地域調査部は、2グループ(細菌検査グループ、化学検査グループ)及び1分室(小田原分室)で構成し、地方衛生研究所業務4本柱の1つである試験検査を主な業務としています。試験検査は本庁事業課の施策に基づく食品・環境衛生及び感染症に関する行政検査と、住民や事業所等の依頼に基づく一般依頼検査に分けられます。食品の安全・安心のための食品添加物・残留農薬・動物用医薬品・微生物学的検査、くらしの安全・安心のための海水浴場水や飲料水の水質検査、感染症や食中毒発生時に拡大防止や原因究明を目的とした病原細菌検査など様々な試験検査を実施しています。
細菌検査グループ
【食品衛生対策】
食品衛生法に基づく、県内で製造または流通している乳・乳製品、冷凍食品、生食用かき等の細菌検査(細菌数・大腸菌群等)、乳及び畜水産物の残留抗生物質検査、食中毒(疑い)発生に伴うカンピロバクターやサルモネラ等の食中毒菌検査
食品を対象とした黄色ブドウ球菌検査の様子 |
食品から検出された大腸菌群のグラム染色像 |
食品の安全・安心のために、県内で製造または流通している食品について、食品衛生法に基づいた様々な細菌検査を実施しています。
【感染症予防対策】
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づく、三類感染症発生に伴う赤痢菌や腸管出血性大腸菌等の病原細菌検査
確認培地を用いた腸管出血性大腸菌の生化学的性状試験
三類感染症の患者発生時、拡大防止のために接触者等の検便検査を実施しています。
【エイズ対策】
HIV即日検査及び梅毒検査
【環境衛生対策】
海水浴場水等の細菌検査
【一般依頼検査】
給食施設従事者等の保菌者検索として赤痢菌や腸管出血性大腸菌O157等の検便検査
化学検査グループ
【食品衛生対策】
【環境衛生対策】海水浴場水の化学的酸素要求量(COD)及びpH測定 |
高速液体クロマトグラフ質量分析計 食品から抽出した農薬や動物用医薬品などを測定します。 |
小田原分室
【食品衛生対策】
食品衛生法に基づく、県内で製造または流通している食品や輸入食品等の理化学検査(食品添加物・重金属・PCB・水銀等)及び細菌検査(細菌数・大腸菌群等)
食品中の食品添加物(保存料)検査の様子
食品の安全・安心のために、県内で製造または流通している食品や輸入食品について、食品衛生法に基づいた様々な食品添加物検査を実施しています。
【エイズ対策】
HIV即日検査及び梅毒検査
【一般依頼検査】
給食施設従事者等の保菌者検索として赤痢菌や腸管出血性大腸菌O157等の検便検査、水質検査(井戸水・水道水等飲料水やプール水)
地域調査部の業務紹介
地域調査部の情報
- 接触者検便および陰性確認検便からの腸管出血性大腸菌検出状況(2016年度~2021年度)(今井良美 ほか)
- 食品中の二酸化硫黄及び亜硫酸塩類分析法の検討及び適用試験結果(酒井康宏 ほか)
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刊行物
- 衛研ニュース
感染症等について衛生研究所職員がわかりやすく解説しています。
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