん、株式会社浜野総合研究所代表取締役社長に加わっていただきます。コーディネーターは私が務めますけれども、このパネリストの3名というのは、いずれもご承知の通り、知恵袋会議のメンバーでありまして、地域活性化について優れた知見、見識をお持ちの方々でありますので、非常に私もこの議論、楽しみにしているところであります。まあ、知恵袋会議のある種の変形版と考えていただいてもよろしいかなと思っているところであります。

 

(不活化ポリオワクチンについて)

 ということがまあ、発表ではあるのですが、本来はこの場でお話ししようと思っていました、不活化ポリオワクチンについて、改めてご説明したいと思います。ポリオのワクチンには2種類あります。生ワクチンと不活化ワクチンであります。この生ポリオワクチンを日本は今、採用しているわけでありますけども、不活化ポリオワクチンは個人輸入という形でしかできません。実は最近、このポリオというものが自然に発生するということは日本ではないんですけども、しかし、ポリオが発生しています。それはどうして発生するかというと、生ポリオワクチンを打つことによって、その副反応として起きているということであります。この生ポリオワクチンの危険性というのは、前から指摘されておりまして、不活化ワクチン、これはウイルスを殺してありますから、感染することはない。だから安全な不活化ポリオワクチンに早く替えろということを主張してまいりました。これは私自身も主張してまいりました。私は神奈川県の知事になる前、2年間でありますけども、厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会、このメンバーでありました。おととしの確か10月から始まったと思うんですが、この会議の中で私は、日本は遅れていると、ワクチン後進国だと、だから、早くこの、生ポリオワクチンではなくて、不活化ポリオワクチンに切り替えろということを、2年前から主張してきました。ところが、その検討会、報告がなかなかまとまりません。ああでもない、こうでもないと、議論ばかりしています。そして見てください、今どういう状況にあるか。世界のワクチンの状況です、これが。この青いところ、これが不活化ワクチンを使っているところであります。いわゆるほとんどの先進国、みんな不活化ワクチンを使っている。生ワクチン使っているところが赤です。どこだか見てください。アフリカのほとんど、中央アジアの辺り、モンゴル、北朝鮮そして日本、こんなもんです。中国ですらと言ったら失礼かもしれませんが、中国でも不活化ワクチンへ切り替え中であります。この表を見て皆さんどう感じますか。ワクチン後進国ですよ、日本は。なんでこんな危険な生ワクチン使い続けているんですかということであります。

 そんな中で、実は、厚生労働省も重い腰を上げて、やっとこの不活化ワクチンを採用するということになってきたようでありますが、来年度の春から入れるということです。この状態の中で、実は中国で、本年9月に中国西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区で、野生株のポリオウイルスの感染者10名の報告がありました。中国で発生したということは、いつ日本に入ってきてもおかしくないという状況であります。ところが生ポリオワクチン、これを接種すると、まあ、いろんなデータがあってはっきりこの数字は分からないですけど、100万人に、私は検討会では100万人に2人か3人という副反応事故が起きるというふうなデータ出ていました。まあ、1.4人という、そういうデータもありますけども、これを今、使い続けているわけですね。ところがやっぱり、保護者の皆さんの感覚というものは非常に敏感でありまして、そういう危ないワクチンを使うということはいかんということで、ワクチンを接種しない人が今、急増しています。昨年に比べて、17.5パーセントがワクチンを打たない、減少してるんですね。神奈川の場合には、21.5パーセント減少しています。今年の4月から6月の生ワクチン接種者は、約6万3,000人、神奈川ですけれどもね。昨年同期は8万人だったわけです。約1万7,000人が受けてないという、無接種者という状態になっています。無接種者が増えてるという状況の中で、中国でポリオウイルス感染者が出た。緊急事態であります。その時に国はどういう対応をしたか。生ワクチンを早く打ってくださいと言いました。私はどうかしているんじゃないかと思いました。神奈川でそんなことを認めるわけにいかない。神奈川は不活化ワクチンを打つ。そのためにどうすればいいのか。実はこの話をしたところ、いろんな学会からも反対の声が。しばらく待っていれば、1年半経てば不活化ワクチン認められるんだから、それまで待っていればいいじゃないか。しかももし神奈川でやるとなったらば、ワクチンを接種するためにいろんな医療機関に人が殺到して対応できないかもしれない。さまざまな反対意見が出ました。県庁の中でもほとんどが慎重意見でした。しかし、神奈川の子どもたちのいのちを危険にさらすわけにいかないということで、県が主導してやるんだと。県の医療機関もある、県の医師もいる。それを使って、とにかく、個人輸入ということの延長線上であるけれども、とにかくやってくれということを強力に言ってまいりました。何度も激しいやり取りがありましたが、県庁職員も必死で頑張ってくれました。そして、神奈川県の中では、地方独立行政法人神奈川県立病院機構と県が協同して、県の保健福祉事務所で、有料ではありますけども、集団接種を実施するということにいたしました。国が認めてないものを県がやるということ、しかしこれは、個人輸入という形でしかできませんから、個人輸入を県がサポートと、旗振り役をするというふうな形にならざるを得ない。残念ながら緊急の事態でありますから、無料というわけにはいきません。それとともに、さまざまな心配をする声もありました。万々が一、このことによって事故が起きたら、県が責任取るのか。それは、国としてきちっとした方向性が出ていない中では、県が責任を取るわけにはまいらないということでありますので、県が責任を残念ながら取れませんけれど、それでも不活化ワクチンをご希望の方はどうぞ、県の施設でお打ちいたしますということの同意を得た上で実施しようということにして、その情報が本来きょう発表する予定でしたが、一応皆様の知るところであり記事になっているところであります。

 それに対して、つい先程ではありますが、小宮山厚生労働大臣が、都道府県が未承認のワクチンの接種を進めることについては、健康被害が生じた際の健康被害救済制度がないこと、国民の皆さんの不安をあおって、結果として全国的にも生ポリオワクチンの接種を差し控える人が増えて、免疫を持たない人が増加する恐れがあるなど、予防接種の行政上は、神奈川がやることは、望ましいことだとは思っていないという記者会見をされたようであります。皆さん、どうお考えでしょうか。危険だと分かっている生ワクチンを打て。言えますか、そんなことが。国がやるべきことは、直ちに不活化ワクチンを認める。それだけでいいんですよ、それだけで。それを国が認めれば、神奈川がわざわざこういうことをやる必要はない。それが国がやるべきことじゃないでしょうか。それを、神奈川が、今ある個人輸入というのを延長した形で、県独自でやる、神奈川の子どもたちの命を不安に陥れることはできないという決断をしてやったことについて、望ましいことだとは思っていない。それは、皆さん判断してください、どっちが正しいのか。私は、全然おかしいと思っています。特に私が知事になった時にずっと言っていました圧倒的なスピード感、言い続けてきたのはそういうことです。この予防接種部会、2年間議論して、何にも前に進んでいないんですよ。日本はワクチン後進国なんですよ。少しも前に進まない議論ばかりしているという状況の中で、国がそうだったならば、神奈川からやるんだと、私は最初から言っている。圧倒的なスピード感で。神奈川モデルをつくろうと言ったのは、まさにこういうことであります。国が何と言おうと、神奈川は不活化ワクチン、断固実行いたします。この件についてご質問があれば、またお受けいたします。

 

知事出席主要行事

 知事出席の行事メモ。今度、19日の水曜日、「黒岩祐治が行く!神奈川の現場 最先端の発電技術の現場訪問」ということであります。京浜臨海部にある、最先端発電技術の現場4カ所を訪問しまして、最先端の設備の開発・運用状況を視察してまいります。川崎のバイオマス発電所、バイオマスのみを燃焼する発電施設として国内最大でありまして、建築廃材等を燃料として利用し、一般家庭約3万8,000世帯の年間電力量に相当する電気を発電するという、こういう施設を視察してまいります。

 次に、JFEスチール東日本製鉄所。現在、実証実験を行っている製鉄所の排熱を利用した最新の発電技術を視察いたします。

 次に、JFEエンジニアリング株式会社横浜本社では、10月5日に開所したばかりの施設で、タワー集光型の太陽光発電など最先端の設備がそろうソーラーテクノパークと電気自動車用超急速充電器を視察します。

 最後に、麒麟麦酒横浜工場では、製造の排水処理過程で発生するバイオガスを利用した効率の良いエネルギー供給の仕組みである、ガスエンジンコージェネレーションシステムを視察してまいります。

 なお、いずれの現場でも、各企業の方々と意見交換を予定しております。本件は、10月14日に発表済みでありまして、取材申し込み受付は、一応、締め切っているということをご了承いただきたいと思います。

 私の方からは以上です。ご質問があればどうぞ。

 

質疑

(不活化ポリオワクチンについて)

質問 不活化ポリオワクチンについてなんですけれども、県としてどの程度の需要を見込んでいるかというのと、その需要すべてを賄い切れるという見通しであるのかどうかをお願いします。

回答 先程申し上げましたが、今8万人、去年の数字と比べた場合ですね、去年8万人受けていたのが、6万3,000人しか受けていないということですね。だからこの1万7,000人の人たちっていうのは、受けなきゃいけない状況に今あるということですね。

だからこの、まずは1万7千人に早く到達するようにということで、全力を挙げようと思っているところであります。そのために、今、早急に準備を進めています。それで準備が整い次第、大至急やっていきたいと考えているところであります。

質問 準備が整い次第というのは、大体めどとしては、いつ頃というのは今のところありますでしょうか。

回答 これも私も聞いているんですけどね、もうとにかく一刻も早くということです。それで実は、やっぱりこれ関心が高いですね。皆さん、一部の方報道していただいた後、あれは週末だったですけれどね、月曜日、昨日一日で99人の県民の方から、この予約開始はいつなんだと電話がかかってまいりました。ですから恐らくこういう発表を受けて、もし皆さんが報道していただくならば、さらにいつからなんだということが殺到すると思いますので、それはもう、どういう方から電話がかかってきたのかということを全部メモして、それで決まり次第、こちらからご連絡をするというような体制をとるように指示してあります。

質問 先程、緊急事態であるから無料というわけにはいかないとおっしゃられていたんですけれども、費用の負担について今後の何かこう補助をしたりとかですね、何か検討されるお考えはありますか。

回答 これもね、本来は無料にしたいところでありますけれども、なんといっても急な話でありましてね、そのための予算措置もなかなかできる状況ではないということでありました。この費用のご負担、今でも個人輸入で不活化ワクチンを受けることはできるわけですよ。でもそれは皆さん費用を負担されているわけですね。しかし、そのような保護者の皆さんからすれば、一体どこ行ってどうやってそれを受ければいいのかってお分かりにならない方も沢山いらっしゃるだろうということで県がやります、ということですから、今の不活化ワクチンの接種の延長線上ということでありますから、本当に申し訳ないですけれども、今回は費用のご負担はいただきたいということであります。

質問 先程知事も言及されましたが、大臣の発言についてなんですけども、もう一本、国民が結果として全国的に生ポリオワクチンの接種する人が控えるのではないかという懸念なんですけれども、実際その、例えば神奈川が先行した場合にですね、他自治体で同様の動きが出るのを待つとかですね、何かそういった懸念もあり得るかと思うんですけれども、知事はそれに対していかがお考えですか。

回答 だから、神奈川から日本を変えると言っているんですよ。生ポリオワクチンの接種を控える人が出てくるでしょう。神奈川県以外だったらば、当然のごとく。そうしたら、神奈川でやっててどうしてうちの県でこれやらないんだという声が圧倒的に上がってくるでしょう。その時にあっちこっちあっちこっちで個人輸入、個人輸入という形でいいんですか。答えははっきりしているんですよ。国がすぐに認めればいいんですよ。これは。不活化ワクチンを認めた方がいいですっていう話はさっき言ったでしょ。今、急に出てきた話じゃないんですよ。私が予防接種部会のメンバーだった2年前から、もうね、議事録見てください。私はその予防接種部会の中で言っている話ですから。どれだけ時間がたっているんですか。その国の対応の遅さっていうのは反省して、すぐにやるべきですよ。そうすればすべて解決するんですよ。

 

(知事就任から半年を迎えるにあたって)

質問 あと、それ以外で一点だけお願いします。この日曜日に知事は就任から半年を迎えるわけなんですけれども、半年を振り返ってですね、所感とあと自己評価というかですね、それをお願いします。

回答 急に。

質問 すいません。ちょっと、うち、幹事社でまとめてなかったもので失礼します。

回答 そうですね、半年経ちました。そんな中で、私としては、非常に充実した毎日だったなあと、実は思っています。圧倒的スピード感という言葉を何度も口にしてまいりましたが、太陽光発電を一気に普及させるんだということを前面に掲げてきました。そんな中で、神奈川からエネルギー革命を起こそうと言ってたその動きは、一つの大きな日本全体を巻き込む動きになってきたのかなと実感はあります。先日からもずっと、議会等と、そして皆様にもご説明してまいりましたが、2020年の新しい「かながわスマートエネルギー構想」というものを掲げて、さらに高い目標を目指してまい進しているというところであります。そんな中で、このスピード感、圧倒的スピード感でやっていこうということ、これが県庁の職員の中にも非常に浸透してきているとかですね、皆さん、職員みんながそういうことを口にするという、そういう状況になってることを、とっても心強く思っています。それから、さっき言った、このポリオワクチンの対応なんていうのは、このスピード感ですよ。圧倒的なスピード感だと思いませんか。国が何年もかけて、たらたらたらたらやってることに比べれば。ということだと思います。それと、「いのち輝くマグネット神奈川」と言ってまいりました。これも、何度も何度もその言葉を繰り返している中で、この言葉によっていろんなことを、ものを考えていこうという、そういう雰囲気っていうのは、県庁の中にもあふれているし、県民の皆さんともお話をしている中でも、少しずつ少しずつ浸透していっているのかなと思う次第であります。これからいよいよ本格的に黒岩カラーってものを出していきたいなと思っているところです。いのち輝くマグネット神奈川の準備のために、例えば、医療のグランドデザインというのをつくる検討会、都道府県としてそういうグランドデザインをつくるなんていうのは初めてのことだという中でも、それを今検討している最中でありますけれども、そこから出てくる話っていうのは、きょうのポリオワクチンの例を、ひとつの参考になるんじゃあないでしょうか。つまり、国では変えられない。規制がいっぱいあって。そして、こうすればいいと分かっていても、全然変えられない。だから、それを神奈川で変えていくんだと。それが、神奈川モデルです。だから、神奈川で医療のグランドデザインを描くんだということです。この本格的な作業をこれからスタートさせるということでありまして、半年振り返ってみながら、さらに意欲が増してるといったところが現状ですね。

質問 失礼しました。

(不活化ポリオワクチンについて)

質問 ポリオの件で、不勉強で申し訳ないんですけれども、なぜ国が知事のおっしゃるようにそんなに時間がかかったと知事は見てらっしゃいますか。

回答 不思議だと思いませんか、これは。何でなんでしょうね。これ、まさに皆さん取材してくださいよ、これは。私も、こんな不思議なことはない。普通に、常識的な考えで判断すれば、おかしいじゃないですか。さっき見せたでしょ、これ。見てください、これ。これ見たら、皆さんおかしいと思うでしょ、これ。何で、日本、こんな遅れてんですかって。それを変えればいいって話が何で変えられないんですかっていったところに、何か極めて不可解な日本のある種の構図があるんでしょうね。そう思わざるを得ないでしょう。予防接種部会で、私は、何度もそれを言いましたけれども、まあ、いろんな議論も出ましたが、じゃあ次にいきましょうって言って、締めくくられて次にいくばっかりでありました。何か特別な、何か結びつきがあるのかな。生ポリオワクチンを作っているいろんなメーカーと、いろんな関係者が、何か特別な関係があるのかな。私はそれは、そこまで取材することはできていませんけれども、思わざるを得ないような不可解な現状であります。こんなワクチン後進国のままでいいんですか、国民の皆さんそれでいいんですかという。私はいいとは思わない。だから神奈川で変えていくんだ、ということであります。

質問 すいません。ポリオワクチンの件なんですけれども。知事、今、生ワクチン、現状で危険だという認識を持たれているということですけれども、そうであるならば、ワクチンを、去年との数値の換算で打たれていない1万7,000人が対象ということですけれども、そもそも全員、全部が対象になるべきではないかという気持ちも持ったんですが、その人たちに対してどうするのかということと、もう一つは、その1万7,000人に対して今後説明をされていくということになると思いますけれども、多くの方は恐らく、いろんな情報が飛び交っていて、不安に思って打たれてないという方が多いと思うんですが、県としてどういう説明をされる予定なんでしょうか。

回答 いや、これが説明です、私の。それで、つまり6万3,000人の方はもう打たれたわけですから、これは、もう打たれてしまったわけですね。別にだから、みんなが感染するわけじゃないですよ。しかしもう、それはそれですよね。あれは4回接種しなきゃいけないんですね。だから、途中でやめるということはなかなかできないと思いますけれども、だから少なくとも私たちが今できることは、1万7,000人の人たちを何とかして救うということであります。で、実は厚生労働省によればですね、平成13年度から22年度までの10年間に、15人、生ポリオワクチンでですね、健康被害認定者の報告があるんですね。これ100万人で換算すると1.4人ということになるんですけれども、これは実は、こういうデータってよく分からないんですよね、実は。というのは、わが神奈川県の中にもですね、健康被害の方がいらっしゃるんですね。その人の数は、その15人の中に入ってないんですよ。だからもっともっと数は多いはずなんですね。これ、藤沢市内在住のお子さんですけどもね、平成22年5月に生ワクチンを接種した後にポリオを発症したという届け出がありましてね、現在、国において認定審査中というところであります。こういう方、本当はたくさんもっともっといるんです。これも一つの大きな大きな問題ですけれども、日本の診療情報というものは、よく活用されてないですね。よく見えなくなってるんですね。だから、何人が本当にこの健康被害に遭ったのかっていう数字も実は、ぱっと把握できる状況にないんですよ。だから、こういうことも医療のグランドデザインの中で変えていこうと言っている話の一つでもあります。だから、こういうふうな事実を皆さんに知っていただきたい。事実を知っていただいた上で、さあ、どうするのかと。私が求めるのは、国が、何度も言いますけども、国が、不活化ポリオワクチンを認めればいい、それだけです。

質問 もう一つ、関連ですけれども、そうなると今後、今シーズンは1万7,000人ってことが分かるんですけども、来シーズン以降、国、まあ、来年度の終わりくらいというお話だったと思うんですが、それまでの間は、県民、まあその対象の年齢の子どもたちは全部対象にしていくということですか。

回答 いや、まずは、国に対して要望します。要望書を持ってまいります。

質問 もっと早く、前倒ししろと。

回答 すぐに入れろと。不活化ワクチンを早く承認せよと。まずは言います、そういうふうに。で、その間、来年度の様子というのはだんだん見えてくると思いますけれども、まさかこんな状態をいつまでもいつまでも続けているはずがないと思いますけどね。   こういう問題を明らかにするということが、非常に大事なことじゃないですか。本当に私にとっては、2年前から言っていたんですよ、ずっと。それがちっとも動かない。おかしいですよ、これ。

質問 ポリオの関係で2点お伺いしたいんですけれども、生ワクチンの危険性ということを指摘されているんですけれども、これから新規の接種を神奈川県では続けていかないとか、そういうことはお考えになっているんですか。

回答 これは「生ワクチンを接種するな」とは言えないですね。予防接種法に基づいて、今やっていますから、それをご希望される方に対して、それを接種するなとは言えません。われわれは、不活化ワクチンの接種の方法をご提示して、そして正しい情報を皆さんにお伝えするということだと思います。

質問 あと、もう1点なんですけれども、不活化ワクチンの方で、健康被害が生じた場合に、その救済制度というものがないということを小宮山大臣が指摘されているみたいなんですが、その点についてはどういうふうに・・・。

回答 それは、そのことによって不活化ワクチンを打たないでいいのかという問題は、当然あると思いますね。私は、不活化ワクチンによっての、そういう健康被害の情報というのは、聞いていないです。恐らく医療関係者は知らないと思います。それでも、医療に100パーセントはないでしょうから、そういうことが絶対にないのかと言ったらば、それはなかなか分からないところがありますけれども、しかし、世界的に見て、これが安全だと言われている、さっきも地図を見せたように、ほとんどの先進国はそれを採用しているという状況の中で、万、万、万が一神奈川でそういうことが起きたときには、それはそのときにきちんと誠意ある対応をしたいと思っています。

質問 その点については、打たれる方に、きちんとご説明をされると・・・。

回答 そうです。

質問 この時期に接種を始めるということを決定されたというのは、どういった判断で。

回答 それは、先程申し上げた通りですね、中国で新しいポリオが出てきたんですね。新疆(しんきょう)ウイグル自治区で出てきた、といって、それで、それに対応する方策として厚生労働省が、要するに早く生ワクチン打ちなさいと言ったんですよ。10月4日付けの通知が来ました。10月4日付けの通知。で、不活化ポリオワクチンの導入までの間、生ワクチンの接種の徹底を訴えると言ってきた。だから私は、何をばかなことを言ってるんだと。そんなこと言うんじゃなくて、不活化ワクチンを認めますと言って、前倒しで認めりゃいいじゃないですか。それだけのことを、なぜそういうことになったのかということで、われわれも急いだということです。 

質問 今、神奈川は先行してやってるということなんですけれど、ほかの都道府県で、神奈川と歩調を合せようという動きとかはあるんですか。

回答 いや、私はよく知りません。私の場合、さっきから何度も言ってますけれど、厚生労働省の予防接種部会のメンバーでしたからね。だからこの問題については、まさに当事者として何度も言ってきたことでありますから、だから今真っ先にお話をしているというところだと思いますけれどね。

質問 今のポリオなんですが、現行の予防接種法では実施主体は、市町村がやっていると思うんですね。県の保健所ですと、政令市の地域では実施ができないのではないかと思うのですが、そのあたりの地域による実施の計画といいますか、県全域に広げていくようなお考えはありますか。市町村に働き掛けるようなお考えはありますか。

回答 取りあえずは、県がやるというのは正確でないですよね。個人輸入、あくまで個人輸入ですから、ドクターが自分の名前で輸入していただくんですね。それを県立病院のドクターに輸入してもらって、県の施設で、限られたところで、いわゆる集団接種のような形でやるということですね。それで、今のところ、5つの場所、5つの保健福祉事務所を今、選んでおりますけれども、それはだから、政令市にお住まいの方でも神奈川県民であれば、そこに来ていただければ受けていただけるということです。

質問 市町村に同じような動きや、市町村が抱えている公立医療機関のドクターであったりですとか、働き掛けというようなお考えは。

回答 今のところは考えていません。何よりも働き掛けるのは、まず、国に対して、早く不活化ワクチンを認めろという、こういうことですね。

質問 ポリオの件なんですけど、先程、現段階では、健康被害に対して何の補償も無い状況の中で、先程は残念ながら県は責任が持てないとおっしゃったんですが、今後、国が導入するまでの間、何らかの補償とか対応を考えていくことはありませんか。

回答 今のところは、繰り返しになって申し訳ないですけれど、国が早く決めなさいと。ここがまず第一ですね、国が。こうやってやっているのも本当に緊急避難的だと私は思うのですね。こういうことを常態化させていくことはおかしいですよ、これは。だから、今の緊急避難、急場をしのぐために、やはり一気にやろうということですから、その後のことは、当然、国が正しい判断をしてくれるものだと思っていますけれどね。

質問 今回、このことを受けて、県民の間からは、知事は非常に生ワクチンは危ないとおっしゃる、一方で不活化の方は何の補償も無いということで、じゃあ一体、どうしたらいいのという不安の声も聞かれるんですけど、それに対しては。

回答 だから、私は選択肢を提示するだけですよ。生ポリオワクチンは今まで通りご希望されれば受けることができるわけです。危険だっていったって、別に毒を飲むわけじゃないですからね。今までずっとやってきているわけですから。100万人に2人から3人とか、最近のデータだと1.4人と言われている数字というものをどういうふうに判断されるかということですよね。その副反応事故のパーセンテージとしては、それほど、めちゃくちゃ高いという数字でもないです。今のところ不活化ワクチンの場合にはこういう健康被害の情報、報告が無いということでありますから、だからやはり、不活化ワクチン、申し訳ないですけれど高いですから、今。だから、そうじゃなくて、生ポリオワクチンというものでいいんだと、それくらい感染の可能性があるとしても、本当にパーセンテージが低いのだから、その方がいいですよという人は、そういうふうにやっていただくということです。皆さんの判断にお任せしますと。ただ、私の方としては、正しい情報をちゃんとお伝えし、選択肢をご提示すると。そして、国に対しては抜本的な改善策のために決断せよと、迫るのみであります。

質問 確認なんですが、今輸入している不活化ワクチンですね。だいたい4回接種するということになっていると思うのですけれども、接種料金5、6千円というのは1回につき5、6千円という理解でいいんですか。

回答 そうですね。そういうことです。

質問 4回であれば、掛ける4ということで。

回答 そういうことです。

質問 もう一つ、神奈川県立病院機構のですね、果たす役割なのですが、これは病院機構の医師が個人輸入するという形をとるんですか。

回答 病院機構の医師が個人輸入します。その今、人数を集めている最中です。

質問 あと病院機構としては、接種のところで協力するということになるのですか。

回答 そういうことです。

質問 分かりました。

回答 よろしいですか。はい。

 

(横浜ベイスターズの現状について)

質問 話、変わるんですけれども、本日ですね、横浜スタジアムでベイスターズの最終戦、横浜スタジアムでの最終戦が開かれるんですけれども、4年連続びり、最下位が決まった中で、地元のファンもいろんな思いがあると思うんですけれども、知事のお立場でですね、今の現状、球団の現状をどう思われるのかということをお気持ちがあったら教えてください。

回答 そうですね。まあ、スポーツの世界ですからね。この周りから見ている人間は、やんや、やんや言いますけどね、やってる方は大変なんでしょうけれどもね。しかしまあ、正直言って、このまま横浜でね、これだけ弱いというのは、ちょっと寂しい限りでありますよね。何とかして、まあ、万年この最下位というのはね。ちょっとやっぱり何とかしてほしいなと、そこは今のところは私の立場としては、願うだけですよ、今はね。何か、県が直接何か手を出して強くするとか、そういうこと、とてもとても、余裕はありません。祈るだけです、今は。

質問 関連なんですけれども、万年最下位が故にですね、また今年も結論が見えていませんけれど、買収騒動、移転騒動がずっと続いている報道もあるんですけれど、横浜から残ってほしい、もしくは出て行ってしまうことも、知事としては、ありだとお考えか、その移転、買収についてのお気持ち、ご意見というよりもお気持ちなどあれば、お聞かせいただければと思いますけれども。

回答 まあ、せっかくね、横浜にこれだけの球団があるわけですからね。それは、残っていただきたいですよね。で、やっぱりみんなが本当に応援して、応援しがいのあるね、球団にやっぱり生まれ変わっていってほしいなと思うだけでありましてね。それ以外、その背景にどんな動きがあるかというのは、私はよく存じ上げてませんので、気持ちとしては、強くなって残ってほしい、ということですね。

 

(横浜ドームの構想について)

質問 今の関連なんですが、横浜ドームのですね構想がまた浮上しておるのですが、その辺をマグネット神奈川を掲げてられる知事としてですね、どう受け止めておられるか、お聞かせていただきたいと思いますけれども。

回答 そうですね。本当にこれがマグネット力を持つものなのかどうなのかということですよね。やっぱりその、さっきの問題とも絡む話ですよね。横浜球団がどうするのかということと、この関連もあると思いますけれどもね。やっぱりその、本当にマグネットの力が出るようなことが見えてくるならば、それは応援したい気持ちではありますけれどね。今のところはまだよく分かりません。

質問 賛成でも反対でもないという。

回答 今、流れを見てるというところですね。

質問 支援とかを求められた時には、分からない…。

回答 まだ早いですね。ここで、横浜ドームができて、お客さんがどーんとやって来るということを、確かにそうだなって思えば、それは、よしって言って思いますけれども、まだ判断できるところまで来ていないと、私は思っていますけれども。

質問 民間主導ではあるんですが、逆に知事として何かアイデアというのは。

回答 私は今のところ、それ以外にいろいろやりたいことがありまして、それをいろいろとこう、仕掛けていきたいなと思っているところですね。

質問 すみません、関連で、今の親会社は、知事のかつての所属先のライバル会社でもあるんですけれども、東京の会社でして、そのTBSが横浜の球団を運営していることについてのお考えを、所感がもしあればですね。

回答 強くさえしてくれればいいです、どこでも。まあね、フジテレビだって、かつてね、ヤクルトスワローズってね、持ってましたけど、当時そんな決してそんな強いわけじゃなかったですからね。だから、TBSがいけないから横浜が弱いってわけじゃないと思いますけれどね。まあ、強くなってほしいですね。皆さんそう思うんじゃないですか、せっかく地元の球団ならね。高校野球はあんなに強いのにね。高校野球強いし、まあね、何か、あのリトルリーグなんかでもね、全国の決勝戦を、神奈川県内同士でやったなんていう話があって、それだけ強いのに、なんでプロ球団がこんなに弱いのかっていうのは、残念ですね。よろしいですか。

 

(任意接種に対する助成について)

質問 ポリオとは関係ないんですが、おたふく風邪とか、B型肝炎とかで任意接種があると思うんですけど、ワクチンの。神奈川県は特に助成してないと聞いているんですけど、よその県では助成をしているとか、かなり過半数という中で、どういう、他の任意接種についてはどういう...。

回答 予防接種部会で一番最初に議論していた話っていうのは、今の予防接種法というのはすごく複雑なんです。定期接種、任意接種って分けて、一類二類って分けて、きめ細かく分けてですね、これをいろいろ仕分けしてですね、で、これは任意だ、これは定期でやるんだっていうふうな、どういう基準になっているかってよく分からないっていうことがあって、だからそれはもう、すっきりさせろって言って、私はずっと言ってきたんですね。つまり「すっきりさせろ」ってどういうことかって、「予防接種」ってのはそもそも何なのかってことですよ。例えばね、分かりやすいのは、私も、アメリカに住んでいたことがありますけれど、アメリカに例えば赴任することになりますよね、アメリカに行くってなった時に、その子どもは聞かれるんですね、「このワクチン打ちましたか」って言ったら、「打ってません」って言ったら、どんと打たれるんです。もうそれは、本人が希望するか希望しないかって関係ないです。予防接種は、打ってなければ入ってきてもらっちゃ困りますって、それが予防接種というものなんですね。だから、非常にシンプルなんですよ。つまり、私はその予防接種部会でも言ったんだけれど、ワクチンとは、健康の安全保障だ。それをしっかり提起すればいいじゃないか、そうしたらば、防衛上の安全保障と同じだ。それから、このワクチンを打たなきゃいけないって決めれば、それを国がもう全部、金、出して打てばいいんですよ。それを何か、細かく細かく分けて、これは個人の任意だとか、これは定期だとかって、何だか訳分かんない仕分けすることは、そもそもおかしいっていうことをずっと言い続けてきた延長線上ですから、だから、現場に行くと、すごい複雑な形で、今おっしゃったように、訳分かんない状態になっているんですね。ですから、そのあたり、まあ、今回はこのポリオワクチンのことで、一気にやりましたけれども、その辺、国に対してさらに、早くシンプル化していけっていうことを強く言っていくとともにですね、神奈川県内での接種の在り方というものについて、さらに検討していきたいと思っています。

 

以上

神奈川県

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